健康と青汁タイトル小  <1976年1月15日発行 第233号>
 目次




1. 肉食の反省

     医学博士 遠藤 仁郎 

     いま、肉食がすごくさかんだ。ことに、若い世代の人々の間で、そうだ。
     そして、とりわけ、発育さかんな子供たちにとっては、絶対欠かされない、大切な栄養食品といった、信仰にもちかい気持があるようだ。
     が、はたして、本当に、それほど必要なものであろうか。

    すぐれた蛋白質
     もともと肉食がやかましくいわれるのは、栄養上、すぐれた蛋白質が必要だということから出ているのだが、それは確かに、その通りだ。
     しかし、それは、要するに、人体の蛋白質をつくるために必要なアミノ酸(必須アミノ酸)のよくそろった、良質の蛋白質でさえあればよいので、動物蛋白でなければならないのではないし、肉を食わねばならない、ということでもない。

    動物蛋白がよいわけ
     動物蛋白がよいといわれるのは、

    • 植物蛋白にくらべ、質的にすぐれていること(必須アミノ酸がそろって十分ある)。
    • 植物食品より、消化がよく、利用されやすく、したがって少量で足ること。
    • 調理がたやすく、味がよいこと。

     これに反し植物蛋白は、

    • 質的に劣っており(必須アミノ酸が不十分)、
    • 消化も利用も、動物食品にくらべて、よくないので、いきおい大量が必要だし、
    • 調理に手数がかかり、味が、もひとつ香しくない。

    植物蛋白はみな劣るか
     では、植物蛋白は、みな、質的に劣ったものばかりだろうか。
     なるほど、穀、芋、雑豆類の蛋白質はよくない(アミノ酸がそろっていない)。
     けれども、大豆蛋白(ナッツ類、キノコ類も)は決して、そう劣ってはいないし、ナッパ類の蛋白質ともなれば、動物蛋白にくらべ少しも遜色はない。
     そのうえ、良質ナッパはミネラル・ビタミンにとみ、蛋白質の利用効率がよくなるので、これを十分に添えることによって、そうでない場合にくらべ、蛋白質はずっと少量で足るようにもなる(節約効果)。
     そこで、理論的には、植物蛋白でも栄養上何らの不都合もない。
     で、どうしても動物蛋白でなければ、肉食でなければ、ならないという理由はない。

    肉類は不完全食品
     なお、食品としての価値(完全性)からみると、肉類は、獣鳥魚介のいずれにしても、いかにも蛋白源としてはすぐれており、熱量も相当だが、これらに釣り合うべきミネラル・ビタミンには甚だしく乏しい不完全食品だ。
     したがって、その体内代謝は不完全なるをまぬかれず、いわゆる?血(血の濁り)を生じやすいわけで、これを完全な食品にするには、良質ナッパの2〜3倍量が必要(大豆は同量でよく、ナッパ自体はすべての栄養素をそなえた完全食品)。

    安全性にも問題
     そのうえ、安全性にも問題がある。
     畜産物では、不健康な畜舎はさておくとしても、いま、殆んどの家畜飼料は、配合飼料ばかりで、有害有毒な農薬、産業廃棄物あるいはカビに汚染された穀、豆、魚粉、危険視されている石油酵母、肥肉薬(抗生剤、ホルモン、砒素など)、ついさきごろ禁止されたAF2さえ配合されているかも知れない。
     また、乱用されている防疫用薬剤など。水産物では、さらに、水の汚濁(工場・鉱山の廃水、農薬、洗剤)。
     そして、貯蔵・加工食品には、各種の添加物。
     それらの中には、肝、腎、骨髄(血液をつくる)などをおかすもの、アレルギーをおこすもの、さらには、発癌性のあるものさえもあるから、決して100%安全とはいいきれない。
     この点、大豆や緑葉など植物蛋白の方が、はるかに有利。
     もっとも、加工品には若干の不安がないではないが。
     たとえば、豆腐の主材料は、今では、油をぬきとったあとの大豆粉だが、その抽油のさいの溶媒につかわれる石油製品ヘキサン(発癌性がうたがわれている)や、凝固剤グリコノラクトン(同様の懸念がなくもない)の残留はないだろうか、という点。
     また、ハム、ソーセージ、ミンチボールなどにつかわれている人造肉は大豆蛋白が原料だが、その製造過程でいろいろの薬がつかわれている。

    食糧の浪費
     となると、いよいよ、肉食しなければならぬという根拠はないわけで、結局、肉食が愛好されるのは、ただ味覚ゆえ、ということになりそうだ。しかも、家畜の飼料には莫大な食糧が浪費される。
     いま、家畜の飼養をやめるなら、現在飢餓線上にさまよっている人口の数倍を救うことができると、いわれている。
     このことは、世界人口の爆発的増加による食糧危機のさけばれている現在、もっとも戒心しなければならないことであろう。
     それも、肉食が栄養上欠くことのできないものならばともかく、味覚を満足させるためだけの贅沢以外のものでないとすれば、それを敢てしている先進国の横暴は、人道上からも許さるべきではなかろうか。
     ましてや、食糧や飼料の殆んどを輸入にたよっているわが国で、どうして、そうまでしても肉を食べなければならないのか。

