健康と青汁タイトル小  <1969年7月15日発行 第155号>
 目次




1. 運動

     医学博士 遠藤 仁郎 

     人間も動物。
     動物の本性は運動。
     「人生は運動なり」(アリストートル)。

     体を構成する多数の筋肉は、関節、骨格とともに、つねに偏端なく活動されなければならぬ。
     原始時代、自然生活の人類は活動的で筋運動は十分に行われたし、筋発達の不十分なものはその生存をすら許されなかった。文明開化の進歩は、生活様式の変化とともに、筋肉活動の必要が減り、かつ、甚しく不均斉となり、筋運動は不十分、不合理となって来た。
     そのうえ、栄養は穀・肉・糖・酒に偏った過食となり、運動と栄養との間に甚しいアンバランスを生じ、これが、確かに、現代病である文明病、いわゆる成人病(高血圧、動脈硬化、癌、糖尿病、結石病、通風など)や肝、腎疾、リウマチ、アレルギー病などの重大原因となっているように思われる。
     「疾病の原因たる多液質は、食物と体操との不調和から来る。即ち、食物が体操に勝つばあいに来る」(ヒポクラテス)。古の君子が礼楽を学び、射御を習い、労働し、詠歌舞踏して、血脉を養うことをつとめたのも、そのためであろう。また、古代ギリシャ医学では、当時、体育がさかんであった関係からでもあろうが、多くの病気の治療法として運動が応用された。
     しかも、その運動量は、ふつう10〜120スタデイオンの歩行や疾走だったという。1スタデイオンは、177米余だから、1・8キロ近くから20キロ以上もを、歩かせたり走らせたわけだ。また、角力(レスリングだろうが)や水泳なども処方され、病勢がすすむにつれて、ますます筋肉を使い、身体の衰弱にうち克とうとした。
     漢方でも、運動の必要は強調され、「逸を好んで労を悪(にく)む、四の難なり」(郭玉療病四難)といましめられている。神仏へのお百度まいり、順礼などといったことが行われたのも、つまりは、運動の効をもとめたものだ。現在では、病気とさえいえば、ともかく安静と、安静第一が常識になっているようだが、これも病気によりけり。
     熱病やその他、体力消耗性の病気では、もちろん安静は大切だ。しかし、成人病や、それに傾く壮実体質。ことに肥満型のもの。糖尿病、結石症など代謝不全にもとづく病気。また、虚弱質、無力質、ノイローゼ、便秘、胃弱、内臓下垂症など、運動不足、鍛練不足による病気。
     病後の衰弱、貧血、運動器の障碍、神経麻痺など。いずれも、適度の運動はきわめて大切。というよりは、むしろ、それらの治癒は、適度の運動によってのみはじめて可能、といってもよい。

     このように、運動が保健上また治療上大切なことはいうまでもない。
     けれども、運動は強い刺戟であり、健康者でも、過度は有害で、全身倦怠、食欲不振、不眠をまねき、抵抗力を減ずる。しかも、この反応は、体力、抵抗力の弱いものほど、その影響が甚しい。だから、その適応、適用量には十分慎重でなければならぬ。
     が、だいたいからいえば、
     運動は苦痛を伴わず、運動後、爽快を覚え、疲労を感ぜず、あるいは一夜の睡眠によって完全に回復し、疲労を残さぬ程度にすべきだ。

     人、少労を欲す。但し、大疲することなかれ(千金方)
     甚しく疲れるを欲せず(抱朴子)

     さて、運動の種類は何でもよい。
     ブラブラ歩く(1時間3〜4キロ)、サッサと歩く(5キロ)、急いで歩く(6キロ)。
     万歩運動は、歩幅50センチとして、1日5キロは歩けというわけだ。
     水泳、その他のスポーツも結構。
     但し、いわゆるスポーツは競技本位となり、過激になりやすい。ために、しばしば、かえって弊害を伴う。スポーツマンに往々中途で健康を害するものがあるのは、そのためだ。外に出るのが憶怯なら、昔、イギリスの名医が、王妃の肥満症にすすめたという妙薬「豆ひろい」はどうだろう。
     部屋中に豆をまき散らし、一つ一つそれを拾い、またぶちまけては拾う、というのだ。

     また、昔、ある支那の大官は、隠棲後、体力の衰えを防ぐために、庭の一隅に、瓦や石を積み重ねておき、毎日、その置き場所をかえたという。これも面白かろう。
     そういう無駄なことは意味がない、というなら、家の内外の取り片付けや掃除をやる。廊下の拭掃除など、まことによろしい。
     中学校の寄宿舎で、冬の朝、冷い雑巾をおして、長い廊下を四ん這いになって(つまり動物の姿にかえって)走ったことが思い出されるが、あれは実によい運動だ。女性が男性よりも長生きすることには、他にも原因はあろうが、こうした家事にセッセと立ち働いていることが、相当あずかっているのではなかろうか。
     畑仕事、山仕事はさらに結構というもの。
     終戦後のあの食糧難のとき、日曜毎に郷里にかえり、朝早くから日が暮れるまで、汗水たらして畑仕事に精を出したものだが、実によい運動だったし、本当に楽しくもあった。
     今は、農山村の若いものは、みな、町に働きに出てしまって、畑も山も荒れ放題になっている。町に出ているものも、休日祭日には、郷里に帰って汗を流したらどうだろう。どんなリクリエーションにもましたリクリエーションだし、産業面にも少からず貢献することだろう。

