健康と青汁タイトル小  <1970年4月15日発行 第164号>
 目次




1. 脂肪

     医学博士 遠藤 仁郎 

     バター
     風味はよし、消化はよし、およそ脂肪のうちで、もっとも良質というわけで、その消費量は、近年、ぐんぐんのびているようだ。
     しかし、食べすぎると、血液コレステロールが増し、動脉硬化ことに心臓の血管(冠状動脉)の硬化をおこす。
     また、色をよくするため着色されているし、酸敗その他変質を防ぐために薬剤も添加されている。

     マーガリン
     バターの代用品。
     乳の脂肪以外の食用油脂を乳化し、バター様に硬化させたもの。
     もともと動物脂(牛・豚・鯨など)が主につかわれていたが、しだいに植物油脂(ヤシ脂・大豆油・落花生豆・綿実油・菜種油など)が多くなり、最近では、殆んど植物油脂ばかりでつくられるようになっている。
     風味はバターには及ばないが、ビタミン添加などで栄養的にはバターにくらべ遜色のないものが出来るようになっているらしい。
     しかし、色をつけたり、薬剤(乳化剤、酸敗防止剤など)の添加されていることは同じ。
     また、過ぎれば血管ことに心臓の血管に変性を招くことも同じ。
     元来、マーガリンの主原料である植物油は、ヤシ脂(バターと同じく不飽和脂肪酸に乏しく、血液コレステロールを増す)を除き、不飽和脂肪酸にとんでおり、血液コレステロールを増さないばかりか、むしろ、下げるはたらきがある。
     したがって、動脉硬化をおこす心配がないばかりか、むしろ、それを防ぐ力があるわけだが、液状の油を硬化するための操作(水素添加といって、不飽和の脂肪酸に水素を加えて飽和脂肪酸にかえる操作)によって、バターと同じ性質をおびて来る。
     もっとも、近頃では、マーガリンのこの欠点を除くため、ヤシ脂(飽和脂肪の多い)の量をへらし、液状油(不飽和脂肪酸にとむ)を増したものが出来ているそうだ。
     たとえば、スエーデンでは、もとのマーガリンにはヤシ脂が45%で、不飽和脂肪は6〜8%にすぎなかったが、今では、標準マーガリンで15%、ソフト・マーガリンで30%、液状マーガリンは60%もの不飽和脂肪を含んでいるという。

     牛豚脂
     栄養的には、バターに比べずっと劣る。
     しかも、すぎれば動脉硬化を原因することは同じ。
     旧約レビ記に、「牛・羊・山羊の脂はすべて汝等これを食うべからず」とあるのは、そのためだろうか。
     なお、脂溶性の農薬(DDTなど)がたまっているかも知れない。

     植物油
     ゴマ・大豆・ナタネ・糠・オリーブ・綿実・トウモロコシなどからしぼった油。
     栄養的には脂肪だけで、ビタミンもミネラルもない。
     しかし、これら植物油には、大切な脂肪酸(不飽和脂肪酸)が多くて、動脉硬化の原因とされる血液コレステロールを増さず、まるいは、むしろ低下する作用があることは上記のとおり。
     だから、これら植物油は大いに利用すべきだ。
     しかし、これでも問題が全然ないではない。
     それは、やはり色だが、この場合は着色でなく、色ぬきだ。
     また脱臭にも。子供のころ、神棚や仏前に供える燈明には菜種油をつかっていたが、かなり褐色のつよいものだったし、特異の油臭があった。
     それが、今では、どの油もまるで水のように澄み、色はあっても、ほんの僅かだけだし、臭も全然ない。
     色も臭もがぬいてあるだけだが、問題はその脱色、脱臭法だ。
     現に、昨年おきたカネミの米糠油事件は、脱臭につかわれている薬品が洩れこんでいたためだった。
     脱色でも、骨炭だけでの脱色ならば、問題はないが、実際には危険な薬品がつかわれている疑いがないではない。
     もっとも、たとえそうだとしても、それは極めて僅かだけだろうから、そうやかましくいう必要はない、というのかも知れない。
     けれども、ありとあらゆる食品が加工され、また、あらゆる薬品が加えられている今日のこと。
     たとえ、箇々の食品にある有害分の量は少なかろうとも、少しも安心は出来ない。
     そこで、しぼりとった油よりも、これら油の原料をそのまま、つまり、ゴマ油でなくて、ゴマ。大豆油でなくて大豆。その他、クルミ、ペカン、ナンキンマメ、ナッツ類、カヤの実、松の実、南瓜子、ヒマワリ子などといった、脂肪にとんだものを、そのまま利用することだ。
     むかしから、ゴマ、ナンキンマメ、クルミなどが和え物としてよくつかわれている。
     これを復活することだ。
     雑多な混ぜものがないだけでも、どれだけ安心か知れない。
     それに、脂肪だけでなく、蛋白質もあれば、ミネラル、ビタミンもあるのだから、栄養的にもずっと有利といったものだ。
     なお、最近20年間のアメリカにおける油脂の消費では、バターや動物脂肪がへって、それだけ植物油がふえて来ている。
     そのあぶれ食品がわが国へ輸入され、舶来のバターだ、マーガリンだ(ソフトや液状ものならばともかく)、ラードだ、ヘッドだと、有難がって食用され、昔ながらの健康食は惜気もなく捨てて、欧米流の食(しかも流行おくれの)に転向。
     欧米流の病気(たとえば心筋梗塞=こんな病気は少くとも20〜30年まえまでは殆んど無かった)の急増に悩まされているというのは、何とも馬鹿げた話ではないか。