    肉食の弊害
     なるほど肉食がさかんになるにつれて、青少年の体位は向上したといわれる。しかしその実、ただ、身長がのび、性的に早熟するようになっただけで、体力的にはかえって低下していることは、よく知られているとおり。
     また、肉食は文明の尺度だともいわれているようだが、その弊害はしだいにハッキリして来ている。
     もっとも目立ったものは心筋梗塞で、さいきんまでわが国にはない病気だった。
     それが、戦後、生活の欧米化するにつれて、まず大都市、ついでは中小都市におよび、今では田舎の隅々にまで珍らしくなくなった。
     4〜50年まえ、あるドイツ人の書いたものに、「今やドイツでは一大肉食実験が行われている。以前には決してこれほど大量の肉は食っていなかった」と出ていた。
     当時は欧米でも今ほど肉は食っておらず、心筋梗塞もずっと少なかったらしい。
     ところが、その肉食実験の結果、どんどんふえ出し、今や、もっとも忘れられている病気になっているわけだが、愚かにも、わが国はその轍を、そのまま踏もうとしている。
     その他、癌、糖尿病、通風、結石症、アレルギー、癌、精神病、不妊症、妊娠異常、未熟児、心身障碍児などがふえ、また、これまで無かったか少なかった欧米先進国なみの難病・奇病がすごくふえつつある。
     もちろん、これは、ただ肉食だけのためではあるまいが、要は、肉食を中心とする贅美食(精製穀、糖、脂)、アルコール、タバコ、コーヒーの乱用、運動不足、ストレス過剰。
     といったいわゆる文明生活の所産であることにまちがいはあるまい。

    猛反省すべきとき
     このように、肉食は、決していわれているように絶対不可欠のものではない。
     また、古来、多くの先哲によって肉食の害が強調されているし、洋の東西を問わず、長寿者はすべて菜食者だともいわれている。
     それはともあれ、世をあげて、ことに若い世代を風靡している肉食一辺倒の食生活は、このあたりで猛反省させるべきではなかろうか。
     現に、アメリカでさえ、大豆にたいする関心が異常なほどにたかまっているという。
     この意味からも、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食は、もっと注目さるべきであろう。とはいえ、私どもには、植物蛋白(大豆、ナッツ類、キノコ、緑葉など)だけに固執し、肉食を否定し排斥しようという気持は毛頭ないばかりか、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食に徹し、十分のナッパをとっていれば、栄養バランスの範囲内で、適宜、動物食(安全性を考慮しつつ)を加えて、少しも差支ないし、少なくとも、そうすることによって肉食によるケガはさけられるであろう、と考えている。
     (50・2)



2. 歩いてやせるには

     やせるために、毎日歩くことを1年以上つづけた11名の婦人について観察したGwinup氏によると、歩行だけでやせるためには、少なくとも、毎日30分以上あるかなければならない。
     体重の減少は歩行時間に並行し、歩行時間を一定にすると、体重は下ったレベルにとまっている。
     そして、歩行時間をふやすと、体重はまたへる。なお、はじめ34(女29、男5)名が参加したが、多くの人は、それだけの時間が取れないので脱落、ついに11名になってしまった(A.Jnt.Med.135:676,1975)。という。
     どうやら、運動だけでやせようというのは、なかなかむつかしいとみえる。



3. 健康土つくり(痕跡要素の補給)

     植物の生育に必要な肥料成分には、いわゆる主要成分(窒素・燐・加里・石灰・苦土など)のほかに、痕跡成分(痕跡要素)といわれるミネラル分がある。
     これは、ごく微量――あるかないかの痕跡程度にしか必要ではないが、これ無しには植物は満足にそだたない、というもの。
     ふつう、鉄・銅・亜鉛・マンガン・モリブデン・硼素などがあげられているが、植物に見出されるミネラルは60種以上にも上っており、その1/3は必須だというから、まだまだ多くのものがあり、それら同士の間にもまた複雑な相互関係があるようだ。
     そして、これらは、同時に動物(人間をくるめて)にとっても、同様、大切であることが、しだいにわかって来ている(鉄・亜鉛・銅・沃素・バナジウム・マンガン・クローム・モリブデン・コバルト・セレンなど)。

     ところで、これら痕跡成分は、現在、わが国の耕地の多くで不足して来ている、という。
     というのは、痕跡分が栽培作物によってとり去られること。雨水とともに洗い流されたり、地中にふかく沈下してゆくこと(約一米の深さのところに集積している)。などのため、表層耕土にはしだいに乏しくなり、ために地力の低下をもたらす結果となっている、というのだ。

     そこで、肥料が問題になるわけだが、以前よくつかわれた糞尿(人糞、牛馬鶏糞)・油粕(ナタネ油粕、大豆粕)・魚粉などの有機肥料では、窒素・燐・加里などとともに痕跡要素も含まれているので、それらが施用されている間には、痕跡成分の目立った不足を招く心配はなかった。
     それが、さいきんのように化学肥料が主になって来ると、これらが、いずれも、殆んど主要成分だけに限られているため(いくぶんの痕跡分の配合されたものも無いではないが)、その使用がさかんになるにつれて、痕跡成分と主要成分の間にアンバランスを生じ、耕地は肥沃になりながら、作物には病的徴候があらわれる、といったことになって来た。

     すなわち、そこに出来る作物は、外観はいかにも立派だが、質的には劣り、栄養分ことにミネラル・ビタミンが乏しくなり、味もよくない上に軟弱で、病害虫害をうけやすい。
     そこで、強力な農薬が必要となり、その汚染もさけられない。
     さて、動物の健康は、その飼料の生ずる土壌のミネラル分に直接つながっているのであり、こうした、ミネラル分の不足した不健康な(質的に劣るのみならず、あるいは有害であるかも知れない)作物で飼養される家畜は、本当に健康ではありえないし、その供給する食品(肉・卵・乳)また同様。
     あまつさえ、食品加工のすすむにつれて痕跡成分の失われる度合は、しだいに増す傾向にあり、したがって、これら不健康的農・畜産物に依存するわれわれの健康上にも、不利の影響はまぬかれない道理。
     そのうえ、農産・畜産・水産に使用される薬品。
     加工・貯蔵で添加される薬品類、あるいは医薬品の乱用、さらには、水にも空気にも危険(公害)がいっぱい。