     体操
     運動の理想は、偏端なく全身の筋肉をくまなく動かすことだ。
     坐業者で運動といえば、僅かに手足を動かすだけに限られているし、筋肉労働者でも、その運動の多くは、一部の筋肉に限られ、また、散歩、水泳、その他のスポーツにしても、決して、からだ全体を動かしているわけではない。
     中でも、頚や躯幹は、多くの場合殆んど動いていない。
     また、ここには、内臓からの反射的の影響による筋緊張の異常、つまり「コリ」もおきやすい。腹筋もまた、とかく運動が不足し、弛緩しがち。多くの健康体操は、これらの筋肉を動かすのが目的になっている。要は、型にとらわれることなく、動かし得るすべての方向に動かせばよい。

       
       屈む、伸す、左右へまわす、後をふりかえる、傾ける。両手をついて空を見あげる(蛙運動)。

       躯幹
       前屈、後伸、ひねる、左右へ傾ける、蛇行運動、魚泳運動。

       腹部
       力を入れて凹ます、気張る、大声を出す、膨陥運動(腹筋疾走)、よじる(ヨガ)。仰臥で下肢を上げる、上体をおこす、等々。

     昔の人も、このように自ら躯幹、四肢を摩擦伸縮することを「導引」とよんで健康法とした。
     支那の古医華佗は、
     「我に一術あり、五禽の戯れと名づく。一に曰く虎、二に曰く鹿、三に曰く熊、四に曰く猿、五に曰く鳥。体不快ならば、起って一禽の戯れをなす。怜として汗出づ。またもって疾を除く。かねて股足を利し、もって導引にあつ。」
     「以て老い難きをもとめ」とか、「長生久視をとる」としている。
     ともかく、自分の体質、体力に適した運動を、出来れば毎日、規則的にやるのが理想だが、せめて1週1日だけでも汗をかきたいものだ。



2. ハス

     古名ハチス。蜂窩の義。蓮房の形が蜂の巣ににてるからの名。
     またの名荷葉は香葉の意。
     葉を乾かすと香気がたかいから。
     ふつう食べるのは根。正しくは地下茎(蓮根)だが、葉も食べられる。
     蓮の葉飯、わかく、やわらかい葉をきざんで、飯にまぜて炊く。菜飯の一種。香気がつよい。
     本草鋼目、荷葉焼飯、「脾胃を厚くし、三焦を通じ、生発の気を資助す」(時珍)。
     胃腸がつよくなり、元気がよくなる、といった意味だ。
     また、葉の煮汁でも炊く。同じ本草鋼目に、
     「凡そ、粳米の飯は荷葉湯で炊いたのは、中を寛にす」(時珍)。
     生でも食べられ、青汁にもなる。
     本草に、
     「吐血止まぬもの、嫩荷葉七を水に擂り服す。甚だ佳し」、「口鼻諸血に生擂汁」。
     わが民間楽には、
     「菌の毒に生荷葉つきくだき、水に和して用ふ。乾きたるは煎じ用ふ」(済急方)。
     などと出ている。
     もっとも、水田や池、沼のものだけに、微菌や寄生虫(幼虫)による汚染の危険がないとはいえない。
     十分よく洗い、清潔なもの以外、むやみに生で用うべきでない。
     蓮茶
     大きい葉を清水に2日間くらい浸した後、かげぼししてたくわえておく、用に臨んで湯出しすると、香気がよいという。
     ふつうの製茶法のように、蒸すか湯通しして乾しておく方が、なおよいのではなかろうか。
     生葉茶
     にえ湯に生葉を入れたものもよろしい。
     上記、菌の毒のほかに、白帯下に、「ハスの葉せんじ茶のごとくのむ」と民間薬にある。
     黒焼にもする。
     民間薬に、淋(尿出にくいもの)に、
     「荷葉黒焼にして用ふ」(救民単方)、「蓮の葉陰干黒焼5分をかん酒にて用ふ」(諸国古伝秘方)。
     乳房腫れ痛むに、「蓮葉くろやき、さゆにて用ふ」(経験千万)。
     効能としては一般の緑葉・青汁と同じだが、本草にあげられているもののうち、わかりやすいものは、
     1、諸出血。
     2、血を破る。悪血を破り、好血を留む。
     3、元気を生発す。
     4、脾胃を裨助す。
     5、渇を止む。
     6、胞を落す。産後胞衣下らざるに酒に煮て服す(蔵器)。
     7、水腫、癰腫を消す。
     といったぐあい。



3. 食養生についての断想(22)
  主として主婦の食事責任について

     友成 左近 

     家族のうちそろって、ときに外食するのは、くらしのあやというものであろうが、亭主ひとり、しょっちゅう外でご馳走を食べたがるジンの女房は、とかく食事がヘタクソだ。
     亭主の栄養も好みもマトモに考えず、ただもう倹約ばかりして、ロクなものを食わさないケチンポウか・炊事に手をぬいて、ヤタラと既製の加工食品を使う怠けものか・亭主の好みにはおかまいなしに、自分の好みだけで料理をつくるわがままものか・しゃれた料理はつくるが、栄養も味もなっていないものまねやか・食事の度にグチをこぼす不心得ものか・あるいは。

     食事の責任が一家の主婦にあるのは、人の世のならわしである。であれば主婦たるもの、家族一同、心身とに健やかに生活していく土台づくりに、極めて重大な責任がある。この責任をはたすのに、一家の収入や生活環境その他に、いろいろ厄介な条件がつきまとってはいるが、それでもなお、自分の努力で、あれこれ勉強し工夫していけることがらは決して少なくない。

