健康と青汁タイトル小  <1970年3月15日発行 第163号>
 目次




1. ヨメナ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     古くから食用されている。古名ウハギ。万葉十に、

      春日野に煙立つ見ゆ乙女らし
      春野のうはぎ摘みて煮らしも

     栄養価がとくに高いわけではないが、秋おそくから芽ぶき、冬をこして、春さきには、かなり大きくなっているので、冬の間に欠乏した野菜、ことに緑葉の補いには恰好なものといえよう。
    熱量       29 カロリー
    蛋白質     2.2 グラム
    脂肪      0.4  〃
    糖質      5.2  〃
    カルシウム    80 ミリグラム
    燐        66  〃
    鉄       4.0  〃
    ビタミンA  3100 国際単位
       B1  0.15 ミリグラム
       B2  0.20  〃
        C    50  〃
     味はよくクセがないから煮てもよし、そのままサラダにもなり、青汁材料にもよい。
     本草綱目には
       「宿血を破り、新血を養ひ、鼻衂吐血を止め、金瘡を合せ、血痢を断ち、酒疸及び諸菌の毒、蠱毒を解す」
      (大明)
     とあるから、血をきよめ、出血を止め、傷をいやし、酒やキノコその他の毒を解す、というわけだ。
     また、
       「諸瘧(マラリア)及び腹中の急痛、痔瘡に主效あり」(時珍)。
       「諸瘧寒熱(マラリア発熱)に擣汁を発作の日の早朝に服す」。
       「喉痺口禁(扁桃腺炎の類で口のあきにくいもの)に搗汁。
       「絞腸沙(乾霍乱)痛に汁」。「痔漏に效あり」。
     と、マラリアその他の発熱や、口内炎、腹痛、痔ろうなどに、青汁としての效がいわれている。
     烈公食薬には、「宣露風(歯クサ)ひたしもの食ひてよし」。とあるが、これは、青物欠乏の口荒れだ。
     生でたべたり、青汁にすればなおよい。秋には、まことに可愛い花がさく。
     西欧では、騎士時代のむかしから、この花を「神託の花」「奇蹟の花」、「預言の花」などとよばれている。
     わかい娘たちは、花びらを一つずつ摘みとりながら、愛されているか、いないかとか、心からか、ほんのちょっとか、ちっともか、独身か、結婚か、尼院ゆきか、などと占らなったのだそうだ。



2. 食養断想(29) 病気の今昔 その3
  主としてかぜ・肺炎について
前回参照

     かぜといえば、今も昔と相変わらず、これにかかる人が極めて多い。
     ひとくちにかぜといっても、ただのハナッかぜのように、主として寒さや温度の急降下などでハナ・ノド・気管支などが冒された寒冒や、これがさらに、そうタチの悪くないビールスなどにも冒された場合と、こうしたこととは必ずしも直接的な関係はなく、とくにインフルエンザというタチの悪いビールスに冒された場合の流行性感冒がある。

     そして、冒した病原菌の性質によって、発熱・頭痛・せき・たん・腰痛・下痢などの症状を引き起こすが、それ相応に休養その他に気をつけておれば、日にちがたつにつれて、しぜんと治り、肺炎その他の余病を併発しなければ、生命にどうこうということはない。
     また、この病原菌は、インフルエンザでも、そう強力・悪性のものではないので、人その人の体力、わけても広く病気に対する一般抵抗力の強弱によって、かかる・かからない、早く治る・治らないの差が著しい。
     ところで、かぜとくに流行性感冒は、かつては、大正時代のスペインかぜや戦後のアジヤかぜのように、はげしく流行し、またかなりの死亡者も出したが、この頃は、そうはげしくは流行せず、まためったに死亡者を出さないようになっている。
     それは、このビールスには免疫性がかなり強く、従って有効なワクチンが開発・普及したからであり、また併発し易い危険な肺炎が、抗生物質その他の有効な治療薬で防止できるようになったからである。

     だが、この流感のビールスにはいくつかの種類と型があり、その免疫は4年か5年位しかつづかないので、毎年のように、あれこれの種類や型の感冒が流行するわけである。
     その上、10年もたてば型がすっかり変わってくるので、ワクチンの製造がまにあわない場合があり、またこのワクチンもまだそれほど強力ではないのだ。

