<1972年6月15日発行 第190号>
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目次
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1. 肝内胆石
胆石はふつう胆道にできるが 肝臓のなかのもある
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医学博士 遠藤 仁郎
胆石は、胆汁にとけている成分が拆出・凝結したもの。
ふつうの胆石は、肝臓の外にある胆嚢や太い胆管にできる。
その特長は、悪寒や悪戦、発熱をともなう激痛発作のあることで、後から黄疸が出る(出ないこともある)。
胆内胆石というのは、肝臓の中にある胆管にできる石のことで、発作には、痛はなくて、ただ悪寒・悪戦して黄疸が出る、というもの。
わが国には割と多い、といわれている。
石は、黒褐色でもろいビリルビン結石が主だ。
成因としては、ふつうの胆石と同様、胆汁のうっ滞と感染がいわれており、生れつきの胆管の異常や、手術後の狭窄などの場合(いずれも胆汁が停滞し感染をおこす)にできやすい。
しかし、そういった特別の変化なしに出来ることもある。
もちろん、一般の胆石と同じく、広い意味での代謝の変調による胆汁の性質の変化もあずかっている。
だから、胆内胆石だけのこともあり、胆外胆石と同時にあることもある。
ずっと昔のこと、大学にいた頃、胆石で亡くなった方の剖検で、胆内胆管に、黒砂糖のような砂(胆砂)がいっぱいつまっているのを見たことがある。
治療法としては
治療法としては、手術はできないので、何としてもまず食をあらためて、肝機能そして代謝の正常化をはかり、胆汁の性質をよくし、また感染にたいする抵抗力を強めて、結石の出来るのを防ぎ、少しづつでも溶解をすすめることだ。
そのためには、緑葉食・青汁を中心とした完全食とし、せめて青汁だけでも十分(少なくとも1日3〜5合)のむ。
そして、とかく偏りがちな脂肪の過食、糖分のとりすぎ(菓子、味つけの砂糖)をさけ、精製穀食(白米飯、白パン)をひかえ、良質ナッパを主とした野菜・海藻を十分そえる。
一方、胆汁の流出を促がし、少しでも石の排出をはかること。
肝臓部の振動運動(肝臓をゆさぶるように腹の皮を走らす運動)、叩打、バイブレーターをかけるなど。
肝臓の圧縮運動、呼吸とともに、肝臓を上からおし下げるように力み、また、腹壁をへこまして肝臓を下からおし上げるように気ばる、など。(なお、これは便通をよくするにも役立つ)
塩類下剤もよい。
人工カルルス泉塩という安い薬が薬局にある。
これは、古くから胆石に特効があるといわれている、オーストリ−のカールスバードという温泉の成分を人工的につくったもの。
熱湯にとかし、フーフー吹きながら飲む(カールスバードでやるように)と、便通がよくなり、胆汁の流出をすすめる、という。
なお、空腹時にのむのがもっとも効果的だそうだ。
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2. 虫歯と痕跡成分
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医学博士 遠藤 仁郎
痕跡成分弗素には虫歯を防ぐ効がある。
飲料水に1PPMの弗素があると、虫歯は半減するという。
同じく痕跡成分のモリブデンにも同様の効がある。
ハンガリーに、非常に虫歯の少いところがあるが、そこの水には0・1PPMのモリブデンがあると報告されている。動物実験でも、水に0・1PPMのモリブデンを加えると虫歯が減る。
また、ニュージーランドにも、同じように虫歯の少いところがあり、そこでは10PPMものモリブデンを含む野菜を食べている。土壌中に特に多いわけではないが、土壌がアルカリ性で、モリブデンが植物によく吸収されるため、だという。その他、硼素、ストロンチウム、リチウムなどの痕跡成分が、土壌や水・食品に多いところでも虫歯が少いという。
虫歯の原因は、まだ十分解明されていないそうだが、自然食を食べていると少なく(わが国でも戦時中には少なかった)、現代式のいわゆる文化生活、ことに贅沢な精製食品ばかりとっていると、虫歯はしだいに多くなるという事実。
痕跡成分といわれる微量のミネラル分が、精製によって減りがちだという事実。
などからすると、ただ栄養のバランスの乱れだけでなく、こうした痕跡成分のあずかっているところが少なくないのではないだろうか。
ところで、茶葉には弗素が多い。
ふつう100PPMふくまれている。
1杯の茶には0・1〜0・2ミリグラムあるから、茶好きの人は、毎日かなりの量の弗素をとっていることになる。とすると、コーヒーをやめてお茶をのむようにしたら、子供たちの虫歯がかなり防がれるのではなかろうか。
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3. 青汁教室の食養断想(3)
健全な子どもを産むには
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前回参照 |
友成 左近
産業排出物について
妊婦の健康に、さらに胎児の健全な発育に障害を及ぼす有毒物として、まず第1に排除しなければならないのは、世にいう公害の原因物質になっている産業排出物である。