     勤勉と倹約は、古来わが国の美徳である。だが倹約といえば、「食うものも食わずに」と、まずもって食費をきりつめている場合が少なくないようだ。この場合、食事の内容に、栄養上できる限りの配慮を払っているのであれば、ともかく、無分別にきりつめていると、やがては一家に病弱を招き、仕事に精が出なくなる。いかにも分かりきったことではあるが、これが本当には分かっていない場合が案外少なくないのではあるまいか。大根を買って、ネッコだけ食べるのと、ハッパもうまく調理して食べるのとでは、同じ代金を払っていても、栄養には格段の開きがある。肉や魚と大豆に、あるいはリンゴとミカンに、同じ費用を使っていても、その栄養上の値うちには著しい差がある。

     この頃、家庭電器・化粧品・衣料・自動車・ピアノ・教育・レジャーその他で消費支出がドギツク刺激されている。それに、消費物価が収入の増加を追い越すよう著しく上昇している。ために、人目につきにくい食事への支出を、とかくひどくきりつめている場合が少なくないようだ。このため、消費支出に占める食費の割合が少なくなっているが、だからといって、エンゲルの法則に従って、生活が向上していると考えては大間違いである。

     カネがものをいい、カネですべてがまかなえる世の中である。だからといって、主婦たるもの、食事に必要な手をぬいて、ただもうカネばかりかせぐのは、いささか考えちがいである。ヤタラと既製の加工食品を使い、栄養にも好みにもマトモな配慮をしない料理ですますようになり、やがては一家に病弱を招き、その上、なにかわけの分からない不満が起こり、ついには一家を不幸におとしいれる。だがこれは、とうていカネではつぐなえない。主婦の家事労働のうち、食事の占める割合はかなりのものである。これを軽くするため、既製の加工食品を使うのは確かに便利である。この頃は、食事とくに炊事に手を労する必要がないくらい、ありとあらゆるものが市販されている。
     だがこの場合、それには殆んどすべて、多かれ少なかれ、万病のもととなる有害有毒物がはいっていることをとくとわきまえて、そこは賢明に善処することを決して怠ってはならない。またそれは、いかにも万人むきの味つけであるため、もともと極めて個性的である食の好みにはうまく合わないことをよくわきまえて、うまく調味しなおすことを怠ってはならない。さらにそれが、どんなに栄養満点と宣伝されていても、極めて偏った不完全なものであることを深くわきまえて、あれこれ他に必要なものを加えて栄養に調和をはかることを怠ってはならない。

     この頃は、まちの学校といい講習会といい、またテレビ放送といい、料理講習がまことにはなやかである。 だがこれは、ほとんどすべて、たとえ栄養料理と銘うっていても、やはり誤った習慣に従い、見た目の美しさに走っているきらいがあり、事実、栄養上、程度の差こそあれ、不調和・不完全である。その上、味つけが、いいかげんに狂っている口先・舌先にあわせたものであって、事実、塩気と砂糖気が多すぎる。あるいは、裏でメーカーが糸を引いて、自社製品を宣伝するために開いている場合もあり、そして、その製品を使った料理が栄養上不完全であるだけでなく、その製品には、多かれ、少なかれ、有害有毒物がはいっている。

     毎日の食事に、ただもう見た目や口先にうまい料理ばかりつくる女房は、おしゃれや社交はうまいが、しょたいのもてない女房のようなものだ。ちょっとはよいが、あとで困る。栄養上、毎日どんなものをどれくらい食べたらよいか、ということは一人一人かなりちがっており、食の好みはなおさらである。であれば主婦たるもの、毎日の食事に、そこをよく見きわめて、心を尽さなければ、それはとうてい満足できないはずである。
     亭主たるもの、女房がそうして作った料理が最高においしく、それで毎日いよいよ仕事に精が出るはずである。世の亭主どもには、正しい食べ方の話をすると、それは女房どもが心得ていたらよいと、まことに無関心なのがいる。こんな亭主はえてして、女房が心を尽して作った料理のありがたさが分からず、その相談相手にもならず、ただもう女房の料理はまずいものと決めてかかり、とかくしょっちゅう外食する。そして、こうした亭主の好む外食には、栄養的配慮は極めて少ないので、やがては健康を損なう。その上、意外に多額の費用がかかり、それが家族の食費にシワよせされて一家の食事が粗略とり、家族の健康までも損なう。
     正しい食べ方は、亭主も女房も、さらに家族一同、深く感心をよせて、よく心得、互いに相談して、たゆまず努力していかねばならぬことがらである。


次回参照

4. 乾燥粉末の利用

     医学博士 遠藤 仁郎 

     健康上にも、また治病上にも、欠くことのできないものは、毎日の食が完全であるということです。
     私どもは、この目的のために、もっとも簡便なのは、良質の生ナッパをうんと食べることだ、と多年主張して来ました(緑葉食)。そして、私どもが青汁をすめているのも、これが、十分の生ナッパの摂取を可能にする、もっとも簡単な方便だと考えるからです。
     しかし、いろいろの事情で、良質の生野菜がなかったり、青汁ののめないような場合、次善の方法は乾燥粉末――乾燥緑葉粉末(緑葉粉)や乾燥青汁粉末(青汁粉)を利用することです。

