健康と青汁タイトル小  <1972年7月15日発行 第191号>
 目次




1. やせるには

     医学博士 遠藤 仁郎 

     成人病の多くはふとりすぎの病気
     その予防・治療にはどうすべきか

     成人病の多くは「ふとりすぎ」の病気。顔つきはいかにも福々しく、カラーもズボンも窮屈になり、部長タイプ、重役タイプと、貫禄がついてくるにつれて、血圧は上り、狭心症が出、糖尿があらわれ、脳卒中や心筋梗塞や癌におびやかされる。「ふとりだち」ということは勿論ある。しかし、ふとりやすいのは、いわば、代謝が活発でない証拠で、とりこんだ栄養分の消費が不十分なため、燃え残りが多く、(したがって「血の濁り」がおこりやすい)、それが、脂肪としてたまって来るもの。それでも、若い時は運動で加減されているが、中年以後は、運動は不足する、代謝はいよいよ鈍るで、しだいにふとって来る。つまり、ふとるということは、結局、分にすぎて食べているか、運動が不足しているか、あるいはその両方か、というわけだ。

    成人病の予防や治療
     そこで、成人病の予防にも治療にも大切なことは、理想の標準体重(身長センチから100〜110をひいたキログラム)への調節――予防的には、成年のころ(昔でいえば男子は徴兵検査、女性では年ごろ17〜8ごろ)の体重を維持することだし、治療的には、それにもどすことだ。薬ばやりの当今のこと。やせる薬もいろいろある。けれども、薬はやはり薬。ながい間には、どんな害があらわれないともいえぬ。少なくとも無難なものばかりではないから、結局のところ安全な方法としては、食をへらして、しっかり運動するしかない。

    減食
     総カロリーをへらす。しかも、なるべく脂肪のもとになる糖質(澱粉・糖・酒精)を少なくし、代謝を促進する成分(蛋白質・ビタミン・ミネラル)は十分に、つまり、完全食の少食ということだ。

      主食
       そのためには、まず、主食の白米飯をへらすこと。玄米ならいい筈だが、これには、まだ農薬の心配がないとはいえない。パン・ウドン・麦飯は、栄養的にも、また、あまり食べすぎにならぬ点でも、白米飯よりは確かによいが、これとても過ぎれば矢張りふとる。腹ごたえ、腹もちがよく栄養の点でもよいのは、ソバ、マメ。さらによいのはイモだ。これらは、ふつう、すぐに胃にもたれ、とても多くは食べられないし(特に好きな人は別だが)、安全という点からもよい。そこで、主食としては雑穀、ソバ、マメ、むしろイモにし(せめて併用)、しかも、なるべく控えめに食べる。

      脂肪
       一般に控えめにすべきものと考えられているが、満腹感をあたえる力が強いので、てきぎ利用すべきだ(それもなるべく植物油)。ヒポクラテスは、「食物には、胡麻その他の薬味を加へ、副食物はすべて油製とする。すると食量が少くて飽満する」と、肥満症の食に推賞している。

      蛋白食
       蛋白質は、体内代謝が複雑で、その処理のため余残のカロリーを消費するので、蛋白質にとむ肉や卵などはやせるには都合がよい。しかし、牛豚羊の脂は動脉硬化、ことに冠状動脈(心臓をやしなっている)の硬化と関係があるので、痩肉か、その心配のない鶏・魚肉にする。卵も脂肪・コレステロールにとんでいる。で、むしろ大豆や大豆もののほうが無難。

      野菜類
       良質ナッパを中心に野菜類を十分にとり、なるべく多くを生食し、青汁にしても飲む。山菜・キノコ・海藻類も大いに利用する。

    どういうやり方にすべきか
     さて、どの程度にやせるか、目標は理想体重にちかづけることで、そのため、一日1500〜1000カロリーといった食にすべきだが、そうしたきまった食を毎日食べるということは、入院でもするか、あるいは、よほど人手のある家庭でないかぎり、とても出来ることではない。そこで、ともかく、一方で、良質安全なナッパを十分食べ、青汁をのみ、他方、食べすぎているもの(米飯・パン・ウドン・菓子・味つけの砂糖・酒)をへらす。なお、やり方としては、食事のはじめに青汁(1〜2合)を飲み、果物を食べ、野菜その他のおかずを食べ、相当満腹したところで主食や蛋白食にする。そうすれば、快い満腹感を得て、しかも十分減食することができる。そして、毎日体重をはかり(ヘルスメーターという簡便な体重計がある)、うまく減るならよし(週に1キロくらいづつへり、気分はきわめて爽快、というのが理想的なへり方)、もし、それでもうまくゆかなければ、主食の米飯・パン・ウドンをマメ・イモに、肉や卵は大豆に、つまりイモ・マメ・ナッパ食に徹底することだ。

    運動
     一方、つとめて運動。筋肉運動でカロリーは大いに消費される。それだけ体重はへる。

      黄金水療法
       むかし、よくふとった人があって、やせるのに苦労していた。医師はこれにたいし、「富士山の頂きにわき出ている黄金水が何よりの妙薬だ。一つ飲んで来ては」とすすめた。ながい間かかって、ようやくたどりつき、黄金水をのんでかえったが、なるほど、すっかり痩せていた、という話がある。

