健康と青汁タイトル小  <1972年1月15日発行 第185号>
 目次




1. 健康土つくり(痕跡要素の補給)

     医学博士 遠藤 仁郎 

     植物の生育に必要な肥料成分には、いわゆる主要成分(窒素・燐・加里・石灰・苦土など)のほかに、痕跡成分(痕跡要素)といわれるミネラル分がある。これは、ごく微量――あるかないかの痕跡程度にしか必要ではないが、これ無しには植物は満足にそだたない、というもの。ふつう、鉄・銅・亜鉛・マンガン・モリブデン・硼素などがあげられているが、植物に見出されるミネラルは60種以上にも上っており、その1/3は必須だというから、まだまだ多くのものがあり、それら同士の間にもまた複雑な相互関係があるようだ。そして、これらは、同時に動物(人間をくるめて)にとっても、同様、大切であることが、しだいにわかって来ている(鉄・亜鉛・銅・沃素・バナジウム・マンガン・クローム・モリブデン・コバルト・セレンなど)。

     ところで、これら痕跡成分は、現在、わが国の耕地の多くで不足して来ている、という。というのは、
     痕跡分が栽培作物によってとり去られること。雨水とともに洗い流されたり、地中にふかく沈下してゆくこと(約1米の深さのところに集積している)。などのため、表層耕土にはしだいに乏しくなり、ために地方の低下をもたらす結果となっている、というのだ。そこで、肥料が問題になるわけだが、以前よくつかわれた糞尿(人糞、牛馬鶏糞)・油粕(ナタネ油粕、大豆粕)・魚粉などの有機肥料では、窒素・燐・加里などとともに痕跡要素も含まれているので、それらが施用されている間には、痕跡成分の目立った不足を招く心配はなかった。それが、さいきんのように化学肥料が主になって来ると、これらが、いずれも、殆んど主要成分だけに限られているため(いくぶんの痕跡分の配合されたものも無いではないが)、その使用がさかんになるにつれて、痕跡成分と主要成分の間にアンバランスを生じ、耕地は肥沃になりながら、作物には病的徴候があらわれる、といったことになって来た。すなわち、そこに出来る作物は、外観はいかにも立派だが、質的には劣り、栄養分ことにミネラル・ビタミンが乏しくなり、味もよくない上に軟弱で、病害虫害をうけやすい。そこで、強力な農薬が必要となり、その汚染もさけられない。

     さて、動物の健康は、その飼料の生ずる土壌のミネラル分に直接つながっているのであり、こうした、ミネラル分の不足した不健康な(質的に劣るのみならず、あるいは有害であるかも知れない)作物で飼養さる家畜は、本当に健康ではありえないし、その供給する食品(肉・卵・乳)また同様。あまつさえ、食品加工のすすむにつれて痕跡成分の失われる度合は、しだいに増す傾向にあり、したがって、これら不健康的農・畜産物に依存するわれわれの健康上にも、不利の影響はまぬかれない道理。
     そのうえ、農産・畜産・水産に使用される薬品。加工・貯蔵で添加される薬品類、あるいは医薬品の乱用、さらには、水にも空気にも危険(公害)がいっぱい。たとえば、粉塵や水によってとり入れられるカドミウム・鉛・水銀の量また、工業化の進展とともに増大するといわれているが、このカドミウムが痕跡成分の作用に妨害的にはたらくなどの点からも、条件はますます悪化しつつあるわけだ。
     かように、食品そのものが劣質となり、あるいは有害化されている上に、その摂り方また甚しく偏っており、全体として不完全きわまる栄養ともなっている。これでは、健康を維持することだけさえも困難で、医学のめざましい進歩にも拘らず、難治〜不治の慢性疾患がふえ、あるいは新しい、しかも診断・治療とも困難な病気まであらわれる始末で、国民健康の危機といっても、少しもいいすぎではない状態になっているのも、あながち不思議ではない。

     いまやわが国は未曽有の繁栄を誇っている。しかし、それと同時に、多数の病弱者と尨大な医療費(昭和44年の医療費は、実に、国民総生産の5%にあたる2兆圓もの)をかかえているのだが、はたして、これで本当に幸せといえるだろうか。また、このままで、はたして、いつまでこの繁栄をつづけることができるだろうか。ふかく顧みなければなるまい。

     これに対処する方策も、いろいろ考えられているようだ。
     しかし、ただ、申訳だけの公害立法や、医療機関・福祉施設の拡充整備、もしくは新治療法の開発といった、姑息的な施策だけでは、到底、根本的に解決しうるものではない。何としても、まず、国民全体の健康化がはからねばならぬ。しかも、その前提となるものは健康(良質安全)食品の供給であり、その根底となるものは土壌の改善。ことに痕跡要素の補給による健康耕土つくりでなければならぬ。
     さて、この意味での地力回復法には、従来、篤農家の間で行われていた

      @深耕(1米内外の天地返しによって、沈積しているミネラル分の掘りおこすこと)、
      A客土(ミネラル分にとむ山の赤土ことに処女土、または池・沼・溝・湖・海の沈泥を入れること)、
      B緑肥・堆肥と草木灰の施用、などがある。
     いずれも有力な総合的ミネラル供給法であるが、人手不足の甚しい現在の農家では、@・Aともに不可能。  いくらか可能性のあるのは、精々Bだけであろう。しかも、薪や炭のつかわれなくなった今では、木灰の使用もまず不可能にちかい。