     また、欧米人に多い大腸癌にバター・マーガリン・牛豚脂といった飽和脂肪酸にとむ脂肪と関係があるらしいし、日本やスエーデンに多い胃癌には、高度に不飽和な脂肪酸にとむ植物油が関係しているのではないか、ともいわれている。
     このごろ、わが国の習慣食の改善のために、もっと脂肪を、という声がたかいようだが、動脉硬化を招く動物脂肪はもとより、その心配のない植物油とて、あまり食べすぎることには問題がないとは、必ずしもいいきれないのではないか。


     熱量蛋白質脂肪カルシウムビタミン 
    B1B2
    バター7210.681.610200.124000.010.03 
    マーガリン7190.281.1100.2Φ××強化したもの
    約4500
    牛脂9010.399.70.42000.070.05 
    植物油884100 
    ゴマ56419.750.963085016.00.500.10 
    キナコ42638.419.21905009.00.400.15 
    ナンキンマメ(炊)57126.348.2573801.90.200.08 
    クルミ62623.160.3932902.40.500.08 
    ペカン69011.072.0452701.90.180.41 
    松の実63414.660.8155506.20.160.40 



2. ヤシ脂

     多くの植物油は血液コレステロールを増さないか、むしろ減らす性質をもっているので、動脉硬化をおこさないか、治りをたすけるかも知れぬ、という風に考えられている。
     しかし、ヤシ脂だけは例外。
     これは、血液コレステロールを増し、動脉硬化をおこす性質は、乳脂よりも強いくらいだという。
     だから、植物性脂肪というだけで、手放しに安心は出来ぬわけだ。



3. 脂肪と癌

     別項、大腸癌や胃癌と脂肪との関係について記したが、調理によっても発癌性をあらわすようにもなるらしい。

      1、あげもの 脂肪を高温に熱すると発癌性をおびて来ることは、以前から知られていたが、ふつうの揚げ方では、それほどの高温にはならぬので、まず大丈夫だろうと考えられていた。
       が、たびたび使っている間に、やはり発癌性が出来るらしい。
       アメリカでは、フライ用の油を1回だけしか使わないようにして、胃癌がうんと少くなったという。
       家庭での揚げ物には、その注意は出来るが、市販のフライやコロッケ、揚げ豆腐などの油は、いったい、どれ位ながく使われていることだろうか。
      2、燻製もの 燻製は、煙でいぶして乾燥するので、発癌性のつよいベンツピレンなどが付着している。
       こうした肉、ソーセージ、魚などを食べていると、消化官の癌、ことに胃癌になるらしい。
       アイスランドがそのよい例で、ここでは羊肉や魚を燻製にしてたくわえているが、胃癌がとても多いところだという。
      3、焙り焼き 肉や魚を焙り焼きする(焼き肉、ステーキ、バーベキウなど)のも、同様の危険があるといわれる。
       それは、脂肪が不完全燃焼して、多量の発癌物(ベンツピレン、ベンツアントラセンなど)を生じ、それがついているからだ。
       だから、肉や魚は、じかに燃える脂肪の焔で焦がしてはならぬし、新聞紙で焼くべきでもない、といわれている。
       もっとも、その際の発癌物の分量はごく僅かなものにすぎないから、さほど気にすることもあるまいが、始終食べることには注意すべきだろう。



4. 動脉硬化の予防

     スエーデン、ルンド大学のH.・Malmros博士が、ランセット誌(1969・8・30号)に発表しているところを要約すると、コレステロールと飽和脂肪を多く摂ると、動物でも人間でも、血液コレステロールがふえ、ついで、動物では動脉硬化がおこるので、人間でも、おそらく同様動脉硬化を原因するのであろうと考えられている。
     また、長期にわたる実験の結果から、適当な食をとることで、動脉硬化の発生が防がれ、あるいは遅らせることも知られている。
     それは、

      1. コレステロール、脂肪、砂糖の摂取量を一般の常食量より少くすること。
      2. 飽和脂肪(乳脂、牛豚脂、ヤシ脂)の大部分を不飽和脂肪(植物油、鶏脂、魚油)にかえること。
      3. 脂肪の総量を増さないこと。
      4. 総熱量が必要量をこえないこと。
      5. そして、なるべく早く、若い頃から、そうすること。

     というので、簡単にいえばご馳走を食べすぎないことというのだ。
     これに、ナッパが十分にそえられれば、そして運動すれば、なお一層よいだろう。



5. 牛乳

     牛は上古、神代の時代から、農耕用に飼養されたが、肉も乳も用いられなかった。
     孝徳帝の代(36代紀元1305〜1314)、百済の善那が来朝し、牛乳を献上した。
     天皇大いにご感賞あって、和薬使主という氏性を賜り、代々牛乳を奉献する職に任ぜられた。
     諸国に乳戸がおかれ、蘇、酪を朝廷に納めた。
     奈良朝、平安朝では盛であったらしいが、もとより薬用の程度にすぎなかった。



6. 食養断想(30) 病気の今昔 その4
   主として化膿・水虫について
前回参照

     友成 左近 

     ニキビがでたり、オデキができたり、その他あちこち化膿する人は、昔に比べて今も、そう少なくなっていないようであるが、その治療は容易である場合が多く、手術後の化膿は極めてまれになっているようだ。
     こうした点、チクノウ・中耳炎・扁桃炎・モノモライなどについても、ほぼ同様である。
     この治療が容易になったのは、いうまでもなく、化膿するのは、いろいろな性質の化膿菌に感染するからであり、この化膿菌によく効く治療薬が開発され普及したからである。
     だがこの頃、この治療薬だけでなく、消毒薬も普及し、また衛生思想もかなり向上しているのに、ちょっとしたことでも、とかく化膿する人がいっこうに少なくなっていないのだ。