     ともかく、毎日こまめに動く。用事に出るにも、つとめて歩く。ひまな時は散歩する。それもブラブラではなく、急ぎ足にサッサと歩く。いやいっそのこと駆け足にする。体操もよいし、スポーツなお結構。休日には精々山野をあるく。弁当には果物と生野菜だけにすれば一層効果的(日曜断食との組み合せ)。ゴルフも悪くはないが、あとで豪華な飲食がついては無論無駄。家を出るのが憶怯なら、庭で瓦をあちらこちら置きかえた、という中国の大人の話。部屋いっぱい豆をまきちらして拾った、という英国女王の話もある。工夫すればいくらでも方法はあろう。こういう無意味なことはつまらぬとならば、廊下の拭き掃除、庭の手入れ、田畑を耕やし野菜つくり花つくりなど。こうなると、ただ楽しいだけではない。新しい良質ナッパを食卓に上すこともでき、まさに一石二鳥にも三鳥の妙法ともいえよう。それはともかく、やせるためには、何といっても、食をへらし、つとめてからだを動かすことだ。



2. 腸炎ビブリオによる食中毒

     腸炎ビブリオによる食中毒は、夏(6〜9月)の下痢を代表するもの。腸炎ビブリオというバイ菌で汚染された魚介類を食べておこる。このビブリオが、どのような状態で、魚介類とともにとり入れられるのか、つまり、この魚介類がビブリオの感染をうけた病魚介であったのか、単に付着していただけなのか、あるいは海水とともに消化管の中にはいりこむのか、そのことは、まだ明かにされていないのだそうだ。しかし、ともかく、夏のあいだの魚介類の生食には、十分、気をつけることが肝腎だ。

    (小張一峰、小児科臨床、46、8月号より)



3. クコ(枸杞)

     医学博士 遠藤 仁郎 

     落葉性の、枝に刺のある小潅木。そこいらの原野や路傍にいくらでも自生している。いや、していたという方が正しい。さきごろのブームのため、すっかり掘りつくされてしまったから。繁殖力はすこぶる旺盛。

     だいぶ以前のこと、近くの路傍からひいて来て庭の隅に植えた。殆んど根のついていないような株だったが、らくに活着し、毎年勢よくのびている。地面を這っている枝からは、すぐ根が下りるので、とり木も出来るし、挿木もたやすい。あまり伸びすぎて始末に困り、緑肥にでもしてやろうと刈りこみ、一寸くらいに切って積み重ねておいたところ、やがて、それが、みんな根を出し芽をふいているのを見て、全く面喰ったことがある。

     葉の形はトウガラシに似ており(クコもトウガラシも同じくナス科)、葉質もよく似ていて、ごく軟い。ふつう、若葉をひたしものやゴマ和えにしたり(いり菜、油いための方がよいが)、ご飯に入れて(クコ飯)食べたり、茶に代用する(クコ茶)。夏、うす紫の五弁の小花をひらき、グミに似た赤い果がなる。そのまま食べたり、ジャムにもする。酒に入れればクコ酒だ。

      本草綱目には、
       「茎葉及び子は、服すれば身を軽くし、気を益す」とか、
       「筋骨を堅くし」、「寒暑に耐へる」、
       「精気諸不足を補し、顔色を易へ、白を変じ、目を明にし、神を安んじ、人をして長寿ならしむ」などとあり、

      食医要編には、
       「茎葉、気を補し、精を益し、風を除き、目を明にし、筋骨を軽くし、労傷を補い、陰道を強くす。久しく食へば人をして長寿ならしむ」と要領よくまとめてある。

     これが、例のブームをまきたてたもとであろう。もっとも、その道の人々のいうところによれば、何がそういう効果をもっているのか、今のところ、はっきりしていないそうだが。何分、まだまだわからぬことづくめの現代科学のことだ。その乏しい知識だけから、その効を云々することは差し控えるべきであろう。
     それにしても、煎じ出した茶や、生葉の少々だけでは、いわれているほどの摩訶不思議な効果があるかどうか。むしろ、グリーンサラダにして食べたり、青汁にして飲むべきであろう。少くとも、一般緑葉と同様の効は期待できる筈だから。それはともかく、ただ植えておきさえすれば、勝手にそだち、さかんに繁茂してくれる。注意すべきことは、トウガラシやホオヅキ(これもナス科)につくカメムシが、これにも実によくつく。この虫はなかなか繁殖力旺盛なやつで、うっかりしていると、またたくうちに食い荒らし、すっかり丸坊主にしてしまう。早目に親虫を見つけ出して退治し(ひねりつぶせばよい。ちょっといやな臭を出すが)、葉のうらに産みつけている卵をとることを忘れてはならぬ。



4. 青汁教室の食養断想(4) 健全な子どもを生むには
前回参照

     友成 左近 

    環境消毒剤や農薬について

     妊婦の健康に、さらに胎児の健全な発育に障害を及ぼす有毒物として、産業排出物と共に、第二に排除しなければならないのは、戦後になって新たに急速に多量に使われだした環境消毒剤や農薬である。といえば、除草剤の2・4・5Tを思いうかべるであろう。ベトナム作戦でアメリカがこれを多量に使ったため、現地住民に奇形児が多数出生したのだ。

     ところでこれは、産業排出物と同様に、ある種の公害ではあるが、少し事情がちがって、殺虫・殺菌・除草その他一定の目的をもって、わざわざ開発・使用しているものである。だがこれは、もともと極めて有毒な化学薬品なのだ。といって、使用するときには弱毒化しているわけであるが、それでもなお在来の石灰・石炭酸や除虫菊・ニコチンなどよりも、はるかに毒性が強く、その持続期間も長いのだ。
     そのうえ在来のものは、ただ作物の表面に付着するだけであるのとちがってその内部にしみこんでいくのだ。ために、その効果は高いが(といって、それは結果的には一時的なことになってしまった場合が多いが)、反面、産業排出物と同様に、空気・水・土地といった生活環境を汚染し、さらに作物・食物を汚染して有毒化するのだ。しかもこれは、内部にしみこんでいるので、洗っても皮をむいでも始末がつかず、また病原虫のように生きものではないので、煮ても焼いても始末がつかないのだ。従って、こうした毒性については予め研究して、そのおそれのない、というよりも少ないものだけが「人畜無害」として使用が許可され、その多くは、使用基準が定められている。

