健康と青汁タイトル小  <1973年4月15日発行 第200号>
 目次




1. 鼻咽腔炎と鼻のうがい

     医学博士 遠藤 仁郎 

     病気のおこり方の一つに病巣感染というのがある。
     これは、からだのどこかにバイ菌が巣喰っており(原病巣)、そこから出たバイ菌が、離れたところに病気(炎症)をおこすこと。よく知られているのは、扁桃炎や歯槽膿漏があって(原病巣)、それから腎炎がおきたり、リウマチになる。そして、病原巣の扁桃をとったり、歯をぬくと、腎炎やリウマチがよくなったり、治ってしまう。
     こういう腎炎やリウマチを、病巣感染症におこった、というわけ。
     しかし、腎炎やリウマチで、扁桃や歯に異常(病巣)のない場合も少なくないし、扁桃や歯の治療をしても、必ずよくなるともいえない。つまり、腎炎やリウマチの原因になっている感染源は、いつも証明できるとはかぎらない。

    堀口教授の学説
     ところで、東京医科歯科大学の耳鼻咽喉科教授、堀口申作博士によると(日本医師会雑誌昭和47・2・1号)、そういう場合、かならずあるのが鼻咽腔炎だ。扁桃や歯に炎症があるときには、必ず鼻咽腔炎があるし、扁桃や歯に異常のない場合にも鼻咽腔炎はある。そして、鼻咽腔炎を治療すると、腎炎やリウマチがよくなり、腎炎やリウマチが悪化するときは、鼻咽腔炎も悪くなる、という風に、その間に並行し関係がみられる。だから、鼻咽腔炎は、病巣感染にたいして、扁桃や歯より、関係がふかいようだ、といわれている。

    鼻咽腔とは
     この鼻咽腔というのは、鼻から喉頭、咽頭、気管へつづく気道の一部で、鼻腔のうしろ、軟口蓋の背面にあたる部分(図参照)で、鼻から吸いこまれた塵埃やバイ菌、ビールスなどが、もっとも付着しやすいところ。
     したがって、カゼ(ビールスの感染による)などの急性炎症がおきやすい。
     また、そうした刺戟は生涯くりかえされるので、慢性の炎症も少なくない(80%にあるという)。しかし、症状がかるくて殆んど自覚されるほどのものがないこと、ふつうの診療法では証明しにくいことと、などのため、これまでは気づかれずにいた。
     が、堀口教授の方法――その部の粘膜を綿でぬぐって採った標本でしらべると、正確に診断される――によれば、この部の炎症(鼻咽喉炎)が非常に多いことがわかった。しかも、1%の塩化亜硝液を塗布する、といった簡単な処置で治療することができ、それとともに、腎炎やリウマチがよくなる。
     そして、慢性扁桃炎、歯槽膿漏はもとより、慢性化膿性中耳炎や習慣性アフタ、全身性エリテマドーデス、甲状腺疾患や肝炎、糖尿病、強皮症(皮膚のかたくなる病気)、ベーチェット病といった厄介な病気にも応用でき、自律神経の異常などにもよい、という。教授は、この効果について、病巣感染という立場から、あるいは自己免疫、膠原病などといった、むつかしい理論で説明されているが、ともかく、鼻咽腔炎の治療によって、いろいろ多くの病気、しかも難治の病気までにも効果があるという事実はまことに注目すべきことといわねばならぬ。

    鼻飲法(鼻のうがい)
     ところで、私どもは、昔から、カゼなど流行病の予防に、鼻飲法ということが行われていることを知っているが、この鼻飲法こそは、まさに、この鼻咽腔の「うがい」なんだ。
     鼻から吸いこんだ水で、鼻のおくから咽の間についているバイ菌やビールスを洗い流そう、とするもの。  また、平素からそうして(ことに冷たい水でやって)ここを鍛練しておけば、バイ菌やビールスにたいする局所の抵抗力が強くなるわけだ。だから、これを施行していれば、カゼに罹らなくなるというのだが、それだけでなく、鼻咽腔炎の治療で治るような厄介や病気の予防や治療にも役立つのではないだろうか。
     なお、時には、ただの水でなく、堀口教授のつかわれている塩化亜鉛の少しうすい液でやれば、いっそう効果的ではないだろうか。(47・4)



2. ギックリ腰

     医学博士 遠藤 仁郎 

     大して重いものでもないのに、チョット持ちあげた途端、ギクっと来て、それっきり動けなくなる。ギックリ腰、ビックリ腰。
     原因は、腰椎の椎間板の一部がこぼれ出る椎間板ヘルニア。
     椎間板は、脊椎骨と脊椎骨の間にある軟骨板で、周辺部はかたい繊維性の輪になっており、(繊維輪)、中央部には軟かい髄様の核がある(髄核)。
     この椎間板が変質して来ると(椎間板には血管がないので老化をおこしやすく、20才をすぎると、もう変質しはじめる)、外部の繊維輪がもろくなって、裂けやすくなる。
     そこで、不用意に、はげしい運動をすると、そのはずみに繊維輪が裂けて、内部のやわらかい髄核がとび出し(椎間板ヘルニア)、神経を圧迫して、痛み、動けなくなる。これがギックリ腰。
     壮年期に多いものだが、20才の若いものにも少なくない。
     そして、重労働者には少なくて、ホワイトカラー族に多い(70%は事務職や軽作業者)。
     これは、たしかに、運動や鍛練の不足に関係のふかいことをおしえるものだ。
     しかし、それとともに、現在一般の、不自然不合理な食(食構成の不完全、不良ないし有害有毒食品の氾濫)とも、けっして無関係ではあるまい。
     ともかく、このギックリ腰をふせぐには、つとめて運動し鍛練して腰をつよくすることと、正しい食養によって、できるだけ老化をおくらすよう心がけることが大切であろう、と私は思う。