     緑葉粉
     これには、葉がうすくて乾燥しやすく粉砕しやすいのと、どこでも材料が大量にえられるなどの点から、大根葉がいちばん具合がよいのではないかと考えられます。その他、サツマイモの葉、桑の葉、クズの葉もよいでしょうし、コンフリーも結構です。

    コンフリーについてのご注意

     製法
     一般家庭では、摂氏80度以上の熱湯に、30秒〜1分間ひたした後、陰げ干しする。
     製茶設備のあるところでは、製茶法に準じて、むした後、乾燥室て乾燥。
     カリカリになったものを粉砕。
     家庭ではスリバチかミンチで。製粉器があればもっと能率よく出来る。粉末の粒子がこまかい程、食べよいし、消化吸収もよいので、なるべく微粉にします。

     青汁粉
     すばらしく大きくなり収量も多いケールやキャベツの葉も、そのまま乾燥してもよい筈なのですが、これらは葉が分厚いため乾燥しにくいこと、また繊維がつよくて粉砕しにくい上に、よほどていねいに砕いても、舌触りがも一つどうも感心できません。
     で、むしろしぼった汁、つまり青汁を乾燥するほうがよいわけです。
     それに、これがうまくゆくと、毎年繁茂期にムダに捨てられている莫大な量の葉の利用にも都合がよいので、かねて、私どもの間では、研究課題の一つになっていました。数年前、大阪の田辺氏が特許製法を完成し、ようやく製品も出まわるようになりました。が、まだ十分量産というところまではいっていないので、コストの点にいささか難があるにはあります。見かけはちょうど抹茶のようで、味も悪くないし、成分もなかなかすぐれているようです。

     貯蔵
     ながく貯蔵すると、変質したり、カビがはえたりするので、よく乾燥させた上、乾燥剤を入れて密封しておくか、良質植物油をしみこませておくとよろしいが、なるべくは、早く消費することです。また、乾燥緑葉のばあいは、むしろ、そのままを貯えておき、用に臨んで製粉する方がよろしい。

     効果
     これら乾燥物の成分は、生の緑葉や青汁に比べ、いく分は劣っている筈です。少くとも、ある種のビタミン(Cや葉酸)は無くなるし、いわゆる「生の力」といったものは期待できないわけです。けれども、それ以外のものは保存されているからでしょう。十分の量をとれば、生のばあいとあまりちがわぬ効果をあげることも結構できます。

     用量
     では、十分の量とは、どれほどか。

     緑葉粉
     大根葉その他ふつう乾燥粉末のばあい、大体、重量でいって、もとの生葉の7〜8分の1、完全に脱水したもので10分の1になっていますので、緑葉粉の1グラムは原葉の7〜8ないし10グラムにあたるわけ。

     青汁粉
     田辺氏によると、その15グラム(大さじ山盛り1杯)が、大凡、青汁の1合にあたるそうです。
     青汁1合に要するケールの生葉は、季節によって多少ちがうが、まず200〜250グラムですから、青汁粉大さじ1杯がそれにあたるわけです。ところで、私どもの習慣食の誤りをなおすために必要な良質ナッパは、1日400〜500、青汁にしてざっと2合です。すると、緑葉粉では55〜65=大さじ山盛り5〜6杯(1杯約10グラム)グラム。完全脱水のもので40〜50グラム。青汁粉でも30グラム(2杯)は必要ということになります。もっとも、これは、乾燥ものも生のものと同効とみなしての勘定ですから、実際は、もっと多い方が望ましいでしょう。したがって、一部のメーカーの宣伝のように、こうした乾燥製品の僅か数グラムや十数グラムでよい、といったものでは断じてありません。まして、体調に異常のある際、十分の効果をのぞむためには、生の青汁でも、1日少くとも3合以上、4合でも6合でも飲みたいのですから、少々でよい筈はありません。

     利用法
     水にとかして「青汁」にしてみると、確かに生の青汁よりは、ずっと飲みよいし、牛乳や粉乳、ココアやキナコなどを入れると、なおさらです。サイダーやソーダ水、その他の飲みものに入れてもなかなかよいグリーンドリンクになります。しかし、別にわざわざ水や湯にとかす必要はないのですから、粉のまま、粉薬のように飲むのもよいでしょう。ながい旅行に出るときや船員、東北や北海道といった雪国の冬の間、あるいは野菜や青汁のきらいな人にとって、おそらく、ちょっと、これにまさるものはないでしょう。
     ふりかけ(グリーンふりかけ)そのままでもよいし、ゴマ塩、出しじゃこの粉末など、適宜調味料を入れて。飯やおかずにふりかけ、味噌汁その他の汁物に入れて、おいしく食べられます。コロッケやキントン(芋、豆、栗、百合などの)にまぜ入れてもよろしい(グリーンコロッケ、グリーンキントン)。
     餅や柿餅につきこむのも結構です(グリーン餅)。
     また、すべての粉料理にまぜる。
     穀、豆、芋などの粉に、これらの粉末を1〜2割も入れると、それだけでも殆んど完全にちかい食べ物になります。グリーンパン、グリーンうどん、グリーンそば、グリーンビスケット、グリーンせんべい、というわけ。その他の菓子など、あらゆる粉製品に入れ、また、団子やテンプラのころもに(グリーン団子、グリーンテンプラ)。
     こうすることの利点の一つは、まず栄養のバランスがよくなること。
     次には、現在、殆んどすべてのものが、見かけをよくするために、粉の漂白をしたり、色づけしたりされて、栄養価を損じたり、薬品や色素の害が加ったりしているわけてすが、緑葉粉や青汁粉で緑色がつくことで、粉の漂白をする必要もなければ、色づけする必要もなくなります。
     市販のすべての製品がそうなることがもっとも望ましいが、せめて手始めとして、次代をになう学童の給食用のパン、うどん、ビスケットなど、また、家庭での手製の料理やおやつだけでも、そうなってほしいものです。