     だがこの研究には、急性中毒はともかく慢性中毒については、それ相当の年月がかかり、胎児に及ぼす作用については、世代にわたっての慎重な研究が必要である。にもかかわらず、殆んどすべて、そうした十分な研究を経ずして使用が許可されたのだ。しかも、これには多種多様のものがあるが、いずれも、その使用が全国的に急速に普及し、そのうえ使用の目的・量・時期・方法・保管などの規準がロクに守られなかった場合が多いのだ。ためにこれまで、使用や保管の間違いによる急性の中毒症や中毒死、あるいは自殺や他殺といった不祥事が起こると共に、産業排出物と同様に、空気・水・土地を、さらに食物を急速に汚染して、子どもや成人の肝臓・腎臓・神経・造血器その他に慢性中毒を引き起こした。そして、これは当然、胎児にも、より強力に障害作用を及ぼしているわけであるが、まだそこまで詳しい調査研究がなされていないのが実状である。

     そこで最近、つぎつぎと使用が禁止または制限され始めているしだいであるが、これは結果的には、してはならない危険な人体実験を、しかも全国的な規模でしてしまったわけだ。であれば、現に許可されているものにも、同様に慢性中毒を引き起こすもの、胎児の発育に障害を及ぼすものがあるかも知れない。というよりも、強いか弱いかはともかく、すべて慢性中毒を引き起こすおそれのあるものばかりだ。

    やむをえず使用する必要があれば
     だがこれは、環境衛生上あるいは食料生産上、場合によっては、やむをえず使用する必要がある。そこで重要なことは、こうだ。

     第一に、伝染病の発生や病害虫の繁殖のおそれがある場合にだけ使用し、それも範囲を限定することである。消毒の季節がきたからといって、しかもヘリコプターで全面的に撒布するような消毒はしないことだ。そして、できるだけ弱毒性のもので、短期間に分解して無毒化するものを使用することである。確実に予防するからといって、強毒性のものや、毒性が長期間つづくものを、しかも多量に使わないことだ。

     第二に、主として環境衛生については、排水・下水・通風・採光・清掃その他の施設を整備して、できるだけ消毒剤は使わなくてすむようにすることである。伝染病の予防が達成されている地域では、予防注射の普及もさることながら、こうした環境衛生が整備しているのだ。

     第三に、主として農薬については、その昔の農法に学んで、できるだけ危険な農薬は使わなくてもすむようにすることである。すなわち、深耕したり客土したりすると共に、有機質肥料を十分施し、化学肥料を最少限にして、作物を丈夫に育てることだ。もうひとつ、風土と季節に適した作物をつくり、できるだけ病害虫の繁殖期をさけて栽培すると共に、天敵を利用して、ムリな増産や季節はずれの作物に走らないことだ。

     第四に、主として消費者については、季節はずれのものや、見た目の美しさにとらわれずに、健康になにより重要な安全と栄養価と味に最大の関心をよせて食料をえらぶことである。従って、季節のものを好んで使うと共に、虫くいのあとのあるもの、虫のついたもの、形のゆがんだものなど、それが作物当然のすがたと心得て、それを気にしないことだ。そうすれば、これに安心して農家は、だんだんと農薬を使わなくなる。その危険を身にしみて知っているが、見た目の美しいものでなければ売れないから、やむをえず使っているからであり、自家用には決して使わない農家が少なくないのだ。(つづく)


次回参照

5. 栄養のよいほど癌にかかりやすいか

     ミネソタ大学のDr.R.Goodと濠洲のNIHのDr.D.Joseはオーストラリア原住民の栄養状態を調べているうちに、かなり蛋白質摂取率の低い地域では、細胞免疫が妙にたかまっている事実に気付いた。一方栄養状態の悪い地方、あるいは栄養状態をわざと悪くした動物では白血病とかリンパ細胞系腫瘍、肝がん、肺がん、皮膚がんなどがおこりにくいことも事実である。そこで両博士はネズミに悪性腫瘍をうえて、免疫血清とリンパ球を採取する実験で、ふつうの栄養状態のネズミと低栄養のネズミとをくらべてみたところ、低栄養のネズミから採取した免疫血清のリンパ球の方が正常の栄養状態のネズミから採取した血清のリンパ球にくらべて、十倍以上も腫瘍細胞を殺す作用が強いことを発見した。こうしてみると、癌はぜいたく病の一種かもしれない。

    (The Sciences,11(7),22,1971)
    (新薬と治療 No.160,1972.02より)



