健康と青汁タイトル小 <1977年1月15日発行 第245号>
 目次




1. 脳卒中

     医学博士 遠藤 仁郎 

     むかしからわが国には脳卒中が多い。今では死因の1位を占め、年々、17〜8万もの生命がうばわれ、さらに多くのものが後遺症に悩まされている。

    脳出血と脳血栓
     脳卒中には、脳出血と脳血栓とがある。脳出血は、脳の血管が破れて出血し、脳組織をはかいするもの。高血圧のある人におこりやすい。脳血栓は、脳の血管が凝血のためふさがり、血行がとだえ、脳組織が崩壊するもの(脳軟化)。高血圧とはとくに関係はなく、むしろ低血圧のものに来やすい。なお、いぜんは、脳出血が多いとされていたが、さいきんは、脳血栓がふえて来ている。

    下地は動脉硬化
     脳出血は、脳動脉が硬化して抵抗力のよわいところが出来(もろくなったり、小さい瘤のようになって)、血圧に抗しきれず、破れる。脳血栓は、動脉硬化のため血管の内面に変化を生じ、そこに血が凝りつき(血液も凝りやすくなっていて)、血管をせばめ、ついにふさがってしまう。さて、動脉硬化の原因としてよくいわれているのは、コレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)など血液脂肪の増加(高脂血症)。が、これは、脳軟化とはかなり関係があるらしいが(高脂血症で血液が凝りやすくもなる)、脳出血とはあまり関係はないようだ。いや、それどころか、コレステロールの低いもの(血液コレステロールの標準は、だいたい200+年令mg とされているが、200以下のもの)に、かえって脳出血は多発する、とさえいわれている。

    真因はなにか
     とすると、脳動脉硬化の真因は、もっとほかにあるに相違ない。また、脳出血の、も一つの因子である高血圧(同時に動脉硬化の原因でもあるが)にしても、多くは原因不明(本態性高血圧)。脳血栓の一因子である血液凝固性のたかまり(血のねばり)についても、高脂血症との関係がいわれている以外、くわしいことはわかっていない。これらは、いずれ、なにか代謝に異常(現代医学ではまだ十分解明されていない)があり、そのために生ずる悪血(血の濁り)によって、おこるものであろう。

    日常生活の不自然・不合理化
     このことは、
     ・脳出血が、白米飯・野菜(但し緑葉の乏しい)、食塩過剰にかたよった従来の邦食
     ・脳血栓が、肉・脂・糖にかたよった西欧食
     と、ともに栄養的にはなはだしく不完全な食の、飽食家に多いこと
     (有害有毒食品の氾濫や環境汚染も無関係ではあるまい)
     と同時に、
     運動不足、タバコ、アルコールあるいは薬の乱用、精神的ストレス過剰といった日常をおくっているものに多いこと。
     などがしめしているように、脳卒中(脳出血にしても脳血栓にしても)の原因は、こうした日常生活のあやまり(不自然・不合理化)にあるのではなかろうか。(生れつきの素質ということも無論無視はできまいが)したがって、その対策としては、環境や素質はともかく、せめて、栄養のあやまりを正し、適度の運動。そして心の安定をはかるなど、日常諸般の条件を合理化し、自然化して、代謝の正常化をはかり、血の濁り、血のねばりを除くことに努力すべきであろう。

    正しい栄養
     まず、栄養が完全であり安全でなければならない。バランスがよくとれ、ビタミン・ミネラルには、むしろ余裕のあること。食品は、なるべく安全なものをえらび、危険な生産用(農・蓄・水産用)薬剤、産業廃棄物(工場・鉱山)、排気ガス、粉塵、各種添加物、洗剤などに汚染されていたり、そのおそれのあるものはつとめてさけること。

    主(熱量)食品
     米食の多いところほど卒中が多いといわれている。
     これは、白米が栄養的に劣っていること(完全食にするには3倍の良質ナッパが必要。半搗米は2倍、玄米は同量のナッパでよい)。とかく偏った過食になり、食塩のとりすぎに陥りがちなため、肥満や高血圧、あるいは、血の濁りをおこしやすいこと。また、酸性食品であり、カリウムに乏しいことにもよるのであろう。(水の酸度のつよい地域、カリウムの摂り方が少ないと卒中が多いといわれている)
     そこで、主食には、米なれば玄米(汚染さえなければ)。パンは黒パン、全穀パン。むしろ、ソバ、豆、イモにするか、せめて、それらの混食。ソバ、豆は、ともに、同量のナッパで完全になり、カリウムにとむこと(とくに豆類)も有利。イモは、アルカリ食品であり(カリウムも多い)、栄養的にもすぐれている(完全にするに半量のナッパでよい)優秀食品でもある。