3. サクラ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     花の木としてだけでなく、民間薬としても、なかなか効用があるらしい。

    樹皮
     煎じ汁にせき止め効果や収歛作用があり、薬も出来ている。

    ヤニ
     幹の傷口から滲み出るヤニを、酒や水にとかして飲めば、咳をとめ、顔色がよくなり、食欲を増す、という。


     本草網目に、「根(東行根とことわってはあるが)の煮汁を服すれば、たちどころに寸白(サナダムシ)、蛔虫を下す」(大明)とあるし、インジアンは、いろいろの病気に根の煮汁をもちいているという。

    サクランボ
     本草網目主治に、「中を調へ、脾気を益し、人をして顔色よからしめ、志を美ならしめる」(別録)。「洩精、水穀痢をと止める」。
     さいきんの研究では、通風や関節炎によく、1日に1・5ポンド食べると、血中の尿酸がへる、という。 生でも、鑵詰でも、果汁でもよい。もっとも、これは西洋種のミザクラの果実のことだが、日本のふつうのサクラの実はどうだろうか。


     やわらかい葉は、塩漬けにしてたくわえ、サクラ餅につかわれるが、そのまま食べてもよい。ふるい葉は揚げものにしてもよし、乾燥して粉にしても利用できる。
     青汁の材料にもなる。
     効能について本草網目には、「桜桃葉蛇咬に擣汁をのみ、ならびにつける」、とあるだけだが、すべての緑葉と同じく応用できる。



4. 花粉症

     医学博士 遠藤 仁郎 

     花粉を吸いこんでおきるアレルギー反応。
     鼻や眼がいらがゆく、鼻つまり、クシャミ、水ばなや涙が出(鼻炎、結膜炎)、気管支炎、喘息様発作をおこし、ジンマシンが出ることもある。
     草では、ブタクサ、カモガヤ、メヒシバ、カナムグラ、ヨモギ、ガマ。
     木では、スギ、マツ、カシ、ケヤキ、エノキ、ムクなど。
     以前は、欧米のことにアメリカなどのもので、わが国には殆んどなかった。
     それが、しだいにふえて来て、今では、そう珍らしくもなくなった。
     それも、ただ、診断がつくようになったというだけでなく、確かに、罹るものが多くなったためのようだ。
     結局、欧米流の生活、ことに、食べ方にかぶれて、折角めぐまれていた良い体質をこわしてしまい、前には全然影響もされなかった、花粉にまで強く反応するようなからだにしてしまったのだ。
     まったくもって、つまらぬ真似をしたものだ。



5. 夏にそなえて

     ま夏の野菜不足にそなえて、エンサイ、バイアム、アオシソ、サツマイモをつくりましょう。
     エンサイは3ページにくわしく出ています。
     バイアム(南方原産のヒユ)、ふりまいておけば勝手にそだちます。
     種子、エンサイもバイアムも会にあります。
     アオシソは種子店でおもとめ下さい。
     サツマイモも2つ3つ(切っ端でよろしい)いけておいて葉を利用しましょう。



6. 青汁教室の食養断想 青汁は治病・保健の決め手

     友成 左近 

     体具合が悪いという人に会えば
     人に会って、体具合が悪い、厄介な病気で困っている、といった話をきくと、われわれはアホウのひとつおぼえみたいに、まずもって青野菜をすすめる。煮たものでもよし、生であればさらによし、最も有効な方法は青汁にして、日に体重の1%以上と、できるだけ沢山、青野菜を食べるようにすすめる。人並に丈夫で、という人でも、話の序によっては、やはり青野菜・青汁をすすめる。

     これにつづけてすすめるのは、精白した米・麦や筋肉部だけの魚・肉などは、つとめてひかえめにして、未精白の米・麦・雑穀・芋や大豆・小魚・乳などに切りかえるように、また、砂糖や塩は、極力ひかえて薄味にするように、そして食物は、すべてよくかんで、ハラ八分に、ということである。  さらに必ず付け加えるのは、食物はすべて、できるだけ原材料でまかなって、市販の加工品はひかえるように、そして原材料も加工品も、よく吟味して、でるだけ安全・純正なものを選ぶように、とくに人並ケタちがいに沢山食べる青野菜・青汁は必ず安全なものを、ということである。

     病気にかかるもとは毎日の食物の間違い
     体具合が悪くなるのも、病気にかかるのも、原因はいろいろあるが、そのうち最も重大な原因は、体力・抵抗力が弱いことである。この体力が弱ってくるのは、これにも原因はいろいろあるが、そのもとは、毎日の食物が栄養上著しく不調和不完全であることだ。と共に、とくに最近は、この食物に、農薬その他の有害有毒物に汚染したものや、人工の着色料や防腐剤その他これまた有害有毒な添加物のはいったものが多いことだ。

