健康と青汁タイトル小 <1977年6月15日発行 第250号>
 目次




1.歯を強くするには

     医学博士 遠藤 仁郎 

     からだを丈夫にするには、歯が強くなければならない。しかし、現在、歯のわるい人、ことにウ(虫)歯や、歯槽膿漏がとても多い。

    ウ(虫)歯
     さいきん動物の実験で、虫歯の原因は一種のバイ菌もよること。この菌は、砂糖からの粘着性のデキストリをつくり、蛋白質などとともにプラグとなって菌をつつみ、そこにできる酸で歯をとかすこと。
    そして、砂糖がないか、歯が丈夫であれば、ウ蝕はおこらないこと、がわかった。
     とすると、虫歯の予防には、酸の材料になる糖分をなくするか、この菌を殺すこと。そして、も一つは、歯を丈夫にしておけばよい、ということになる。

    歯の清潔
     で、糖ことに精製糖(粗製糖での実験ではウ蝕されにくい)や、菓子とくに粘着性の菓子を食べないか、それらはもとより、飯粒やパンのかけらなどを(澱粉からも糖ができる)、ウガイしたりブラシをかけてとり除き、いつも歯をきれいにしておくことが大切で、殺菌力のあるウガイ薬や歯みがきも使われている。
     にもかかわらず100%の子供がやられていること。
     そして、皮肉にも、毎朝、いや毎朝毎晩ていねいに歯をみがいている衛生家庭にも多く、ろくろくブラシも使わないものや、テンで歯をみがくことも知らない未開人には殆どないという事実からも、こうした口の掃除や消毒だけでは、ぜんぜん無駄ではないにしても。そう大きな期待はかけられないように感じられる。

    丈夫な歯
     結局、根本的には歯の質の問題ということになるが、歯のよし悪しは生れつき、すなわち乳歯は妊娠中の母親の食べ物により、永久歯はその後の子供の栄養のよし悪しに左右される。

    正しい栄養
     そこで、健康な歯のためには、妊娠中から、ずっと正しい栄養。
     それも、ただ普通にいわれている栄養素だけでなく、痕跡ミネラル(フッ素・モリブデン・硼素・亜鉛・ストロンチウム・リチウムなど)その他をふくめて、すべての成分のそろった完全食であることがのぞましい。
     ところが、現実には、親も子もおしなべて、精製殻(白米飯・白パン)、肉(獣鳥魚介の切身)、卵、糖(精製糖)、にかたより、野菜ことに良質ナッパに乏しく、しかも、調理にひどく手がこんでおり、味は濃厚という贅美食。
     ために、熱量、蛋白質は十分どころか、むしろ十二分だが、これに釣り合うべきビタミン・ミネラルは不足する、という甚し不完全(欠陥)栄養になっている。
     そのうえ、繊維が乏しいので咀嚼することも少ない。
     そして、間食には甘味のつよい菓子ばかり。
     これでは、歯がよわいのも、まことに当然ではないか。

    ウ蝕と栄養
     もっとも、ウ蝕と栄養の関係については、
     糖質がウ蝕をすすめること(砂糖がもっとも甚しく澱粉は最低)。
     蛋白質は、歯の構成上にもウ蝕を防ぐにも大切で、低蛋白高糖質(蛋白質が少なく糖質の多い)食で、ウ蝕菌の繁殖がさかんであり、反対の高蛋白低糖質では少ないこと。
     脂肪は、菌の表面にひろがり、酸の侵入を妨げること。
     ミネラル・ビタミンでは、A・C・Dやカルシウムが健康な歯の発生に必要だが、ウ蝕には、Dとカルシウムの不足の影響がハッキリしているだけで、A・C・その他については、まだ十分に分かっていない。
     また、歯のおかれる環境、すなわち唾液の性質についても、高蛋白質食で尿素が増し、酸を中和することでウ蝕を防げること以外には、殆んどわかっていない。

