健康と青汁タイトル小  <1968年7月15日発行 第143号>
 目次




1. 腸を強くするには

     医学博士 遠藤 仁郎 

     腸がよわいということは、ふつう、下痢しやすい腹のことを意味します。
     食物の消化は主に小腸の仕事で、小腸から送られて来る内容から、水を吸いとって糞塊をつくり上げ、それを体内に排出するのが大腸の役目です。
     ですから、下痢しやすいのは、大腸の働きが悪くて、水分が十分吸収されないためか、あるいは大腸が感じやすくて、僅かなことでも、腸内への水分の分泌が多くなって、便が軟くなったり、腸管の運動がたかまって、便が固まりきらぬうちに出てしまったりすること。
     つまり、腸が弱くて、働きが悪く、また、感じやすくて不安定なためです。
     これに対しては、なるべく腸をいたわってやることと、ともに、鍛錬を加えて強化し、安定させることが根本です。

     まず、内からは、なるべく消化しやすい、刺戟の少い食物にする――不消化な線維や刺戟物の少い、また温い飲食物。
     そして、外からは、腹をつつんで冷やさぬよう気をつけ、懐爐や湯タンポであたためること。また、温浴、腰湯。ただの風呂でもよいし、塩湯なら尚よろしい。以前には菖蒲、ヨモギ、柳葉、イチジク葉、松葉、杉葉の湯や、大根千葉湯などが好まれていました。ケール湯がよいという人もあります。何でもよろしい。野菜やその他の青葉湯、また青汁のしぼり渣湯も結構です。
     温泉もちろんよろしい。要するに、腹をぬくめるのが眼目。しかし、これらは、いずれも消極的ですから、もっと積極的に鍛錬を加えて、少々のことでは、ビクともせぬようにすることが、より肝腎です。

     食べものについては、不消化物や冷い食べもの飲みものは、出来るだけよくかんで食べたり飲む。不消化物が悪い、冷いものがよくないというのは、消化のよしあしとか、温度そのものよりは、むしろ、そのかみ方によります。どんな不消化物でも、よくかんで、かみつぶしてオモユのようにして飲みこめば、少しも差支ありませんし、いかに冷いものでも、よくかんでいるうちに温って来ます。
     冷い飲物も、ガブ飲みせずに、一口づつかみしめて飲めば、決して、そうこたえるものではありません。
     昔の人が、水でもかんで飲めと訓えているのは、このことです。腸がよわいからといっては、何もかもドロドロにし、消化しやすくして食べるのは、老人や幼児はともかく、一般には、大事にするようにみえて、実は、かばいすぎ、鍛錬の機会をなくし、強くなる機会を捨ててしまうことです。
     消化しやすくとか、温いものとかいった、細かい末梢的な注意よりも、栄養分の完全にそろった食、しかも、生の菜っ葉と、生の脂肪(バタ)をそえた完全食であることと、それを、十分にかみくだいて食べる、ということの方が、むしろ、より根本的な条件だ、と私は考えます。

     また、腹部にも、なるべくいろいろの刺戟を加えて、腸の働きを強め、抵抗力をつくるよう努むべきです。

    腹の皮の機械的の刺戟
     腹の皮を撫る、さする、叩く、圧える、震動さす。つまんで持ち上げ急にはなすなど。
     仏典に、「下痢には腹を棒で叩く」とか、「赤痢白痢には手を以て丹田を捻れ」などとあります。
     いずれも、反射的に腸の血行をよくし、働きをつよめるものです。

    腹の皮の運動
     腹の皮を走らすといってペコペコ早く走らすように動かす。または、腹の皮を力を入れてふくらましたり、凹ます。
     呼吸にあわせてやってもよろしい。腹式呼吸では、吸う息で腹をふくらまして力み、吐く息で腹を凹まして力む。
     胸式では、吸う息で凹まし、吐く息でふくらます。歌をうたうのもよし、嘔吐運動をやるのもよろしい。
     ヒポクラテスは、「激しい下痢は自然に嘔吐すると治る」といっています。上体の前後左右への屈伸またはひねり運動。
     両下肢を上げ下げしたり、グルグル円を画く運動。うつ伏せで、手をついて上体をおこす運動などなど。
     いずれも、腹圧をたかめ腹部にうつ滞する血液を駆出し、腸の血行をよくすることでも、腸の働きをよくするわけ。