5. 遠藤青汁の会 昭和44年度 総会だより

     友成 左近 

     遠藤青汁の会は昭和44年度の総会を5月25日に開いた。例年通り、場所は学校青汁給食の創始校である倉敷西小学校の図書室、時刻は午前10時より午后2時半まで。参会者は毎年出席して健康長寿のひけつを語る今年97才の矢野さんはじめ、遠く東北の山形県や関東・中部・近畿・四国・中国各地の約70名。
     まず会長の遠藤先生の挨拶につづいて、常務理事であった風早さん(ペンネイム深山旅愁・沙門悟)はじめ会関係物故者に黙祷をささげた後、43年度の事業経過と決算の報告・承認、44年度の事業計画と予算の審議・可決、役員改選の会長一任の議決。
     つづいて参会者全員が自己紹介・体験発表・質問応答を、途中昼食を共にして行ない、遠藤先生夫妻の平素たえざる指導と尽力を深謝して散会。
     なお、この度の昼食も「ナッパにマメ・イモ」という会独特のもの、この材料は倉敷遠藤青汁教室の寄贈、その調理や会場の世話は倉敷西小学校と青汁教室の方々のサービス、参会者一同その芳志を深謝。

    会の歩み
     緑葉食・青汁の普及は、広く実状はたしてどうなっているか容易につかめないが、これを推進している会の歩みは、このところやや哀微してきたようであり、これまで年々僅かながらも予算・決算が上向いていたが、昨年度は決算が少し下向いてきた。ために今年度は、会始って以来初めて、予算を少し減額するようになった。
     だが、食生活の乱れは年々はげしくなり、この頃は体だけでなく心もむしばまれているようてある。であれば会としては、まことに微力ではあるが、この是正によりいっそうの尽力をしなければならない。本年度もいろいろ苦労は多かろうが、お互い、まずみずから食改善にできる限りの工夫と努力を払い、身をもって隣人・友人・知人にこれをすすめたいものである。
     この食改善の目標は、まずもって緑色の濃い良質の青野菜を毎日体重の1%以上食べること、その最も有効な方法として青汁にして(ふつう人並に丈夫な成人で毎日カップ1杯いな2杯以上)飲むことである。と共に本日の昼食で示したモデルに従って毎日の食物を構成することである。
     もうひとつ、この青汁には、危険な農薬はいっさい使っていない安全なものを使うこと、さらにその他の食物も、よく吟味して、農薬に汚染されたものや添加物もはいった加工食品は極力さけることである。

    健康長寿のひけつ
     健康長寿は、ただ望んだところで、とうてい達せられるものではない。若い時代から、それ相応の心がけが大切であるが、とくに老令となってからは、格別その心がけが重要である。
     まず第1に、精神的に退屈しないことが肝要である。自分の得意とする仕事に、たとえ能率はあがらなくとも精出すこと、世の移り変わりに深い関心をよせること、微力ながらも人々のために、なにかをサービスすることだ。
     つぎに、こうした活動がそう不自由なくできる身体を養なうことが肝要である。これには青汁が最も有効適切である。歯か弱くても別にかむ必要がなく、胃腸をいためずに、とかく不足し易い栄養が十二分にとれるからだ。これに便通がよくなり、心身ともに晴れやかになり、おのずから仕事に精が出る、そして毎日時間のたつのを忘れて少しも退屈せず、つねに張り合を感じていける。と共に、体が要求して毎日青汁を楽しく飲むようになる。

    食構成の基本
     本日の昼食の構成は別表の通りであり、当面お互い食構成の基本とすべきモデルである。
     なおこの成分値のうち、青汁はケールで作ったものを大阪府立栄養研究所で測定したもの、青野菜は広く人々が実際に食べている緑黄色野菜の加重平均、芋は同様イモ類の加重平均、大豆・煮干・牛乳は標準成分表に従ったものである。これ以外に、青野菜を調味してグリーンサラダにするため、生のゴマ油・いりゴマ・酢・味塩・生タマネギを使っているが、成分値には加算していない。
     ところで、ただいま会のすすめている食改善は、毎日毎度ほぼこうしたものを主要食物とし、その他は、季節により好みによって、ほどほどに加え、ハラ八分にとどめよう、ということである。といって、菓子・砂糖・白米飯、酒や、筋肉部だけの魚・肉などは極力ひかえることが大切である。栄養上極めて不調和なものであり、青汁を少々沢山飲んでも容易に調和がとれないからだ。
     毎日こういうふうに食べていけば、あちこち体具合の悪い人は目に見えて丈夫になり、人並に丈夫な人はさらに丈夫になって、つねに心身ともに健やかに仕事に精が出るようになる。あれこれ厄介な病気にかかっている人も、しばらくの間、さらに青汁をふやし、基本食以外をさらにひかえておれば、ほとんど例外なく必ず丈夫になる。それは「健康と青汁」で数限りなく体験が発表されている通りだ。とくに最近急にさわがれている、原因も治療法もまだ全く不明のスモン病にかかった人も、こうして丈夫になった通りだ。