     それにこの頃は、栄養その他で体力・抵抗力の弱い人が極めて多いのだ。このため、感冒にかかる人が、今も昔と比べていっこうに少なくならないわけである。

     * 

     ところで「かぜは万病のもと」といわれているが、これはひとつには、数多い病気のうち、最初はかぜに似た症状のものが多いので、タカがかぜだと無分別に片づけてはいけないぞ、という意味であり、いまひとつには、タカがかぜだとバカにして養生を怠ると、あれこれと余病を併発するぞ、という意味である。
     だが、もっと重大な意味は、タカがかぜにかかるようでは、そして、これがサッサと治らないようでは、体力・抵抗力がダラシがないぞ、万病にかかる素地があるぞ、といういましめである。
     そこで重要なことは、かぜが流行してきても、ちょっとやそっとではかからず、かかっても、すぐ治るような体力・抵抗力を養なうことだ。それには、流行前に予防注射をうけることも大切であるが、決してこれで安心することなく、平素からハナ・ノド・気管支の粘膜その他全身の皮膚を寒さにきたえることが大切である。
     と共に、もっと大切なこと、そして根本的なことは、毎日の食物を改めて完全な栄養をはかることだ。
     それには、まずはさておき緑色の濃い良質の青野菜を、毎日体重の1%以上と、しっかり食べること、その最も有効な方便として青汁にして飲むことが肝要である。と共に、菓子・砂糖・白米飯などを極力ひかえることが大切である。
     そして、この青野菜はいうまでもなく、その他の食物もすべて、農薬に汚染されていないもの、着色剤・漂白剤・甘味剤・防腐剤その他の添加物のはいっていないものでまかなうこと、極力そうつとめることが肝要である。
     というのは、お互い見比べて深く反省すれば、よく分かる通りだ。
     かぜひきの名人・冷え性・さむがりやは、ほとんど例外なく、青野菜が大嫌いであり、そうでなくても、実際なにほども食べていない。そうでなければ、いな、その上、甘い菓子や飲み物が大好きであるか、白米飯の大食家である。
     そして、さすがのかぜひきの名人でも、青汁を毎日カップ1杯2杯と飲み、さらに菓子・砂糖・白米飯などをひかえていると、めっそうかぜはひかなくなる。ひいても、すぐ治る。

     * 

     なお、かぜをひいたかと気づいたときは、こうした食養生に、よりいっそうつとめると共に、夜は早く床について休養を十分とることが大切である。
     この場合、アスピリンその他のかぜぐすりを適量のむことはムダではないが、安易にこれにたより、これを乱用しないことが大切である。
     というのは、かぜのビールスに効く薬は、まだひとつも開発されていないのであり、かぜを治すのは体力・抵抗力の強化だけがたよりであるからだ。そして、数多いかぜぐすりは、ほとんどすべて、ただその症状をやわらげるだけであり、乱用すると、あれこれと副作用を引き起こすからだ。

     * 

     肺炎といえば、かぜに併発し易い余病の代表格であり、生命にかかる危険な病気である。そして、かつては、かぜを少しこじらすと、とかく併発して、ときに死亡の原因となったり、意外と長引いて治療に手をやいたものである。
     だがこの頃は、かぜにかかって肺炎を併発することが極めて少なくなっている。たとえ併発しても、死亡したり長引いたりすることが目立って少なくなっている。
     それはいうまでもなく、抗生物質その他極めて有効な治療薬が開発・普及したからだ。
     ところがこの頃は、この治療薬では防止にも治療にも手をやく場合が起こっている。
     それは、肺炎の病原菌が、この薬に耐性がついて、意外と強力になったからだ。それだけではなく、こうした治療薬では、どうにも防止も治療もできない肺炎が新たに起こってきたからである。
     すなわち、これまで肺炎の主な原因であった、いわゆる肺炎菌ではなく、まだよくえたいの知れないビールスによる肺炎が起こってきたのだ。そしてこれには、まだ有効な治療薬が開発されていないのだ。