     * 


     化膿するのは、もとより化膿菌に感染するからではあるが、この化膿菌は、われわれの生活環境至るところにあり、とうてい消毒し尽くすことはできず、だれでも常に、これにさらされているわけである。
     しかも、これには免疫性がほとんどないのだ。
     にもかかわらず、お互い見比べれば分かる通り、人によって、化膿し易い・しにくい、治り易い・治りにくい、という差が著しい。
     それは、ひとつには化膿菌の性質や汚染の程度や汚染物の処置にもよるが、いまひとつには、この化膿菌に対する人その人の抵抗力に、強弱が著しいからである。
     そしてこの強弱は、ひっきょう人その人の平素の食物・栄養の良否によって決定するのだ。
     すなわち、これまたお互い見比べれば分かる通り、化膿し易い人、治りにくい人は、ほとんど例外なく、毎日の食物にひどい偏りがある。
     まずもって、野菜や果物わけても青野菜が大嫌いである。でなければ事実なにほども食べていない。
     そして、菓子や砂糖が大好きであり、でなければ、白米飯の大食家か、筋肉部だけの魚や肉の大食家である。
     ために、熱量や蛋白質は十分に、いな必要以上にとっているが、これが体内で栄養として役立つのに必要不可欠な各種のミネラルとビタミンがひどく不足して、栄養が著しく不調和・不完全となっているのだ。
     だが、こんな人でも、青汁を毎日せっせと飲んで、青野菜を必要なだけ十二分にとれば、そう化膿しなくなり、化膿しても早く治るようになる。
     さらに菓子や砂糖を極力つつしみ、白米飯をひかえていくと、ちょっとぐらい傷をしても、別にそう消毒しなくても、めったに化膿しないようになる。
     お互い青汁仲間は、みなそうだ。

     * 


     従って、いったん化膿した場合は、その場所や程度によって、それ相応に外科的処置や治療薬の利用は必要であるが、同時に決して怠ってならないことは、毎日の食物をよりいっそう改善することだ。
     でないと、この頃の化膿菌は、度重なる治療薬に耐えぬいて強力になっているので、少々の治療薬では容易に効果があがらず、病気によっては慢性化して、医療のほどこしようがなくなることもあるからだ。

     * 


     ところで、こうなった場合でも、毎日の食物を思いきり改善すれば、ただそれだけで、だんだん軽快していく。
     チクノウが極度に悪化・慢性化して、医者からもみはなされ、毎日の不快・苦痛に耐えかねていた人が、こうして全快した実例もある通りだ。
     すなわち、安全で良質な青野菜を青汁にして、毎日カップ4杯5杯と飲み、菓子も砂糖をほとんど厳禁し、白米飯と筋肉部だけの魚や肉をひかえて芋と大豆にかえ、加工食品は、よく吟味して、できるだけ添加物のはいっていないものを使うようにしたのだ。

     * 


     なお念のため一言。たとえ化膿し易い人でも、治療の場合はともかく、予防のためにと、抗生物質その他の治療薬は決して乱用しないことだ。
     思わぬ栄養障害を招いたり、たまには過敏な体質になってショック死したり、いろいろ厄介な副作用を引き起こすからだ。

     * 


     水虫にかかっている人、これが治らなくて困っている人は、昔に比べてこの頃、かなり多くなっているようである。
     それも、夏だけでなく年中かかり通し、度々医者通いまでしている人も少なくないようだ。
     ひと口に水虫といっても、ただの湿疹程度のものもあれば、特定のカビに冒された本当の水虫もあり、その上そこが化膿までしている場合もあるが、厄介なのはカビによる水虫である。

     * 


     この水虫にかかるのは、化膿と同様に、そのカビに感染するからであるが、このカビは、現に水虫にかかっている人が、お互いの生活環境にまきちらしており、これが容易に消毒し尽くせないからだ。
     そしてこの頃、水虫にかかる人が多くなったのは、通気性も吸湿性も少ない靴下と靴の生活で、いつも足がむれているため、容易に感染する人が多くなったからである。
     と共に、毎日の食物にひどい偏りがあって栄養が著しく不調・不良となり、この感染に対する抵抗力が弱くなっている人が多くなったからだ。
     ところで、この水虫が、化膿とちがって、容易に治らない場合が多いのは、まだ有効な治療薬が開発されていないからであり、数多い治療法も、根気よく長期間つづける必要があるからだ。

     * 

     そこで水虫の予防であるが、それには、実状そのカビが生活環境にちらかっている以上、それが皮下にはいって繁殖しないように、靴下や靴の通気性と吸湿性をはかったり、その清潔につとめたり、足を冷水や消毒液で洗ったりして、とにかく足を清潔にすることが大切であり、これはよくいわれているところだ。
     けれども意外にかえりみられていないのは、毎日の食物を改善して感染に対する抵抗力を養なうことである。
     ところが、これは極めて重要なことであって、こうつとめたら、ことさら足の清潔につとめなくても、けっこう予防できるのだ。
     たとえかかっても、そう困ることなく、秋ともなれば、しぜんと治ってくる。
     これは、青汁食養家がひとしく体験しているところだ。
     それだけでなく、長年、冬でも年中かかり通していて、もう治らないものとあきらめていた人も、他の病気のため、毎日の食物を思いきり改善したところ、別に治療はしなかったのに、しかも夏の間に、すっかり治ってしまったという実例も沢山あるのだ。
     この食物の改善要領は、化膿その他の予防・治療の場合と全く同様である。
    (友成)



7. ウバユリ(姥百合)

     薮かげや山裾の茂みの中にみかける。
     ほかの百合とちがい、葉が大きく、やわらかく、水っぽい。
     春のわか葉は食用されている。

     春日若葉は茹でて和物、浸物等としてよし
    (加州産物誌)
     味は平で、特別クセはないから生でも食べられ、青汁にもなる。
    「花さく時葉は枯れるから、
     歯抜け婆に比べて、ウバユリだそうな。
     根が甘く、山人ヤマカブラと称へ煮食ふ。
     又、澱粉をとりユリ粉と名け、或はカタクリの擬品として売る」
    (南方全集七)



8. ナンバー・ワンの健康

    ロス D.I. 