     病気の治療には必ず 怠らずに食改善を
     病気を治療するにも予防するにも、さらに積極的によりいっそう健康をはかるにも、医療の活用その他あれこれと大切であるが、それと同時に、決して忘れず怠らずにつとめなければならないのは、毎日の食物を改めて、栄養に調和・完全をはかると共に、これを、できうる限り安全・純正なものでまかなって体力・抵抗力を強化することである。
     生きた体は、どんな発病原因にも抵抗して、みずから健康を保ち、たとえ発病しても、なお抵抗して、みずから治していく力を備えている。どんなに有効な医療・医薬も、こうした体力の補助的な手段であって、それ相応に体力があって初めて有効なものであり、この体力を養なうもとが毎日の食物なのだ。
     であれば、とくにまだ有効な医療が開発されていない難病奇病の場合は、いたずらに試行錯誤的な医療にばかりたよることなく、また、どうにも治らないものと、あきらめたり絶望したりすることなく、できうる限りの食改善・食養生につとめることが肝要である。そうして健康を回復した人が少なくないのだ。

     食物にはそれ相当量の 青野菜が必要不可欠
     毎日の食物に栄養の調和完全をはかるには、あれこれと食品を取り合わせなければならないが、決して忘れずに必ず、それ相当量取り入れなければならないのが、野菜・果物・海草、わけてもなかのなかまで緑色の濃い青野菜である。
     栄養に調和・完全をはかる、というのは、生きた体に必要な各種の栄養素を、残らずすべて必要なだけ十分とりいれることである。ところが各種の食品は、それぞれ栄養素の含有に偏りがあって、ただ1種類だけでは、どんなに沢山食べても、どんなに優れたものでも栄養の調和・完全ははかれないのだ。けれども、どんな食品でも、青野菜をそれ相当量取り合わせたら、ただそれだけで栄養がうまく調和してくる。
     ふつう主食として重要視されている米・麦わけても精白したものは、生きていく力になる熱量は多いが、これが体内で生きていく力に変わるときに必要不可欠な各種のビタミンが著しく不足している。砂糖わけても白砂糖は熱量だけだ。
     また、ふつう栄養がつくといわれ、ご馳走ともされている魚・肉わけても切り身の筋肉部は、生きた体をつくりかえていくもとになる蛋白質は多いが、これが体内で血や肉や骨になるときに必要不可欠なカルシウムその他ある種のミネラルと各種のビタミンが著しく不足している。
     だが、こうした米・麦や魚・肉などに不足している各種のミネラルとビタミンが多いのが野菜・果物・海草であり、なかでも青野菜には、これが残らずすべてケタちがいに多いのだ。
     そこで毎日の食物には、米・麦や魚・肉などと共に決して忘れずに青野菜を、それ相当量取り入れなければならないのだ。その他の野菜・果物・海草では、ミネラルやビタミンの含有が少なく、また全く無いものもあるので、どんなに沢山取り入れても調和がはかれないのだ。
     だが、ホウレンソウやフダンソウの類は、シュウサンが多く、カルシウムを無効にするので、青野菜としては例外である。
     といって、このホウレンソウの類も、その他の野菜・果物・海草も、多少ともミネラル・ビタミンを補足し、また毎日の食物に変化をつけるので、それ相当量取り入れるのは、けっこうである。

     青野菜の必要量 日に体重の1%以上
     青野菜を日にどれくらい取り入れたらよいか、というと、その他の食物により、また青野菜の種類や食べ方により、さらに当人の身体条件によって、いちがいには言えないが、厚生省が発表している栄養摂取の実状からみて、総平均していえば、当人の体重の1%といったところである。
     が、これは、その他の食物と性質がちがって、それ以上に、できるだけ沢山取り入れることが大切であり、多ければ多いほど有効である。
     米・麦や魚・肉など、すなわち熱量も蛋白質も、必要なだけは十分とらねばならないが、各種のミネラルとビタミンを、それにつりあうだけ十分にとらないと、せっかくとったものが不十分に利用されるので、それだけムダになる。それだけではなく、未利用のものが体内にたまって、栄養と健康に障害を引き起こす。
     また、おのずから体も要求して、必要以上に沢山食べるようになって、胃腸その他に過重な負担をかけ、栄養と健康にますます障害を引き起こす。
     けれども、ミネラルもビタミンも、薬剤ではなく食物で、わけても青野菜でとる限り、その種類と食べ方に気をつければ、必要以上に、どんなに沢山とりすぎても、別に栄養にも健康にも障害は起こらないのだ。
     それだけではなく、熱量も蛋白質も十分に利用されるので、それだけ少なくてすみ、おのずから体も必要以上には要求しなくなる。ために、胃腸その他の負担が軽くなって、健康の保持に好都合になる。
     古来、美食すれば大食になって病気と短命を招き、粗食すれば少食になって健康に長命する、といわれている通りだ。また、ミネラルとビタミンの最大・唯一の給原である青野菜は、保存や調理や食べ方をあやまると、その大切な成分がうまく体内にはいってこない。これに比べて熱量や蛋白質は、どんな食品からでも、こうした損失は少ない。
     このため青野菜は、保存や調理や食べ方にもよく気をつけて、必要以上に多めに取り入れないと、結果的には、ミネラルもビタミンも不足してくるのだ。
     さらに、この頃の食料事情や食習慣からみて、米・麦や魚・肉といったものは、よほど貧しい家計か極端な偏食でない限り、必要なだけは十分とっているので、熱量と蛋白質が不足するようなことはなく、とりすぎている場合が多い。
     けれども青野菜は、貧富を問わず、よほどよく心がけないと、とかく不足しがちである。ために、意外と多くの人々が、ミネラル・ビタミン欠乏といった栄養障害を引き起こしている。
     そこで、栄養に調和・完全をはかるには、まずもって青野菜を、日に体重の1%といわず、それ以上に、できるたけ沢山食べることが大切なのだ。