    本日の昼食
    食品名重量熱量蛋白質カルシウムB1B2
    CalmgIUmgmgmg
    青汁180485.352227000.110.55189
    青野菜100362.17419030.100.1554
    大豆3011710.25720.150.06
    2001983.42280.260.0838
    煮干10326.92200.01
    牛乳1801065.41801800.050.271
    全部53733.3107547930.671.12282
    除牛乳43127.989546130.620.85281
    除青汁48928.055320930.560.5793
    除牛乳青汁38322.637319130.510.3092
    摂取目安量1/3日量73325.050016670.670.6750
    対目安量
    百分比
    全部73133215287100167564
    除牛乳5811117927692126562
    除青汁661121101258385186
    除牛乳青汁5290741147644184
    摂取目安1日量220075.0150050002.002.00150
    41年度摂取1日量220674.949916001.030.90118
    対目安量百分比1001003332514578

    ねらいは各種の栄養の調和した完全栄養食
     それはなぜかというと、体具合がよくなるのも、病気が治るのも、よりいっそう丈夫になるのも、それ相応に薬の利用その他いろいろなことが大切であるが、その土台として、毎日の食物を改善して完全栄養をはかることが肝要であるからだ。各種の栄養を必要なだけ十分とり、その間に調和をはかること、すなわち栄養の摂取目安量に対する実際摂取量の百分比が、すべて100となることであり、こうした食べ方をすれば、そうなるからだ。
     ところで、別表下段をみれば分かる通り、お互い日本人が毎日とっている栄養を平均すると、熱量と蛋白質は100%で、必要なだけ十分とっているが、これが体内で利用されるときに必要不可欠であるカルシウムと各種のビタミンが33―78%と極めて少なく、栄養全体が著しく不調和になっている。このため、あちこち体具合の悪い人、あれこれと病気にかかる人、そして、いろいろ医療をうけても容易に全快しない人が、まことに多いのだ。
     これに引きかえ、本日の昼食で示したモデルでは、3分の1日量で計算してあるが、熱量と蛋白質に対してカルシウムとビタミンが十二分にそろって、完全栄養になっている。このため、これをモデルとして毎日の食物を改善していけば、少々厄介な病気にかかっている人でも、意外と順調に治っていくのだ。
     (ところで、このモデルでは、熱量は73%と少なく、蛋白質は133%と多くなっており、カルシウムと各種のビタミンはさらに多く、215、287、100、167、564%となっているが、その重要な意味その他については次号で詳しく説明する。


次回参照

6. 有害な農薬を使わない駆虫法

     渡辺 忠夫 

     最近の殺虫農薬は非常によく効きます。
     何でも、戦争中に研究された化学兵器、俗に言う毒ガスの化学合成等が参考になって、殺虫力の強い農薬が開発されたものも多い由です。
     それで、人手不足の農村では、大いに歓迎され、使用される様になりました。今時、この、楽に虫退治が出来て、しかも効力が持続する殺虫薬を全然使わないで作物を作るお百姓は殆んどありません。そこで、農薬の残毒問題が起った次第です。この問題は、ここ迄で打切ります。
     遠藤青汁の会の皆様は、農薬は絶対に使用さないのですから、問題外です。しかし、新緑の燃える頃になると、植物の生長も旺盛ですが、各種の昆虫類も大いに威張りはじめます。次の提案も、或いは、会員の皆様の中には既に実行して居られる方もあるかと存じますが、兎も角も、戦前から戦時中の、彼の物質不足の時代にも、ズッと今日迄、いろいろの植物を作って、職として来ました小生としての意見を申し述べてみましょう。

    1. 強い水圧の噴霧を使用すれば、水だけ使っても虫は退治出来ます。動力噴霧器で、葉裏の虫卵や青虫、アブラムシ等を吹き飛ばしましょう。強い雨風の天候がある年は虫の発生が少い。この理窟を人工的に作り出して虫退治に利用出来る筈です。
       カイガラ虫等は、強い噴霧で吹き飛ばされると、嘴が折れて死滅します。甕菜は、アオムシは発生しませんが、時として、夜盗虫がねらって襲います。この場合は、噴霧器等の道具は不要です。
       水を、根元にタップリ溜る程施して、虫を溺れさせ、近付けない様にすると宣しいです。エンサイは、この点、水に強いので、真に楽な駆虫法として水駆虫法が一番です。

    2. 無毒の人体用(入浴用)か、良質の洗濯用の石鹸水を造って、虫にかけてやります。前項と含めて、強噴霧で用いると、一層有効です。
       石鹸水ぐらいで虫が死ぬか、と疑う方もあるかと存じますが、試みに実行して下さい。案外有効です。総ての昆虫類の幼虫は、腹の両側面に一列に並んだ気孔があって、其処から呼吸して居ます。石鹸水の泡が其の気孔を塞げば窒息して死滅する理窟です。しかし、昆虫類の多くは蝋や油を分泌して水をはじきます。石鹸水は、虫の油を流し去る様に、粗い作業でなしに、丁寧、熱心に作業する必要があります。
       前項と本項を併用すれば大概、虫の発生には負けません。しかも、絶対安全だと保証します。

    3. 戦前よく用いた、人畜無害の除虫菊石鹸液の処方をお知らせします。第2項の石鹸液だけの場合は、この処方から除虫菊を除けば宜しいです。

       調合量
         除虫菊粉 50〜100g
         石  鹸 40〜120g
         水    20リットル(1斗)