     さて緑肥・堆肥には、山野の草や若木の小枝、落葉、田畑の境界や畦畔の草、あるいは海・河・沼・湖の藻などが施用された。山野の、ことに処女地の草木は、栽培物よりもミネラルにとむこと。ことに根の深い草木は深層のミネラルをも吸収していること。痕跡ミネラルは植物の種類によって含まれ方がちがっていることなどから、栽培物(稲わらなど)よりも山野自生の草木を種々とり合わせる、という昔の人のやり方は全く合理的であったわけだ。また海藻は、すべてのミネラルにとむ海水中にそだつものだけに、あらゆるミネラルの良給源だ。なお、これら緑肥・堆肥は、草木灰が単にミネラル補給に限られているに反し、同時に、土壌菌の繁殖をさかんにすることにも役立つので、より有利であり、主要成分源として糞尿・油粕・魚粉などが併用されれば、さらに有利なわけ。以前(少くとも30〜40年まえまで)は、肥料といえば、すべてこうしたものばかりで、その他には、石灰を施すだけ。化学肥料などといったものは、少しもつかわれなかった。しかも、作物の出来はいつも上々。味もよかった(養分にとむ証拠)し、病虫害にも強かったので、今日のような猛毒性の農薬をつかう必要は、さらになかった。そして、それを食べる家畜も人間も、頑健そのものだった。
     これに戻すのだ。
     もっとも、その実行には、莫大の量の材料を必要とし、小規模の家庭菜園はともかく、ひろく一般の実施には、ことに近接し採草地のないところでは、材料供給の点からだけでも容易なことではない。
     けれども、国土の3/4は山であり、4面は海だ。もし国をあげて遊休山林原野の草木や海藻の利用をはかるならば、決して困難でも不可能でもあるまい。粉砕し、細菌処理によって促成腐熟堆肥とし、(粗材は動力源の燃料としその灰も利用)。適宜に圧縮、団塊にすれば輸送にも便利だ。こうした堆肥を大々的に、かつ安価に製造、供給する機関の設置こそ目下の急務というものではないだろうか。そして、いま一つ。少くとも1米の天地返し可能の耕転機を全国に配置し、全耕地に周期的(3〜数年に1回)の深耕を実施すること。

     ともかく、こうして地力を回復強化し、化学肥料・農薬依存の、増産のみを目的とする不健康農法から脱却し、真に健康的な自然農法を復活、安全かつ良質の食品を供給しない限り、また、空気・水の公害にたいすると同様、すべての食糧についても(食品公害)、健康優先の方策(行政的にも企業的にも)が講じられない限り、わが国の運命は、やがて、国民の健康崩壊という破局に逢着することもさけられないであろう。
    (45・8)



2. ゴマメ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     正月に欠かせぬものの一つにゴマメがある。
     7〜10センチのカタクチイワシを素干しにしたもの。
     ご壮健の意。蛋白質やカルシウム、ビタミンにとんでいるから、確かに健康を保証する栄養食品だ。
     またの名タツクリというのは、田に入れると豊作になる、ということからだそうだ。なる程、これも、うなづける話だ。
     ただ、脂肪の変質を防ぐために、毒性が無くもないBHA(ブチルハイドロアニソール)、BHT(ブチルハイドロトルエン)、防腐の目的に亜硝酸塩などが使ってあることはいささか気になる。(もっとも、これはゴマメだけに限ったことではなく、煮干や貝柱など、すべての海産乾物に共通のことだが)。



3. 肉食動物も菜食

     犬や猫が草を食うことはよく知られているが、野生の猛獣たちも草を食っている。
     肉食獣の餌になる動物は、すべて草食獣。
     この獲物をたおして、かれらがまず食う内臓には、なかば消化した草木の葉がいっぱいつまっている。
     かれら肉食獣たちは、草食獣を通して草を食っているわけ。
     もと上野動物園の飼育課長だった福田信正氏は、大切なあずかりものの猛獣たちに青汁をあたえる、といっていられた。



4. 青汁教室の食養断想(3)
  ガンの予防について 抵抗力強化・完全栄養の必要

     友成 左近 

     ガン予防の食養には、一方においては、すべての食物をよく吟味して、添加物のはいった加工食品や農薬その他に汚染した食料、カビた南京豆や黄変米、使い古した油や食塩といった、発ガンの原因になるものを排除したり制限したりすることが大切である。それ自体に発ガン性のあるものや、発ガンの素地をつくるものがあり、また、殆んどすべて肝臓・腎臓・神経その他に病気を引き起こして、ガンに対する抵抗力を弱めるからだ。そして他方においては、毎日の食物構成を改めて完全栄養をはかり、ガンに対する抵抗力を強化することが大切である。発ガンの原因になものを食物から排除しようとしても、実状、そこには限度があるからだ。また、生活環境や労働環境にも発ガンの原因になるものがあり、これは個人として、どうにも排除しきれない場合があるからだ。