    蛋白食品
     肉・魚の摂り方の少ないところには脳出血が多いという。(脳卒中の多い東北地方でも、魚をよく食べる三陸沿岸には少ない。)しかし、これは、他の食品のとり方(肉・魚食が少なければ、いきおい穀食ことに白米飯がふえるなど)に関係することで、要は、全体としてのバランスの問題であろう。牛乳をよく飲むところに卒中が少ないというのも同じ。
     動物食品を加えて穀食をへらすことはたしかに合理的だ。但し、欧米風の陸棲動物食品(肉・脂肪)の過食はもとより(脳血栓が多くなる)、比較的無難といわれる魚介類にしても、偏った過食はつつしむべきだ。それは、肉・魚類が栄養的に不完全(2〜3倍の良質ナッパをそえなければ完全食にはならない)で、この偏過食は、穀類のばあいと同じく、代謝の異常(悪血)を原因するからだ。
     なお、動物食品の多くが必ずしも安全とはいえないことも(加工品はことに)、十分考慮に入れなければなるまい。この意味で、栄養的にも安全性からも大豆ものが適当でないか。大豆の蛋白質は、動物蛋白に、そう劣るものではないし、全体として栄養的にすぐれており(同量のナッパで完全になる)、カリウムにもとんでいる。また安全でもある(加工品ことに豆腐にはいささか疑問がなくもないが)。大豆消費の多いところに長寿者が多いという事実は、その優秀性を裏書するものであろう。

    野菜類
     野菜・山菜・海藻・果物をよく食べるところには卒中が少ない。豊富なビタミン・ミネラルによって、栄養のバランスがよくとれ、代謝が円滑となる(血がきれいになる)こと。カリウムにとんでいること。繊維にとみ、便通をよくし、肥満や血液コレステロールの増加を防ぐことなどによるのであろう。したがって、つねに、十分にとるべきであり、中でも、すべてのビタミン・ミネラルがそろって多い良質ナッパは最適している。

    調理
     つとめて新鮮な自然食品をえらび、調理はなるべく簡単に。自然のままか、自然にちかいかたちで(生食)。

    調味はうすく
     食塩 高血圧を原因し、カリウムとのバランスをみだす。砂糖 肥満、高血圧を原因。血液脂肪を増す。酸味 クエン酸、醋酸などがよいといわれる。どれだけ有効かはともかく、食塩、砂糖をへらすには有利。但し市販の酢には合成品が多い。なるべく純正醸造酢。果物酢は最上。脂味 バター、牛豚脂はコレステロールを増す。むしろ植物油。

    緑葉食・青汁
     こうみてくると、脳卒中の予防食としては(治療食としても)、緑葉食・青汁、ことにイモ・マメ・ナッパ・青汁(少なくとも1日3合以上、5合でも6合でも)食が、現時点においてもっとも合理的といえそうだ。食量 つねにひかえめ。必要の最小限にとどめ(昔からいう腹八分。精食少食健康長寿のもと)、理想体重(身長センチ−100〜110キロ)に保つこと。食事回数 同一食量でも、これを頻回に分けて、少量づつ食べる方が、回数を少なくしてドカ食いするよりよいらしい。古人のいう「小餐相接続すべし」が理想的のようだ。

    嗜好品
     間食は、とかく余残のカロリー源になる。栄養バランスの範囲内にとどめ、なるべく無難なものにすること。

      くだもの
       最適。ビタミン・ミネラル、繊維にとみ、血液コレステロールを下げる。農薬などの汚染のおそれがない安全なものは丸ごと。
      干果物
       糖分の多い点、また添加物に注意。
      菓子
       栄養のバランスをみだす。肥満、高血圧、悪血を原因。添加物にも注意。
      モチ、オカキ
       豆・イモ製品も同様。やめるか、安全なものの少量にとどめること。
      コーヒー
       1日1〜2杯が無難。それも、なるべく砂糖ぬき。

       緑茶、番茶、草茶。紅茶は砂糖ぬき。
      抹茶
       緑葉乾燥末。ビタミン・ミネラルにとむ点は有利。但しお茶うけの菓子に注意。
      コーラ、ジュース類
       殆んど合成品。添加物に注意。

       少量は無難だが、誘い水になる。飲まぬにこしたことはない。どうしても欲しければ、それだけ主食をへらし(日本酒1合はほぼ米飯1杯に相当する)、同量以上の青汁をのむこと。また適宜うすめ、時間をかけてのむ。
      タバコ
       高血圧、動脉硬化を原因。ニコチンの作用だけでなく、一酸化炭素その他いろいろよくないものがある。癌との関係もやかましい。禁煙。せめて、出来るだけ節煙。

    適度の運動
     扁桃炎や、意識障害などで飲めないばあいは、注腸・鼻腔注入してもよい。

    健康食
     適度の運動によって、代謝は円滑になり、悪血をのぞき、すべての機能に有利にはたらく。とかく運動の不足がちな現在。食のあやまりの影響はいっそう甚しくなる(肥満、高血圧、悪血を招きやすい)。つとめて運動すること(体重の調整、浄血)。動物脂肪を多くとっても運動が十分だと血液コレステロールはふえない、というデータがある。また高血圧も、運動によってかなり下がる。但し、不馴れの、しかも急激な運動は危険。

    心の安定
     気やみすると老化をはやめる。動物でも、頭部に頻回の電気刺戟を加えると、脳血管に硬化があらわれるという。平穏な日常がのぞましいわけだ。しかし、五体と同様、つかわなくなると、これまた早くぼける(廃用性萎縮)。無理にならぬ程度の仕事をもち、ハリ(生き甲斐)のある毎日をおくること。いつもニコニコせっせと動き、イモ・マメ・ナッパで息災長寿。
     なお、高血圧のある人の気をつけなければならないことは、
       暴飲暴食
       馴れない急激な運動
       感情のはげしい動揺
       寒冷時の外出、入浴
       長風呂・熱風呂
       セックス