6. カビのつく病気

     医学博士 遠藤 仁郎 

    インキン・タムシ(頑癬)
     白癬と湿疹との合併したもので、白癬の外用薬と、レントゲンをかける、といった慢性湿疹の治療を加えないと、なかなか治らぬものだと、専門家のあいだでもいわれているそうだ。頑癬という名まえも、そうしたところから来ているのだろうか。皮膚病には素人の私などくわしくは知らないが、むかしむかし、われわれが中学校の時代、田舎の津山には、サルチル酸液といった塗り薬しかなかった。
     タムシはともかく、インキンともなると、とても大変。扇をかまえ、(時には友だちに助太刀までもたのんで)、素早く塗り、すごくはしるキンタマをバタバタあおぎながら、アツイ、アツイととびはねたものだ。それでも、我慢して2〜3回塗れば、ひと皮むけて、きれいに治った。
     高校へ進学して京都に出たころには、ピチロール軟膏という、とても臭いのわるい薬が出来ていて(何でも米糠を焼いてとった油が主剤だということだった)、一回ぬりつければ、それだけで簡単に治るので、とても助かった思い出がある。原因のカビがつよくなったのでもあるまいに、どうして今では、いわれるような大騒な手当てをせねばならぬだろうか。どうも、今の、一般の食べ方のあやまりが原因にちがいないように思えてならぬ。

    ミズムシ(汗疱状白癬)
     同じくカビのつく水虫。これも治りにくいものでやはり、レントゲンをあてるといったこともあるようだ。また、特効薬の筈のグリゼオフルビン内服でも、なかなか治らず、酢を入れた湯とか、リゾール浴など、むかしながらの療法も捨てがたい、などともいわれている。いずれにしても、少々もて余され、この適確な療法はノーベル賞ものだ、とさえいわれているそうだが、この水虫が青汁をのんでいるうちに、いつの間にか治ってしまうことは、これまでたびたび本誌に書いたし、体験記をよせられた方も少なくない。

    シラクモ(頭部白癬)
     もう一つ、カビのつく病気に頭のシラクモがある。子供に多いものだが、これも青汁でなくなる。いま、この機関紙の編集をやっていただいている貝原先生が、二十何年かまえに始められた倉敷西小学校の青汁給食が評判になって、見学に来たある小学校のPTA委員の一人は、ずっと子供たちの頭を見てまわった。ところが、一人もシラクモの子供がいない。これこそ青汁の効果のいつわらぬ証拠だと、その学校でも、早速、青汁の給食をはじめることになった、という。

     もともとカビの感染などということは、からだの条件さえ悪くなければ、そうやたらにおこるものではない。インキンやタムシ、ミズムシ、シラクモにしても、かかりやすかったり、治りにくいのは、からだの方に責任がある。原因のカビは、どこにでもおり、また、いくらでもいるのだから、ただ薬だけで治そうというのは、もともと無理。いかによい薬が出来ても当座だけの効果にすぎず、度重なれば効かなくもなろうし、とんでもない副作用もないとは限らず、予防しきれるものでもない。
     ともかく、まず、食をあらためて、抵抗力をつよめることが根本、緑葉食の原則にしたがい、せめて青汁だけでもしっかり飲むことだ。ちかごろは抗生剤や副腎皮質ホルモンの乱用から、内臓にまでカビのつく病気が出るようになり、治療に困るケースが多くなっている。これとて、同じように、食べものに気をつけていれば、そうそうむやみにやられるものでもあるまい。



7. 天然添加物

     食品に化学的合成品を添加する場合は、容器や包装にその旨標示しなければならなくなったので、メーカーは、標示の必要のない天然物をつかい出した。つまり、天然物の色や味がつかわれるのだが、かといって、これらが自然のそのまま使われるのではなく、やはり種々の化学操作を加えて精製される。そこで、その際に用いられる薬品(中には有毒有害のものも少なくない)が残っていることもあり得るから、天然添加物だからとて、必ずしも安全とはかぎらぬわけだ。



8. 水銀避妊薬

     岩手医大産婦人科の清水源之氏の実験によると、酢酸フェニール水銀を膣内に入れておくと、吸収されて腎、肝に多量にとり入れられる。(その他の臓器にもは入るが、その量はごく少い)。
     そして、肝臓からは速かに排出されるが、腎臓にはながい間たくわえられている。そこで同氏は、これを主成分とする避妊薬を長期間にわたって使用することは(腎臓を障害するおそれがあるので)好ましくない、と警告している。

    (日本産婦人科学会雑誌22、11号、昭45)



9. 遠藤青汁の会昭和47年度総会便り

     表記の総会が去る5月14日に開かれた。例年通り場所は青汁学校給食の創始校である倉敷西小学校、時間は午前10時から午后3時半まで、出席者は遠く秋田・山形県その他の全国各地から93名。

    総会の模様
     まず、会長遠藤先生の挨拶につづいて、昨年度の事業報告と決算ならびに今年度の事業計画と予算を審議、会の事業も経理もあげて先生一家の世話になっていることを深謝して承認した後、青汁1−2合と「グリン・カステラ」70gで点心。このカステラは、この度の総会用に、この新聞に毎号広告している乾燥青汁を適量加えて、ただこれだけでほぼ完全な栄養がとれるように、倉敷市内の製菓店ねぼけ堂に依頼して試作したもの、なおひきつづき価格や味わいなどで広く販売できるように製法考究を依頼しているもの。
     つづいて、この総会出席者の最大関心事である全員の自己紹介と体験発表ならびに先生の指導、途中約1時間、この会独特の献立「イモ・マメ・ナッパ」の昼食と自由懇談。このイモはジャガイモとサツマイモあわせて200gをただ蒸しただけのもの、マメは大豆30gをただやわらかく煮ただけのものと、これまたなにも味つけしていない豆乳1−2合、ナッパは季節の生の青野菜あれこれあわせて150g以上を油・酢・塩その他チリメンイリコ・イリゴマ・タマネギなどで調味したものであって、これだけで完全な栄養がとれ、しかも至っておいしく食べられる一食分。なお、こうした食物や会場の世話など倉敷西小の青汁給食係と倉敷青汁教室の有志の奉仕、一同深謝。