といえば、だれでもすぐ思いつくのは、水俣病の有機水銀である。これが、チッソ水俣工場の排液に含まれていたため、その付近の魚介を汚染し、これを食べていた人々の体内にはいり、主として脳に蓄積して、中枢神経障害という、あのいたましい病気を引き起こしたのだ。それだけではなく、妊婦の胎盤を通って胎児の体内にはいって、出生児にも同様の水俣病を引き起こしたのだ。
だが、こうした公害病の原因物質は、なにぶんとも最近になって排出され始めたものが多く、しかも急激に増加し、そのうえ多種多様であるため、成人や子どももさることながら、胎児に及ぼす障害については、まだなにほども究明されていないのが実状である。
だからといって、これを放任しておくことは決して許されない。水俣病だけでなく、イタイイタイ病や四日市ぜんそくなどでも分かるように、産業排出物の多いところでは、もうすでに多数の子どもや成人が、あれこれと厄介な公害病にかかっているのだ。であれば、これは当然、胎児にも、しかもより強力に作用して、発育に障害を及ぼしているはずである。
事実、疫学的調査によれば、工場地帯や自動車の多い地方では、その他に比べて不妊症や流・死産が多くなっており、流・死産した胎児に、さらに出生児にも奇形が多くなっているのだ。
ただ、まだ、それがどういうしだいで発生するのか、厳密な科学的究明まで、個々の排出物についてすすんでいないだけのことだ。
公害の原因物質はゼロにすること
そこで重要なことは、成人や子どもの健康はいうまでもなく、さらに胎児の発育に障害を及ぼすおそれのある産業排出物は、最小限に、いなゼロにすることだ。わけても水銀やカドミウムなどのように、容易に自然に浄化されない性質のものについては、これが肝要である。公害防止のための排出基準量とか許容量といったものは、これを達成するための、とりあえずの目安でなければならない。
それはこういうわけだ、
第1にこれは、不可抗的な自然物ではなく、産業活動の副産物として、人工的につくりだされたものであって、ゼロにしようとして、絶対にできない性質のものではない。
第2にこれは、たとえ微量であっても、いったん排出されると、自然に浄化されるには、それ相当の年月が必要である。ところが最近の排出量は、個々の工場についても急速に増加している場合が多く、たとえごく微量にしても、そうした工場が急速に増加しているため、総量としては急激に増加して、この自然の浄化能力をはるかに上まわっている。
ために、空気・水・土地といった、そこで生活している人々は逃げ出すことができない環境が、急速に濃厚に汚染し始めているので、これは早急に防止しなければ、やがては健康に生きていけなくなってしまう。地域によっては、もうすでにそうなって、厄介な公害病が発生しており、人間より適応能力の劣っている動植物のうちには、いろいろな奇形が発生したり、目に見えて減少したり、あるいは死滅してしまったものもあるのだ。
第3に、空気・水・土地が汚染すれば、当然、そこで生きている動植物が汚染し、その間の植物連鎖によって、人間の食物が意外と濃厚に汚染してくる。熊本や新潟で水俣病にかかった人々は、こうして濃厚に汚染した魚介を、それとは知らずに食べていたのだ。
第4に、空気・水・土地が、そうしてさらに食物が汚染してきても、まだそう濃厚ではない間は、だれもかれも、おいそれと病気にかかるわけではない。だが、この多くは、体内に蓄積する性質のものであるため、やがては体のあちこちを冒すのだ。
しかも、この殆んどすべては、健康に最も重要な肝臓・腎臓・神経・造血器といったところを冒す性質のものであり、こうした器官は、いったん冒されると容易に回復しないのだ。
さらに重大なことは、成人・妊婦がやられる前に、胎児の方が先にやられて健全に発育しなくなるのだ。
こういうふうに公害は、人々に最も重要な健康と、わけてもつぎの世代をになう胎児の健全な発育に障害を及ぼしては、たとえ国民経済と人々の生活を豊かにする産業活動の副産物であっても、決して「必要悪」として認容することは許されないのだ。国民経済の成長をおさえても、公害はぜひともゼロにしなければならないのであって、そうして初めて人々の生活が名実ともに豊かになるのだ。そしてこれは、して、できることなのである。
だが、これは決して容易なことではない。辛抱強く市民運動をすすめて、業者に、地方公共団体に、国に、そして公害の原因と防止について最も深い知識をもっている科学技術者に、これを強力に要求しなければならない。
なお念のため。
公害対策としては、当面、早急の課題として公害病患者の救済に、業者も国も全責任をもってあたらなければならない。厳密な科学的究明がないからといって、その責任を回避することは許されないことがらだ。
だが、公害病患者の救済が急を要するからといって、ただそれにとどまっていてはならない。これと同時に、公害そのものの、末然の完全防止が肝要なのである。(つづく)
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次号参照 |
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4. オナモミ
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医学博士 遠藤 仁郎
川原や路傍によくみかける。
丈は50〜60センチ。葉はちょっとナスに似て緑色。茎や葉柄にいくぶん赤味がある。秋に、朝鮮アサガオの実に似た、粗いとげの密生した指頭大のイガが数ヶむらがって出来、衣類などにへばりつく。