     たとえば、粉塵や水によってとり入れられるカドミウム・鉛・水銀の量また、工業化の進展とともに増大するといわれているが、このカドミウムが痕跡成分の作用に妨害的にはたらくなどの点からも、条件はますます悪化しつつあるわけだ。

     かように、食品そのものが劣質となり、あるいは有害化されている上に、その摂り方また甚しく偏っており、全体として不完全きわまる栄養ともなっている。
     これでは、健康を維持することだけさえも困難で、医学のめざましい進歩にも拘らず、難治〜不治の慢性疾患がふえ、あるいは新しい、しかも診断・治療とも困難な病気まであらわれる始末で、国民健康の危機といっても少しもいいすぎではない状態になっているのも、あながち不思議ではない。

     いまやわが国は未曽有の繁栄を誇っている。しかし、それと同時に、多数の病弱者と尨大な医療費(昭和44年の医療費は、実に、国民総生産の5%にあたる2兆圓もの)をかかえているのだが、はたして、これで本当に幸せといえるのだろうか。
     また、このままで、はたして、いつまでこの繁栄をつづけることができるだろうか。ふかく顧みなければなるまい。
     これに対処する方策も、いろいろ考えられているようだ。しかし、ただ、申訳だけの公害立法や、医療機関・福祉施設の拡充整備、もしくは新治療法の開発といった、姑息的な施策だけでは、到底、根本的に解決しうるものではない。
     何としても、まず、国民全体の健康化がはからねばならぬ。しかも、その前提となるものは健康(良質安全)食品の供給であり、その根底となるものは土壌の改善。ことに痕跡要素の補給による健康耕土つくりでなければならぬ。

     さて、この意味での地力回復方には、従来、篤農家の間で行われていた

      1)深耕(一米内外の天地返しによって、沈積しているミネラル分の掘りおこすこと)、
      2)客土(ミネラル分にとむ山の赤土ことに処女土、または池・沼・溝・湖・海の沈泥を入れること)、
      3)緑肥・堆肥と草木灰の施用、

     などがある。
     いずれも有力な総合的ミネラル供給法であるが、人手不足の甚しい現在の農家では、1)・2)ともに不可能。
     いくらか可能性のあるのは、精々3)だけであろう。
     しかも、薪や炭のつかわれなくなった今では、木灰の使用もまず不可能にちかい。

     さて、緑肥・堆肥には、山野の草や若木の小枝、落葉、田畑の境界や畦畔の草、あるいは海・河・沼・湖の藻などが施用された。
     山野の、ことに処女地の草木は、栽培物よりもミネラルにとむこと。
     ことに根の深い草木は深層のミネラルをも吸収していること。
     痕跡ミネラルは植物の種類によって含まれ方がちがっていることなどから、栽培物(稲わらなど)よりも山野自生の草木を種々とり合わせる、という昔の人のやり方は全く合理的であったわけだ。
     また海藻は、すべてのミネラルにとむ海水中にそだつものだけに、あらゆるミネラルの良給源だ。
     なお、これら緑肥・堆肥は、草木灰が単にミネラル補給に限られているに反し、同時に、土壌菌の繁殖をさかんにすることにも役立つので、より有利であり、主要成分源として糞尿・油粕・魚粉などが併用されれば、さらに有利なわけ。

     以前(少なくとも30〜40年まえまで)は、肥料といえば、すべてこうしたものばかりで、その他には、石灰を施すだけ。化学肥料といったものは、少しもつかわれなかった。しかも、作物の出来はいつも上々。味もよかった(養分にとむ証拠)し、病虫害にも強かったので、今日のような猛毒性の農薬をつかう必要は、さらになかった。
     そして、それを食べる家畜も人間も、頑健そのものだった。
     これに戻すのだ。もっとも、その実行には莫大の量の材料を必要とし、小規模の家庭菜園はともかく、ひろく一般の実施には、ことに近接した採草地のないところでは、材料供給の点からだけでも容易なことではない。
     けれども、国土の3/4は山であり、四面は海だ。もし国をあげて遊休山林原野の草木や海藻の利用をはかるならば、決して困難でも不可能でもあるまい。

     粉砕し、細菌処理によって促成腐熟堆肥とし(粗材は動力源の燃料としその灰も利用)、適宜に圧縮、団塊にすれば輸送にも便利だ。
     こうした堆肥を大々的に、かつ安価に製造、供給する機関の設置こそ目下の急務というものではないだろうか。

     そして、いま一つ。少なくとも一米の天地返し可能の耕耘機を全国に配置し、全耕地に周期的(3〜数年に1回)の深耕を実施すること。
     ともかく、こうして地力を回復強化し、化学肥料・農薬依存の、増産のみを目的とする不健康農法から脱却し、真に健康的な自然農法を復活、安全かつ良質の食品を供給しない限り、また、空気・水の公害にたいすると同様、すべての食糧についても(食品公害)、健康優先の方策(行政的にも企業的にも)が講じられない限り、わが国の運命は、やがて、国民の健康崩壊という破局に逢着することもさけられないであろう。 
    (45・8)

    おことわり
     本文は本紙185(47・1月)号に掲載したものですが、希望により再録しました。 (係)