     * 

     そこで、もしかぜがこじれた場合は、それ相応に医薬にたよらねばならないが、決して怠らずに、安静による休養と食物による栄養に十分気をつけることが肝要である。
     というのは、これまでの肺炎もさることながら、新しいビールス性の肺炎にかかるのは、そこにいろいろな原因があるが、ひとつには、体力とくに広く病原菌に対する一般抵抗力が著しく弱くなっているからである。
     そして、この強化には、それ相応の休養と共に完全な栄養が必要不可欠であるからだ。
     従って、肺炎を予防するには、かぜの場合と同様に、平素から、まずもって青野菜・青汁を十二分にとり、菓子・砂糖・白米飯などを極力ひかえ完全栄養をはかること、そして食物すべてをできるだけ安全なものでまかなうことが肝要である。
     こうすれば、かぜにかかることも、たとえかかっても、こじらして肺炎を併発することはなくなり、たとえ併発しても長引くようなことはなくなる。


次回参照

3. 所感

    岡山市 H.N. 

     今の一部の大学生、高校生に代表せられる、現代の若い方の姿を見る毎に、世のお父さんお母さん方が、日本の歴史、外国の歴史を、別の角度から、もっと異った点でも、読んでほしいものだ、と思います。
     それは、野菜食を主体としていた日本人が、近々、百年前より、亜寒帯から寒帯に住んで、その寒さの為にも肉食を必然的にとり入れている外人より、物質文明と同時に肉食もとり入れたことです。
     肉食動物は、性質がどうしても攻撃的になりやすく、他と協調しにくいのが自然の姿なのです。
     物質文明に一日の長を有していた過去の彼等が、現代の彼等に進歩し、繁栄する為には、その根底に、力を合せ、助け合い、社会につくす、積極的心懸けを養う必要がありました。
     彼等外人は、肉食より生ずる、その長い性格的欠陥、苦しみの中から、貴重な生活の智慧として「宗教」を、家庭に、学校に、生活の一部としてとり入れる賢明な道を選んでおります。
     また外に対しては、社会に厳しい「きまり」をつくり、小さい時から「きまり」を守ることをきびしくしつけ、社会の秩序を守ろうと、今尚、一生懸命です。
     これに対し、これまで倫理をもっているだけで間に合っていた日本人の多くが、明治開港以来、嗜好国にあるいは栄養学の名のもとに、肉食をとり入れ奨励せられるままに、戦後は、その加工品まで店頭に山積。
     肉類の利用はますます多くなるばかりですが、当然、付属しなければならない、彼等の有する宗教内容には関心うすく、社会教育の厳しさは未だ確立せず、戦前までは辛うじて続いた儒教でさえ、漢文とともに消え、倫理も道徳教育の名のもとに捨て去られました。
     今はただ、肉食のもたらす「自己を主張し、積極的である長所」と、「思考・反省少なく、協力性に乏しい短所」の両面が極端にあらわれ、それを中間に導きまとめる心のたてりが薄れているのが、実状のように思われます。
     日本人特有の野菜食から生じやすい静的思考は、遥かに追いやられました。
     それゆえ、「人に迷惑をかけさえせねばよい」との菜食時代の考え方を一歩すすめ、外人並みに、「公共物を大切にし、力を合せ、社会に役に立つ」との考え方まで、積極的に押し出さなければ、物心のバランスがくずれ、社会そのものが大病を患い、間接的に、迷惑が私たちに返ってくるおそれがあります。
     体の公害とともに、心の公害にも留意してほしいものです。
     緑したたる野菜の中には平和の女神が宿っております。
     赤血したたる肉の中には荒ぶる神も住んでおります。
     どうか皆さん、私たちは数千年の長きにわたる野菜多食の歴史をもつ日本人です。
     肉食に偏らず、食生活にも中庸を歩み、幼い時から健康づくりにも、心づくりにも気を配り、幼児よりよい習慣を身につけさせ、眼に見えない神を知り、ふれることが出来ない神を敬う、すなわち、大自然の真の摂理に、ふかく頭を下げる人に、導いていただきたいものです。

    (保育所卒園式祝辞より)