     既知未知にわたって 本当に完全な栄養にも
     栄養に調和・完全をはかるのに、それが、すでに究明されている栄養素だけについてであっては、人知におごって片手おちになる。まだ究明されていなものが数限りないからだ。
     そしてこれは、最近だんだんと究明されているが、既知のものはいうまでもなく、未知のものまで、残らずすべて、含まれている(と推定される)のは、緑のハッパ・青野菜であり、これだけなのだ。
     そこで、既知・未知すべてにわたって、本当に完全な栄養をはかるには、この青野菜を、必要なだけ十分、いな、それ以上に、できるだけ沢山食べることが大切なのであって、それ以外に有効適切な妙手はないのだ。
     事実、そうしつとめた人々は、シンから丈夫になって、ちょっとやそっとでは病気にかからず、かかっても、早く、すっきりと治っている。まだ有効な医療が開発されていない難病奇病でも、うまく治ってきている場合があるのだ。

     青野菜は青汁にして 飲むのが最も有効適切
     青野菜を日に体重の1%以上と、できるだけ沢山、しかも各種のミネラルとビタミンを最高度に消化吸収するように食べるには、青汁にして飲むのが最も有効適切である。
     青野菜は、鮮度がおちて色も変わってくると、ビタミン(主としてA・C)がだんだんと無効になってくる。また、煮たきをすると、ビタミンもミネラルも、だんだんと無効になったり、ゆで汁や煮汁にとけ出て、利用されなくなってくる。
     そこで青野菜は、できるだけ新鮮なうちに生のまま食べることが大切である。
     ところが、青野菜には固いセンイが多いため、煮たきしても、生であればなおさら、丈夫な歯で、よくかんで食べないと、大切な栄養成分がうまく消化吸収しない。それだけではなく胃腸をいためるおそれがあり、日に体重の1%以上となると、なおさらである。
     といって、このセンイは、便通その他にそれ相当量は必要不可欠であるが、青野菜を日に体重の1%以上というほどには必要でない場合が多い。
     そこで青野菜は、新鮮なうちに生のまま、スリバチ、ミンチ、ミキサー、ジューサーなどですりつぶして、汁だけしぼりとり、固いセンイを大部分取り除いて、青汁にして飲むのが最も有効適切なのだ。
     そうすれば、ふつうでは食用していない家畜の飼料でも活用することができる。そして実は、こうしたものほど各種の栄養成分がもれなく多く、また栽培もやさしく収量も多い。広く青汁に使われているケールやシーオーナタネやカキバダイコンなどは、もともと家畜の飼料なのだ。
     さらに、青汁にして飲めば、青野菜を日に体重の2%以上でも、けっこう食べることができる(生の青野菜250gが約180cc・1合の青汁になるので)。そしてそうすれば、思いも及ばぬほどに体力・抵抗力が強化されて、ふつう医学では不治とされている病気でも治ってくるようになることがあるのだ。
     なお念のため、こういうふうに青野菜を、ふつうとはケタちがいに沢山食べるには、必ず、農薬その他の有害有毒物に汚染していない安全なものでなければならない。ふつう市販の青野菜は、安全であることが確認されなければ使用してならない。栄養に調和・完全ははかれても、他面で、必ずといってよいくらい中毒症を引き起こすからだ。
     もうひとつ、ホウレンソウやフダンソウ、ビートの葉スイバなどは青汁にしてはならない。シュウサンが多いので、それだけカルシウムを無効にし、その上、ときに腎臓に胆石ができるからだ。

     イモ・マメ・ナッパ 健康のもと
     青野菜を、日に体重の1%以上と、できるだけ沢山食べるだけでなく、なお、つとめて精白した米・麦や筋肉部だけの魚・肉などをひかえて、それを未精白の米・麦・芋・雑穀わけても芋や、大豆・小魚・乳わけても大豆に切りかえることが大切であるのは、前者よりも後者に、各種のミネラルやビタミンが多いので、栄養に調和をとりやすく、青野菜を沢山食べる効果がよりいっそうあらわれるためである。
     健康に長生きしている人には、殆んどすべて、こうした食べ方をしているのであって、「イモ・マメ・ナッパ健康のもと」というのは、こういうわけだ。

     栄養剤では完全な 栄養ははかれない
     病気治療や健康保持のため、といって、あれこれと栄養剤・保健薬が宣伝されている。なかには、専ら営利を目的にしたのであって、治病にも保健にもおよそ無意味なもの。逆効果さえ招くものもあるが、その他はそれそれ、なんらかの根拠はあって、なにがしかの効果はある。
     けれども、これは既知の栄養素、それも、そのごく一部を主成分にしたものであって、もともと食物に含まれているものだ。従って、毎日の食物を改めれば、全く不必要なものであり、これを怠って栄養剤に依存しては、なにほどの効果もなく、ムダづかいになる場合が多い。
     食改善・食養生のために、といって、あれこれと栄養食品が宣伝されている。が、多くは、自社製品を売らんかなのものであって、栄養の調和・完全には、およそ無意味なものであり、なかには有害でさえあるものもある。