     今から20年前、1949年、私が69才の時、大病をわずらい、天国の一歩手前まで行きましたが、天の神様は、天国のドアーをお開け下さらず、

     大介よ、お前は、まだまだ娑婆に用事が残っているから、それらが済んでから来なさい。
     その代り、お前の健康のためによいドクターを贈るよ、
     とのことで、私は致し方なく戻ってまいりました。
     お約束どおり、良医をお贈り下されましたので、この通りの、ナンバー・ワンの健康を得、現在90才に入りましたが、何処へまいりましても、何を致しましても、少しの疲れも知らないのであります。
     また、時には危険なことが起りました際には、神様の御手にてお護りをうけ、いつも大難の筈のところが、無難ですむ、実に不思議のおめぐみにあずかって、感謝しております。

       私の、その時の病気は心臓病でありました。
       私は、ながい間保険業を致しておりましたので、同病の者は保険に加入をことわられることを知っておりますし、まず、大抵は不治でありますので、十分に注意を致しておりまして、良医のサゼスチョン(注意)はすべてを守ってまいりました。
       医師のいうには、今後の食物は全部かえ、肉・牛乳・米・パン・菓子・キャンデー・卵・バター・澱粉のはいっているポテト等は食さぬこと。
       野菜・果実・海草・豆類など。
       そして、水を1日1ガロン飲むこと。
       私は即座にそれを実行しまして、追々と回復し、2〜3年後、自動車も使ってよいようになりましてから、トレーラーを買い求め、所々方々の山々へ行き、トレーラーの中にて寝食をいたし、すべてのことを頭から取り去り、ただ一心に健康につとめましたので、9年間で全く全快いたしました。

     10年目に日本へ行きまして、二木博士の玄米菜食のよき教えを知り、また、遠藤先生の唱える青汁のよきことも知り、ますます健康になりましたのです。
     これ全く、神様のおみちびきのためである故、神様へのご恩報じのために、このよき事を、在米の同胞に伝えて来たのでありました。



9. 青汁と信仰で

    東京都 T.Y. 

     いつも恩誌有難く、青汁有難いですね。
     青汁のおかげで、とても元気。
     90才で自転車で七〜八里走ります。
     以前に肺を患い、空洞があり、だめと思ったのに。
     もう一つはキリストを信じると、全く嫌なことが無くなり、嫌なことが逆に感謝に変るからです。
     一番嫌な死が一番有難いことに変り、天国に入れていただくのだから、有難い。
     だから、内村先生などは、身内の大事な娘さんが亡くなった時、万才!と送っていらっしゃる。
     私の妻も死ぬ時、「いつ召されても有難い。聖心のままに」といって死んでいったから、私は1回も悲しいと思ったことがない。有難い。そして天国が私にさらに近くしていただいて有難い。
     そして、もう一つの嫌なことは、人から悪いことをされる時。
     しかし、信仰をいただいていると、「悪いことをする人は可哀そう。信仰をいただいて、そんな悪いことをしない善い人になってほしい」と願い願ってあげる。
     だから、癪にさわらない、怒らない。そんなことは、ふつうには出来ないが、神様のおかげだから、そうさせていただくのが有難いと。
     嫌なことが全く無くなり、感謝に変るから、体力があると丈夫になってしまう。
     どんなに健康でも、とても嫌なことがあると、ご飯も食べられない。
     夜もねむれない。信仰の有難さ。



10. 動脈硬化と肉体労働

     脂肪のとり方が多いと、動脉硬化が来やすいと一般にいわれているが、スエーデンのヘンシエン博士は、その著「老化の問題」(蕨岡小太郎訳)で、次のように述べ、肉体労働の意義に注目している。
     「若いうちから脂肪に富んだ食物をとっていながら、年をとって高齢に達しても、なおかつ重労働に従事し、重い荷物をかつぐことができる人もある、ということをはっきり示している多くの研究が、現在ではおこなわれているので、脂肪に富んだ食物をとる人には、すべて動脉硬化の危険があるなどと人々は信じはしない。
     肉体労働は一種の防御作用をし、血中の類脂肪体(コレステロール)の燃焼をうながし、血管壁へそれが沈着するのを阻害することは確かなことであり、動物実験もそれを示している」。
     「グセル氏は、非常にカロリーと脂肪に富んだ食物をとりながら、しかも、比較的低い血中類脂肪体値をもったスイスのある山村の人たちについて、最近研究をした。
     彼らの動脉硬化はきわめてわずかで、彼らには動脉硬化性の心臓障害(心筋梗塞)や脳障害(脳卒中)はなく、長生きし、高齢に達するまでうんと働いていた。」