     もうひとつ、ガンができるのは、ある種のビールスの感染によるのではないかとみられているが、まだその正体がつかめず、有効適切な予防薬も治療薬も開発されていないからだ。であれば、一般的な抵抗力を強化して予防する以外に方法がないわけである。ガンに限らず、およそ毒物や病原菌による病気にかかるのは、その中毒・感染力に対して、体の抵抗力が劣っている場合である。このうち病原菌による場合は、抵抗力がそれ相当に強ければ、よほど強力な病原菌に、しかも濃厚に感染しない限り、そうは簡単に発病するものではなく、発病しても、そう悪化するものではない。それに、病原菌によっては、有効なワクチンができており抵抗力をよりいっそう強化することができる。
     また、よい治療薬が開発されているものもある。
     このため、その昔、死亡原因の上位を占めていた急性伝染病にかかる人は、今では皆無に近くなっている。また、赤痢にかかる人は、まだそう少なくはなっていないが、これで死亡する人は極めて少なくなっている。さらに、慢性伝染病である結核にかかる人、これで死亡する人はだんだん少なくなっている。

     しかし、もともと感染力が弱く、病気をおこすこともなかったような細菌による病気があらわれ、いっこうに少なくならず、しかも、目立って多くなっているものもあるのだ。それは、最近の技術でも、まだ有効なワクチンや治療薬が開発されていないからでもあろうが、実は体の抵抗力が、その昔に比べて低下してきたからであり、その主要原因は、毎日の食物が、栄養上著しく不完全になってきたからではなかろうか。あるいはまた、農薬や産業排出物による空気や水や土の汚染など、生活環境の不自然化が甚しくなって来たからだろう。ガンが、もしビールスによる場合もあるとすれば、それはおそらく、ほかの感染におけると同様、完全栄養をはかって抵抗力を強化すれば、これはうまく予防できるのではなかろうか。

     だが毒物による場合は、病原菌による場合と事情が少々異なる。
     毒物が弱毒・微量であり、抵抗力がそれ相当に強ければ、そう簡単には発病せず、また「なれ」という現象も起こる。けれども、毒物である以上、肝臓・腎臓・神経その他の重要な器官を多少とも損傷し、「なれ」といっても、免疫とちがって、別に抵抗力が強化するわけではない。しかも毒物は、殆んどすべて、多少とも体内に蓄積する性質があるので、たとえ弱毒・微量であっても、たえずとり入れていると、やがては重大な損傷を与えて病気を引き起こし、従ってまた、抵抗力が低下してくる。それに、いったんとり入れた毒物を有効適切に解毒する治療薬は、まだなにほども開発されていないようだ。
     ガンや、その他あれこれと厄介や病気が、この頃目立って多くなっているのは、ひとつには、生活環境に、労働環境に、さらに毎日の食物に、原材料であれ、加工品であれ、殆んどすべて多かれ少なかれ、いろいろな毒物が含まれているからである。しかもこれは、不可抗的な自然の成り行きではなく、人工的なのだ。
     であれば、これはぜひ、よく注意して排除すると共に、そうした食物が全くなくなるように、業者と食料行政をシカと監視しなければならない。だが当面、どんなに努力しても、毎日の食物から完全に排除することは困難であり、ために、たえず多少とも、体のあちこちが損傷することはまぬがれない。そのためにも、それがうまく修復するように、できる限りの完全栄養をはかることが大切である。

     完全栄養をはかるには、お互い毎日の食物全体からみて、なにはさておき、まず第1に、なかのなかまで緑色の濃い青野菜を、日に体重の1%以上と、できるだけ沢山食べることが肝要である。と共に、さらに砂糖や精白した米麦、そうしたものを材料にした菓子・酒・パン・ウドンなどをひかえて、芋や未精白の米麦にきりかえ、また、筋肉部だけの切り身の魚や肉をひかえて、大豆やマルごと食べる小魚や内臓にきりかえること、そして、つとめて薄味にして、ハラ八分に食べることが大切である。
     これはこういうわけだ。以下次号。


次号参照

5. 薬害をさけるには

     医学博士 遠藤 仁郎 

     むかしは、今のように、よくきく、しかし副作用も強いという薬は割と少なかったし、その使用には、きわめて慎重でもあった。今は、そうした新薬がどんどん出まわっており、しかも、存外無雑作につかわれているような気がする。

     カゼをひき、寒けがし、熱が出、頭が痛む、とする。
     むかしなら、卵酒かホットウイスキー。精々がとこアスピリンくらいをのんで布団にくるまって寝る。のどが痛んだり咳が出れば、湿布をする。といったところだった。それが、今は、すぐさま何とかマイシンの抗生剤だの、抗ヒスタミン剤だの、副腎皮質ホルモン剤だのと、たいそうな薬がドシドシつかわれる。それも、後のさわりさえなければ、それもよかろうというものだが、うっかりすると、とんでもない、時にはとり返しのつかぬことにもなりかねない。それまで、とても元気がよく、リンゴのようなほっぺをしていた子供が、カゼをひいて医者にかかった。例によって、注射され、いろいろの薬をもらったが、それから、食がすすまず、元気がなくなり、やがてひどい貧血をおこし、からだの方々に紫斑(出血斑)ができだした。あわてて病院に行くと、血小板減少性紫斑病という重患で、どうしてこうなるまでほっておいたか、と叱られた。入院して、たびたび輸血をしているが、なかなかよくならぬ。といったことが最近あった。