     食養生の工夫は いろいろあるが
     食養生・食改善にはいろいろな工夫があり、この道の専門家もあれこれとすすめている。いずれも、それ相当の根拠があり、それなりの効果はある。
     けれども、青野菜をそれ相当量取り入れない限り、どんな食養生・食改善も、とうてい完全な栄養をはかることはできず、治病にも保健にも、その効果は限られてくる。
     これは、生きたカラダとその栄養の、任意に変えることのできない事実・法則であって、食養生には、それ相当量の青野菜が必要不可欠であり、実状、日に体重の1%以上食べる必要があり、それを青汁にして飲むのが最も有効適切である。そしてその上で、なおあれこれと食物を改めることが大切であって、そうして初めて、本当に完全な栄養をはかることができ、治病・保健の土台である体力・抵抗力が強化されるのだ。
     またこれは、生きた人間の基本的・生得的な食欲にそったものであって、こうした食養生には、お互い生後身につけてきた二次的・派生的な食習慣や好みから、はじめは少々抵抗を感じるかも知れないか、そこはしばらく辛抱してつづけていると、やがてはしぜんとカラダが欲求するようになり、これが最高においしくなる。そうはならなくても、こういうふうに食べねばモノ足りなくなる。
     と共に、ふつうのご馳走も、そう度々食べたいとは思わないが、食べればやはりおいしく、食事が巾広く楽しくなる。

     (付記)
     これまで長い間つづけてきた、言いたい放題なこの断想は、ときおり付記したように、倉敷その他で毎月定期に開かれている青汁教室で、遠藤先生がお話しになり、また、出席者がこれに学んで、みずから体験して話しだした食養生の工夫を、あれこれと主題をあげてまとめてみたものです。が、どんな主題をあげても結論はひとつで、毎回同じようなことのくかえしになりました。
     それは、生きたカラダの基本的な食欲と栄養は任意に変えることのできない事実である以上、いわば当然のなりゆきであって、問題は、この事実に的確にそうように、それからかけはなれている習慣や好みを改めることです。そしてそれには、この事実の正確な理解と体験につとめることが大切です。
     そこで、また同じことのくりかえしになりますが、青汁教室て学んできた理解を総まとめして、この断想つづきを中断することにします。



7. エンサイを上手に作るには

     渡辺 忠夫 

     エンサイ(甕菜)は夏の緑葉食と青汁の不足を補うに最も適当な南洋野菜です。
     標準播種季は5月6日の立夏の頃ですが、気温25度を超える日が続けばよく発芽します。それ以下の温度では発芽が悪いので、北国や高冷地方では、6月中、下旬迄待って播種してください。大体播種後10日乃至15日で発芽します。畑に直播する場合の間隔は30cmの畦巾に15〜20cm間隔に、2〜3粒づつ点播して、0.5cmの深さに土を覆います。深過ぎると発芽しません。
     一般に植物の種子の発芽には温度と湿度と酸素が必要で、酸素は空気中の酸素が水中や土中にも溶け込みますが、深部では不足するものです。
     エンサイの種子が発芽する初夏の頃は、多くの昆虫類が冬眠から目を覚して、旺盛な活動を開始しています。青虫の親のモンシロチョウはエンサイには卵を生みつける事がありません。又、蟻が運ぶ(アブラムシ)も着く事はありませんから安心ですが、コオロギやバッタの類、及び夜盗虫は、植物の種類を選ばず、何でも喰う悪い虫です。
     発芽したばかりのエンサイの子苗を、此等の虫から守るには、水をジャンジャン掛けてやるに限ります。豊臣秀吉が備中高松城を水攻めにした故知にならって、エンサイ畑の周囲に低い土手を築いて、浅く水を貯めるのも良い方法です。此の際エンサイの葉先だけは水の上に出してやってください。夜盗虫やコオロギは日中の強い太陽光線を嫌って、昼は土の中にもぐっていますが、水に溺れて死ぬか、逃げ去るかです。農薬は少しも必要としません。エンサイが水を好み、水に強い性質を利用して、水で虫を防ぐ事が出来るものです。
     7月の盛夏に入って、エンサイが伸長を開始しますから、主幹の軟かい茎と葉を摘み取って、先ず味噌汁のみにして召上ってください。
     主幹を摘み取るとワキ芽が出ます。ワキ芽を多く出させ、それを又摘み取って、ワキ芽のワキ芽を出させる様に、芽数を多く、株を大きく育てるのが、エンサイを上手に育て、又ウマク利用するコツです。エンサイの蔓に朝顔の様に竹等の支柱をしてやろうか、との質問を受けますが、支柱等は全く必要としません。支柱は無益です。
     エンサイの株元から10〜20cmの処に鶏糞、魚のアラ又は骨、卵の殻、其他台所の残査で肥料になりそうなものを埋めてやれば、夏の暑さで、直ぐ分解して肥効が現われます。
     硫安や尿素等の化学肥料も勿論効きますが、骨や卵殻等のカルシウム質を混ぜた、有機物の分解肥料の方が、畑の地力を増進し、エンサイの栄養価を高めます。8月の炎暑に入って、エンサイは生命力の旺盛を示し、驚く程繁茂を続けますが、遠慮なく毎日でも、摘み取って利用してください。
     いくら飽食しても、此のやさいで食べ過ぎと言う事はありません。多く食べれば食べる程健康に役立ちます。青汁の原材料として、茎葉の軟かい部分は勿論、茎の相当硬くなった部分も利用出来ます。夏負け、夏瘠せはエンサイを知らぬ人の事で、無農薬の緑葉菜を、自分で作って食べる方には、自力健康の道が拓かれます。
     夏の台風や豪雨の後、野菜不足と高価で、台所経済に負担が重荷するのは、殆んど毎年の事ですが、エンサイは台風や豪雨に最も強く、災害対策野菜としても第1等です。
     秋の涼しさが20度以下になると、エンサイの役目は終りです。充分利用して抜き捨て、ケールや小松菜等、寒さに強いやさい畑を開け渡した方が宜しいです。エンサイの採種や苗のままの越冬は、25度以上の温度を保てば出来る訳ですが、日本の大部分の地方では実行困難です。種子は毎年配布します。
     御遠慮なく御請求ください。
     (宮崎市丸山町、延才会 幹事 日南海岸サボテン公園技師長)