    会の運営状況
     この会のねらいは、病気治療や健康保持の土台として完全栄養をはかる決め手である緑葉食・青汁の普及であるが、その方法は、この新聞とこれに広告してある図書の発行、ケールその他市販で入手しがたい青野菜種子の無料配布、倉敷その他で毎月定期に開く青汁教室、遠近にかかわらず求めに応じて随時に開く講演会座談会といった至って地味なもの。しかも、たとえば会発行の新聞広告には確実に信頼できるもの以外は掲載しないというふうに、ねらいの純粋性を堅く保った片意地なもの。ために会の運営は、組織も事業も経理も至って低調貧弱。だが、会としては与り知らぬところで、数知れぬ体験者の、友人知人に言わずにおれぬクチコミで、あたかも地下茎がはっていくように、徐々にではあるが着実に普及しているようであり、これがねらいに相応したものと大きな期待をよせている。

    体験発表のあれこれ
     体験発表は例年のことながら、カゼをひかなくなった、便秘が治った、胃腸の調子がよくなった、湿疹がでなくなった、肩こり頭痛がしなくなった、寝つき寝ざめがよくなった、体重減量に成功した、といったことから、腎臓病・肝臓病・糖尿病・高血圧が治った、脳卒中やガン手術の予後が順調にいった、歯槽膿漏が治った、その他あれこれと難病奇病が軽快した、といったことや、骨折や外傷の治療が順調にいった、その後遺症わけても神経麻痺が早く治った、といったことまで、ありとあらゆる病気にわたっている。また、とくにこの度は、子どもの体格や体力が他の子どもに比べてよくなっている、勉学に根気が出るようになり記憶力もよくなって成績があがってきた、といったことが多かった。
     もうひとつ、幸い健康に恵まれているが、この健康を保っていくために青汁を飲んでいる、健康にはよくないものでも、口においしいものはやはり食べたいので、そのうめあわせに青汁を沢山飲んでいる。PCBその他の不可抗的な公害を予防するには、体力をよりいっそう強化するより他に方法がないので青汁を飲んでいる、といったことも多かった。

    青汁で効果をあげるには
     青汁でこうした効果をあげるには、人その人の病気や体質や生活環境により、その他の食物全般によって一様ではないが、まず第一に、日に1合(もとの青野菜で250g)以上、いな2合以上人によっては3合4合以上と、つとめて沢山飲むことが大切である。
     そして第二に、この青汁材料はケールなどのように良質なものであると共に、農薬その他の有害有毒物に汚染していない安全なものであることが大切である。
     さらに第三に、その他の食物では、精白した米・麦・砂糖や筋肉部だけの魚・肉といったものは極力ひかえて、未精白の米・麦あるいは芋や大豆といったものに代えること、と共に既製の加工食品は、実状やむをえないもの以外は使わないように、使うものは、よく吟味して有害有毒な添加物のはいっていない純正なものにすることが大切である。
     なお、これは、各種の成分がうまく調和した完全栄養をはかるためであるが、青汁を3合4合以上と沢山飲むのは、栄養上必要不可欠であるが、なにぶんとも痕跡的に微量であるため、栄養等ではまだ十分に究明されていない成分を十分とって、既知未知すべてにわたって本当に完全な栄養をはかるためである。



10. 黄色エンピツは危険です

     ケガで腫りゅうに 幼児、目が見えなくなる

     「黄色エンピツは危険。体内にしんがはいると細胞をこわし腫りゅうをつくる」という研究結果が、群馬県前橋市で開かれている日本臨床眼科学会で21日、岡山大眼科学教室によって報告された。黄色エンピツのしんでまぶたを突いたため、まぶたがはれて、目が見えなくなった幼児の治療と黄色顔料のベンジジンイエローの動物実験から危険性を明らかにしたもの。

     黄色エンピツの障害について発表するのは岡山大医学部の松尾信彦助教授。ケガをして目が見えなくなった患者は、岡山市内の2歳の男の子。今年1月25日、階段からエンピツを持ったまま落ち、エンピツで右の上まぶたを突き、目をはらした。3日たってもはれがひかないため、同大眼科の診察を受けた。
     松尾助教授は化膿性の炎症と考えて抗生物質を使用したがききめがなかった。この2月末、松尾助教授がまぶたを切開したところ、まぶたのうらから、眼球のところまで腫りゅうができていたのでこれを摘出した。腫りゅうの色は黄色で大きさは直径2センチほどのだ円形。けがをしたとき、まぶたの筋肉内にはいったけし粒程度の小さなエンピツのしんが、細胞を破壊しながら増殖していたわけで、この肉芽腫の影響で、上まぶたを開閉する筋肉が障害を受け、この幼児は目を開けることができなくなった。
     そこで松尾助教授は、他の色エンピツがこれと同じような肉芽腫をつくるかどうか確かめるために黄、青、赤、桃、茶、白各色のしんをマウスの背中の皮下に接種した。実験の結果、赤、桃、茶、白色のしんは皮下に腫りゅうをつくったが、腫りゅうは小さく2週間以内に消失した。青色は1ヵ月後まで腫りゅうを残したが、それほどひどい症状はみせなかった。黄色だけが強い腫りゅうをつくり、4ヵ月たっても消えなかった。なお、ふつうの黒いエンピツのしんは腫りゅうをつくらなかった。