11. 油をぬる

     医学博士 遠藤 仁郎 

     皮膚の働きには脂肪が必要なので、清潔のために余り石鹸をつかいすぎて、脂肪をとってしまうのはよくない。
     いま流行の洗剤はことにひどい。
     皮膚は傷つきやすくなり、細菌侵入を容易にする。抵抗力をよわめ、老化をはやめる。
     だから、入浴や清拭の際に垢をとるのも、主に機械的にやるべきだし、脱脂したあとには適当な油をすりこむべきだ。
     それには酸性軟膏がよいという人もあるが、無刺戟性の脂肪(油でも脂でもワゼリンでも)であれば、何でもよろしい。
     古代のギリシアやローマでは、入浴がさかんだったが、保健、治病の目的で、浴後、香油を塗擦した。
     妙法蓮華経に、「油を以て身に塗り塵穢を漂浴し・・・」とあるのも、それだろう。
     熱帯地方ではヤシ脂を塗るが、蚊を防ぐためだそうだ。

     ところで、脂肪を塗ると、脂肪そのものや、それに溶ける成分(脂溶性ビタミンその他)が、皮膚から吸収される。
     だから、栄養が衰え、皮膚の乾燥したものに油を塗ることは、皮膚を防衛するだけではなく、栄養補給にも役立つ。食欲がないか、その他の理由で食事がとれず、注腸も出来ぬような場合に利用出来るわけだ。
     仏本行集経に、

    「是の時、菩薩(ぼさつ)、彼の油酥を以て、身に塗摩するに、各毛孔に随って、悉(ことごと)く、其の体に入ること、譬(たと)へば、土聚に、或は復(また)、疎沙に酥及び油を瀉(そそ)ぐに、悉く皆侵入して、並に復(また)現はれざるが如し。
     是の如く、是の如く、菩薩の身体に塗る所の酥油は、皆悉く入り尽して並に現はれず。」
     とあるが、釈迦が菩提樹の下で断食修行をやった後、その衰弱したからだに酥油(バタのことらしい)をすりこんだところ、まるで土や砂にしみこむようだった、というのだ。
     また、昔は、治療的の油剤の塗擦がかなりさかんに応用されたものらしい。

     10〜12世紀に勃興したサレルノ学派などでは、吐剤を腹に、?痰剤を胸に、麻酔剤を頭部、鼻粘膜などに用いた(田中香涯)。
     溶媒の油には、肝油、バタ、植物油が用いられたが、ラウォールによれば鵞脂が最もよい。
     支那では最もはやくから塗擦剤に用いているが、近代の科学的研究で脂肪のうちで滲透力が最もすぐれているという。
     私どもの医局時代によくやったのは梅毒と結核性腹膜炎とだった。
     梅毒には、必らず水銀軟膏を塗擦した。
     両の腕と大腿にすりつけて油紙でくるみ、口が荒れて、口臭がひどくなるので、始終うがいしている患者をよくみかけた。
     結核性腹膜炎は、若い女性に多く、肺結核ほどたちは悪くないが、治りにくいもので、水がたまって臨月のようになった大きな腹をかかえて、2年も3年も苦しんだ。
     手術して紫外線をあてるといい、などといわれていた以外には、これというよい方法もなく、安静をまもって栄養をとり、腹部に日光をあてたり熱気をあてることと、油剤の塗擦くらいしかなかった。
     で、温めた肝油やバタ、オリーブ油などを30分づつ、気ながにすりこむのが、当時の看護婦の日課だった。
     もと西洋では、この油剤塗擦のとき、看護の尼さんは一定の頌歌や祈祷をくりかえすことになっていたが、それに大凡そ30分かかったので、この時間はそうきまったのだそうだ。
     ともかく、毎日、根気よくすりこんだ。
     腹をさするという機械的の効果。
     あたためた油の温熱的の効果によって、血行をよくしようというのがねらいだったようだが、脂肪やビタミンの吸収効果も与っていただろう。
     さらに、心理的の効果もみのがされぬだろうが、患者も気持がよいといっていたし、われわれも、何だか効くような気がしていた。
     今では、よく効く薬が出来て、こういった病気そのものも無くなったし、何でも注射、注射と、栄養補給の途もひらけたので、こういう間だるっこいことは考えられなくなってしまった。
     それに、看護婦は不足、家族たちも多忙で、おちおち看病もしていられない当節だから、ああした手のかかる、のんびりしたことはとてもやれるものでもない。
     しかし、多勢のものがつめかけ、しかも、何をしようともせず、ただ拱手傍観しているばかり、という光景も間々みうける。
     そういう時、ことにけだるさをまぎらすために、さすったり、もんだりするような時には、多少でも栄養の足しになる油(好きな香油を加えてもよい)の塗擦をやってみるのも、決して無駄でもあるまい。



12. “おかげ”どころか危険な観光地シャモジ

    東京都 T.Y. 

    有毒な塗料使う
    千葉県衛生部 成田山などで回収
     成田山、香取神宮など観光地でおみやげとして売っているご飯用のシャモジに、細胞がおかされ胃腸、ジン臓、目などに障害を起こすホルムアルデヒドが多量に使われていることが千葉県衛生部の調査で判明、3日午後販売を禁止するとともに2387本を回収した。
     有毒シャモジは2、3年前から多数のみやげ店で売られており、「成田山」などのネーム入りのほかは普通のシャモジと変わらず、一般家庭で使用できるため、かなりの数が売りさばかれているものとみられる。
     有毒シャモジは長さ22センチ、幅7センチの家庭用シャモジと同じ大きさの木製。千葉県衛生研究所の検査によると、シャモジには合成樹脂(ポリウレタン)が塗られているが、その表面に速乾用として使われたとみられるホルムアルデヒドが最高105PPMも検出された。
     この薬品は細胞をおかすため食品類に絶対使用禁止(食品衛生法十条)となっている毒物。
     同衛生部の話ではシャモジは、成田市・成田山新勝寺付近のみやげ店、150軒、佐原市・香取神宮付近のみやげ店8軒で50〜60円で売られていた。