4. 訪台記

     医学博士 遠藤 仁郎 

     3、4年まえから話のあった訪台。
     何や彼と差支えのびのびになっていたが、ようやく出かけることになった。

      メンバー遠藤夫妻、新庄から隠明寺夫妻・古河・柿崎・五十嵐・三条、横浜から田辺・米田氏ら、一行10名。
      コース
      10月17日 東京集合。
      18日、東京〜台北。
      19日、台北〜淡水、野柳、基隆。
      20日、基隆〜雙渓、宜蘭、蘇澳。
      21日、蘇花臨海公路、大魯閣、天祥、崇徳国小、花連。
      22日、花連より蘇澳にひき返し、台北へ直行の予定であったが、夜来の雨のため蘇花公路不通となり、止むなくコースを変更、南まわり高雄。
      23日、高雄〜台南、彰化、台中、新竹、台北。
      24日、植物園、国父紀念館、故宮博物院見学、夕台北発〜東京。
      25日 解散 
       と、はからずも台湾一周の大旅行となった。
      東京〜台北18日、9時半すぎ、雨の羽田をたち、展望のない、しかし穏かな雲上飛行約2時間半。昼食を終れば、やがて雲の切れ間に緑の山や街なみが見え、まもなく台北、松山空港着。
       現地時間11時(日本時間12時)すぎ。
       空港では、旧知の王氏(基隆)、徐氏、(花連)、初対面の陳氏(蘇澳)、呂氏(同)、基隆の林氏、張氏、淡水の李氏らに、またホテル(駅前の中国大飯店)では、島田昇氏(同行の予定だったが急用で不参)紹介の陳氏(台北)、頼氏(同)らに、あたたかく迎えられる。
       いずれも熱心な青汁仲間。なかでも王氏は、一昨年半身不随となり、言語も不能であったが、青汁と運動とで殆んど回復。まだ多少の不自由はあるが、練習をかねてと、私どもの案内役を買って出られた由。
       また呂氏は13年来の青汁ファン。肝硬変で、不治と宣告されたが、肝臓緑葉食・青汁で回復された方。
      台北観光予定では、帰途、23〜24の2日を市内観光にあててあったのと時間の関係もあって、到着当日は、総統府(前広場は、つい最近行われた国慶祝賀パレードの後片付けの最中だった)、龍山寺(台北最古の名寺院で、媽祖女神や関帝もまつってある)、孔子廟(台湾随一の豪華な建物といわれる)を見ただけ。
       ところが、コース変更のため、台北に帰りついたのは23日の夜おそくになったので、結局、24日朝から、植物園、国父(孫文)紀念館、故宮博物院(中国文化の粋をあつめた博物館)をかけ足でめぐるのが精一杯だった。


次回参照

5. 食べものがつまって窒息しそうなとき

     アメリカでは、毎日、10人くらい食べものをつまらせて死ぬものがあるそうだが、ドクターHeimlichは、次のような簡単な方法で助けることができると、発表している。
     患者がおきていれば、後から、両腕で腰(バンドの高さで)を抱き、一方の手で他方の手頚をしっかりにぎりしめ、患者を前にたおして、強くしぼりあげる。
     うつ伏せになっていれば臀部、あお向きになっていれば股にまたがり、両手を重ねて、強くおす。
     肺には、いつもいくらかの空気がのこっているので、横隔膜を下から強くおし上げると、この空気が圧搾され、つまったものが、シャンパンの種をぬくように、とび出る、という。

    (Medical News,JAMA,1974.8.12.)



6. オセチ料理 合成着色食品にご注意

    シヤトル M.S. 

     食品に添加されている合成着色料、赤色104号の遺伝性毒性が問題になっているが、岡山県下で販売されている食品を対象に岡山県消費生活センターが最近、色素抽出テストをしたところ大半の食品に合成着色料が使用されていた。
     この着色料は他の防腐剤などのような実用的な効果はほとんどなく、ただ消費者心理をくすぐるために見た目を美しくしているだけ。しかも着色料の中には遺伝性の毒性作用を持っていると指摘されているものもあるとあっては消費者としても着色食品の購入を考えねばならなくなりそうだ。

    天然色素に比べてより安価
     ここ数年、岡山市内のスーパーやデパートなどの食品売り場にならんだ食品は色鮮やかになる一方。
     しかし、そのほとんどは合成着色料で着色されている。現在、食品添加用の着色料には、自然の植物などから抽出した天然色素と化学的に作られた合成着色料の二通りあるが、天然色素に比べて安価で、より鮮明な色彩が得られる合成着色料がもっぱら使用されている。
     この合成着色料は色あいに応じて、赤色が6色、黄、青色が各2色、緑1色の合計11色あり、これらの色素を調合していろいろな彩色を行っている。
     中でも一番使用率が高いのは赤色の赤色2号、同3号、同102号、同104号、同105号、同106号の各色。この色素の中には昨年9月、国立遺伝学研究所の黒田行昭形質遺伝部室長が「多用していると遺伝学的に突然変異が起きる」と警告している赤色104号色素も含まれている。
     このため、岡山県消費生活センターでは岡山県で販売されている食品の着色料使用状況を知ろうとこのほど主な食品の試買テストを行った。
     その結果「テストした全商品に着色料が使用されていた」という全くショッキングな報告が行われている。

    マウスの実験で各種の障害
     この調査の対象になったのは菓子46点、板付きカマボコ10点、チェリー4点、紅ショウガ4点の合計64点。
     もちろん、これら食品は合成着色料が使用されやすい食品ばかりだが、中でもひどいのが菓子類。チョコレート、ウエハース、ビスケットの中には遺伝学的に問題があるとされている赤色104号色素が使われていたばかりか、食品衛生上問題があるとして日本を除くほとんどの国で使用を禁止されている赤色105号、同106号を使用していたものがキャンディー、ゼリーの中に5点も含まれていた。
     ほかでも板付きカマボコでは全商品に赤色106号を使用、チェリー、紅ショウガで各1点ずつ106号が使用されていた。
     これら着色料のうち一番の問題は赤色104号。
     黒田行昭国立遺伝学研究所形質遺伝部室長の警告に基づいて佐賀大学農学部の榎本則行教授がマウスを使ってテストした結果は、104号色素を与えたマウスの子は、