2. それでも無駄か

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「目の縁に、脂肪のかたまりのような斑ができたので、とって欲しいと皮膚科を訪ねた。診察の結果、血液コレステロールが多いためだからと、内科へまわされた。内科では、また血液の検査をし、心電図をとり、さらに糖尿の検査、胸のX写真、眼底検査をうけるよう、と指示された。診断の正確を期するためには、精密検査が必要なことはわかる。しかし、余りにも度がすぎはしないか。初めは、ちょっとした処置をしてもらうつもりが、このままでは、どこまでエスカレートするのか、と疑問を生じ、腹立たしくもなって、診察を中断した。こういうことは「無駄」とあえていえると思う。この無駄のために、医者、看護婦、病院関係者は勿論のこと、患者にも多大の経済的、時間的および労力的浪費をもたらしている結果となっているのではないか。勿論このために、病院だけは混雑し繁昌するでしょうが。」

     という手きびしい手紙が舞いこんで来た。一応いかにもごもっとも。病院というところは、随分無駄なことをしているように思えるかも知れない。しかし、実はこうだ。この方の目のあたりの斑は、血液コレステロールが高いために来た“黄色腫”というもの。だから、血液コレステロールを減らす方法を講じれば、それで済むことだ。この方も、満足されたのであろう。
     しかし、今の医学は「予防」ということを大切に考えているので、この方のようにコレステロールが560という正常(200〜250)の2倍以上も高いと知った内科では、そういう高コレステロールと関係のふかい、大事な病気がかくれていないかどうかをしらべておくべきだと判断した。心電図は、高コレステロールで来るもっとも恐ろしい心臓冠状動脉の病変のてがかりをさぐるため。糖尿病もよく一緒に来るものだから。また、胸のX検は大動脉の、眼底検査は脳血管の動脉硬化の検査だ。もちろん、診断のむつかしいものでは、あらゆる可能な手をつくすので、多くの検査を、また繰りかえすこともある。
     が、これは、この方もいわれている通り、診断の正確を期するためには全く止むをえない。けれどもまた、この方のばあいのように、あるいはかくれているかも知れない病気の発見のために手をつくすのも、病院のつとめだと信じているからだ。それでも、あえて「無駄」ときめつけられれば、それまでだが、病院は、決して、乏しい人員を総動員してまで、いたずらに忙しくしているものでも、繁昌するために無駄な検査をしているのでもないことだけは理解してほしいものだ。



3. ビタミンCと脳卒中

     脳卒中のばあいの脳血管の最初の病変は、脳の小血管に生ずる細小動脉瘤だが(これが破れて出血する)、それと同じ変化が、ビタミンCの欠乏している人や、壊血病の舌の血管にみられる。ビタミンCが不足すると血管がいたみ、血小板の凝集能(これで出血をとめる)がわるくなる。脳卒中は、ビタミンCの需要がもっとも多く、しかも摂取のもっとも少ない冬に、もっとも多いことも、この関係をものがたっている。

    (G.Taylor,Lancet,7953:247,1976)



4. 脳卒中と水

     医学博士 遠藤 仁郎 

     小林氏によると、脳卒中は、軟水でイオン化したカルシウムや炭酸に乏しい地方に多い、という。つまり、動脉硬化や高血圧との関係がかんがえられるわけだが、この水を煮沸すると、イオン化がこわれ、炭酸もへるから、条件はいっそう悪くなる。竹内・新谷氏ら(医学のあゆみ昭43・1・6号)によると、脳卒中の多い地方には溶性硅酸が多い。わが国の土壌の溶性硅酸は13.8PPM(米国では4.21〜7.27PPM)。この水を煮沸すると、不溶性の硅酸がかなり溶性になる(60PPMだったものが、30分煮沸で90PPMになる)。また、尿がアルカリ性になると(ということは、体液がアルカリ性になるということだが)、硅酸の排出がふえるが、酸性だと、出にくくなり、体内に蓄積して、動脉硬化を原因する、という。つまり、酸性食品が多いと硅酸がたまって動脉硬化がおきやすくなり、アルカリ性の食品が多いと、それが防がれるというわけだ。とすると、土壌や水にカルシウムが乏しく、硅酸の多いわが国、ことに脳卒中の多い地方では、アルカリ性ことにカルシウムにとむ良質野菜を十分(酸性食品にみあう以上に)とること。なかでも、イオン化したカルシウムや炭酸をそのままとり入れることのできる青汁の利用が、これらの点からも、もっとも合理的な予防法といえそうだ。(51・5)



5. 脳卒中とカリウム

     医学博士 遠藤 仁郎 

     脳卒中はカリウムの不足と関係する、という説がある。脳卒中の少ない欧米人は1日3000カロリーの食をとるが、そのカリウム量は3200ミリグラム。脳卒中の多い日本人は、2200カロリーで、カリウムは1600ミリグラムにすぎない。というのだ。これは、主食として大量に食べている米にも、副食物にしている無色菜や黄色菜にもカリウムが乏しいこと。カリウムにとんでいる肉類や緑色菜のとり方が、一般に少ないためであろう。ところで、動脉壁の細胞が正常にはたらくには、カリウムが必要で、不足すると動脉硬化が来る。また、食塩のとり方が多いと、水分の排泄がわるくなり、血圧が上り気味(カリウムはこれに反し、水分の排泄をよくし血圧は下るようにはたらく)。そこで、米を偏食し塩からいもののすきな日本人には、脳卒中が多いのだ、と説明されている。さて、緑葉食・青汁。ことにイモ・マメ・ナッパ・青汁食では、主食のイモ類にも、蛋白食の大豆にも、またナッパ類も、ともにカリウムにとんでいるので、この点からも、脳卒中の予防食としても最適というものではなかろうか。