     この黄色エンピツの顔料はベンジジンイエローという化合物。黄色エンピツの顔料には以前、黄鉛が使われていたが、衛生上よくないという理由で、現在では各メーカーともベンジジンイエローを使うようになっている。
     エンピツ業界の話によると、色エンピツをつくっているメーカーは大手だけで3社。全国で2700万ダースの色エンピツが出回っている。このうち問題のベンジジンイエローを使っているのは黄色のほかにオレンジなどもあって900万ダースにのぼると推定される。
     べンジジンイエローの障害について、トンボ鉛筆の川崎動技術部長は

      「これまでエンピツのしんをなめる人がいるので、なめても毒性がない顔料を使うように心がけてきた。黄色エンピツの顔料として黄鉛をやめたのはそのためだ。そういう点ではベンジジンイエローは最高のものと思うが、これが肉芽腫をつくるとは初耳だ」

     とびっくりした表情。何はともあれ、親が注意してほしいという。三菱鉛筆の三好秀雄技術部長も「思いがけない事故だ。乳幼児は何をするかわからない。誤ってけがをしても腫りゅうができない顔料をこれからの問題として考えねばなるまい」といっている。
    (46・11・22サンケイ)



11. ここまできている運動不足
  中学生の足ガクガク


    岡山の農村地帯
     【岡山】宿題に追われたり、テレビの見すぎから運動不足になり、ヒザの関節痛を訴える生徒が岡山県の農村地帯の中学校でふえていることがこのほど西大寺保健所の健康調査でわかった。歩いているうちに急にヒザの力が抜け、体育の授業にも影響するほど。京阪神にくらべると遊び場にめぐまれている農村地帯でのできごとだけに関係者はショックを受けている。
     集団的にヒザの関節痛を訴えたのは、岡山県邑久郡邑久町立邑久中学校(坂本忠校長)の生徒たち。同県西大寺保健所が昨年2月から実施した追跡調査によると、全校生徒499人のうち、ヒザの関節痛を訴えたのは2割弱の88人。うち43人は医師の治療を受けていた。そのほとんどは最近2年間に発生したもので、症状は歩いているとき急にヒザの力が抜けたり、ヒザがガクガクする―というもので、体育の授業を休む者も多い。
     同中学の校区は農村地帯。予想もしなかった生徒たちの“足の弱体化”現象に同保健所は岡山大医学部整形外科教室の協力を求めて原因を追究した。その結果、88人の生徒にはいずれも関節炎症はみられず、大腿四頭筋(ひざ関節を支える重要な筋肉)の力が弱くなっていたり、関節周囲の靭帯(じんたい)がゆるんでいることがわかった。宿題などの勉強に終われたり、テレビにかじりつきすぎて戸外で遊ぶ機会が少なくなり、極端な運動不足かららしいという。
     そこで、学校側は同保健所などの指導でヒザ関節に最も影響がある大腿四頭筋の強化訓練を実施した。訓練は踏み台を使うだけの簡単な“テレビ体操”のようなもので、体育の時間などを利用して毎日欠かさず1分間の訓練を約2ヵ月間にわたって反復させたところ、ヒザ痛を訴えていた女生徒21人のうち19人は痛みもとれて回復、残り2人の痛みもほとんどなくなった。
     ヒザ関節筋力の測定でも訓練後は大部分の生徒が健康な状態に回復したという。こうしたヒザ関節の異常を訴える生徒は同校以外にも広がる傾向にあり、学校の体育クラブ活動を敬遠したり、家から学校までの通学距離の短い生徒に多いことから、同保健所では、体育クラブ活動や野外での遊びの普及で“歩け歩け運動”を活発化して足腰をきたえ、こどもたちの健康管理に注意するよう呼びかけている。


    都会っ子にも多いはず
    岡山大学医学部整形外科教室の高取正昭講師の話
     「ヒザ痛のもとになる大腿四頭筋は、ヒザ関節をささえる重要な筋肉で、最近は11歳から14歳くらいの小中学生の間で、運動不足からヒザ痛を訴えるケースがふえている。こんどの場合もその一つの例で、運動不足から筋肉が弱くなり、関節の骨などとのバランスが原因だ。リューマチなどの炎症性のものではなく、おそらく都会のこどもたちの間にもひろがっているのではないか。なおすには適当なトレーニングが必要で、小、中学校の体育の時間などにはこの面にも十分配慮すべきだ」

    (47・5・18 サンケイ)



12. サングラス

     いぜん、サングラスが必要とされたのは、春山スキー位のもので、海水浴などでもあまり見かけたものではなかった。それが今は、夏の初めともなれば、もう、殆んどの若者がかけるようになった。しかもそれは、ただのオシャレではなくて、実際、眼を守るために必要になっているんだそうだ。ということは、われわれ日本人の体質が、それだけ悪くなって来ていることを物語る証拠の一つ。つまり、あやまった欧米模倣の生活様式の報い、とみてもよいのではあるまいか。



13. 訃報

    岩滝大介翁逝去
     岩滝大介翁(ロスアンゼルス)は92才の天寿を全うされて、去る6月4日永眠されました。翁には、ながらくの間、カリフォルニア支部のお世話をいただいておりました。謹んで心からの感謝を捧げ、ご冥福をお祈り申し上げます。



14. くだもの「カン詰め」中毒の恐れ メッキのスズ溶ける
  消費者連盟厚生省へ申し入れ

     ミカンなどのくだものかん詰めはメッキのスズがとけやすく、中毒の恐れがある―日本消費者連盟創立委員会(岸田友和代表委員)は11日、スズ溶出量の分析結果を持って厚生省を訪れ危険なくだものかん詰めの規制を求めた。