8. 石綿など徴細な繊維 吸うとガン発生 米の学者発表

     【ワシントン7日UPI=共同】米国立衛生研究所病理学研究室のマール・スタントン博士は7日、石綿は煙草に次いでガンの原因であり、その他の繊維も一定の大きさを持った微細なものはネズミにガンを起こさせる可能性のあることがわかったと発表した。
     スタントン博士は、石綿と石綿に似た繊維について、ガン発生の原因となる特性の有無を研究、フランスのリヨンで開かれる学会に石綿の生物学的影響に関する研究成果をすでに提出している。
     同博士の研究によると、中皮腫(しゅ)=肺と腹部の内側の膜にできるガン=は主として建築労働者のほこりにさらされる人に多いという。
     石綿繊維は肺に吸い込まれると、石綿沈着症や他の肺疾患として診断されるまで20年から40年もそこにとどまり、同博士がネズミに微細な石綿繊維を吸い込ませて調べたところ、58%から75%の高い率で中皮腫が発生していた。
     さらに石綿のほか、ガラス、サファイアの微細な繊維によってネズミに高い率で中皮腫が発生したが、石綿の太い繊維やガラス、サファイアの粉末ではガンはほとんど発生しなかったという。
     研究の発表に当ってスタントン博士は「石綿以外の繊維も危険であるとの確証は得られなかったが、動物実験の結果は、微細な繊維物質を吸い込んだり飲み込んだりするのは避けた方が無難であることを示している」と語った。

    (48・1・9 山陽)



9. アメリカ人の見た日本の育児

     「最終的に日本は世界一ダメなこどもを育てるであろう。
     なぜならば、日本では、生れてから学校に行くまで、小児をお客様扱いされていて、ほしいと泣けばすべて手に入れることが許され、まず罰されることはない。
     のりものの中で、親は立っていて、こどもは腰をかけていても平気である。教育ママは、こどもをよい学校、よい会社へ入れることだけを重大に考えている。大家族主義は戦後急速に崩壊して、人口は都市に集中しているので、若い母親は育児書に頼っている。こどもが反対すれば、母親はいいつけを守らせようとしないで、反対の理由を理解しようとしている。こどもを手でぶつことは、下層階級の人のすることと考えているから、とくに公衆の面前では体罰は加えない。
     父親は育児に関心が少なく、関心があるのは職業のことだけであり、よい日本の父親とは、こどもに親切で、おもちゃのように考えている親をいう。
     母乳栄養は減少の一途を辿っているが、その理由としては、人工栄養の方がスマートなことだ、と考えている。日本の母親たちは育児の理念に乏しい。」(News Week 1968 の育児の特集にのべられたもの。松島富之助 育児の将来 小児科診療48・10月号から)

     わが国では、今日の風潮として、親も教師も、子供や生徒にしつけをしないことが民主主義なのだと、変に子供たちに対して遠慮しているむきも見うけられる。

    (井上義朗 東京学芸大家庭科教育学部助教授
    小児科診療47・1月号)



10. 「アク」のこと

     医学博士 遠藤 仁郎 

     青汁にはアクがあるからよくない、という人がありますが? という質問にたいする私の答。

     そうです。先年、銀座のクッキングスクールの校長先生がとなえられた「青汁有毒説」も、アクが強いからというのでした。ところで、このアクなるものですが、その本体ははっきりしたものでありません。ただ、料理にあたって、いやな色や味が出ると、それを、なんとのうアクとよんでいるにすぎないようです。
     青汁のばあいも、材料によって、かなりアクがつよいと感じられるものがあります。しかし、もともと毒のないものばかりを材料にしているのですから、それから出るアクだけに毒があろう筈はありません。
     現に動物は、生涯そういう草を食っていて、元気でいます。
     人間は、それを、すったり、もんだり、しぼったりするので、出て来るアクが気になるわけですが、このアクもこめての草全体が、自然からあたえられた大切な栄養食品なんです。
     ただ、見た目や舌の感じだけから、有害だ、有毒だときめつけるのは、妄説も甚しいものです。
     アクは、決して「悪」ではなく、むしろ「善」だ(大切な成分の一部かも知れないから)といってよいだろう、と私は思います。
     アクの強いものでも少しも差支ないし、アクぬきする必要も、もちろん、ありません。
     青汁にしてアクが気になれば、葉そのままを食べればよろしい。
     チシャやシソの葉など、そのよい例です。