4. 硝子体混濁治る

     貝原 邦夫 

     青汁は毎日1合程度飲んでいましたが、昨年末から新春(44年)にかけて非常に忙がしい日が続いて、とうとう数年振りに風邪をひいてしまいました。
     1月10日頃、入浴時左眼の前に黒い髪毛のようなものや、胡麻粒みたいなものに気がつきました。
     いくら眼をこすってもとれません。眼科の先生にお尋ねしたところ、これが硝子体混濁という病気で仲々治りませんとのことでした。
     この病気は痛みはありませんが、眼の凸レンズの後にあるボールのような球の中の硝子体に濁りが出来るもので、本を読む時、物を見る時、特に校長室の窓ごしに見る空に、又運転する自動車のフロントグラスの向うに無数に流れる黒い胡麻粒、まばたきの度毎に後から後から絶えまなく現れ、おきている間中眼にうつる、まことにいやな病気でした。
     私は考えました。ちょっとやそっとでは治らないというし、毎日通院することも出来兼ねるので、一つ青汁でその効果をためしてみよう。眼も体の一部、生きた硝子体ならば豊富な栄養を補給してやれば必ず治るにちがいないと。
     1月中旬より青汁3合〜4合を飲むことにいたしました。さいわいに私の勤めている学校は青汁をつくって約1,300名が飲用しているので、いくら飲んでも青汁にことかきません。さて飲用をはじめて1ヶ月。
     驚いたことに老眼鏡の必要がなくなりました。今まで「健康と青汁」紙上で老眼にきくということは拝見しましたが、身をもって体験しました。混濁の方は1月、2月の間は殆んど変化を感じませんでしたが、3月下旬頃から眼に見えて減少。5月末には完全になくなってしまいました。
     現在発病以来ちょうど1年になりますが、その後全然異常がありません。1回も医師の治療は受けませんでしたが完治したものと思っています。当然のこととは言いながら、又一つ青汁の魔の力を体験いたしましたので読者の皆様にご報告申し上げます。



5. 激務に堪える

    山形市 K.M. 

     極めて健康でおります。東北のこの土地ではあるが、風邪ひとつ引かず越冬することが出来ました。
     67才の老年になったが、勤務学校の教頭として入学式や卒業式の諸計画の激務に堪えておることも、ひとえに青汁のおかげと感謝しております。血圧の方も、すっかり平常通り落ちついております。



6. 弱りきっていたが

    四日市市 H.H. 

     夫は今年57才で、二十年来の糖尿病です。
     武家育ちで、幼少から武道(柔、剣、空手)できたえた頑健な肉体の所有者でしたが、現在は、眼底出血から眼は見えず、また、動脉硬化を来して、昨年4月より寝たっきりです。
     鉄の胃といわれた人ですが、今年の5月頃は食欲もなく、食べると腹が張ったり、口からあげたりで、すっかり衰弱してしまい、本人も、しきりに死ぬことばかり口にするようになりました。
     その時、思い出したのが青汁です。ずっと以前、慢性のような胃のただれを、私は、青汁で直しましたのを思い出し、今までのんでいた病院の薬を最小限にへらし、青汁を朝夕2回、1合づつ飲み始めました。
     すると、ぐんぐん食欲が出て来て、日増しに肉がつき、体力も出て来て、日に3〜4回、ベットの端に膝をかけて居られるようになり、今まで寝たままで、食事も私が口へ入れてやっていましたが、腰かけて、膝の上へ盆を置き、自分でたべられるようになりました。
     青汁の効果の、かくも偉大なのには驚き、以前から尊敬申し上げていました先生の業績に、ふかく感謝するしだいでございます。



7. 胃の具合がよい

    釜石市 K.M. 

     いただいた種子は、体力の都合もあり、一部、秋に蒔き、少し利用出来ました。
     春には大いに蒔いてみたいと思います。
     ケールのほかは、専らキャベツの外葉を、最近まで飲用。
     今は、大阪の乾燥青汁を飲んでおります。
     のんでると、胃の具合もよいので続けております。



8. ベトナム便り

    サイゴン T.T. 