6. 脳出血と潟血

     以前は、脳出血の治療や予防にはやらねばならぬものと考えられ、潟血せぬことは重大な手落ちとさえいわれたほどで、私どもも、脳出血といえば、すぐに潟血したものだ。しかし、さいきんは、潟血によって却って悪化するものがあるというので、批判的となり、しだいに、やられなくなったようだ。



7. ねたきり老人

     わが国の「ねたきり老人」32万。その多くは脳卒中の後遺症。



8. 塩を食べない人類

     ニューギニアに、食塩を全然食べない人類がいる。かれらは熱帯地にすんでいるのに汗をかかない。草食獣も同じで、あたえれば喜んでなめるが、食塩のない所に住んでいるものも少なくない。

    (西丸震哉 医療 昭50・11月)



9. ブッシュマンの食習

     医学博士 遠藤 仁郎 

     ハーバード大学のLee及びDevore教授らのブッシュマン族(南アフリカBostwana北西部に住む)の調査によると、かれらは、一般社会から隔絶した地域で、いまだに狩猟時代さながらの生活を営んでいる。男子は狩に出る。獲物は、たまにはカモシカのようなものもあるが、多くはウサギその他の小動物。それも常時ではない。主な食糧は、女子の集めるモンゴンゴ・ナッツや、その他の植物食品で、かの女たちは、しばしば随分遠い所から、その重い荷をせおって来る。時には赤坊もいっしょに。老人は、その間、家にいてナッツを割ったり、かなり離れた井戸から水をはこんで来る。かれらは健康で、疫病か事故で死なないかぎり、結構、ながいきしており、人口の約7%は65才以上になっている。
     かれらはやせており、乾期の終わりころには、いささか栄養不良気味だが、栄養失調はないし、ビタミン不足の徴候もみられない。ウ歯がなく、かたいものを食っているのに、年がよってもよい歯をしている。血液コレステロールは、世界最低の120ミリ%。これは、肉は少ししか食べず、しかも、食べる野獣の肉には脂肪がないこと。筋肉の中にわずかにある脂肪も、主食にしているナッツの脂肪も、ともに、不飽和脂肪だからであろう。高血圧はなく、年とともに血圧(最高・最低とも)は下がる。これは、かれらが塩を食べないことによるのかも知れない。

    (Davidson栄養学1975版による)



10. 運動後のセキバライ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     気管支のよわいもの。たとえば、ふるい結核のあるような場合、労働後に、ノドに痰がからみ、セキバライが多くなることがある。これは、体動による影響(疲れ)が、全体としては感じられなくても、ふるい傷あとにはこたえており(すべて刺戟にたいする反応は、抵抗力の弱い所ほど強い)、そのため、痰がふえていることを示すもの。だから、運動後のセキバライは、運動量の目安になる。つまり、そういう人の運動は、セキバライのふえない程度が適当、というわけだ。



11. ヒラタケの栄養

     平均して、蛋白質24%、脂質1.5%、繊維質14.5%。
     (化学の領域 30、111、昭51より)



12. 高血圧

    1. 食べすぎないようにし、標準体重(身長センチから100〜110をひいたキロ)以下にコントロールすること。
    2. 白米飯、白パン、白メン類など精製穀、肉類(ことに獣肉類)、精製糖(菓子、味つけの砂糖)、脂(バター、マーガリン、牛豚脂)アルコールに偏った食をさけ、調理は簡単に、味つけはうすく。緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁といった自然食。あるいは、せめて青汁だけでもうんと、1日3合(1合=ケール250グラム)以上、5合でも6合でも。
    3. まず青汁をのみ、次に野菜・山菜・海藻・果物。だいぶ腹のできたところで主食や蛋白食を食べる。
    4. タバコ厳禁。
    5. つとめて運動。但し過激な運動はさける。よくねむり。毎日の快便。いらぬ取越苦労をしないこと。



13. いつまで続く公害列島(色素の巻)

    はんらんする“合成着色料“
    二重添加の食品も 疑わしきは買わぬよう
    (51・5・7 山陽)

      購買意欲そそる色鮮やかさ
       「まあ!おいしそうな色」―百貨店、スーパーなどのお菓子売り場、食品売り場には鮮やかな色をした食料品が、消費者の購買心理をくすぐる。ところが、こうした“おいしそうな色”の中に合成着色料で色づけされた食品がかなり含まれている。日常なにげなく食べている梅干し、紅しょうが、福神づけのほかサクランボ、ようかん、子供たちに好まれるあめ、キャンデー、ドロップチョコレート、ガムなど数え上げればキリがないほど これら食品を色づけする時に使われるのが着色料。この着色料は合成と天然に大別されるが、合成着色料の主流を占めているのは、いわゆる食用タール系色素。これは当初コールタールの中の成分から合成されたため、そう呼ばれているが、いまでは石油が原料。現在、日本では赤色2、3、102、104、105、106号、黄色4、5号、青色1、2号、緑色3号の計11種類の使用が認められている。この中には、一昨年9月国立遺伝学研究所の黒田行昭形質遺伝部室長が「多用していると遺伝学的に突然変異がおきる」と指摘した赤色104号、または今年1月、米国毒性中央研究所が「動物実験の結果、発ガン性の疑いがある」と発表、同19日、FDA(アメリカ食品医薬局)が使用禁止を打ち出した赤色2号も含まれている。