      1)粗毛や脱毛障害
      2)後シの歩行運動障害
      3)肉シュのようなかたまりの発生

    −などの障害が出ており、厚生省で現在、安全性のテストが行われている真っ最中。
     ほかでも「105、106号など百番台の合成着色料は催奇形性や代謝障害の懸念がある」といわれているとあっては全く恐ろしい限り。

    実用的効果はほとんどゼロ
     これほどまでに合成着色料が食品に入り込んできた原因について岡山県消費生活センターは「一つには製造業者が売り上げを伸ばすため消費者の“目”に訴える商品づくりを進めたため」と指摘する。
     普通、人間の食欲は、舌で味わう味とともに見た目に美しい“見栄え”にも大きく左右されがち。
     その見栄えの決め手になるのが色素。このため、製造業者は消費者が喜ぶ商品づくりを進めたいあまりに毒々しい色素の合成着色料使用の食品をつくりだしたともいえそう。
     もともと着色料には他の添加物の防腐剤などのような実用的な効用はほとんどない。
     効用としては「服用薬剤などで誤飲を避けるため危険薬を区別する時色づけする効用がある程度」といわれる。にもかかわらず着色食品が伸びてきた背景には「いくら製造業者が商品づくりを進めたとはいえ、それら商品を無差別に受け入れてきた消費者にも一端の責任がある」と岡山県消費生活センターでは指摘している。

    “品質表示”ラベルの確認を
     今回の調査では対象品目にならなかったものの、ほかにもタラコ、ソーセージ、サケの切り身・・・など合成着色を使用している疑いの濃い食品は他にもいっぱいある。
     この中で岡山県消費生活センターは、同センター展示室に代表的な合成着色料使用食品を展示して、一般消費者の注意を促すほか、機関紙を通じても合成着色料の啓発を進めていくことにしているが「その一番手として“品質表示”のラベルをよく見て購入する習慣を呼びかけたい」としている。
     現在、合成着色料や人工甘味料など使用している食品は食品衛生法で品質表示が義務づけられ、ラベルなどで表示されているが「この表示を確認して購入している消費者はどのくらいいるだろうか」と同センター。
     もっとも表示を確認していればこれまでいくども問題になっている合成着色料の添加食品などは避けていたはず。やはり無関心が“不要”な添加物を伸ばしてきた−ともいえそう。
     岡山県消費生活センターでは「いま一度、梅干しやつけ物など本当の自然の色彩を確認、見直してはどうだろうか」と呼びかけている。
     (50・7・4 山陽)



7. 発がん物質、2日でチェック 微生物の突然変異利用

     AF2やPCBなど年々新しく登場する化学物質に、果たして発がん性があるかないか――微生物を使ってそれを簡単にチェックする方法が、国立がんセンター研究所杉村隆所長らの手で開発された。
     この研究は1日から大阪で開かれる日本癌(がん)学会総会で矢作多貴江研究員から発表されるが、この方法だとわずか2日間のテストで、発がん物質を90%近くチェックでき、1−2年もかかる動物実験を助けるピンチヒッターとして期待されている。
     杉村所長らが開発したのは人の腸内などにいるサルモネラ菌の突然異株を使う方法。
     これらのサルモネラ菌はアミノ酸の一種ヒスチジンを合成する能力に欠陥があり、ヒスチジンがないところでは死んでしまう。ところが、発がん物質にふれると、突然変異を起こしてヒスチジン合成能力のあるもとの正常なサルモネラ菌に戻る。
     チェック方法はこの性質を応用したもので、杉村所長らはこれまで発がん性の有無が明らかにされている物質135について、この方法でテストを行った。
     その結果発がん性が立証されている94物質のうち、AF2、バターイエローベンツピレンなど79物質(84%)が突然変異を起こし、この方法でひっかからない発がん物質はエチオニンなど15物質(16%)だけだった。

    (10・1 朝日)



8. 乳児にはまず母乳をつぎに青汁を(その一)

     友成 左近 

    造物主の手を出る時は凡ての物が善であるが、
    人間の手に移されると凡ての物が悪くなってしまう。
     ルソーの教育小説「エミール」冒頭の一句で、その全編をつらぬいている中心思想ですが、わが国の教育には、とくに最近20年間、これを地でいっているようなところがあり、それは育児、わけてもその栄養面についても同様であって、ために病弱な乳幼児が目立って多くなっています。
     そこで青汁仲間では、その是正を、早くから標題のように提唱しています。

    病弱化の最大原因はまず第一に母乳軽視
     病弱な乳幼児が最近目立って多くなったのは、まず第一に、ここ数年前から母乳運動が推進されているように、新生児の当初から粉ミルクに依存して、母乳を軽視する場合が著しく多くなったことです。
     (なおもうひとつ、病弱になる素地をもって生まれる場合も多くなっているのですが、その最大原因は、母親の食物に、妊娠前はもとより妊娠してからも間違ったところが多いため、胎児の発育に必要な栄養が著しく不完全であるうえに、有害有毒物も少なくないことです。が、この食改善については、まだ母乳運動のように目立ったものがみあたらないようです。)
     というのは、乳児の健康な発育に必要な栄養には、母乳が唯一最適であるだけでなく必要不可欠であって、粉ミルクでは、母乳化などといって、どんなに改良したものでも、母乳わけても初乳の代用は不可能であるからです。
     従って、粉ミルクに依存すれば、それも新生児の当初から依存し、そしてその度合が多ければ多いほど、健康な発育が妨げられ、わけても種々の病因に対する抵抗力がついてこないのです。
     ために下痢、発熱、しっしん、便秘、嘔吐その他いろいろな病気にかかりやすく、死亡率も母乳栄養児より数倍も高くなっています。
     そしてこの病弱化は、その後の養育では容易に取り返せないのです。