     鶏を割くに牛刀を用うること勿れ、と昔の人はいましめているが、どうも、この節は、鶏どころか、ヒヨコや雀のような小鳥にも牛刀をつかっているのではなかろうか。近ごろよく医原病ということがいわれる。もともとは、医者の不用意な言葉から、患者がそれを気にして病気になる(ノイローゼ)。そういうのを、医者が原因になったというので医原病といったのだが、今は、もっと広く、すべて医療に関連しておこる病気につかわれるようになっている。手術によるものもあるが、多くは薬によるもの。薬原病といってもよいわけだが、この子のばあいは、まさにこれ。ともかく、薬にはよほど気をつけなければならぬ。

     しかし、病気をすれば医者にかかるほかはないし、医者が薬をつかうのも、また当然のこと。ところで、簡単なはずの病気にも、きつい薬がつかわれるようになっているのは、一つには、一般に体質が悪くなり体力・抵抗力がよわくなっており、ともすると厄介や合併症をおこしやすくなっており、医者はそれをおそれるからで、あながち医者が無責任に薬を乱用しているとばかりはいえない。だから、こうした薬害をさけようと思えば、根本は、やはり病気せぬようなからだにし、体力・抵抗力をつちかっておくしかないわけだ。

     それには、結局、日常生活の合理化。ことに正しい食養、毎日の食事の完全化・自然化だ。そして、良質ナッパを十分にそえ、青汁をうんと飲んでおけば、めったに病気にもならぬし、たとえかかっても、むやみに厄介な合併症をおこすこともなく、昔ながらの簡単な(カゼにはアスピリンといった)無難な治療法でも、結構こと足りるだろうから、医者の世話にならずにも済むだろうし、投薬されても、そうそうひどい目にあうこともないだろう。(46・9)



6. 危険な肉

     Nature 誌のワシントン通信(1971.7.23号)によると、
     アメリカでは、いま、家畜につかわれる薬剤が大きな問題になっている。アメリカで消費されている肉・卵・乳の殆んど80%は、薬剤(主に抗生剤とホルモンだが)を加えた飼料をあたえた家畜からのものだ。抗生剤は、現に、病院よりも農家の方に、より多く売られているそうだ。

     抗生剤の害は、主に、動物の細菌が、これらの薬剤にたいし耐性となり、それが人間にうつされることや、アレルギーの原因になることにある。また、ニトロフラン系の薬剤は、鶏のコクシジウム病の予防につかわれているが、ある種のニトロフラン剤には発癌性がいわれている。ホルモンでは、主に、合成女性ホルモンのジエチルスチルペストロールが用いられており、アメリカで屠殺される家畜の殆んど3/4にあたえられている。そして、家畜業者は、これで年9千万ドルの利益をあげ、この使用がとめられると、肉の値段は10%上るだろう、とさえいわれている。
     ところが、この合成女性ホルモンは、動物にも人間にも発癌性の明かなもので、多くの国で、その使用は禁止されているし、スエーデンや西ドイツでは、その残留の危険を考慮して、アメリカ産の肉の輸入を禁止している。アメリカの薬品食品局は、これらの物質のもっと鋭敏な検出法が開発されないかぎり、いかなる薬剤も、飼料への使用は許可すべきでないとの主張と、畜産業者と薬剤メーカーとの間にあって、苦慮しているという。
     わが国でも、もうつかわれているのであろうと思われるし、幸いにそうでなくても、大量の肉がアメリカから輸入されてることだ。よほど気をつけぬと、とんでもない「肉食ったむくい」をうけぬとも限るまい。おそろしいことである。



7. 放射線治療に青汁

     レントゲンやコバルト治療をうける時には、徹底した緑葉食・青汁が望ましいが、せめて青汁だけでもうんと飲んでほしい。
     放射能の副作用で、局所の組織がいたんだり、全身への影響(白血球がへったり、食欲が落ちたりだるくなるなど)を防ぐことができる。



8. 食生活のくふう 自然をうまく生かして
  お米より雑穀中心 山菜小ザカナもだいじな栄養源 トウフも自家製

     食べざかりのこども3人をかかえて、身体障害者でもある労務者のわたくしは、わたくしなりに真剣になって食生活に取り組まざるをえません。8年前に、約2600平方メートルの荒地を借り、懸命に畑づくりをはじめ、そのほかにも、およそ考えられるいろんなことをやってみました。収入が少ないので、いくぶんなりとも食糧を補おうと思ったからです。
     現在では、年間にダイズ210キロ、アズキ、コウリャン、アワ、ヒエ、トウモロコシなどが120キロぐらい取れますので、それらの雑穀類をせいいっぱい生活面に活用しています。
     まずダイズを食べない日はありません。みそはコウジをたっぷり入れた自家製です。市場で販売されているものよりも、おいしくて大粒のナットウをつくれるようになりました。簡単なトウフづくりの装置を設けて、思うぞんぶんにトウフや油アゲを食卓にのせるほかに、こどもたちのための豆乳も欠かしません。押しつぶして、まぜごはんにもしています。