      菓子類に多い「赤色2号」
       こうした背景のなかで岡山県消費生活センターは、このほど赤色2号が、食品の中にどの程度使われているか調べるため、赤色着色料が使われていそうなものの試買テストを行った。テストにはあめ、キャンデー、ドロップなど菓子類41検体、ジュース類5検体、ジャム4検体、さくらんぼ(チェリー)10検体、つけ物類23検体、ふりかけ4検体、さくらでんぷ3検体、つくだ煮2検体、かんてん2検体、その他5検体の合計99検体が選ばれた。その結果、赤色合成着色料を使用していなかったのは4検体だけ。使われている着色料を種類別にみると、今問題になっている赤色2号が20検体、3号が35検体、102号が39検体、106号が17検体からと合わせて111の赤色着色料が検出された。検体数よりも使用着色料が上回ったのは、よりきれいな、おいしそうな色を出すため2号と3号、2号と102号と106号というように食品によっては何種類もの“赤”を用いているものがあったため。ただ、遺伝毒性が問題になった赤色104号がひとつも検出されなかったのは、せめてもの救い。赤色2号の使用されていた20検体の内訳は、あめ、キャンデー、ドロップ類が9検体、ゼリー類が2検体、チョコレートとガムが各1検体、ようかん2検体、清涼菓子類3検体の合計18検体で、菓子類がほとんどを占めている。残り2検体はジュース類。

      見向きされない無添加食品
       合成着色料が多くの食品に使われているのは、食品の色具合で売れ行きが断然違うから。スーパーのダイエーでは「ずっと以前から無着色のタラコを着色されたタラコとともに販売しているが、売れ行きは格段の差。また無添加のポークソーセージも色が非常にみおとりし、売れ行きが悪い」と話し消費者はどうしても“みばえ”のよいものを買いがちという。見た目の美しさが商品の売れ行きを左右するため、製造メーカーでは何種類もの色素をつかって“おいしそうな”色づくりをやめないが、この合成着色料には他の添加物の酸化防止剤や防腐剤のように食品を腐らせないなどの効用はほとんどない。それだけに消費者としてはこうした着色料が本当に必要かどうか、もう一度考え直す必要がありそう。岡山県食品の安全を守る会の山吹賀子さんは「一般の消費者が食品の本当の色をわすれてしまっているようで、メーカー側の売り込みにおどらされている。合成着色料を使わない商品をできるだけ買うようにふだんから心掛けなくては……。また着色料も国によって許可されると必ずメーカーが使うので、許可する方の姿勢も“疑わしきは罰す”式に改めてもらわなくては……」と話す。また岡山県消費生活センターでも「食品類には必ず原材料名などを書いた品質表示があり、そこに合成着色料使用とあるものは避けるぐらいの注意が必要」と言う。着色料を追加するには、メーカーの社会的責任の自覚も必要だが、消費者も“疑わしきは買わない”態度が大切なようだ。


    相変らず「赤色2号」 試買テストで判明 (51・6・22 サンケイ)

       発ガン性物質として問題となった合成着色料「赤色2号」は、相変わらず菓子類を中心に使われている―
       こんな結果が、このほど県消費生活センターが行った「赤色着色料使用食品の試買テスト」で明らかになた。このテストは、アメやキャンデー、ドロップなど菓子類41種、つけ物類23種など「合成着色料添加」と明示された食品99種を無作為に選び、抽出法、定性法のテストをした。菓子類についての赤色着色料の使用比率は「赤色2号」35.4%、「同3号」45.8%、「同102号」8.3%、「同106号」10.4%で、「同104号」「同105号」は使われていなかった。
       また、全商品についての使用比率では「赤色102号」35.2%、「同3号」31.5%、「同2号」18.0%、「同106号」15.3%の順。昨年、遺伝毒性で問題となった「赤色104号」は使用されておらず、「赤色105号」も検出されなかった。この結果、発ガン性で問題となっている「赤色2号」は、菓子類には相変わらず使われていることがわかった。この「赤色2号」はことし1月、米国食品医薬品局が使用を禁止したが、日本では明確な結論が出ておらず、企業の自粛に頼っているのが現状。このため同センターでは「消費者は、赤色着色料にかぎらず着色をほどこした食品はなるべく食べないよう」と注意している。


    まだ多い発ガン性着色料
    安全確認まで使用禁止を
     (51・5・1 朝日)