    粉ミルクが母乳代用不可能なのは
     では粉ミルクが、どんな点で母乳代用が不可能なのか、
     まず第一に、母乳わけても初乳には各種の病原菌に対する免疫が格別多いのですが、粉ミルクにはこの重要な成分が全く欠けています。ために大腸菌などにも感染して、ひどい下痢にかかる場合が多いのです。
     第二に、母乳は各種の成分がうまくそろった最も完全な栄養食ですが、粉ミルクは、どんなに改良したものでも、あれこれと成分が不足しているうえに、各成分が量的にも不調和です。わけても糖分を多量に添加しているので、とかく肥満体になりやすく、また甘味が好きになって味覚の正常な発達が妨げられます。
     (なお、この点について母親に大切なことは、妊娠中に必ず母乳を味わって、これより甘いもの塩からいものは健康な発育の妨げになると共に、味覚の正常的確な発達も妨げられるのだと、その基準を心得ておくことです。)
     第三に、母乳の各成分は組成の点からも、また生のままである点からも、まだ発達していない乳児の消化器で、すべてうまく消化吸収するのですが、粉ミルクはこの点著しく劣っています。わけても蛋白質が、母乳と組成が異なっているので、未消化のまま吸収されて厄介なアレルギー体質になることがあります。
     第四に、母乳は格別の事由がない限り最も安全なものですが、粉ミルクは、かつて砒素中毒その他の事故を引き起こしているように、乳牛飼育や粉ミルク加工で思わぬ有害有毒物がはいっていることがあるかも知れません。
     (なお人によっては、母乳にPCBなどが残留しているからといって粉ミルクに依存していますが、この粉ミルクにも同様に残留していることを忘れた愚かなことであって、そこで大切なことは、必ず母乳で育てるのだと、妊娠中から食物をよく吟味して、有害有毒物は極力食べこまないようにすることです。)
     このほか母乳は、粉ミルクのように調乳や用器の消毒などの手数がかからず、必要に応じて、いつでも清潔に授乳することができます。また母乳を十分出すための食費などは、粉ミルク代よりケタちがいに少なく、さらに母乳をのませていると、母体の回復が順調にいきます。
     もうひとつ、母乳をのませることで、母乳も乳児も精神的社会的に健全に成長します。

    粉ミルク依存は栄養という自然の理法に違反
     にもかかわらず、粉ミルクに依存して母乳を軽視する人が多くなったのは、戦後わが国の経済が回復成長して生活水準が向上し、まだ医療も進歩普及するにつれて(そして今のところ乳幼児死亡率は低下していますが)急増していることから、そこにいろいろな事由があげられましょう。
     が、その基調は、この生活水準向上や医療進歩の主要条件であった科学技術の無分別な過信誤用であって、市場に流通してくる企業の加工製品がすばらしく、これを使うのが文化的であり、そして乳児は、大企業が科学技術を駆使して製造した粉ミルクで育てるのが文化的で、母乳などで育てるのは時代後れである、いった考え方です。
     けれども、乳児が発育する生理栄養には、科学技術では操作できない自然の厳然とした理法があり、それに最も適合しているのが、出産と共に必ず自然に出てくる母乳であって、この母乳で乳児を育てるのが、その生理栄養の理法に副ったマトモな育て方です。
     けれども粉ミルクは、もともと仔牛のための牛乳であって、(ふつうの食物としては最も優れたものではあっても)しょせん乳児の生理栄養には不自然なものであり、母乳化などといって、どんなに改良したものでも、とうてい母乳に代われるものではありません。
     それに、科学技術には方法上きびしい限界があるうえに、製品化には企業経営上きびしい制約があるので、なおさらです。従って、こんな粉ミルクに依存して母乳を軽視するのは、乳児栄養の理法に違反していることであって、病弱化するのはその当然の帰給です。

    乳児にはまずぜひ母乳をそれも必ず初乳から
     そこで乳児には、とくに新生児の間は母乳だけを、それも必ず初乳からのませることが肝要です。
     そして、少なくとも2ヶ月いな3ヶ月間は必ず母乳をのませて(次稿でみるように青汁で栄養補足はするが)粉ミルクなどはのまさないこと、さらにその後も8ヶ月ないし10ヶ月ころまでは、なお母乳をのませながら補食して、その間に離乳の準備をすることが大切です。
     というと、母乳がうまく出てこないときは、という人があるかも知れませんが、それは(まれにはあるでしょうが)本当に出てこないのではなく、妊娠中もさることながら、とくに出産後に栄養その他の手当を怠ると共に、ぜひ初乳からと本気になってのませないからです。
     もうひとつ、労働条件その他で前記のような母乳哺育が困難な場合がありますが、そんな場合、最初からできないと決めてかかるのではなく、できるだけ前記に近づけるように最善の工夫と努力をすると共に、その改正を社会的政治的に推進することが大切です。
     なお余談ながら、婚約、結婚、妊娠した方には、こうした母乳栄養をすすめると共に、お祝いのひとつに適切な手引書(たとえば松村龍雄著・光文社発行「母乳主義」など)を贈ってはどうでしょうか。
    (つづく)