     同連盟ではさる9月、埼玉県所沢市のメッキ工から「ミカンのかん詰めをあけたら、スズがとけて黒くなっている」という知らせを受け、都内のスーパーから大手メーカー6社のミカンかん詰めを買い集め、東京都消費者センターに分析を依頼した。その結果、開かん時で最低45.5PPMから最高127.6PPMのスズがとけ出しており、また兵庫県川西市の東洋食品工業短大付属研究所の調査では、開かん後空気にふれるにしたがって溶出量がふえ、48時間後には400PPMを越えることもわかった。
     かん詰めのスズ・メッキについては、さる33年、かん入りジュースで中毒事件が起きたため、かん入りジュースについてのみ、開かん時150PPM以下に押えるよう規制。ことし6月にはベビーフードのジュースや、くだものかん詰めにも溶出が認められたため、赤ちゃんへの影響を考えて回収、スズ・メッキから特殊塗装に改めさせた。
     しかし、スズ溶出はかん入りジュースやベビーフードばかりではないとして同連盟では

    1. くだものかん詰めも150PPM以下に規制すべきだ
    2. 開かん後の溶出がひどいので、かん詰めのラベルにスズ溶出の注意麦示をすべきだ

     という要望をまとめ、厚生省に提出した。これに対し、同省食品衛生課では「スズによる下痢、腹痛などの中毒が起きているのは日本だけ。国際的にはスズは無害といわれているので、日本だけで規制するのはむずかしい。しかし、注意表示については日本缶詰協会も実施を約束しており、近く代表者を呼んでどんな表示にするか話し合う」といっている。
    (46・12・12サンケイ)



15. 汗はよい

    東京都 T.Y. 

     「汗をかく」拝読。私は以前に肺をわずらい、空洞があり、汗が一杯出て、夜中に3〜4回ほど寝間衣をきかえるほど汗が出た。その時、「水を飲むべし」という本があり、見ると、「水を飲むと万病が癒る。肺結核でも、コレラでも、赤痢でも、みな、菌が血管の中にあって体を害している。水を飲むと、水が血管に入り毒素をゆるめる。そして、小便と汗になって毒素の排出が多くなる。それでなおる。ただ心臓の悪い人は飲んではいけない」と書いてあった。
     それで、おなかがすいている時がよいだろうと思って、朝起きるとすぐ、水を5合飲んだ。すると、2日目から汗の出様が半分にへり、何の薬も飲まずに、水だけでなおった。今、91才で元気。だから、汗はよいのですね。毒素の排出が出来るから。汗を出して、洗うのがよいですね。私は、少し汗をかいたら、すぐ裸になって、水を頭からかぶります。そうすると、とても気持ちがよい。そして、以前に申し上げたように、キリストを信じると、嫌なことが全く無くなって、すべてが感謝。だから体力があると丈夫になる。



16. 毎日を楽しく

    岡山県 H.T. 

     かねてご心配いただいていました眼底出血も殆んど全快。血圧関係も150前後。老年者としては先ずまず健康体だと自負、毎日を楽しく暮しています。畑の隅に青々と大きな葉をつけているケール。他の畦のエンサイの葉。人参の棄て葉等、いずれも心あるものに感じられます。無心のものとは思われません。今後も出来うる限り青汁を愛用、一層健康の保持に努めたい念願です。



17. 青汁道の行者として

    岡山県 M.A. 

     回顧しますれば、去る昭和29年の12月、大霜の中を、まだ僅かに残り生きているイガナ(あざみ)を摘みとって、青汁なるものをはじめて試みまして以来、ここに18年間。先生の御著書と青汁新聞を読んでは考え、考えては青汁をつくりました。
     その間、手術しても不治に困っていました蓄膿は治り、両親もそろって、父92才、母90才(ともに数え年)の高齢にて、去る昭和43年の秋11月23日父、母が25日死去。ただ一日間をおいての両親は死去。日本ひろしといえども、これほど長く夫婦がそろってこの世に存命したものはそんなに沢山はあるまいと、先生の海山の御大恩を感謝しつつ明け暮れる毎日でございます。
     また、ある時は、農村のこととて、不慮の大怪我、大創傷の出血多量を、青汁を沢山のませ、止血させたり、慢性中耳炎の不遇の若者に、遠藤青汁道を説いて更生、欣喜雀躍の新生活に進ませたる等もありました。
     噫、この大恩の青汁道も私、自信十分とも勿論申せず、今後、一層、この遠藤宗の一信者として、青汁道の行者として、大奮励の覚悟でございます。私のモットーは、「人間、身体さえ丈夫ならば、何とかなる」であります。



18. 神の下しおかれたケール

    大阪府 K.I. 

     早いもので、青汁歴3年余になりました。いつもありがたく存じております。何教といって信じておりませんが、近頃では、神が人間に下しおかれたように思い、ケールをおしいただくような気分でございます。これで主人の父を百才までも寿命を延ばしてやりたく存じます。
     もう一人は親友ですが、便秘と痔に悩んでおります。余談ですが、青虫は食べても毒にならないと聞いて、万一、見落して、ジュースにしてもよいんだね、と思いました。



19. 元気な子供たち

    四日市市 N.I. 

     青汁と共に暮して参りましたこの7年余。おかげ様にて、子供2人共に虫歯はゼロ。小学校・中学・高校と、病気で欠席したのは、共に3日以内。後は引越以外に学校を休んだこともございません。
     長女(現在高2)も、入試の勉強に夜おそく迄起きていても、寝る前に青汁をも一度飲めば、その日の疲れもきれいに取れて、又、元気に登校をいたしました。性質も至って明るく、楽天的な様でございました。長男(中2)も体が非常にがっちりして居りまして、父親の衣服がまに合う程に成長し、専ら釣にこって居ります。



20. 夏やせせぬ

    京都市 Y.S. 