    すっかり健康に
     ダイズは副食物としても好適でいろんな調理方法をくふうしたり、他の人から聞いたりしては、絶えず変化に富んだものをつくっていますが、調理の種類が多いのに、おどろくくらいです。おやつ用としては、砂糖でかためたいり豆や、雑穀類といっしょに焼き上げるせんべいが、とくに喜ばれるようです。理由はわかりませんが、毎日大豆を食べる習慣をつけてから、家族全員見違えるほどじょうぶになったように、思われてなりません。
     アズキも、ダイズと同じ要領ですが、主食として混入するときは幾分量をへらしています。ダイズほどは融通がきかないので、副食物としてよりも、主食とおやつ用です。ただ冬季間に、もやしの原料として大いに役立たせています。

    雑穀も半分以上
     そのほかのコウリャン、アワなどは、はじめから主食として考え、お米の10分の1程度の量を入れて食べましたが、どちらも物足りなくて、いまでは雑穀の種類を変化させながら、半分以上になっています。あたたかいうちは、お米のないほうがかえっておいしいので、雑穀だけの食事をする場合もあります。また、製粉したのは、モチやダンゴはもちろん、何にしても、みなから歓迎されますので、間食にも大いに応用しています。いずれも米食だけと違って、腹にもたれることがなく、もうやめられません。窮すれば通ずと思ってやったことが大成功でした。

    〃山菜〃の宝庫
     次に、わたしの家の近くに、山菜の宝庫といわれる山野があり、川魚の多い小国川にも目をつけました。5月中旬から約50日間、一家の全力をあげて、ワラビ、ゼンマイ、山ウドなど10種の山菜を集めます。当座に食べる物以外は、ゼンマイは乾燥し、その他は全部塩づけにして貯蔵します。家族5人で1日に2キロずつ食べる目標にしていますが、進物用になるのもあって、実際にそこまで行きません。ことしは約500キロの成果でした。それでも食べきれないほどの山菜が、毎日食卓をにぎわしてくれます。

    雑草でウサギも
     網を使用したり川干しなどで大量にとれる川魚は、クシにさして長時間火を通しますと長く保存できますので、くだいて味付けにしたり、つくだにや弁当の副食になります。こどもたちが学校から帰った空腹のときなど、天井にぶら下がっている小ざかなのクシを手にして、ガリガリやったりしますが、全員1日10本平均食べているのではないでしょうか。
     山野に繁茂している雑草を利用し、ウサギも飼っています。10日に1匹あての兎肉との計算でしたが、このほうは越冬の干し草までは手が回らず、1か月平均1匹半、目方で約2キロ程度の兎肉しか見込めません。

    ひけつ、一夜づけ
     それから、わたくしの家庭での健康のひけつともいうものに、一夜づけがあります。ダイコンのはしっこやニンジンの葉、カボチャのつるとかサツマイモの茎に至るまでいろんなものを集めて軽く塩をふり、かめの中に一夜づけにして、食卓に出すのです。野菜だけでなく野草も結構風味があって、とくに早春の野原に群生するツクシ、フキノトウ、ヨモギの若葉、アケビの木の芽、または秋のキクなど、すばらしく美味です。みんなが食事ごとに軽くどんぶり1杯も平らげます。


     こういうわけで、わが家の食生活は、大豆を主とした雑穀のほうが多い主食と、食べほうだいの山菜と一夜づけと、豊富にとる干した川魚が特色でしょう。
     恵まれた自然のおかげではありますが、より豊かな食生活をと、戦傷で不自由な右足にもめげず働くわたくしに、家族全員がいっしょになって汗を流してくれ、このように貧しいながらも健康な生活をつづけられることに感謝しています。

    (41・12・15 サンケイ新聞・山形県、高橋敬三さん)



9. 自然のみち

     医学博士 遠藤 仁郎 

     文化のすすむにつれて、なにもかも便利になる。
     いかにも、それは、人類のみにあたえられた権利であり、幸福そのものであるかのようにも見える。けれども、実は、ただ人々をあまやかし、だましているだけのものではないだろうか。食べもの一つについてみても、もう自然のそのままのものは殆んどない。何もかも、ひどく人工が加えられる。  食品加工の本来は、食べにくいものを食べよくする、消化しにくいものを消化しやすくし、また、保存しにくいものを保存しやすくしようとする、人間の貴い知恵だった。  しかし、今のそれはどうだろう。安くて、美しくて、おいしくさえあれば、そして、売れさえすれば、儲かりさえすれば、たとえ、それが毒になってもよい。主婦は、それによって手間が省け、怠けて遊ぶ時間が出来れば、それでよい。たとえ、それが、健康を損うことにつながっており、恐ろしい病気になり、莫大な費用がかかろうとも、あるいは、それで生命をあやうくしようとも、それは先のこと。ともかく、目先が便利でさえあれば、それでよいのだ。