    宮島でも回収急ぐ
     千葉県・成田山などの観光地で宮島産のシャモジから人体に有害な薬品が検出された事件について、広島県衛生部は4日から本格的調査に乗り出すとともに、製品の回収と場合によっては販売禁止などの強い措置を早急にとる方針である。
     一方、シャモジの卸し売り業者でつくっている宮島物産卸商業組合(宮里嘉平組合長)では3日夜、緊急会議を開いて善後策を協議し、@有毒薬品の使われている恐れのあるシャモジをすぐ回収するA今後は使用薬品を厳重に規制する−ことを決めた。
     宮島しゃもじは年産7、8万本で、全国の約4割を占め、うち2割は表面を塗りとして千葉県や九州方面の観光地にみやげ用品として卸し売りされている。
     同組合の話によると、塗りも製造業者の手でやっており、以前にもホルマリン騒ぎがあったため使用薬品を切り替えたことがあり、当時の製品の回収漏れも考えられるという。

    (44・6・4山陽新聞)



13. サボテン生ジュース健康法

     渡辺 忠夫 

     サボテンの生ジュースを飲む。
     ただそれだけの事で病弱な身体に活動力を与え、健康を保つ為めに絶大な効果があることが、判りましたので、新しい健康法として提唱して居る次第です。
     お金も時間も掛らない、簡単な健康法ですが、実行に当り、一寸した要領が必要ですから左記の通り、御案内申上げます。

      1. 生ジュースの原料としては、大ナイヤガラ、大形宝剣、バーバンクうちわ等の刺の退化した大形のうちわサボテンが適当です。サボテンが、全く無毒で栄養に富んだものである事を容易に理解して頂ける事と思います。
      2. 刺は乾いたタワシ等で強く刷ると完全に落ちます。洗って更に布で拭けば1本も残りません。
        適当の大きさに切断してジューサーにかけます。
        山芋のとろろ汁の様に粘い緑色のジュースが出来ます。
      3. 馴れれば美味しく飲めるものですが、最初は頭で理解出来ても、口や舌の神経が拒んで喉を通すことが出来ない方があります。
         それ故に初めての方は生ジュースを作って飲む前に1、2回食事を抜いて絶食すると宜しいです。
         朝飯を断ち昼食を廃めて、その間湯茶等も飲まず少し我慢して下さい。
         空腹感が酷しくなって何でも食べ度い食欲が切実になったとき、最初のサボテン生ジュースを飲めば、第一印象を美味しく飲むことが出来ます。
      4. 胃や腸の神経が過敏な方は最初に飲んだとき、下痢をおこす事があります。
         単に神経のせいだけで下痢するものですから、多少の腹痛を伴う場合でも心配する必要はありません。
         貝原益軒先生がよごれをおとすと記された事から、シャボン(石鹸)の呼び名を生じ、後生サボテンの由来を考えて頂くと、下痢はサボテンが胃や腸の中を掃除して居る現象と判って、安心出来ます。
         掃除が終れば下痢は自然に治ります。
         便秘がちの人はサボテン生ジュースの飲用によって一度に通じ、以後快通となります。
      5. サボテンは胃腸の中を掃除して宿便を排除し、キレイにサッパリとするばかりでなく、腸から吸収されて血液を清浄化します。
         白米食、肉食、甘味食、飲酒等は血液を酸性に傾け、疲労素等の為に濁った酸性の血液はサボテンの成分で清められてアルカリ性になります。
         サボテン生ジュースの飲用を続けると、清浄な血液が身体の隅々迄行き亘りますから、全身の大掃除をした事になります。
         自然に爽快を感じ元気が出ます。此の健康法の真味はサボテンの植物として自然に保有して居る、清浄作用を充分に発揮せしめて、健康に役立たせる点にあります。
      6. 生ジュース製造の機械としては、遠藤仁郎医博著『健康をつくる根本対策、緑葉食、青汁の実際』東都書房発行、の第80ページにビタミンのロスが一番少い富士電機ジューサーを推奨して居られます。
         サボテンの場合も此の式が最適ですが、他式のジューサーでも大した差支はありません。
         要するに作った直ぐの生ジュースを飲む事が大切で、生ジュースの保存して時間の経ったものを飲む事は賛成出来ません。
      7. サボテン生ジュースはいくら多く飲んでも、害はありません。
         筆者は今年の正月、思い立って飲みはじめて以来、毎日昼食代りに、大きなコップに3杯づつ飲んで居ます。
         時に朝食代りにも更に3杯、午後4時頃更に3杯と大量に試みたもので、此の点は自分の体で充分試した上です。
         少くとも毎日、コップ1杯以上が希ましく、あまり少量では効果は現れないと思います。
      8. 大塚敬節氏著『漢方と民間薬百科』主婦の友社発行に古来サボテンは、肋膜炎、脚気、胃腸の病気、神経痛等に民間薬として用いられたと、あり、薬としての使用法等も書いてありますが、此の生ジュース健康法に於ては薬物としてではなく、むしろサボテンは疎菜の一種であるとの見解で新鮮な野菜の生ジュースとしてお奨めするものです。
         農業の残毒の事など絶対に心配不要な、何処でも育つ丈夫な野菜です。
     以上新しい健康法としての提唱と御案内を終ります。賛同し実行して頂けます方は、その結果、効果の有無何れとも通知連絡して頂けますと幸とお願申上げます。
     (サボテン大阪44・10月号より)(日南海岸サボテン公園技師長)



14. 静脉瘤の予防

    東京都 T.Y. 