次回参照

9. 中国の医療事情

     関東労災病院耳鼻科の鳥山稔氏が東洋薬事誌(50・8月号)に中国医療事情をのせていられるが、次のように結ばれている。
     中国においてしばしば、

    「中国の診断は検査不充分であり、われわれを納得させるべき検査結果が充分でない」
     と中国側に伝えた。このとき常に中国側より返ってくる言葉は、
    「医学の目的は疾病の診断ではなく治療であり予防である。中国はこの二つを最も重視し、そのために一般の農民、公民に充分疾病についての教育をおこなっている。
     そして古い伝統的な治療方法が、本当であるかどうかを再検討している時期であり、その中より良い物はさらに発展させ、よくないものはどうしたらよくなるかを考えてるのが現状である。
     現在のわが国の現状より考えると、病人は健康保険制度に毒されて、医師より薬をもらわないと損をするとか、医師のいいつけを充分守らずに治療効果のみを期待する。
     そして人の生命の尊厳を常日頃はお互に考えずに、医療事故でもあれば、権利意識ばかりが強くなっている。
     この点中国では、医者が苦労して自分を治療してくれるならば、自分も病気に対して闘争をしなければならないといった社会状態である。
     また医師についても中国では、「はだしの医者」であろうが医者であろうが給料には差はない。
     ただ、より苦労をして働いている病人にどれだけ役立つかといった点が、医師の社会的尊厳の判断にある。
     こうした社会の状態が全くことなった国において、中国の医療がそのままわが国で行なえるものとは考えていない。
     しかし医師の側にも、患者の側にも、我々日本人は、もう一度反省すべきことがあるのではないかと考えた。



10. 茶がらの利用

     上茶は春さきの新芽を乾燥したもの。その茶がらはやわらかくて、とても食べよい。捨てるのは勿体ない。ずいぶん前のこと、これをテンプラにすることを、青森の白井雄作氏からおしえてもらったが、仲々うまい。


11. 完全度の目安

     食品の栄養価は、成分表を見ればわかる。しかし、それには個々の栄養素の数値があげてあるだけで、全体としての完全度については、ちょっと見当がつきにくい。
     その、大体の目安には、それぞれの食品を完全にするために必要な良質ナッパの量でしめすことが出来るのではないか、と私は思っている。
     というのは、数多くの食品の中で、ただそれだけで完全なもの、つまり、すべての栄養素が完全にそろっているものは、良質ナッパだけしかなく、その他は大なり小なり、何か欠けたものがある。
     そこで、どんなものでも、良質ナッパをそえなければ、完全な食べものにはならないわけだ。
     したがって、完全にするために必要なナッパの分量で、その食べものの完全度が大凡わかるだろう、からだ。



12. 肥満体解消の極意は!!  逆効果の食事抜き

    浜田市 G.O. 

     【京都】食事を抜いてやせようとするのは逆効果、やせたい人は何回にも分けて食べる方がよいー

     8日、国立京都国際会館で開かれている第10回国際栄養学会議で、チェコスロバキア臨床実験医学研究所のP・ファブリ博士は“体重調節の極意”を発表した。
     同博士はネズミによる実験結果を疫学調査や志願者による実験で補足してこの理論を確かめ“ドカ食い”による肥満の害を強調した。
     ファブリ博士らは10年ほど前から動物実験で食事回数の変化による体内脂質代謝への影響を研究してきた。
     たとえば、同カロリーの食事を一方のネズミには自由にとらせ、一方には1日1回、2時間だけ与えてその効果11週間飼育してを比べた。
     その結果、食事回数の少ないネズミは自由に食べたネズミに比べて、約2倍の体脂肪の増加や血中コレステロールの増加がみられた。
     肝臓での脂肪合成機能も高まり、体内の脂肪合成にかかわるたくさんの酵素の活性がすべて高くなっていた。
     さらに40人の肥満者に1日千カロリーの食事を2回食と7回食で与えた。
     すると7回食の方が体重の減り方や血中コレステロールの減少が大きかった。
     400人の疫学調査でも、食事回数の少ない者ほど肥満傾向の人が多く、高コレステロール血症や糖尿病、心臓血管障害も多くみられた。
     ファブリ博士によると、食事回数が少ない方が太るのは、生物の本能的な適合性によるもので、少ない食事で多くのエネルギーをためようと、脂肪合成機能が盛んになるという結果だという。
     肥満には遺伝、食事量、運動量、性、年齢などいろいろな因子があるが、食事回数も大きく影響すると同博士は強調した。



13. ある牧師さんの話

    シアトル M.S. 

     昨日、教会の牧師さんのお話を、大変おもしろく聞きました。
     日本人は私ひとりだけです。ピース(平和)という題でした。

      「ドイツが本当に食糧で苦しんでいたとき、ヒトラーが“私を選挙したなら、これを解決してやる”というので、人民が彼れを選挙した。そこで、米国にきて“どうか救済してくれ”、といったら、“借金を払え”、とつきかえした後、ありあまっているモロコシ、ムギなど、焼きすてた。
       米国の金持は、みなジュー(ユダヤ人)で、金について損得に目はなく、とったら最後、絶対出さん。
       そのため、ヒトラーが鬼になった心がわかるでしょう。戦争をはじめて、ひぼしにし、ジューを皆殺しし(出来るだけ)たのも、自分の人民の命にかかわることだっただけ、その恨みは強かったわけですね。
       どんなに米国をうらみ、くやしかったことだろう、と思う。これ見よがしに、ひぼしにして見せつけたのです。米国のジューは日米協定でウンと儲けたから、日本様々で、おべっかつかっている。
       ベトナムの戦争も、10年まえにやめていた筈。フォード大統領が、平和、平和といっていて、大きな爆弾おとして、3マイル四方の獣から人間を皆殺しした。
       そして、平和、平和を、キッシンジャーとともに口にして、真の平和がどこにあるか、それはない。高い税をとりたてて人民を泣かしている。どこにも平和はない。米国が無傷でいられるわけがない」