2. (青汁教室) 食養生についての断想(13) 主として子供の養育について
前号参照

     子供のしつけのうち、最も重要なことは、まずもって正しく食べるように、どんぴしゃり、青野菜・青汁を好んで沢山食べるようにしつけることだ。しんから丈夫になり、毎度の食事がたのしく、おのずから身も心もはずんでくる。こうならなければ、どんなしつけも、とうてい、うまくいかない。


     子供を丈夫に育てよう。しっかり食べさせようとつとめていない親はない。だが、実際は、意外とピントはずれ、間違ったことをしている場合が少なくない。その主要点は、菓子と砂糖が多すぎること、ごはんをヤタラと沢山食べさせること、青野菜が少なすぎること、そして既製の加工食品を使いすぎることだ。

     この子は特異体質で、といって、しょっちゅう子供をつれて医者通いをしている親がある。なぜ、もっと本気になって正しい食べ方をしつけないのであろうか。間違った食べ方をさせていては、いくら医者通いをしても、ほんの一時おさえであり、そのうち、ちょっとやそっとの医療ではとうてい治らない、ほんものの特異体質になってしまう。

     この子はこれこれの体質で、といって、なにかあきらめているような親がある。確かに体質には、遺伝的素質といったところがあり、これは、どうにも改めがたい。
     だが、人々めいめい現に備えている体質は、この素質を土台としながらも、胎児の間から長い間の養育、とりわけ食養によって、だんだんと作りあげられたものであり、従ってまた、食養を改めたら、それ相応に改善できる。
     成長期であればあるほど、その可能性が高いのだ。それに、こうして作りあげられる体質であるから、いったい遺伝的素質がどの範囲のものか、実は容易につかめないのだ。
     こんな、つかみどころのないものを、とやかくいって、体質の改善を怠り、あきらめることなく、養育とりわけ食養によって改善できることに着目して、そこに、新たに工夫し努力することが肝要である。

     子供だけに青汁をのませて丈夫に育てようとしても、それは、いささか見当ちがいであり、ムリというものだ。

     いったい子供の体が弱いのは、ひとつには、親の食べ方が間違っているからであり、よくない食習慣が身についたためである。まずもって親みずから青汁をのみ、さらに食物全体を改めて、これに見習わせなければならない。
     でないと、たとえ子供が青汁をのみ始めても、とかくクスリと考え、病気の間だけとなり、体具合がよくなると、やがてはやめてしまい、とうてい、よい食習慣が身につかず、本当に丈夫にはなれない。

     好きなご馳走をタラフク食べ、マルマルふとっていて、なおムショウに食べたがる、といった慢性的飢餓状態に陥っている子供がある。おもしろくもない試験勉強にかりたてられているからでもあろうが、もっと重大なことは、体が本当に要求している青野菜をロクに与えず、もうそうほしくはないご馳走ぜめの上、なおヤタラと甘いお菓子を与えてキゲンをとるからだ。

     かつては、医者の子は病気で死なず薬で死ぬ、といわれていた。この頃は、医者の子だけではなくなっている。だれでも容易に薬が手にはいるからだ。それも、素人判断では危い薬までもだ。それに、マスコミを通じて、これさえのめばと、盛んにのめのめと宣伝されている。ために、マトモな食養を怠って安易に薬をのませ、また、さして病気でもないのに薬をのませて、かえって病弱に育てている。
     そして、また薬をのませ、ますます病弱にして、生命をちぢめているのだ。
     「クスリヤよりヤオヤ」に走って、まずもって青野菜をしっかり食べさせることが養育の土台なのだ。

     (付記)この断想は、毎度の青汁教室で、遠藤先生がくりかえしお話しになっていること、それに学んで参会者が自ら体験して話しだしたことどもです。(友成)