     下肢の静脉瘤は婦人に多く、
     なかなか厄介なものだが、
     その予防には、よく歩くこと、
     仕事中、ながくつづけて立っていないこと、
     便通をととのえること、
     引き続いて頻回妊娠せず適当の間隔をおくこと
     が大切といわれている。



15. 青汁教室の忘年会に参加して

    岡山県 Y.O. 

     44年最後の月の青汁教室に参加させていただきました。
     少しばかりお手伝もし、先輩の男のお方の味つけを篤と見せていただきました。
     終るや、直ちに席につき、青汁で乾杯のあと、イモ、マメ(大豆)、ナッパを頂戴いたし、何よりの栄養食で満腹いたしました。
     今年は、とくにグリーンサラダがおいしうございました。
     承りますれば、CO、レープ、京菜の三品とのことで、CO、レープは殊に多量でございました。
     教室では、毎年、おいしいサラダが出来ますが、今回のようなナッパをおいしくいただいたのは、私ははじめてでございました。
     私は親、兄弟姉妹とも高血圧で、私も血圧を大変心配いたし、入会させていただきましたのですが、今では、かかりつけの医師も、

     「血圧の方は絶対心配ありません。
     寒い時節に万一上昇した時は、一時薬をのめばよい程度です」
     と申されています。
     眼底も、今より10年前の34年の夏、岡山大学病院で検査をうけました時には、「初期を通りこして中期」と申され、全身の血管が硬化しているとのことでございました。
     青汁教室に入会させていただきましてより不思議によくなり、今春、中央病院眼科での検査では、「ほんの初期程度」と申されました。
     かねてご指導いただいています食養生、いよいよゆるみやすい腕によりをまき、意志を強固にもち、なおいっそう努力実行いたしたいと存じます。
     今回勉強いたしましたグリーンサラダをつくりましたところ、孫娘二人が、おいしいから、また度々つくってくれと申します。
     こうしてありがたい大自然の法則にしたがい、神仏のご加護もうけらるることと感謝いたしております。



16. 80才でテニス

    ホノルル K.I. 

     いつも「健康と青汁」を通して健康の道を学ばしていただいております。
     また青汁によって健康回復していられる方々の体験の記事を読むことは心強さをおぼゆることでもあります。
     私どもは(夫婦)ハワイにまいりホノルル市に住んでおります。
     家のまわりに小さな畑を作りまして、海草や有機肥料を用いてケールを作って飲んでおります。
     先生の「青汁の効用」を米本土にいる時読んで以来青汁党になり、もう十数年になります。
     肉魚類は一切とらず、菜食生活です。
     卵とミルクはとります。
     本年満80才になりますが、おかげ様で元気で、毎朝運動のため、家内と二人でテニスをやってはねまわっております。
     これも青汁と菜食のたまものであろうと思っております。

    (牧師)



17. 農、医一体の健康法

    長崎県 N.S. 

     人間を堕落させ、悪化させつつあると思われる、現在の「貨幣尊重経済社会」の中における、現在の治療医本位の医療法を、「人間尊重経済社会」に進化発展させるため、医師界の有志により、治療医本位から、保健医本位の医療法に、特定の部落を改造し、医師と部落民との協力により、個人別に、部落別に、地域別に、健康程度を誇りあい、心身の健康による人間幸福の見本を作り出し、「農、医一体」となり、人間改造〜社会改造のキッカケを発見することなどは出来得ないものでありましょうか。
     私は、かねて、ひそかに信頼しています町村長や会議長達に(青汁で相当自信をつけている町長もいます)、緑葉食の勧誘とともに、先生のご説とご生活を携えて、懇談をつづけています。



18. 活力がつづく

    大阪府 K.I. 

     毎日ケールを飲んでいます。
     そして、これさえ飲んでいれば、という絶大な信頼のため、恐ろしい病気への心配もとれ、精神の安定にも役立っています。
     ケールを飲み続けて、私なりに顕著にその効果を知るのは、「活力」が寝るまで持続し、さらに明日の仕事の段取りを考えるのが楽しいことです。
     以前は、1日が終ると心身ともに疲れていましたが、朝から晩まで家中をかけまわって家事にいそしんでいます。
     また近所の奥様(60才)は、四十年来の便秘、腹痛が治って、ともによろこんでいます。
     情報はんらん時代ゆえ、ひろい読みをするのが癖になっていましたが、隅から隅まで繰りかえし読むのは青汁新聞だけです。
     先日、父が挿し木をいたしまして、萎びもしないので、今更ながらケールの強さに感心しました。
     夏の炎天下にも、水を全くやらないのに、肉の厚い濃い緑の葉を繁らせました。



19. 韓国にも食の危機

    釜山市 K.S. 

     このたび「食の危機と青汁」をお送り下さいまして、まことに有難く拝読いたしました。
     現実を綜合なされた、日常食生活の根本を解読し、食生活改善は勿論、現代人にたいする必読有益な著書でございました。
     正に韓国にも食の危機が到来しています。
     いかに当局が衛生法律を厳重に取締っても、製造業者の良心が必要であるし、また消費者の食改善にたいする常識が欠けていてはならないと思います。



20. 菜食と肉

     正しい菜食では、肉への欲求がなくなる。
     少くとも減って来る。
     蛋白不足にはならぬことをしめすものだろう。
     ガンジー翁は、

    「体質上の菜食者は、動物性食品を見れば、これを試むるまでもなく、直ちに嫌気を催おすので、この上、更に、菜食厳守の持戒は無用である」
     といっているが、ついには、こうもなるものと見える。



21. 徐々に浸透してゆく青汁

    福岡市 K.S. 