     というのです。
     この牧師さんくらい、よく本当のことを話した人はありません。

       「ヒトラーも、あんな可哀相な目にしなかったら、戦争にはならなかっただろう。歴史は変っていただろう」

     というのです。

      「日本は、今に食糧不足で、外国から買い入れる、(人口過剰のため、土地がせまく、何もとれないので)それも、高いものを買わされる。ために、ずっと儲けた金を、みんな吐き出さなければならない時が来る。」

     というのです。

      「平和をさけんでも、欲がぬけないかぎり、平和はない。こんど戦争になったら、日本は米国の足場になる。」

     というのです。私も同感でした。



14. ウンとやせた

    1、K夫人(岡山)
     高血圧・不整脉で、10年間安静をまもり、薬にしたしんでおり、体重は80キロもあった。
     まず、青汁だけ、1日5〜6合。ついで、イモ・マメ・ナッパを加えた。
     あまり極端にやりすぎて、一時メマイをおこしたが、これは、食事を少しふやして、なおった。
     1年して、体重は62キロにへり、極めて快調。血圧正常。不整脉なし。毎日、畑仕事に精出しており、自転車でスイスイ走れ、山登りも平気。



    2、Y夫人(玉島)
     20才の時、腎炎。そのためか10年来、高血圧(最高250)。
     結代があり、動悸も強かった。
     昨年3月15日、卒中発作、ものがいえなくなり、20日間入院。7月の青汁教室いらい、熱心にイモ・マメ・ナッパ青汁食実行。
     青汁は毎日5〜6合のんだ。発病当時体重は65キロだったが、約1年たった今45キロ。
     血圧正常、結代なし。いつも小走りに歩くようにしているが、動悸もない。
     ある事務所につとめているが、階段を走り上ることもできる。ケール畑の仕事もさかんにやっている。
     さいきん、病院で腎臓の検査をしてもらったが、機能は完全だ、といわれた。
     なお、いぜんは、鼻がよくつまっていたが、すっかり通りがよくなった。



15. 心筋梗塞好調

    岡山県 T.K. 

     本年6月より、成羽町の田辺様のご指導で、青汁をのみ、2ヶ月になります。
     とりあえずは、キャベツの青葉でつくりましたが、さいきんケールが成育しましたので、今ではこれを原料としています。
     心筋梗塞で、2月、4月、6月と、3回発作がおきましたが、一命はとりとめて、目下、自宅で静養中ですが、脉の欠滞がなくなり、75キロの体重が70キロとなり、便秘も快便となりました。
     顔の色は若い人のように艶々しています。青汁のおかげと、感謝の生活をしています。



16. 慢性中耳炎全治

    岐阜県 M.S. 

     ながく慢性中耳炎にて困難いたしまして、病院にも通っておりましたが、青汁服用いたしまして、3月目より、あの困難いたしました膿が少量になり、4月目より全治いたし、家内一同大喜びです。
     大学病院にても驚いております。



17. 質問箱


     さいきんは、青汁がつめたすぎて、飲みづらいのですが・・・


     つめたすぎて飲みつらいか、さわる(下痢するなど)ような時は、火にあてたり、湯に漬けたりしないで、熱い湯・茶・牛乳、味噌汁などを注いで、ぬくめて飲んで下さい。



 コラム紹介

    言語を少くし、
    事を少くし、
    怒を少くし、
    憂を少くし、
    悲しみを少くし、
    思を少くす

     養生訓




    御神誡御7ケ条
    日々家内心得之事(にちにちかないこころえのこと)

    • 神国(しんこく)の人(ひと)に生(うま)れ常(つね)に信心(しんじん)なき事(こと)
    • 腹(はら)を立(た)て物(もの)を苦(く)にする事(こと)
    • 己(おの)が慢心(まんしん)にて人(ひと)を見下(みくだ)す事(こと)
    • 人(ひと)の悪(あく)を見(み)て己(おのれ)に悪心(あくしん)を増(ま)す事(こと)
    • 無病(むびゃう)の時(とき)家業怠(かげうおこた)りの事(こと)
    • 誠(まこと)の道(みち)に入(い)りながら心(こころ)に誠(まこと)なき事(こと)
    • 日々難有(にちにちありがた)き事(こと)を取外(とりはず)す事(こと)

    • 右之條々常(みぎのぜうぜうつね)に忘(わす)るべからず
      恐(おそ)るべしく恐(おそ)るべし
      立向(たちむか)ふ人(ひと)の心(こころ)は鏡(かがみ)なり
      己(おの)が姿(すがた)を移(うつ)してや見(み)ん



    知れるを知るとなし、
    知らざるを知らずとせよ、
    是れ知るなり。
     論語


    学んで人をとがめざるに至らば、
    学の至りなり
    正蒙


    欠点を改め、あやまちを償うことは、最高の幸福である。
     ゲーテ



    動物が健康であるためには土壌が健康に保たれねばならぬ。
    同じことは人間についてもいえる。
    土壌の科学は明日の医学である予防医学の基本だ。
    ヴォアサン



    こどもは自然的・野性的にそだてること。
    完備した暖冷房ほどこどものためにならぬものはない。
    あらゆる点で過保護ということほどこどもを毒すものはない。



    聖記経に云ふ。
    それ、一日の道、朝飽き夕飢え、
       一月の道、盛衰を失はず、
       一歳の道、夏痩せ冬肥え、
       百才の道、穀食米を節す、
       千才の道、独男無女。
     これを長生久視という。
    (医心方)








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