    文化食と原始食
     ともあれ、虫歯が文化生活者に多く、原始生活者に少ないことは紛れもない事実で、おそらく、これは、文化生活者の食が美食にかたむき、加工食品や糖分が多く、結果的に不完全食(欠陥栄養)になっていること。また、繊維に乏しく、咀 が不十分であること。
     これにたいし、原始生活者は、一般食であり、自然食品が多く、糖分は少なく、全体的に、比較的完全食になっていること。また、繊維にとんで、咀嚼が十分であること。などにあると思われる。

    虫歯を防ぐ
     そこで虫歯を防ぐには、まず完全食。
     つとめて精製食・加工食をさけ、なるべく自然食をとり、野菜ことに良質(ビタミンにとみ、吸収しやすいカルシウムにもとむ)ナッパを主とする野菜・山菜・海藻などを十分そえること。
     調理は簡単。なるべく多くを生食し、味つけはうすく。そして、できるだけよくかむこと。
     つまり緑葉食の原則にしたがった完全食。
     せめて、青汁だけでもうんと、少なくとも一日2〜3合(もとのナッパ500〜750グラム)以上を飲む。
     そして、間食はなるべく果物(できれば皮ごと)、コンブ、いり豆・ほし芋・スルメといった、かみでのする自然食品にし、菓子ことに粘着性のものや、甘味のつよいものはさけ、オカキ、餅なども控え目に。また、甘味のつよいジュース類や、ことに乳酸菌の飲料は避けること。

     妊娠中や授乳中の母親がこうすれば、母親自身の歯をいためることはないし、子供の歯は丈夫になる。
     子供たちにもこうした食をあたえていれば、歯はいよいよ丈夫になる。
     また、ふつう、完成した歯には、もはや、栄養の影響はないといわれているが、青汁をはじめただけでも、たしかにウ蝕はへる。(唾液が健康になるからであろうか)。

    歯の鍛錬
     繊維にとんだかたいものをよく咀むと、歯は自然にきれいに掃除されるし、歯の鍛錬にもなる。
     すなわち、歯肉の血行がよくなり、表皮が強くなる。
     歯槽骨は、吸収と新生との、バランスが正しく保たれ、丈夫になる(やわらかいものばかりで咀嚼が不足すると、歯の清掃ができず、プラグが生じやすいうえ、歯槽骨もやせてくる)。この意味では、ブラシにはかたいものがよいし、むかしの僧房で歯みがきを兼ねてやった歯木かみ、あるいは歯を叩く(歯をかみ合わせたり、歯肉部を叩く)などもよいわけだ。

    歯槽膿漏
     歯肉と歯の間が化膿するもの。
     これまた、精製殻、肉・卵・糖にかたむき、野菜・果物の少ない美食家に多い。
     虫歯におけると同様、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻・果物を十分そろえた完全食を、よくかんで食べることで、あるいは、青汁だけでもうんと飲むことで、たいていは、治すことも防ぐこともできる。(51・9)



2.低毒性の農薬

     医学博士 遠藤 仁郎 

     農薬の散布の際、直接、口、鼻。皮膚からはいるほか、食品に付着したり、吸収されて残留しているもの。また、家畜の飼料から肉・卵・乳に出るものなどによってとりいれられ、恐ろしい害をおよぼしていることは、よく知られている。
     けれども、パラチオン(ホリドール)のような猛毒性の農薬や、DDT・BHCや水銀剤などの残効性の農薬の使用が禁止された今日では、もはや、そう神経質にならないでもよかろう。現にパラチオンに代わるスミチオンやサリチオンの毒性は、パラチオンの100分の1にも及ばないし、分解もはやい、というではないか、との楽観論もきかれるようだ。
     しかし、問題は、これらの農薬が低毒性ゆえに、普通薬のあつかいを受けていること。
     そして、農・林業方面だけでなく、家庭の殺虫剤として、蚊・蝿の駆除、庭園や便所、汚物の消毒用として、農村・都市をとわず、ひろくつかわれていること。
     作用は、たしかに緩和だが、排出がおそいうえ、くりかえしているうちに、体内での分解能がおとろえて来る、という特性があることなどのため、中毒例は決して少なくなってはいないことだ。