     薬屋はどんどん新しい薬をつくり出し、まるで、それさえ服んでいれば、どんな病気も治り、人類は病気から開放されるかと思いこませられるほどに宣伝する。たとえ、効目はなくても、いや、却って害をなすものであっても、それは、お構いなし。  世界一の売れ行きというビタミン剤。あれは、もともと食べもの。つまり、食品の加工でなくしたり、乏しくなったもの。それが、薬に化けて、また金をまきあげる。しかも、決して、失われたすべてを完全に補うことはできない。ただ、その中のなにがしかを、服みよいかたちに仕立てなおして、あたかも、それでよいかのように胡麻化しているだけのもの。食べ方さえ正しければ、もとより無用。また、よく効くなら服むものはいなくなる筈のもの。ああいう薬がよく売れるのは効目がないからだ、ともいえるわけだ。

     文明は人類を破滅に導く。文明――科学文明とは自然にそむくことと覚えたり。自然を知るための科学は、実は、自然にさからい、自然を冒涜することだが、これも、要は欲のため。胡麻化すこと、だますことによって儲けをより大きくするためだ。まこと、人類は欲のために亡ぼうとしている。利益のために健康を犠牲にすることほど馬鹿気たことはない。無欲なれ、恬淡たれ、この古人の訓えは、決して、処世術だけではない。

    自然にかえれ。
     ともかく、もっと自然にかえるんだ。何もかも神のお思し召しのままに。もっともっと自然のおきてに順おになろう。自然の恵みにみちあふれた、自然のままの食べものを食べ、飲みものを飲み、もっとからだを動かし、暑さ寒さにきたえよう。
     少くとも、ことからだに関するかぎり、もっともっと動物的でありたい。人間の小賢しさにまどわされず、文化という麻薬におぼれず、真に正しい自然の道に進みたい。 それは健康のもとだから、いや、そうした生活こそ健康そのものなのだから。



10. 酒と動脈硬化

     実験データは一定していないが、毎日2合以上の酒を、長期にわたって飲んでいると、動脈硬化を促進することがないとはいえないようだ、といっている人がある。
     しかし、酒の種類、のみ方、また体質にもよることなので、一概にはいえないだろうから、のまぬに越したことはないし、もっと少ない方が無難なのではあるまいか。



11. だし

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「だし」は昆布・鰹節・椎茸などの煮出しのうま味を利用するもの。
     今日では、しかし、昆布の味はグルタミン酸ソーダ、鰹節はイノシン酸、椎茸はグアニ−ル酸と、化学的に解明され、化学調味料として多数の製品が売出され、たいていの「だし」はそうしたものになってしまった。 そして、これら化学調味料になれたこの節の人々からは、昔ながらの自然の「だし」のうま味は、もうすっかり忘れられてしまっているように感じられる。

     しかし昆布のうま味は、確かにグルタミン酸ソーダか主ではあるが、決して、それだけではない。昆布のもっているいろいろの成分の総合された複雑な味。それが、本当の昆布のうま味だ。鰹節・椎茸とも、みな同じ。しかも、その中には、昆布にいわれている不老長寿の効力をもつ成分もあろうし、椎茸には、それにいわれている抗癌性の成分もあろう。ダシジャコだと、内臓にある各種のビタミンやミネラルも出る。

     こうしたうま味や貴重な成分を、むざむざ捨ててしまうのは、まことに勿体ない。これで忘れられないのは、わが家の雑煮の「だし」だ。正月の料理には、大根・蕪・人参・牛蒡・百合・栗・クワイ・カシラ芋・小芋(里芋)・ホウレンソウ・水菜・昆布・ブリ・スルメなどの煮物をつくるが、その煮汁は一切捨てない。同じ煮汁で、これらを次々にゆで、最後に残った煮汁を雑煮につかう。コクのある味の素晴しさは、まさに天下無類だと自負しているが、これこそ、これらもろもろの材料から煮出した「だし」のカクテルといったもの。もちろん化学調味料は一切つかわない。私の母からの直伝だと家内はいっているから、まこと「おふくろの味」というべきものだが、こうした純粋の自然のうま味が、しだいに失われようとしているのは何とも悔しいかぎりだ。

     ところで、こうした化学調味料は、製品そのものとしても問題がなくもない。たとえば、グルタミン酸ソーダは、これまで無害とされていたが、大量は、注意を要することがわかって来た。もっとも成人のばあい、かなりの大量をとっても、せいぜい、いわゆる「中華料理病」をおこすくらいのことで、特別の害はない。けれども、動物実験で、脳や網膜に障害をおこすことがわかっているように、幼児に大量をあたえることは必ずしも無害とはいえぬようだ。ことに妊婦のばあい、胎児に先天性の知能障害や、視力の障害を原因するのではないか、と心配されているほどだ。ほかの調味料では、今のところ、特別のことはないらしいが、単味の成分の偏った過食は、とかく問題がおきがちなものだ。

     また、これら化学調味料は、すべて化学的合成品。グルタミン酸ソーダは、もと小麦や大豆からつくられたが、今は、石油化学工業の廃物から、グルタミン酸生産菌をつかって大量につくられているし、イノシン酸は酵母のリボ核酸から青カビによって分解製造されている、というぐあい。この、材料が石油の廃物であったり、アオカビによる製品であるというところには、あるいは発癌性成分が残っていたり、混りこむおそれはないか、といささか気にならぬでもない。いずれにしても「だし」には、少々手はかかっても、なるべく自然物から良質安全なものをとりたいものだ。
     註 中華料理病というのは、中華料理を食べはじめてしばらくしていろいろの異常感覚・動悸・発汗・痙攣・失神なとの発作をおこすもので、多量につかわれるグルタミン酸ソーダのためとされている。