       加工食品の中に発ガン性が指摘された合成着色料赤色2号の含まれている食品が26%もあった。東京都消費者センターの試買テストで明らかになったもので、同センターは30日、業界に対しては使用を自粛、厚生省には使用中止措置をとるよう申し入れた。
       試買テストは、2月26日から3月31日まで、同センターが都内のデパート、スーパーマーケット、小売店から買い入れた加工食品258点を日本薬学会協定衛生試験法に基づき、赤色2号と、遺伝毒性(突然変異などを引き起こす)の疑いがあるといわれる赤色104号を中心に分析した。
       その結果、米食品医薬品局(FDA)がことし1月、発ガン性の疑いがあるとして米国での使用を禁止した赤色2号は258点中67点と、26%も使われていた。使用が最も多かったのは輸入品のドロップで25点中14点、国産のあめ・キャンデー類の38点中11点、ガム・ゼリーの14点中9点など。せんべいなどの米菓や和菓子、果実加工品類からは検出されなかった。
       一方、49年9月、国立遺伝学研究所から遺伝毒性の疑いがあると発表され、業界でも使用を自主規制している赤色104号はさすがに少なかったが、それでも板橋区T製菓所製のドロップ「五しき玉」から検出された。この赤色2号、同104号をはじめ赤色3号、同102号、同105号、同106号の赤色合成着色料は消費者団体などから使用しないよう再三指摘されているが、それでも全体の79.45%(205点)の食品になんらかの赤色合成着色料が含まれており、同センターでは極端な色の着いているものはできるだけ避けるよう呼びかけている。
       現在、合成着色料の表示義務は食品衛生法施行規則5条により、使用しているかどうかだけでよく、使用色素名は義務付けられていない。店頭で包装するばら売りについては表示義務もないのが現状。このため同センターは製造・販売業界に対し
      1. 赤色2号、同104号の使用自粛
      2. 同色素使用食品の販売を控える
      3. 使用着色料の明示
       などを要請するとともに、厚生省に対しても同色素の安全性が確認されるまで使用中止の措置をとるよう要望書を出した。



14. 食物はつとめて家庭の手作りで(2)

    栄養を十分に安全にまかなうために
     前稿でみたように、毎日の食物はつとめて家庭の手作りでまかなうのは、まず第一に、家族一人一人の健康を念願して、その最も重要な土台である栄養を十分に、それも安全にまかなうためであって、市販の加工食品とりわけ既製食品に依存すればするほど、さしづめ安全面でそれがますます困難になり、また栄養面でも同様であるからです。

    安全面について
     加工食品とりわけ最終の調理段階にまで及んでいる既成食品が最近目立って多くなったのは、加工技術が進歩したからですが、そこで重大な問題点は、殺菌剤、カビどめ、酸化防止剤などの保存料をはじめ、着色料、甘味料、香料その他各種各様の食品添加物を新たに開発もして使用するようになったことです。
     というのは、こうした添加物は殆んどすべて化学製品であって、本来の食物ではなく、いずれも程度の差こそあれ健康に有害有毒であるからです。従ってこの使用は、行政当局がそれ相当の調査研究に基づいて、一定の使用規準のもとに許可しているわけです。けれども、この調査研究が不十分であるうえに、その評価に(業者の圧力をうけて)間違いがあって、(この道の専門家や市民の突き上げによって)いったん許可したものをつぎつぎと禁止していることは周知の通りです。

     そしてこの禁止は、その中毒作用によって肝臓、腎臓、神経その他に厄介な病気にかかった人が多数あらわれたからである場合が少なくないのです。従って、現在許可しているもののうちにも、すでに有害有毒と究明されて、外国では禁止しているものが数多く、また今後の研究で、なお数多くのものが有害有毒と究明されると推測しなければならないわけです。
     また、今後新たに開発されるものも同様の経過をたどるかも知れません。ために、加工食品とりわけ既製食品は、たとえ規準通りに使用していても(実状これは信頼しかねる場合が多いのですが)、決して安全なものではなく、程度の差こそあれ危険なものばかりです。そのうえ、加工に使った危険な薬品が多少とも残留あるいは混入している場合や、包装用器中の危険な成分が溶け込んでいる場合もあるので、なおさらです。それに最近の原材料には、殆んどすべて程度の差こそあれ、栽培や飼育や保存に使った農薬その他の危険な薬品が残留しており、また、そのうえ公害物質に汚染している場合もあります。

     従って、とくに既製食品には、危険な薬品がいったいどれだけ含まれているのか、その種類も数量も測り知れないのが実状です。ために、たとえ一つ一つには許容量以下であっても、数多く取り合わせて食べたら、ずいぶんと多量になるわけであって、それはたとえば、ゴミのないような部屋でも、はきよせたら意外と多量のゴミがでるようなものです。しかも、こうした有害有毒物は体内に蓄積して、そのうえ互いに相乗して、より強い中毒作用を及ぼす場合が多いのです。
     そして、この中毒作用をより強くうけるのが成長期の子どもです。といって、この作用は実状ごく慢性であるため、すぐには気づかないのですが(ために、とかく不注意になりやすいのですが)、気づいたときには、かなり進行していて、その快復が容易でないのです。
     そこで毎日の食物は、まずもって安全上、加工食品わけても既製食品は極力さけて、つとめて原材料を買い入れて家庭で安全に調理すること、そして原材料も(それ相当に加工したものは格別)よく吟味して、実状できるだけ安全なものを選択すること、とくに子どもの間食には、とかく既製食品が多くなりやすいので、この点とくと注意することが肝要(以下3月号)