漢名、蒼耳。
本草網目に苦、辛、徴寒小毒ありとあるが、食用されている。苗はよくゆがき、よく浸して食ふべし(救荒本草抜萃)。
青汁にもなる。味はそう悪くはない。
効能は一般緑葉の青汁と同じだから、どんな場合にも利用できるが、本草書や民間薬に出ているものは、およそ次のようだ。
強壮効果
「睡を少くす。久服気を益し、耳目を聴明にし、身を軽くし、志を強くする。」(蘇恭)
感染
一切の風熱を去るの要剤で、流行病の予防にも用いられている。
「癰疽に酒に擂り用ひ汗をとる」。
「瘧(マラリア)久しくおちざるに蒼耳をつき汁をしぼり飲みてよし」(懐中妙薬集)。
「5月5日、午の時、嫩葉をとり、陰乾し、収め、時行病(流行病)の時、末し、冷水にて2銭(匁)を服すれば疫病に染らぬ」。
癩病にもよい。
「蒼耳草を、端午日又は6月6日寅時、露ともに取り、搗絞り、その汁を煎じつめて膏となし、大鯉魚重1斤余あるを一つ、腹を開て腸をその儘置き、右の蒼耳膏をかため入れ、線にて腹を縫合せ、好酒2腕ほど入れ、とろ火にて煮て、酒乾きたる時病人に与へ食さすべし。鯉魚12喉用ひて、即ち愈ゆ。淡味を食することと百日ほどすべし」。(妙薬博物筌)
狂犬にかまれた時
「ヲナモミの葉を煎服すべし」。(妙薬手引大成)
「酒に煮て服す。」(臓器)
「汁をとり1盞を服み渣を伝るに妙」。
中毒
毒蛇や毒虫で救いがたい状態になったものに、「嫩苗1握りの汁をとり、酒に和し温服し、滓を傷処に厚くはるが妙」。(勝金方)
食中毒にも。
いやいや、それどころか癌瘡にもよいとある。
「反花悪瘡(癌瘡)肉の飯粒の如く破れるにしたがって続出するに、葉の搗汁3合を服し、ならびに1日2回塗る」(聖済総録)
肝疾
「服石発黄(薬石をのんで黄疸になったもの)に搗取汁」(新録方)
下痢にもよい。
出血
「衂血止まざるに搗汁」(聖恵方)「痔疾血はしり下るにナモミ茎葉ともかげぼしとなし、細末、飯のとりゆにて用ふべし」(経験千万)「長血(婦人長皿)ナモミ黒焼さゆにて用ふ」(同)
小児
神経質なもの。「小児疳虫を殺す」。「夜啼にナモミ、ケイトウゲの陰干を粉にして湯にて用ふべし」。(万病妙薬集)等々。
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5. さがしあぐねた青い鳥
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高知県 S.K.
先日まで、野菜の手入れをしていると、蚊の大歓迎にあい、動く手もあちこち赤くなって、しばらくかゆい思いをしました。でも、今日は1匹とて迎え出る蚊はいません。少しものたりなく、冬の近づきを感じました。
青汁新聞ありがとうございました。農園でくわを打ち込む先生の若さを、今さらながら驚き、前向きの心にうれしさを感じました。
今年は、都合がつかなくて総会に参加できませんてした。昨年よりも盛大な会となったことお喜び申し上げます。
先生ありがとう。十数年来の願いがかないとてもさわやかな、青汁と切り離せない毎日となり、保育園で子供達とすごし、家へ帰れば、野菜の手入れと家事の多忙な毎日です。恋人をと考えるよりも健康。それには青汁と思い一生懸命でした。気がつくと24歳。この上は、青汁青年を何とかしてさがさねばと考えるこのごろです。先生の御協力お願いいたします。
十数年以前から、入院する程度ではないが、身体のあちこちが不調のため、あらゆる病院、はり、きゅう、漢方薬など行ってみました。しかし、これと言った治療薬もなく、薬の副作用で現代医学も信用できなくなり、何か良い方法があるだろう、何年かかろうともさがしあてねば、暗い毎日からぬけ出せないと心にきめました。
そして、5年前、書店で、おいしくない代表色、緑色の本を発見し、誠実味のある内容に、やっと私のさがしていたものを手にしたと、飛びあがらんばかりに喜びました。
それから2年後、野菜をつくれる状態(大阪に出ていて高知に帰ったため)になり、マイペースで我家の食卓改善を実行しています。最近、家族も良さがわかり、協力的になりましたが、まだまだ完全食にはほど遠いものです。
身体が不調でこまっていらっしゃる方に教えてあげるのですが、根気と時間(虫とり)を要するため、長続きしないようです。また、若いためか変なことを言うやつだと思われたり、新聞に愛飲者が書かれてあるように、他の人達が実行してくれません。私の普段の心がけが悪いのでしょうか。長い間につくりあげられたその家庭の食生活を変える事は大変なことですね。
話しべたな私です。だから、1人あれこれ考えてもどうにもなりません。四国三重に友の会があるのに高知はまだありません。新聞にときおり高知の方が青汁のすばらしさをのせられます。この方達と支部がつくれないだろうか、遠藤先生のお手伝をさせていただけないだろうか、1人でも苦しみの中からすくい出してあげたい。かと思うと、私のような者にできるだろうか、先すぼみになりはしないか、と考えたりしています。
先生、奥さん青汁をありがとうございました。健康をありがとうございました。今後も一層の御活躍をおいのりいたします。
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6. 医者も驚く
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ホノルル K.I.