     今年の5月頃から、青汁を3合と、キナコを大サジ2杯、コブ茶で味付けして、毎朝のんでおります。おかげ様で、夏やせもせず、今まで60キロ以上になったことがないのに、10月には62キロにもなりました。
     仕事は忙がしく、毎日8時〜9時にもなることがあり、日曜日は休んだこともなく、それで目方がふえているので、私の働きぶりに感心して、青汁をのみ出した人ができました。しかし、その人は、青汁を配達してもらって飲んでいます。ケールを植えたくとも空地がないからです。それでも、野草をつんで来て青汁にして、少しでも多く飲むようにしているそうです。



21. 主婦の務め

    北九州市 K.M. 

     このところ、毎日、畑の青い野菜や、山野にできている薬草をとって、青汁をつくり飲んで居ります。忙がしい主人や、発育ざかりの子供の健康に、どうしても欠かせないようになってまいり、主婦の務めを、家族の健康第一と思って頑張っております。



22. 色素性網膜炎にどうか

    静岡県 U.H. 

     青汁を十年ほど飲用いたしております。お蔭さまで体調もよく、とくに色白になって、大変うれしく思います。知人で36才の女性ですが、「色素性網膜炎」で困っております。全身に「黒アザ」がたくさん出来ており、おそらく眼にも色素があってのことではないかと思います。医者からは処置なしといわれました。青汁を根気よく続ければ、多少なりとも色素が減って来るでしょうか。

     体質的の病気です。どうかわかりませんが、ともかく熱心に、緑葉食青汁を中心とした食を続けてみていただきたいと思います。(遠藤)



23. カマキリさん

    富山市 K.N. 

     今年の4月の歩こう会に青汁愛飲家坂本老らのお供して、富山市近郊の小高い丘陵“寺家公園”への行楽中のこと、叢の潅木の小枝に、いちごの実ほどの丸いかたまりを見つけた坂本さん「これが“カマキリ”の卵です。カマキリは青虫には天敵ですから、実験しなさい」と教えられるままに、持帰って、わが家のケール畑のウネに小枝をつき差しておきました。やがて、蝶のむらがり舞う夏がおとづれました頃には、昨年の虫害の苦労なぞはもちろんのこと、カマキリの活躍も気づかないままに、やがて9月も半ば過ぎる頃、ようやく、むしばむ青虫に気がつき、虫を追跡するの毎日が始まります。不覚にも、詳しい観察を忘れた私、畑でカマキリさんと出会うたびに、“ありがとう”のご挨拶を話しかける今日この頃であります。
     坂本磯次郎さん、富山市百塚106。青汁愛飲・創意の緑色自然食で有名。栄養植物、薬草等の種・根を頒布して、ひろく敬愛されている特異な奉仕家であります。富山植物友の会々員。



24. 線路わきの草木

    富山市 K.N. 

     鉄道線路の土手には、いろいろの草木がしげっていて、青汁の材料をとるのに都合がよいのだが、少々気がかりなことがある。というのは、トイレつきの列車のはしっているところでは、線路の両側かなり広範囲が、糞便の飛沫で汚染されているおそれがあるからだ。



25. 元気にすごす

    群馬県 J.K. 

     毎日、青汁をいただいて元気に過ごさせていただいております。



26. 質問箱

    京都府 M. 


     ケール、初めつくった時はずいぶん大きくなりましたが、年々小さくなって来ました。種子が悪くなったのでしょうか。


     おそらくタネのせいではなく、土がやせたのでしょう。なるべく深く耕し、十分の有機質肥料――木葉、草、ワラ切れ、台所の残り物など(根のふかくはいる木の葉が利用出来れば、これにこした肥料はありません)と石灰(炭酸石灰)を施して下さい。なお、出来れば同じ所に連作せず、時々場所を変えてみて下さい。



 コラム紹介

    古代の名医  Soranus von Ephesus は、美食に飽きたローマ婦人に、好んで、次のように処方した。治療の第2日通常量の4分の3。第3日2分の1。第4日4分の1。第5日絶食。第6日からふたたび反復。



    我は善なりと思ふ時は我の悪なる時なり。
    我は悪なりと思ふ時は我の善に立ち帰りし時なり

    内村 鑑三



    適応機能という、こんなにも重要な機能を使わずにいて、それで天罰がこぬという訳がない。そして、何よりも我々が従い守るべきは「努力の法則」である。個人でも、民族でも、この大きな必要を忘れると、その罰として、身体と精神の退化という代価を支払わされるのである。
    カレル



    利慾を離れて精進せば、何人も長き迷いに苦まないであろう
    ガーンディー



    人生の助言
    深山 旅愁
    頭を働かすか、身体を動かすか、
    またはそれを兼ねておこなわないでは、
    地位を高めることは出来ないだろう。



    人の死は畢竟自殺なるかな
    セネカ



    アメリカ合衆国では、すでに一部の老人ホームでは使いはじめられている老人用の献立を定めた。卵の黄身、脳みそ、バター、チーズ、クリーム、脂肪の多い牛乳、脂肉などはできるだけ避けようとしているが、植物油のほうは無害であるとみなしている。週に2個の卵、脂のない肉、脱脂牛乳、またはバターミルク(牛酪乳、牛乳からバターをとったあとの液)と植物油は許されているし、もちろんさらに穀類、野菜類、果物は許されている
    ヘンシェン 老化の問題








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