次号参照

15. 灰の効用

     医学博士 遠藤 仁郎 

    肥料
     かまどの灰、稲・麦わらやもみがらの灰、草木や海草の灰など、いぜんは重要な(焼畑では唯一の)肥料だった。有効成分は、もちろん無機分ばかりで、カリウム、カルシウム、マグネシウム、燐などが主だろうが、土から吸いあげたすべてのミネラルがあるのだから、植物の健全な生育のために必要欠くべからざる痕跡ミネラルの濃縮給源としての意味も大きいわけだ。腹立ちまぎれに、叩き割って燃してしまった木臼の灰をまくと枯木に花がさいた、という花咲爺の説話は、灰の神秘な力をものがたっているものでもあろうか。戦時中訪ねた、平家落人で名高い九州の五箇荘では、昔から焼畑農業で、人糞尿は一切やらない。下肥をつかうと病人が出ると言い伝えている、ということだった。灰が作物のために、またそれを食べる人間の健康のためにも、いかに大切であるかをしめすもの、といってよかろう。

    まじない
     キリスト教の聖灰祭、バラモン教の聖火の灰は、ともに灰を神聖視し、ふりかけたり、からだに塗って穢れをはらうもの。正月のトンドの灰、山伏の護摩の灰は、飲んで人畜の病よけにされている。

    薬用
     そこで、病気治療にも応用されていそうなものと、さがしてみたが、精々、外用の程度で、内容例はついに発見できなかった(もっとも漁った範囲はごく限られてはいるが)。しかし、昔からよくつかわれた黒焼は蒸し焼きにし炭化したものだから、これに近いものだ。イモリの黒焼は夫婦和合の、マムシの黒焼は不老強精の奇薬など、といわれているが、これらはさしづめホルモン様の効力としたいところだ。けれども、黒焼にそういう有機物のあろう筈はないから、もしその効力が真実とすれば、やはりミネラル、とくに痕跡ミネラルによるものと理解するほかあるまい。

    食用
     アフリカの土人のうちには、食塩の代りに、ある種の植物の灰を利用しているところがあるそうだ(クロンフェルド、比較民間薬)。またインジアンは、他の土地でできたものを食べるときは、かならず自分の土地の木(シーダー)の灰を入れる。これはその灰によって、その土地のミネラルを食べよう、というわけだという(ヴォアサン 土・草・癌)。わが国で、ワラビ、タケノコその他いわゆるシュンもののアクヌキに灰がつかわれているのも、ただアルカリで処理するというだけではないのではなかろうか。大嘗会の黒酒は、白酒に久佐木の灰を入れてつくるそして、醗酵のさいに生ずる酸を中和して味をよくするためといわれているが、これも、灰のミネラル、ことに痕跡ミネラルの利用がネライではなかったろうか、と思われてならない。



16. ハリ(鍼)の起原

     ハリ(鍼)は、中国、朝鮮、日本で古くからおこなわれている。わが国古代の記録にはないが、上代からあった、という説もある。奇魂には、「古へ鍼を用ひしさま、書亡びたれば、詳ならず。されど、ハリといふ名は、いとも古く物にみえて、神代より、釣もし、縫ひもしつる針のありけるからは、病をさす針のなき事あらざめり」とあり、中国の古医書、素問には、「東方の域、天地始生の所、魚塩の地、海浜水に傍る。その民、魚を食ひ、鹹を嗜む。……魚は人をして中を熱せしめ、塩は血を勝す。……その病、皆、癰病となる。その治?石に宜し。故に、?石また東方より来る」とある。そして、この東方というのは日本のことだ、と説いている。しかし、おそらくは中国から伝来したものであろう。また、「高氏の山に石あり。玉の如し、以て鍼となすべし。則ち?石なり」(山海経)ともあって、もと、石をけずって鍼とした。というから、石器時代からあったものだろう。



17. おかずだけでよい

     医学博士 遠藤 仁郎 

     おかずだけで胃袋が満足すれば、その上ご飯やパンを食べるには及ばない。いや、おかずだけでよいどころか、むしろ、それだけの方がよい。ふつうには、ご飯やパンが主食で、おかずはそえもの(副食)。そして、主食を食べなければいけない、からだがもたないように、考えられている。しかし、栄養の点からいうと、おかずの方が大切で主食はどうでもよいもの。

      主食 主食の米や麦は、いわば熱量源だけで、澱粉が主。蛋白質はいくらかあるが、質的には劣っている。しかも、それらが、体内でうまく利用されるために必要なミネラルやビタミンは、いたって少ない。そこで、これを食べすぎれば過ぎるほど不完全食になり、健康上によくない。そして、白米飯に漬物(沢庵・梅干など)や佃煮、白パンにバタ、ジャム、といった単純食だと、不完全度はいっそう甚だしい。

      おかず おかずになるのは、肉や魚、卵、イモ、マメ、野菜、海藻などだが、肉や魚の切身は良蛋白源、熱量もかなりあるが、ミネラル・ビタミンは少ない。卵や乳製品にはミネラル・ビタミンも多い。雑豆類は、熱量・蛋白質(質的には劣っているが)にとんでおり、ミネラル・ビタミンも多い。
       大豆は、蛋白質の質もよい。芋類、澱粉が主だが、ミネラル・ビタミンは穀類(精製)にくらべ、ずっと多い。野菜・海藻類は、いずれもミネラル・ビタミンが多く、良質ナッパ類は、とくにすぐれたミネラル・ビタミン源だ。