    青森農村医学研究所の工藤尚義氏によれば(日本医師会編 医学講座 昭和50年版)、

     昭和48年ごろから、手や指のシビレ、メマイ、頭痛。食欲不振を訴える女性がふえており、都市居住者の血液中の有機燐をしらべ、おどろくべき結果がでた。

     そして、こどもには、近視、乱視。視野の狭窄、自律神経失調症、その他の神経障害
     成人では視神経炎、その他いろいろの神経系の異常。
     女性はとくに抵抗性がよわく、体重減少、月経不順、無月経、不正出血、不妊症、妊娠障害、早・流産。
     また閉経がはやく来る。
     などの慢性中毒症がみられる、という。

     つまり、低毒性農薬とはいえ、少しも油断はできない。なるべく接触の機会を少なくすべきだ。

     ところで、工藤氏は、この中毒の散ろうにグルタチオン剤の有効性を指摘しているが、これは植物性の組織中にひろくあるものであり、緑葉にはことに多いようだから、この場合もつとめて緑葉食・青汁、あるいはせめて青汁だけでも活用すべきであろう(52・1)


3.奇形猿の教訓<

    倉敷市 S.W. 

     明治から大正初期にかけて代々の家の商家には、日々、出入の客が絶えず、商談には、いつといわず酒宴がつきものでした。 県北の寒村のことですが、山海の食品は常に豊富に用意されておりました。従って、家族の者達も相当美食していたように思います。

     近隣の農家では、老若ともに非常に健康で、野菜料理を主としての食事が普通でしたのに、私は、殊更、白米・肉・魚の食事が毎度のことでした。
     その上、お菓子やお饅頭のお土産もよくいただいており、加えて、隣家の駄菓子店へもよく通ったものでした。
     一見、私は健康そうに育ったのですが、小学校に入学しても、よく風邪を引き、胃腸も弱く、よく学校を休んだものでした。でも、とにかく、人並以上に大きく成長、かなりのファイトをもって進学いたしました。
     人一倍の勤勉家であるように自負しておりましたが、ついには己のペースを維持することが出来なくなり、虚脱感をさえ意識する日もあり、鼻の不調を感じるようになりました。

     以後、数年の間に、専門医の手術を2度3度繰り返しました。春秋の暖暑の候は割合快調なのですが、冬期の寒気には耐えられず、かならずのように風邪を引き、その都度、例外なく、鼻は悪化したものです。そんなことを繰り返しつゝ、更に胸・胃腸の疾患にもかかりました。両親の心痛もさることながら、私自身ひどいショックを受けました。
     人間は、ちょっとどこかが悪くても駄目なものです。患わなくてはわからぬ苦痛です。罹病の因子は如何なるものかを知るよしもなく、食事改善のことも知らず、人生の大半を過ごしていました。
     隅々。永い間願望していた健康づくりのお話しを聞かせて下さった方がありました。正しく幸運の扉を開いて頂いた恩人でございます。青汁と、その教室のことをすすめていただいたのです。

     青汁教室では、先生をはじめ諸先輩から、有効なお話しを承り、色々ご指導を受け、漸くにして、私生活の食生活がまったく間違っていたことを悟らせていただきました。
     「健康と青汁」もよく読み、自作の青汁もどんどん飲みました。食生活も自然食に、清浄食品を求めて完全食品による食事に改正いたし、有害食品を排除し、有効な青野菜作りに励みました。
     お蔭様にて、冬が来ましても風邪も引かず。寒い冬もそう感じなくて、無事過ごすことが出来ました。
     肩凝りの為め、毎週かならず1〜2度招いていたあんま師も来なくなりました。
     爽快な日もあり次々の冬を何等懸念することなく過ごすようになり、その頃から、私の体も徐々に快方に向いつゝあったことを、後日知りました。
     更に、青汁と完全食を励行して数年、私はすっかり健康体に甦生し、快適に毎日の仕事に精出して従事できるようになりました。私は完全に体質改善をなし遂げたので、今日の健康をかちとり得たのだと信じております。なお、家族の者も大変な恩恵を受けました。