11. 近視と砂糖

     英国の J. Yudkin 博士は、もう25年もまえに、発育中のネズミの実験で、蛋白質の乏しい食に、砂糖を加えることで、回復不能の近視がおこることを証明されている(Nature 1972. 9. 22 号より)。
     わが国に近視が多いのも、おそらく、もともと不完全な食事のうえに、砂糖のとり方がすごくふえて来たからであろうか。



12. 虚弱新生児 二男「健太」のこと

    倉敷市 T.O. 

     健太よごめんね。おまえはなぜこんな子供に生れたの。
     私は二男健太の妊娠中、つわりが大変ひどく、流産、早産の危険におびやかされながらようやくお産いたしました。
     生後5日目に口の中に鵞口瘡ができ、出血のためお乳がのめなくなってしまいました。冷房の新生児室にいてもおおきなアセモができ、これが全部黄色に化膿する。泣くとオヘソから血が出るといった始末でした。
     自宅へ帰って1週間目に再入院。鼻腔栄養をすると口の周囲にチアノーゼをおこします。心臓の写真をとると、形や位置がおかしいと診断されました。
     生後6か月目、退院しようと精密検査をうけた結果は肺結核。引きつづいて1か年間入院。薬剤投与は2年6か月間続けました。
     骨格の発育も悪く鳩胸。かぜをひくと喘息様発作。胸腺は肥大。結核病巣はひとつがなおると次の新しいのが現れるとった状態で、医師からはいつ死ぬるかわからないといわれてきました。
     私たち両親は大変なショックをうけ、どうしてこのような子供が生れたのだろうと考えこんでしまいました。でも親の責任でこんな弱い子を生んだのですから、どのようにしてでも健康にしてやらねばと一生懸命頑張りました。
     食事を徹底的に改め、白米から玄米(農薬不使用)に、糖分は全廃、蛋白質も動物性より植物性のものを主とし、コンブの汁を毎日飲ませました。青汁は1合半位を毎日飲ませました。(勿論家族全員これを機会に青汁と自然食を中心とした食生活に切りかえてしまいました。)現在は野菜の量が少いと自分で台所へ行って、人参やナッパ、ネギなど生でガリガリ食べます。
     結核の薬をのみはじめて2年6か月。青汁をはじめて1年6か月過ぎた時薬剤投与をやめました。
     その後のある日、生後うつしたレントゲン写真全部を病院でおかりして、国立早島療養所の沼田医長先生をお尋ねしました。
     先生は「今の世の中にこんなひどい結核の子供がいることは珍らしい。またこんなに重症の子がなおったのが不思議。これからも写真をみせてほしい。」といわれました。「お母さん、今まで大変だったでしょうね。よくがんばりました。」ともいっていただきました。
     私は療養所のある山の上からふもとのバスの停留所まで15分から20分かかる道を、レントゲン写真を胸にだきしめて、過ぎ去った苦悩の日日、これから先のことを考えて、むしょうに涙がでて泣きながらかけおりたことを昨日のように覚えております。
     3才3か月の時、今まで気がつかなかった右そけい部にヘルニアがあることがわかりました。小児科の先生からは体質的に手術は不可能だといわれましたが、いろいろ考えた末青汁を飲ませているからと、思いきって手術をいたしました。心配していた麻痺も異常なく無事終わり、術後の経過も良好でした。このことが私たちをどんなに勇気づけ自信をもたせたことでしょう。
     現在4才3か月。毎日元気で保育園にかよっています。
     日本脳炎、インフルエンザの予防注射もうけましたが別に異常もありません。喘息もでません。心配していた心臓も今のところ何ともありません。胸の奇形も次第にめだたなくなりました。細いX線の下肢もだんだん太くなってきております。
     この子を育てて思うこと、それは食生活がいかに大切であるかということでした。
     遠藤先生はじめ、このことについてお教えいただいた諸先生に感謝の気持で一杯でございます。
     ほんとに有難うございました。



13. 私の生甲斐

    岡山県 T.H. 

     私宅のケールも、堆肥、油カス、鶏フン、台所から出ます厨芥を、糠とともに堆肥にたたみましたものなどで、金肥はほとんどつかっていませんか、グングン大きくなっています。緑の色もいちだんと濃くみずみずしいものがとれています。
     近家の人にもわけまして青汁をすすめています。
     毎日畑に出て、手入れいたしますのが、何よりのたのしみで、ただいまでは私の生甲斐になっています。