     すなわち、これらおかずになる食品には、熱量も、蛋白質もあり、ミネラル・ビタミンは豊富なものが多い。だから、これらをいろいろとり合わせて食べると、互に補いあって、栄養素がそろって来る。そして、おかずの数が多いほど、また、良質ナッパが多いほど完全食になりやすい。
     しかし、そこへ、主食のご飯やパンがはいれば、それが多ければ多いほど、全体としてのバランスがみだれて来る。そこで、おかずだけでもよいし、むしろ、おかずだけの方がよく、しかも、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻などが、多ければ多いほど、より完全になるわけだ。(51・4)



18. 沖縄で講演

     会長夫妻、隠明寺夫妻・五十嵐(新庄)、金田(塩釜)、田辺(東京)、米田(横浜)、田辺(大阪)氏ら一行9名は、11月3日沖縄にたち、那覇市、名護市、石川市などを歴訪、講演と健康相談に応じた。(2頁の写真は守礼の門の一行)



19. 鼻炎がよくなった

    愛媛県 initial 

     主婦の友の「葉っぱ健康法」という記事で、ケールの青汁のことを知り、庭で栽培して飲用しておりました。3ヶ月ほど経ったころから、鼻炎がよくなり、以前は、始終はなをかんでいましたのが、とても気分爽快で、よろこんでおりました。ところが、、引越しや何やらごたごたして、青汁もつくれず、また、あまりかんばしくない状態です。



20. あら、うまか

    島原市 initial 

     青汁を10日ばかり切らしましたら、久しぶりにカゼひきました。青汁のおかげ、カゼもひかずにおりました。青汁様々。のんだ時のうまさ。あら、うまか、と声出しております。お蔭さまで、カゼも大分セキもとまりました。菓子製造しておりますがわたしは食べません。くだものはよく食べます。



21. 中風の入浴

     ふつう、発作後少なくとも1ヶ月くらいたち、20〜30分の起坐ができるようになってから。もっとも、横臥したままで入浴できる設備があれば、もっと早くてもよい。温度(40度程度)、入浴時間(3〜4分間)、に注意し、疲労せぬ程度に。回数、週1〜3回。



22. 最低血圧

     血圧には最高と最低(ふつう、上の方とか高い方、下の方、低い方というやつ)があるが、高血圧では、最高よりは最低の方が大切で、90までが正常 90〜105が軽度 105〜120が中等度 120以上が高度上昇 とされている。



23. 病気をもちながら

    大阪市 initial 

     青汁をはじめて、やがて丸2年になります。高血圧(本態性)と、腎臓結石がありますが、いらい寝込むこともなく仕事をつづけています。1ヶ月ほど腰痛がありましたが、薬ものまず治りました。



24. 中風の入湯

     運動障害など機能の恢復にはよい。ただし、ふつう、発作後少なくとも2ヶ月を経てから。そして、温度、入湯時間、回数に気をつけ、疲労せず、湯あたりせぬよう、慎重にやるべきだ。



25. 質問箱

    佐賀県 initial 


     ホウレンソウは、いちばんよい野菜のようにいわれていますが、なぜ青汁にはむかないのですか。


     ホウレンソウには、ビタミンは多いが蓚酸が多い。そこでカルシウムや鉄の利用がよくないこと。青汁のように大量を生でとると(青汁2合のめば500グラム食べることになる)、腎臓や膀胱に石ができることがあり、喘息では、発作をひきおこすこともある、からです。



 コラム紹介

     我れ己れに失ふことなくして
     人を助くること能はず、
     善行は常に犠牲を要す。

    内村鑑三



     凡そ人は己の体質を最も熟知す
    セネカ

     ひどい病気になればなるほど
     ますます荒療治がいる
    モンテーニュ

     養寿の道は但之を傷ふこと莫きのみ
    彭祖

     自分自分の力量に応じて行動せよ
    コーラン

     善く天を言うものは必ず人に応ず
    素問

     朝に道を聞かば夕に死すとも可なり
    論語

     ひとを笑はせるのもよいが
     自分自身が笑はれるやうになるのはいけない
    ヘラクレイトス

     同声相応じ 同気相求む
     
    易経



     大正15年7月28日、星野温泉若主人の為に草す

      成功の秘訣      六十六翁 内村鑑三

        一、自己に頼るべし、他人に頼るべからず。
        一、本を固うすべし、然らば事業は自づから発展すべし。
        一、急ぐべからず、自働車の如きも成るべく徐行すべし。
        一、成功本位の米国主義に傚ふべからず、誠実本位の日本主義に則るべし。
        一、濫費は罪悪なりと知るべし。
        一、能く天の命に聴いて行ふべし。自から己が運命を作らんと欲すべからず。
        一、雇人は兄弟と思ふべし、客人は家族として扱ふべし。
        一、誠実に由りて得たる信用は最大の財産なりと知るべし。
        一、清潔、整頓、堅実を主とすべし。
        一、人もし全世界を得るとも其霊魂を失はヾ何の益あらんや。人生の目的は金銭を得るに非ず、品性と完成するにあり。
        (医学界新聞 43・11・11号より)



     人生に堪えうる唯一の方法は、
     常に仕事を為し遂げることである
    ハーヴェイ・カッシング








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