12. 死の寸前で命拾い

     私の娘が、高校1年(昭和31年)の1学期、腎臓病に罹りました。
     1ヶ月の通院で全治したと云われ、腎臓病は早く治るものだと思い、安心して居りました。年末に集団検診を受けました処、結核の初期と腎臓病が宣告され、すぐ休学する様云われましたが、もう少しだから我慢して、3学期から休学すると云って、寒い高原の道を1里位徒歩通学致しました。
     1月16日、私が仕事から帰りますと、娘は、今日の診察で、〃血尿が出ている。絶対安静にしなければならない〃と云われたとの事。愕然としてしまいました。それから仕事を休んで看護に専念致しました。月末頃、尿も大分よくなったと云われ喜んで居りました。

     処が、2月1日の昼頃、本を読んでいた娘が、突然布団の上に坐り、〃目が見えない〃と云うので、気も転倒せんばかりに驚いた私は、1メートル位積った雪をかきわけ隣家へ行って、お医者様に電話をかけて下さる様頼んで帰ってみましたら、〃脈が止っていたが、又打ち出した〃と云って、脈をおさえて居りました。それから後は、食慾がなく、頭痛・嘔吐・時々目が見えない。尿の量は極端に少く、全身がだるく痩せるばかりでした。
     俗説かも知れませんが、腎臓病で耳だれが出だしたら、もう治らないと聞きましたが、耳だれも出だしました。こんなによい薬を飲んでも悪化するばかりだが、もしかして蛔虫等の影響ではないだろうかと、検便して頂きましたら、蛔虫も十二指腸虫も沢山居るが、体力が弱っているので、先ず腎臓を治して結核を治して、体力を回復させなければ駆除は出来ないと云われました。

     積雪地で、新鮮な野菜もなく、ビタミン源と考えて、毎日蜜柑は沢山たべさせ、西瓜糖なども飲ませましたが悪化するばかりで、3月の終頃は、ひどい頭痛の上に、呼吸困難、嗜眠状態も加わりました。久しぶりに往診して下さったお医者様が、〃これはすぐ入院しなければならないが、動かされないので、毎日来ます〃と云われ、7・8本毎日注射してもらって居りました。その中、〃果物も御飯も何にもたべたくない〃と云い出しました。全身がだるくて昼も夜も手足を揉んで居りました。

     4月10日頃だったと思いますが、〃主婦と生活〃に、野菜の青汁で難病を克服した人の体験記を見せて頂き、一楼の望みを抱いて、早速青汁を作りました。材料は、〃はこべ〃(ひよこ草)専門に致しました。擂鉢で擂り、朝昼晩と約1合ずつ飲ませました。
     翌日は〃気分もよく、目の先が暗ろうならん〃との事。勇気百倍。それからは材料集めに奔走致しましたが、当地でも、4月も半を過ぎる頃は〃はこべ〃も成長しますので、量もふえ、1合5勺から2合。多くなってからは、3合入りのうどん茶碗に1ぱい入れて3回飲みました。飲みはじめて3日目に、検尿をしてもらいに持って行きましたら、〃尿が随分よくなった。草の汁を止めずに飲ませなさい〃と云って頂きました。
     20日位飲んだ頃、もう動かせてもよいから入院しなさいと云われ、4月末入院致しましたが、7月末退院の日迄、1日も欠かさず3回ずつ飲みました。一度尿が悪くなった事がありますが、それは煙草の下に生えていたはこべを飲んだ時でありました。退院して家庭療養にもどりましてからは、私が仕事に出ましたので朝夕2回となり、材料は娘がとる様になりました。
     11月迄は〃はこべ〃がありますが、12月も半ばを過ぎますと、物皆すっぽりと雪に覆われてしまいますので、1メートル位の雪を掘り、白菜の外葉、キャベツの外葉、人参の葉等を擂りますが、冬の野菜は汁が少なく、春の野の〃はこべ〃を待ち乍ら、擂り続けました。その頃気がついて見ますと、両手で使っていた長い擂子木は、擂り減らされて半分の長さになり、片手で使って居りました。擂鉢も何個も使いました。
     1日1日と元気になった頃、お医者様が、もう体力も出来たから蛔虫駆除をしましょうとの事。検便して頂きましたら、蛔虫、十二指腸虫共ゼロ。これはおかしいと、3回検便して頂きましたが、やはりゼロとの事、駆除の薬は飲まずでした。全く死の寸前で、〃はこべ〃の青汁で命拾いした経験て、強い自信を持って青汁を奨める事が出来ますので、皆様に奨めて居ります。そしてがんこな便秘もなおった人も何人か居ります。私はこの可憐な草花を見る度に、現代の医学も尚及ばなかった程の神秘的な力がひそんでいる事を不思議に思います。