       晴天続きのときは薄く、曇天のときは濃くします。石鹸を水に溶かすには、予め、5リットル程の水に石鹸を削り込み、加温(煮て)溶解せしめ、後、水を加えて、所定の濃度に薄めると、早く出来ます。しかし、除虫菊粉は熱いうに加えては駄目です。冷却した石鹸液少量で、錬る様にして、次第に溶かします。噴霧口をつまらせる心配のある大きなものは、漉して除きます。


     今日頃、この様な事を申し述べれば、農業技術者、又は園芸家としては、使いものにならない古い頭の持ち主だと、笑い者にされる事必定です。
     若い技術者は知らないかも判りませんし、マア馬鹿者扱いにされる事を覚悟して申し上げてみました。だまされたと思って試して下さい。

    (日南海岸、サボテン公園技師長)



7. 水瓜

     水瓜のシーズンになった。暑い日ざかり。
     汗をぐっしょりかいて上りつめた峠の茶屋で、谷川からひいた筧の水に冷やした水瓜。とても忘れられぬ味だ。
     ところで、厄介なのは、あのおびただしい種子。今は、以前にくらべ、ずっと小型になったが、数は、かえって、ふえたのではないか、と思われるほど。
     一々出すのはこまとに面倒。そこで、きつい薬をつかった「種子無し水瓜」というものも出来てはいる。これを、改良だといい、農業の進歩のたまものだ、と賞讃されているわけだが、要は、科学者のいたずらから生れた奇形児。
     種子がなくなると同時に、果肉の成分にも、何ぞ異常がおこってはいないだろうか。気味のよくないことだ。
     それに、おどろいたことに、うまい、うまいとよろこんで食う果肉の成分は、殆んど水に近い貧弱さにくらべ、捨ててかえりみない種子――無くしてしまおうとさえされている種子の成分の、なんと素晴らしいことか。もちろん、これは、種子の中の仁のことだが、蛋白質は多いし、脂肪にもとんでいる。しかも、この脂肪は、血液コレステロールを、むしろ下げるようにはたらく良質のものだ。そして、熱量は大豆よりも多いくらいだ。カルシウム・・燐の比は余りよくない(酸性度かつよい)が、鉄にとみ、ビタミンBもかなりある。
     といった栄養食品。
     中華料理には無くてはならぬ不老強精食品。だから、これを捨てるのは、まことに勿体ない。というわけで、さいきんは種子ごと食べることにしているが、簡単にくだけ、味もかわらぬ(昔の大型の種子は少々食べづらいかも知れないが)。
     そして栄養分は少しもたらぬから、まさに、一石二鳥にも三鳥にもなろうというものだ。あえて、水瓜は「種子ごと」とすすめたい。葉も食べられる。煮ても、生でも、また青汁の材料にも。



8. 爪の伸びがはやい

    桐生市 T.S. 

     6年程前から、青汁のお蔭で、毎日非常に元気に働いております。
     かえりみますと、8年前の胃潰瘍の手術前後の頃は、すっかり体力が衰え、頭髪も地肌が見える程にうすく、爪も白く、ケヅメが親指以外には全く無かったものが、3年程前から、青汁のお蔭で、昔の丈夫な状態に、すっかり戻ることが出来ました。
     すなわち、うすい頭髪も、白髪こそ増えたが、毛は多くなり、毛の太さもバリバリする程になったし、爪もケヅメが全指に現われ、赤味を帯びた、つやつやした、しっかりした爪になり、その伸びの早いことにも驚いております。



9. 家中青汁党

    八幡市 Y.A. 

     早速飲用しましたところ、驚く程の効果あり、永年困っていた胃病、便秘がウソのように消えて、毎日の食事も大変おいしくなり、特にこれまで偏食ばかりしていた私でしたが、青汁を飲み出してからは、何を食べてもおいしくなり、その効果の大きいのには、私よりも家内や子供達の方がびっくりしている有様で、今では家中大の青汁党となり、家内などは隣組の常会などで御書のうけうり講演などいたし、大得意の様子です。



10. しっかり飲みたい

    佐野市 G.S. 

     36年9月25日に「青汁の効用」の本を買って、ずい分と青汁をのみました。
     目下67才ですが、36年に3冊買って、子供にもわけてやりました。
     その内、クコがはやりはじめて、クコの本を4冊買って子供にもわけてやり、自分も沢山のみ、1年くらいした頃、流行もやみ、どこにもクコが無くなっていたのが、沢山あるようになりました。
     しかし、青汁とクコとでは、青汁の方が、今では、よほどよいようです。
     種子をおくっていただいて、よい青汁を沢山のむ計画です。



11. すっかり健康に

    益田市 S.Y. 

     永年の心臓病で、その発作に困っていました。
     先生のご著書を拝読しましたり、「健康と青汁」紙上で、いろいろお導きいただいていましたが、何といっても、ケールをつくる事も、青汁にする事も、自分では出来ませんでしたので、すべて人手によって飲用していたような状態でした。
     でも、青汁を飲むと、何となく気分がよくて、健康になれるように思われて、頼む人には迷惑とは思いつつも、飲まねば気がすまないようでした。
     青汁のおかげと、私のその心の念のためでしょうか、昨年の5月頃からは、すっかり健康になり、畠も自分で耕してケールを作り、毎朝食には青汁をいただいています。
     今では、朝早くから夕方おそくまで、殆んど休む暇もなく、何とか、仕事を見つけては、働かせていただいています。
     今一つ、私の心にしみて忘れられない事は、ずっと以前いただきました先生の療養訓です。
     すべてに感謝、心明るくおおらかに、くよくよしない等々のお言葉は、常に心に刻ませていただいています。
     そのおかげと、「健康と青汁」紙上のお導きのおかげによるものと存じ、感謝いたしております。
     畠も多くはありませんが、なるべくケールを沢山作って、年中、青汁を飲みたいと思っています。
     ケールの種子は、近所のお方にもおわかちしています。
     だんだんケールの青汁のよさが、おわかりになる方もおいでになります。



12. おのれに勝つのが先決

    山形市 G.K. 