青汁党も次ぎつぎとふえてまいっております。
2人(婦人)の癌患者の方も、お医者さんの驚くほどよくなっております。
もう数ヶ月しか生きられない。9月(1971年)までといわれた方は、今日(1972年2月)でも大変元気になって、ますます青汁をのむことを励んでおります。(牧師)
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7. 7年もの湿疹
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岐阜県 U.M.
7月初め、ケールの種を送っていただき、早速まき、それが大きくなつて、朝夕、コップに1杯づつ飲んで居ります。
7年近くも出来て、いくらお金をかけても、仲々よくなりそうもない、しつこい湿疹も、日1日と、よくなるのが目に見え、偉大な効果のあるのに感心しました。
それに、姑さまもすっかり気に入り、糖尿病にもいいだろうと、飲むようになりました。
これからも、一生懸命つづけるつもりで、自信がつきました。
答 糖尿病にもよろしい。しっかり飲んでもらって下さい。
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8. 知らせたいが
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青森県 K.S.
田舎の病院勤務者です。
毎日毎日、患者の青い顔した人々を見て、可哀相にと思うだけ、1日も早く、青汁の話を知らせてやりたい。けれど、田舎の人達は、片寄った者で、知らせたところで、耳をかしません。笑うだけです。
自分からすすんで飲んでみたいと思いますから、種子をお送り下さい。
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9. コーヒーと癌
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コーヒーの主成分カフェインには、細菌やカビ、ショウジョウバエや人細胞(培養した)などでの実験で、染色体をこわし、老化をはやめ、奇形を生ずることもある。
その作用は、ちょうど、レントゲン線ににているといわれ、したがって発癌性も考えられないではないわけだ。
また、焦がしたコーヒー豆には、有力な発癌性物質3・4ベンツピレンなどを含む煤がついている(この煤を吸入させたモルモット25頭のうち2頭に膀胱癌、5頭に悪性の損傷がみられた)。
そして、南米に胃癌が多いのは、幼い時からコーヒーを飲んでいるためだとする学者もある。
また、膀胱癌とコーヒー飲用の関係をしらべたCole 博士によれば、1日1杯以下のばあいに膀胱癌にかかる危険性は非飲用者と大差がないが、それ以上の飲用者では、男性では1・24倍、女性ては2・58倍多い、という(ランセット誌、1971・7・26号)。
これらの点からすると、コーヒーは飲まぬにこしたことはないが、飲むにしても、精々1日1杯くらいにしておく方が無難といえそうだ。
なお、カフェインはコーヒーだけでなく、いま大繁昌しているコーラやアンプル入りドリンクにも、かなりはいっている。
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10. コーヒーと糖尿病
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11. コーヒーと心臓
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コーヒーは血液の遊離脂肪酸をたかめ、人によってはコレステロールも増すので、冠状動脉(心臓の動脉)の硬化の原因になりうる(砂糖にも同様の作用があるが)。
しかし、茶には、そういうことはないという。
で、心筋梗塞があれば勿論、狭心症や冠不全の気味があるようなばあいでも、コーヒーは精々1日1杯程度にすべきだといわれているが、むしろ、茶の方がよいだろう。
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12. 質問箱
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大阪市 K.
問
私は玄米を食べていますが、よくないでしょうか。
答
栄養的には、白米に比べずっとよろしい。
しかし、農薬(水銀)のことが少々気になります。
玄米食論者は、玄米の水銀は吸収されないから大丈夫だ、といっていますが、出来れば、危険な農薬のつかっていない田で出来た玄米にすべきでしょう。
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ご意見・ご要望はこちらへ
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