     ご努力の尊さ。地味ながらも、徐々に浸透してゆく青汁に喜びを感じます。



22. 緑内障(あおそこひ)と青汁

    倉敷市 H.O. 

     43年10月下旬、市から老人検診の通知を手にし、年だなと苦笑して読み下しました。
     同年令の友達と雑談の時、これを機会に、一度検診を受けて見るとの話に、私も最近眼頭が痛かったり眼が疲れやすいので、老眼鏡を合わせて頂こうかなと11月6日(水)に中央病院眼科を訪れました。
     視力検査の結果、今までの老眼鏡でよろしいとの事。万事OKのつもりで、暗室、眼圧の方へ廻りました。
     最後に医長先生から「こりゃあ、そこひですよ。然もあおそこひですよ。右は眼圧が7.5、都合で手術を」。
     ショックでした。
     その時の私はどんな顔色になってたかと、今思い出しても身ぶるいがします。
     「先生原因は?」
     「これははっきりした原因は分らないんです。症状としては慢性にくる単性緑内障と、急性にくるウッ血緑内障があります。
     あなたの場合は単性です。
     自分で気付かぬ間に発病し、何年かを経て進行します。
     特に中年過ぎの人に多く、老眼と間違えられることが多いものです。」
     と教えて下さいました。
     そして1日4回の点眼薬と二色の内服薬、それに注意書を下さいました。
     帰る道々「私には青汁教室のお友達があるんだから」と、不安の中にも一種の安らぎを覚えつつ翌々日の金曜日を待ちました。
     当日第一日の話題に取上げて頂き、遠藤先生、友成先生から、
     「注意書に水分の制限はあるが、今呑んでいる青汁を1合から1合5勺に、そして少しづつまして2合位までは増やして見よ」
     とご注意やら励ましのお言葉を頂き、感激して帰りました。
     1週間後の診察の時、「これあいいですよ。心配した眼圧も5.5。手術はいりません。薬も今のを止めて下さい。もっとやさしいのにします。」と申され天にも登る心地で病院を出ました。
     以後、4ヶ月目には、内服薬は無用。
     点眼薬だけの一種となり、通院も2週間に一度となりました。
     6ヶ月目には、通院も1ヶ月目位でよろしいと申され、目下1年3ヶ月目を楽しく通って居ります。
     其間、待合室での連れも多く、殊に同時期の方とは、其経過について、養生方について話合います。
     4ヶ月で内服薬無用者は私一人だけ。
     他の方は今も点眼、内服と両方を頂いて居られます。
     これは青汁の卓効と自信を得た私は、お友達になった皆さんに、心から青汁の服用をおすすめして居ります。
     今3人のお友達は青汁愛用者となりました。
     時には青汁新聞も差上げて居ります。
     そして、お互に努力しましょう、がんばりましょうと励まし合いつつ、全治の訪れる日を楽しんで待って居ります。



23. 芳草の汁

    大阪市 K.S. 

     芭蕉の「去来、不玉宛論書」に次の一節があります。

    「或人俳諸の新味を問う。
    翁(芭蕉)曰、
    鴻雁の羮を捨てて芳草の汁をすすれ」
     鴻雁の羹は美味の代表的なものでありますが、この芳草の汁は無論青汁のことではなく野菜汁のことであります。
     併し「芳草の汁」という表現が面白いのでお知らせいたします。



24. 猫の便秘

    広島市 G.M. 

    旧年から、のら猫が迷いこみました。
    後脚がビッコで、しかも猛烈な便秘に悩んでいました。
    下痢に固まりがあり、ガンではないかと思いましたが、1ヶ月間の青汁(ニラ)により、ついに、ケロリと治り、一驚を嘆しました。
    ご参考までに報告申し上げます。



25. 元気で農業

    小田原市 Y.O. 

    去る昭和35年から数年の間入会していました。
    当時、発病した脳溢血も数ヶ月で治り、元気で、現在農業をしております。
    ケールも、毎年7月ごろには採種して、重宝しております。



26. 質問箱:子供にのませたい

    大阪府 I. 


     子供にのませたいが、いやがってのみません。どうすればよいでしょうか。


     菓子の味をおぼえた子供は、学校で先生や友達と一緒にのむような場合以外、ことに家庭ではじめるのは、なかなか容易なことではありません。
     とくにその子供だけに飲ませようとしても、無理です。
     家族全体で、一緒にのむこと。
     そして、初めはのみよくして(うすめるなり、味つけするなり)、少量づつから、しだいに、ならしてゆくことです。



コラム紹介

    人は常に目の為に欺かれ、
    鼻の為に欺かれ、
    口の為に欺かれ、
    身の為に欺かる

    阿含正行経




    “誰かがお前を侮辱したり、
    傷つけたり、
    腹を立てさせたり、
    屈従を強いたりした時は、
    耐えるのです。
    我慢して、
    その人間を無視しなさい。
    そして20年たってから、
    その人間を見つめるのです。”

    (中国の諺)



    人生の助言
    沙門悟
    日の丸が心の旗で日本人。


    人生の声
    深山旅愁
    あなたが見たり聞いたり、
    また読むことに於て、
    常に心を寄せ、
    これは為になると思うことを、
    ノートに書き留めて置きなさい。
    それは生活の中で、
    あなたの役に立ってくれるでしょうから。








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