     次に、有害食品について、少しお伝えしたいと思います。
     昨年秋、高梁市の臥牛山麓の自然動物園に参りました。
     入園前に、数ヶ所に大きな看板が立てられており、「入園者ご持参の食品は一切猿に投与することを禁ず」と厳しく書いてありました。かつては入園者は一様に面白さ可愛さのあまり、ありったけの食べ物を猿にあたえておりましたのに。
     歓声をあげて飛びまわったり、可愛いポーズの猿達に迎えられて入園したのですが、次の瞬間、大変なことだと目を見張りました。それは、指のないもの、曲がっているもの、指先の無い猿等々。また、沢山いるのにも驚いたのです。
     係の方に、ちょっと尋ねて見ました。いわく、開園当初はいきいきとした立派な猿ばかりでしたのに、年を重ねるにつれて、奇形猿が次第にふえてきた由です。
     なお、重度障害のために餌を求めて歩行も出来ず、哀れな運命の猿達も限りなくいる筈とのことでした。
     園の関係者たちは憂慮のはて。三年前より、入園者からの食品一切を拒絶して、大豆等天産物を指定の餌食とし、人口食品は完全に遮断してしまった由です。そうして三年の歳月を経過するうちに、奇形の新生児はまったくうまれなくなったそうです。 有害食品の因果関係の実態を、かくも赤裸々に目撃して目を覆いたくなるほど、衝動にかられました。
     吾々の、観光やレジャーに携行するお美味いお弁当や綺麗なおやつの類は、極めて高度の有毒食品であることを明確に立証してくれているのです。人間、ましてやこれから新生活にはいられる若い方々は、殊にこの生きた貴重な標本を一度見て、最高に意義をあらしめてほしいと思います。
     高度に発達し、長足に進歩しつゝある現代社会の陰には、人間の健康に反することが当然のことのように行われています。
     多くの人は娯楽や高級な食生活等については非常な関心を、持ちますが、健康維持については案外無関心なのではないでしょうか。時にはまさに青野菜、青汁の美味しい季節です。吾々はますますご教示を実践し、健康増進に励み、幸福の礎を開拓し、報恩の一端といたしたいと思います。


4.高血圧を体験して

    倉敷市 K.M. 

     昨年10月半頃です。その日は、1日中客と話したり、長電話でしゃべったりして、夕刻にはかなり疲れ、目が充血し、頬が紅潮し、首筋が異常に凝って来ました。
     数年前から、時々測る私の血圧の数値が常に正常値を上回って居り薄気味悪く思っていた矢先でしたので、外科医の夫に血圧を測って貰いました。上が180、下が100の数値に、夫が驚いて、注射を打ち薬を飲ませました。
     血圧はすぐ下りました。しかし、遂に、親譲りのいまわしい老人病に取りつかれたことを思い、半病人としての今後の生活に暗澹とした気持ちになりました。
     その時、遠藤先生の奥様が高血圧に青汁がよいことを話していられたのを思い出し、翌日、お尋ねして御指導を受けました。
     「一日三合以上の青汁を飲むこと。塩分を出来るだけ減らすこと。葉っぱを沢山とること。お米の代りにじゃがいも。牛乳、豆腐はよろしい。但し少量のこと。肉類は控えること。等々。」
     私は医薬を用いずにこれで治すことを決心し、早速に実行に取りかゝり、夫にも了承を得ました。
     初めに注射と薬で下げた血圧は四日目に再び上りはじめ、高い数値を示しました。夫は「頼むから一錠だけでも飲んでくれ」と申します。やむなく一錠飲みました。血圧はすぐ下りました。それから二日目に、血圧はまたもや頭をもたげて上り始めました。
     今度は「頼むから」には応じないで、薬を飲まず、ひたすらに青汁の効果を期待しました。果して、その夜より血圧は下り始め、心より安堵しました。それから三日経って、高い数値が124、低い方が62を血圧計が示しましたので、ご報告しましたら遠藤御婦人は「成績優秀やわ」とほめて下さいました。
     寒い夜が過ぎ三月に入りましたが、この間、私の血圧は正常を保ち続けました。青汁を飲み、塩分を少なくして、少食を心がけています以上、高血圧症にはかゝらないという確信を得るに到りました。以来、私の体験をお話しして、人様に青汁をおすゝめしている次第でございます。