     先般、当地テレビ局より、要請辞し難く、当地国立病院長と山形県衛生部長ニ戸医博と、私との三者面談で、「癌の征服」と題するテーマで、40分の対談がありました。
     10年前、胃潰瘍と十二指腸潰瘍で手術摘除のとき、カルテがガンであった、とのことです。
     見舞に来た内科の医博のすすめで青汁をやりはじめ、1日も欠かしたことはありません。
     東南アジヤ、欧州の50日の旅も、ホテルで青汁をやり、10年1日の如くです。
     病に勝つには、まず、おのれ自身に勝つことが先決、と存じます。
     65才の今日、疲れを知らず、前向きで、健康そのもので、日々愉しく、有意義に過されるのも、青汁ことに生のは生命の源泉の核があるので、生を一朝も欠かさず、習慣としておることは、青汁と健康の新聞の力添えと感謝しています。



13. のまぬと物足りない

    福岡県 M.K. 

     一昨年、主人が大病をいたしまして、その時に、青汁のことにつき、いろいろ本などを読み、勉強いたしました。
     そして、わが家の庭に1坪のパセリ畠をつくり、青汁をのんでおります。
     とても、体にいいように思います。
     でも丁度今頃は種が出来ます関係上、パセリが思うようにとれません。
     たまたま「青汁の効用」の中にあるケールは1年中とれますとか。ぜひつくりたいと思います。
     毎日飲んでいて、1日でも欠かず、その日が、ものたりない気がしてなりません。



14. アジサイ 菊を犠牲に

    東京都 H.T. 

     まだ武蔵野の木立の残してある中に教会があって、他所の畑が少し。
     その片隅に4〜5畳の私の家があり、1・5坪くらいの庭があります。
     今年は、アジサイと菊を犠牲にして、ケールにしようかと考えています。
     こんな狭いとこに、キウリ、ナス、トマト、1本づつでも、と慾ばっています。
     仕事場の保育所まで、バスにて10分。
     くたくたになって帰って来ます子供に青汁を、との念願なのですが、道具はスリバチ程度ですし、協力者が必要なことなので、考えているだけです。
     ノビルを生で食べて、おばちゃん美味しいよ、といってくれる4才の児もいます。



15. 青汁いろはがるた

    岡山市 H.N. 

    (ア)青汁世に出せ長寿希いて
    (イ)今の料理は短命料理
    (ウ)うちじゅう揃ってイモ・マメ・ナッパ
    (エ)栄養とるのにハテナ?病気は
    (オ)おやさいパリパリ生命力モリモリ
    (カ)噛んでも飲んでもケールが一番
    (キ)気立てのさやしい野菜党
    (ク)苦しむ人に神の青汁
    (ケ)「ケール」と「健康」無二の親友
    (コ)小魚ヒジキは 本の宝
    (サ)砂糖は多病短命のもと
    (シ)沈む青汁本物青汁
    (ス)すすめる青汁感謝のお礼
    (セ)せくないそぐな三月は頑張れ
    (ソ)揃え労力体力智力増せよ徳
    (タ)タッタ1合リンゴで50個
    (チ)沈澱しても効果はおちぬ
    (ツ)つまらぬ病気で捨てるな時間
    (テ)手本は内地の遠藤先生
       手本は外地の岩滝さん
    (ト)豆腐は日本の食の華



16. 質問箱

    神奈川県 A. 

     問
     肝炎には、蛋白質が必要だから、野菜ばかり食べるのは問題だ、といわれましたが、青汁は差支ありませんか。

     答
     蛋白質も必要ですが、それとともにミネラル・ビタミンも無くてはなりません。
     つまり、肝臓を強くするには、栄養が完全であることが大切です。
     そこで、良質ナッパの青汁は、差支ないどころか、絶対必要です。
     しかし、その材料は、必らず清浄無毒性の、安全なものでなければなりません。
     市販の材料の青汁をのんで、初め2〜3週間は好調だったが、しだいに悪くなり、ついに肝炎になる、という人さえあります。
     これも、青汁が悪いのではなくて、その材料野菜に農薬がかかっていたからです。
     その他、一般の食品も同様、かならず安全なものであること。
     危険な添加物のはいっている加工食品や既成食品(インスタント食品)には、十分注意して、出来るだけ自然のものにすること。



 コラム紹介

     人間は、自然のあたえる全き食品を、そのまま、すなおに受けようとはせず、手を加えて栄養価を落し、脱落した成分は、「科学」した知識だけによって(それも、決してまだ完成してはいない)えられたもの=薬品で補おうとする。
     また、食品の商品価値をたかめるためには、危険な農薬、防腐剤、漂白剤その他の薬品、着色料、人工調味料の使用もあえてする。こうした、反自然のむくいとして、人間は、心身の頽廃をまねいている、といっても、決していいすぎではあるまい。








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