13 .胆石と大豆

     ロスアンゼルスの加州大学R・K・トンプキン博士によると、人間の胆石を犬の胆嚢に入れると、溶ける。これは、犬の胆汁に、レシチンがコレステロールに比して多いためで、胆石患者の胆汁にはレシチンが少いので、コレステロールが溶けにくくなっている。
     そこで、大豆からとったレシチンを与えてみると、胆汁のレシチンが増して、コレステロールが溶けやすくなる。だから、レシチンをのめばコレステロール系の胆石が予防出来るのではないか、というのだ(槙哲夫 医学のあゆみ 昭46・6)。
     だとすると、胆石には、別にレシチンでなくても、そのもとの大豆をしっかり食べればよいわけだし、私どものいうイモ・マメ・ナッパ食が合理的というわけだ。



14. ハム・ソーセージ

     さかんな宣伝で、若い年令層に好まれ、子供たちは間食にさえしているハムやソーセージには、純粋なものはまず無いといってよかろう。
     材料には安価な魚肉が多くつかわれている(魚肉ハム・魚肉ソーセージ)。
     これには、色をよくするためと防腐の目的で、硝酸塩・亜硝酸塩が加えられている。
     これらの塩類は、肉にあるアミンと結合して、発癌性のあるナイトロサミンを発生する危険がないではない(少量はつねに証明されている)。



15. 古き伝統の中の 日本のエッセンスを生かせ

     ジュネーブ大学教授 ジェアン・エルベール博士

     若い人々は、やがて日本の将来、業務に携わる人々です。
     あなた方は、西方の唯物論的な成功に目を奪われて、それ等の様式を採り入れる誘惑にかられる反面、あなた方自身の古き伝統を捨てたがっています。

    何が今日の日本を造ったか?
     それを忘却してはなりません。如何なる国民もそれ自身の伝統を捨て去ることによって、速やかに、完全に、破壊されてしまいます。
     それは自滅です。
     日本の将来は、もっともっと素晴らしいものになるでしょう。良き伝統が今もって日本に存在し、その上に、西洋の物の考え方や方法の、より利用価値のある建設的な全ての事柄を同化しておるからです。純粋な日本人は、将来、人類のために偉大な価値ある貢献をもたらすものと考えます。

    これ等の伝統とは何か?
     勿論これは非常に種々有ります。
     知識であり、情緒であり、芸術であり、科学であり、宗教であり、そして精神であります。過去、幾年間の日本研究により、私は、日本精神のこれ等の根底に神道の精神があると思うようになりました。神道は日本のエッセンスであります。私の考えでは、若し日本が神道を捨てる様な事があれば、日本は永く存在しないであろうと言う事であります。日本は早くから、世界に於いて、如何なる点においても統一的になっております。
     物と心、過去と現在、行動と内面。完全にバランスを取っておる日本の文化。実に、神道が内面的にその基礎になっているからだと私は信じます。神道の全ての伝統を保持し再現するよう、私は、日本の若い諸君に望みます。これ等の伝統は、建設的で実利的であって、外部からの如何なるものにも適応させるのに、何の邪魔もしていない事に気付いて下さい。これは、私の、若い日本の諸君に贈るメッセージであります。
     どうぞあなた方のため、否、全人類のために、昔からの日本であって欲しい。他のくだらぬものにならぬよう純粋であって下さい。くだらぬものになるということは、あなた方自身にも、亦、全人類の為めにも恐ろしいことであり、大きな損失であります。若し日本が神道を捨てる様なことがあれば、そこには何の価値も見出す事は出来ないでしょう。

    (青木五郎氏 真事の伝えより)



16. メマイ治る

    北海道 T.K. 

     毎日、おかげ様で元気に過さしていただいております。私も貧血気味でしたが、主人は毎朝欠かさず飲んでおりますのに、どうしても飲めず困っておりました。ところが、立ち上りに軽いメマイがするよになり、驚いて、半月前から飲むようになりました。気のせいか、風呂に入ってもメマイがなくなり、もちろん立ち上りにもメマイがしなくなりました。
     どんなにしてもふえない体重も41・5キロと、1・5キロふえました。主人が3年間も青汁をのんでおりますのに、どうしてものめなかったのですが、今は大変にのみやすくなり、毎日のむのが楽しみになりました。



17. 高大な存在価値

    東京都 I.T. 

     「山高きをもって貴からず、樹あるをもって貴しとす」で、本誌は、いかにも小冊誌ですが、その内容は、毎回、先生のご心血のこもった論稿でうめつくされ、深きご愛情により救われた多数患者の報告をかみしめる時、売らんかなの、10倍20倍大の雑誌に比較を許さない高大な存在価値あることは、ひとしく万人の認め、かつ、つねに感謝いたしある所です。



18. 体質も一変

    香川県 K.S. 

     いつも青汁をいただき(種子をいただき、毎朝青汁にしています)、血圧も、おかげで下り、体質も、やせて、一変いたしましたので感謝いたしております。



19. 糖尿に勝つ

    山形県 M.I. 

     青汁の粉、冬中食用、無事糖尿にうち勝ち、勤めております。



20. 質問箱

    兵庫県 S. 


     赤坊に飲ますとよいそうですが、いつ頃からはじめたらよろしいか。


     なるべく早くから飲ますくせをつけることです。
     分量しだいでは生れたてでもよろしい。
     せめて2〜3週もたったら、茶さじ1杯くらいから始めたいものです。
     もちろん生地のままを、そのままか乳に混ぜなどして。
     夏分だと、水に割ってやれば、よろこんで飲みます。








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