5.ペクチンと血液脂肪

     越智 廓明 

     22〜45才の健康者12名に、毎日、ペクチン12グラムを三週間あたえ、血液脂肪(コレステロール、中性脂肪)、糞便量と脳内通過時間をしらべた。
     血液コレステロールは7.9±2.6%へり、便量は150±10から186±15グラムにふえた。中性脂肪と腸内通過時間には変化はみられなかった。
    (Duringtonら、Lanset,21Aug.1976


6.青汁カスの利用法

    1.食用
     しぼりカスにもまだかなり大切な成分が残っている。ことに、真夏や真冬の渇水期には、ネバリがつよくて、水を加えてしぼっても、なかなかしぼりきれず、養分がずい分残っているから、捨てるのは勿体ない。
     食塩を適宣に加えて即席漬物。
     油、酢、塩で酢もみ。
     汁の実にもよし、からあげ、テンプラにも。
     乾燥粉末にして利用する。
     また、つなぎに小麦粉、ソバ粉などを少し加えてうすく延し、焼いたりあげものにする。

    2.外用
     巴布にする。
     袋に入れて風呂に入れる(青汁カス浴、ケール浴)洗顔にも。

    3.飼料
     鶏にやれば産卵率が上り牛・豚はよくふとる。
     乳牛・山羊・乳がよく出る。
     養魚にも。

    4.肥料
     畑にも水田にも最高の緑肥、堆肥になる。
     野菜も稲もよくでき、病虫害に強い。


7.脳卒中の経過頗る良好

    東京都 A.T. 

     おかげさまで、脳卒中の発作後、約一ヶ年半、ケールをのみつづけた結果、おどろくほどの経過のよさで家の空気も明るくなってきました。
     さいきん、土地の農家から、畑を20坪ほど借りて、タイ肥を入れ、整地いたしました。
     ケールの種をお願いいたします。


8.動脉硬化と食事

     Armstorongらの猿や豚での実験で、高脂肪(飽和脂肪)食による動脉硬化が、低脂肪食または不飽和脂肪食で、よくなることが確かめられている。(Lancet ;614.1976社説より)



9.ウイキョウ

     薬用・食用に栽培されている。
     ウイは茴の唐音(大言海)
     茎葉 辛 平 無毒。
     特有の芳香がある。
     こどもの頃のまされたカゼ薬を思い出すが、実にも茎葉にも痰をキル作用があり、局方薬にもなっていた。
     全草に、食欲をすすめ、尿を利し、駆風(ガスを出す)、乳汁分泌をすすめるなどの効がある。

    本草書には、また、
    「茎葉の搗汁は、眼疾によく、視力を増す」
    「熱病、蛇咬、強犬の咬傷にもよい」
    「脇痛喘息し、臥し得ぬに、生擣汁一合を、熱酒一合に投じ和して服す」とか、 「疾急痛撃、小腹に牽入、忍ぶべからず、一宿人を殺すに、苗葉の擣汁一升、一日三四服し、その滓を貼る。これ外国の神方、永嘉(晋の懐帝の年号、元年は西紀307年)以来之を用い、起死回生の神験あり。」(范汪方)
    など、ともかく卓効があるらしい。

     食べてもよい。
     悪心方として、「懐香辛葉をとり、煮て之を服せよ」とか、
    「煮食へば卒然の悪心で腹中の不安なるを治す」とあるのは、おそらく蛔虫のことだろう。
     また、疝気、膀胱、育腸(小腹痛)の気に、茴香を粥に煮る」(本草百病主治)とあり、腰や下腹の痛みにもよいとみえる。

    食用 「苗葉を採り、炊き熟し、水を換え淘浄し、油塩を調へ食ふ。」(救荒本草)
     薬味には生で少量を加える。


10.質問箱

    大阪 T. 


     下痢しても青汁は飲んでよろしいか


     少量からならして下さい。冷たくてさわるようでしたら熱い湯をさしてあたためてのむこと。
     また、バター少量といっしょにのんでみて下さい。
     青汁とバターで、ながい間下痢症でも、たいてい治ります。







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