14. 多いほどよい

     和仁 政子 

     29年信者になりまして以来、すでに18年になりました。
     その間、青汁の作れない状態もございましたが、緑葉食にはいつも心がけてまいりました。
     当地に移りまして満3年余りになります。
     1坪程の花壇がありますが、山土でなかなか出来ませんでしたが、野菜くずや落葉、ケールの幹や根も常に埋めまして(鶏糞、油かす、糠、灰等も)、やっと3年を経過して畑らしくなり、今春ごろより、大変成績がよく、ほとんど毎日、1合〜2合、時にはそれ以上いただきました。
     44年夏から、アオシソ、ケール、CO等をつくり、つんでいただいております。
     ながく不眠症で困りましたが、勤めをやめまして7年、このたび青汁をのみ出しまして2年余で、すっかり健康になれました。
     他に胆石がありまして、1昨年9月、昨年9月と膵臓も悪くし困りましたが、本年は、十分とは申せませんが、体を動かすことと、出来るだけ過食しないことを心がけまして、今は、近年にないいい状態でいられることを、大変有難いと思っております。
     私の場合、いつも緑葉食に努めておりましたので、青汁の効果がなかなかはっきりわかりませんでしたが、多量に持続すれば非常に有効だと、感じ入りました。1合〜2合〜多いほどよいとのことを、身をもって経験いたしました。
     畑の片隅みに、菊のみ捨て難く植えておりますが、あとはケールのみです。
     いろいろな方にも努めておすすめしております。種や苗や緑葉もずいぶん大勢の方にさしあげています。



15. 農薬がこわい

    東京都 U.K. 

     主人が糖尿病のため、5年以上、7年くらいも長いこと、市販のコマツナを、人参とレモン、リンゴ等と合せて、毎日2合5勺くらい、必ずのみ、只今では、どうやら元気に過して来ましたが、さいきんの公害問題で、BHCの残留等おそろしくて困却しています。
     また、7月初め、主人は前立腺腫瘍を手術して、とりました。
     目下、静養中でございますので、青汁は病院まではこんで、1日も欠かさずのんでいるのですが、今日の新聞をみてから、流石に、つくる私も、飲む主人も厭になりました。
     6、7年間も続けていた青汁をやめれば、糖尿病の方が悪くなるように思われて(いつ検査しても大したことはない、中程度の病状と申されています)、全く困っています。



16. 40までもたぬ

    高知県 S.O. 

     青汁は、根気さえあれば体質をかえてくれます。
     弱く、40までもたぬ、と思っておりました私が、おかげ様で、70近くなりました。
     周囲の60過ぎの人達が、次々、いろいろの病気をおこしておりますのに、私たちは元気でございます。



17. 野菜の力におどろく

    京都市 H.T. 

     父は徳島県に住んでいます。昨年、急に体がうごかなくなって、私、とんで行き、かねがね野菜不足だと気がかりになっていましたので、畑にある野菜を、手当たりしだいとって来て、私のもって行った人参をおろしてしぼったのと混ぜて、1日3回飲ませますと、不思議に元気回復して、翌日夕方、帰るときは見送ってくれました。
     私は、野菜のこの力にびっくりして、京都に帰って来てから、家に来る人毎に話しましたら(和裁教室をしています)、ある奥様から、遠藤青汁を飲んでいられることを聞き、さっそく、私方家族4人、全員のむことになりました。
     で、父の方へも、ぜひケールの種をお願いいたします。



18. 無上の醍醐味

    ベトナム T.T. 

     先生のイモ・マメ・ナッパ。実にありがたいお教えです。小生は、難民とともに、イモ粥をすすってわかりますが、けっこうおいしくいただけて、そして、体の調子も上々です。  大自然の只中で、清浄な空気を腹いっぱい吸いこんで、そして、働くのです。  されば、イモ粥も無上の醍醐味であります。



19. 中性洗剤の販売禁止法可決

     ニューヨーク市郊外ロングアイランドにあるサフォーク郡の郡議会は10日、大部分の中性洗剤の販売を禁止する法案を可決した。同郡では飲み水をもっぱら地下水のくみ上げにたよっているが、中性洗剤のほとんどに含まれているLAS(ソフト型洗剤)ABS(ハード型洗剤)が汚水とともに流れ出して地下水に含まれる恐れがあり、いずれも人体に有害なため禁止することになったものである。
     同法案の推進に当たったクレイン郡議会議長は「せっけんという立派な洗剤がある」と述べた。



20. おばあさん子

     おばあさん子は弱い。
     お婆さん、お爺さんが孫を可愛がるのはわかる。
     けれども、甘やかすのは困る。ことに、甘いお菓子(飲みものもたが)を見さかいなしにあたえるのは、子供たちはなつくではあろうが、むしろ罪悪だ。
     糖分がすぎるだけでも子供はよわくなる。
     まして、この頃の菓子には、殆んど、純粋で安全なものはない。
     人工の色が、味が、香りがつけてあり、いろいろの薬もはいっている。
     それらの中には、肝臓や腎臓を悪くしたり、アレルギーや癌のもとなるものもある。
     そういう危険なものをやることは、病気になれ、早う死んでしまえ、というようなもの。まったく、菓子は子供を食う妖魔。
     孫たちがにくけりゃともかく、本当に可愛いいなら、菓子はやってもらいたくない。



21. 質問箱

    和歌山県 K. 


     サツマイモの葉やトリナ(龍舌菜)からは、白い汁が出ますが、毒はありませんか


     少しも心配ありません。白い汁の出るものには、有害なものもないではありませんが、サツマイモ、トリナだけでなく、エンサイ、チシャからも、タンポポやノゲシなどからも出ますが、いずれも無毒です。








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