     ケールの種子ほんとうに有難うございます。
     前のただ1本のケールから、芽をとって植付けたのが目下80本にふえて、盛んに育成しつつあります。
     下葉の少し古くなったのを切りとって苦力どもに与えていますが、いや、喜ぶこと限りなし。
     わしにも下さい下さいと、一握りづつのケールを喜んで持ちかえります。
     久しぶりにバスロー試験場に行ってみれば、そのケール畑は雑草もぶれ。それでも、以前に施肥しておいたのでなかなか盛んです。
     さっそく除草し中耕。蚕糞をたらふく与えておきましたから、こんどは本格的に勢を出すと思います。
     何しろ蚕糞で出来た葉はおいしいです。ご恵送の種子は整地でき次第、苗のある限り植付けます。
     苗の約半分は、親友松崎氏(目下カムラン湾地区で開拓中。うちニ町歩が仕上ったから、その一部にケールを作ると申すから、彼)に与えました。カムラン湾は、昔、バルチック艦隊が半年も待機した良港です。
     近い将来、大都市建設の予定で、サイゴンより大きくなるかも知れません。この地区は昔から貧民密集部落でしたが、今度のベトナム戦ではドルの流れによって大変な市、町、村が出来て繁昌しています。
     野菜などの高価なこと、1ヘクタールもみっちり作ると、年間収入が100万P(ピアストル=邦貨約5円)もあげているのがいるそうです。
     砂質壌土。平坦地肥沃なり。友人はこのカムラン地区を中心に活躍するつもりです。
     ケールの葉束1つが市場で20Pに売れる由です。私どもは近い将来、このケールとコンフリーを混ぜて青汁飲用をPRして、健康と金儲けをやるつもりであります。
     ケールは糞(牛、水牛、豚、鶏)+油粕を施すと甚だよく出来ますし味も可です。

    コンフリーについてのご注意



9. 青汁八年

    東京都 N.K. 

     青汁をはじめて8年くらいになりますが、ゼンソクもなおりまして、すっかり元気になり感謝いたしております。
     ともすれば美食に流れやすい昨今ですが、毎月の「健康と青汁」を拝見いたして反省いたしております。



10. 質問箱:貧血に青汁は

    静岡県 M. 


     貧血に青汁はどうですか。


     貧血の多くは鉄の不足からですから、栄養素が完全にそろっていて、鉄分の多い食が望ましいわけです。
     鉄の多いものは動物では肝臓と卵、植物では良質緑菜です。緑葉食・青汁を中心にした完全食で、肝臓を加えたもの(肝臓緑葉食)がよろしい。
     ナッパ、青汁だけでも、ずっと治りをはやめます。



コラム紹介

    多くの悩は医師の力によって治されるが、
    又多くのものは自然に癒る

    ヒポクラテス




    患者に対して空気や日光を与へないばかりか、
    食餌的にも殺人的なやり方ばかりしてゐる今日の病院なるものは、
    事実、病人の生命を自然の方向に治癒させるといふ大切な效用を、
    全然無視してゐるといはれても仕方がないではないか。
    ブラウクル(自然療法家)



    アラビアの病院
    病院には4つの中庭があり、
    何れも、その中心に噴水があった。
    また講堂や、一定疾病に対する隔離病室や、
    外来患者用の調剤所があった。
    最も目新しいものは、大広間で、
    そこで日夜音楽を演奏し、
    また不眠症患者のために話し家が使用する広間もあった。
    宗教に熱心な患者には、
    日夜絶えずコーランを読誦して聴かせる別室もあった。
    全治して退院する患者は各自幾枚かの金貨を受領し、
    直に劇務に携はらねばならぬ事のないやうにされた。
    (ラウォール世界薬学史)



    すぐれたものを認めないことこそ、
    即ち野蛮だ
    ゲーテ



    人生の助言
    深山旅愁
    日本が敗戦に当って以来、
    戦前派の人達は自信をなくしたのではなかろうか。
    一方に於ては、戦後派と云われる若い人達の感情のあり方は鋭く、
    その反面、ことにあたり、
    耐えぬくねばりを持たないきらいが有りはしないだろうか。
    これは此として、わが子を(若い人を)導く上にあっては、
    頭からおさえつけるのでなく、
    こちらの意見のみを受けさせるのではなく、
    或る時は肉親の愛情を持って、
    またある時はよき友達になって、
    相談相手の立場で話しを交してこそ、
    効果があがるように思える。
    戦後派は自分の行動に反省して欲しいし
    戦前派も時代の空気を吸って欲しい。








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