3. 夏ののみもの

     医学博士 遠藤 仁郎 

     夏にはアイスクリーム、サイダー、ジュース類が好まれます。信用のおけるメーカーの高級アイスクリームなら、あるいは安心できるかも知れないが、どこにでもあるアイスクリンやソフトクリームともなれば、はてさて、はたして何がはいっていることやら。
     サイダーも、全糖ものはともかく、大抵のものは人工甘味入りだし、ジュース類はすべて合成品。色も、味も、香りも、すべて化学薬品。それに、防腐剤その他もろもろの薬品もはいっているという代物です。もう成長しきった大人たちや老人はまだしも、発育ざかりの子供や妊娠中の婦人たちには、こうしたものは、飲ませたくない。
     ぶっかき氷にかけるジュース類も同じ。シロップや甘煮小豆も、純粋の砂糖ものであればよろしいが、さて、いったいどうなっているでしょうか。氷のかけらを浮かした砂糖水か麦湯、生果物のしぼり汁、自家製梅酒の水わりなどの方が、ずっと健康的といえましょう。
     少し手のこんだものでは、酒石酸やクエン酸と重曹とを入れてつくる炭酸水。
     これは私ども子供のころ、よく飲んだものです。子供のころといえば、真夏の土用の飲物に甘酒と飴湯がありました。
     暑い日盛りに、天秤棒をかついでやって来ました。暑い時の熱い飲物はクスリだ、と家のもの皆が、そろって、汗をかきかきすすったものです。生姜がよくきいて、とてもおいしかったことが思い出されます。
     水泳から帰って飲むのも、たいてい、あめ湯ときまっていました。片栗湯や葛湯もよくつくりました。茶碗に片栗粉や葛粉と砂糖を入れ、少し水でねり、にえたぎっている熱湯を注ぎ、煮えて透き通って来るまで、かきまぜる。熱い牛乳だとクリームのようになる。これも熱いのを飲みました。こうしたよい飲みものも今では、もう、覚えている人も少いことでしょう。全く惜しいことです。



4. 急性腎炎

     医学博士 遠藤 仁郎 

     腎炎は、急性の間でなければ完全には治りきらないし、その間に治しておかなければ、ついに、一生のわずらいになってしまう。しかもまだ、これという薬はなく、むかしながらの安静と保温と食餌、にたよるほかはなく、食餌はことに大切です。
     私は、これに、青汁・イモ・マメ・ナッパ食をすすめ、だいたい次の表のように、まず、初め青汁だけ3〜4日間。
     次で生ナッパ、さらにイモ(初め1日150、1〜2日毎に300、450としだいに増量)。
     その後、1の間は3〜4日、2は数日、3は1〜2週間くらいの間隔をおいて、症状(尿蛋白その他)に注意しながら、調子がよければ加え、調子がくずれれば、もとに戻すなど、試験的に慎重にやって行く。
     なお野菜・果物は適宜に加えてよいが、米や肉類はなるべく少い方が安全。
     もちろん、これは、一つの雛型を示しただけで、この通りで(ことに分量)なければならぬのではない、念のため。
       
    10
    青汁3〜6合×6〜3  
    生菜 100〜150×6〜3 良質緑葉菜
    ×150〜300400200 馬鈴薯、甘藷、
    里芋、山芋など
    豆腐 450〜6001.5丁1〜0.5
    大豆   100100〜50  
    牛乳    1〜3合  
    小魚     50100 全体食べる
          12  
    雑豆・雑穀       50〜100 雑豆、ソバ粉、
    小麦粉パン(無漂白)
            50〜100
    肉類        50〜100  
    食塩    35  
    煮干     大匕12  
           ×初め50づつ       ×牛乳の量だ
           3回以後漸増        けへらす

         食品すべて良質・安全品であること。 調味料 砂糖ひかえ目、酢、果物酢、植物油適宜



5. 百まで生きられそう

    在米 D.I. 

     私は、今年の7月19日には、満89才になりますが、神様のお守りと、青汁、玄米菜食のおかげさまにて、すこぶる元気で、今でも、健康についてのことと、神様のご恩寵を、人々にお伝えすることを楽しみとして、日々を感謝のうちに暮しています。
     この分でしたらば、まだ向う11年は丈夫ではないか、と思っております。しかし、ご用の出来なくなった時は、いつにてもお召し下さる時を楽しみにしております。
     私の心境は、只今が、私の一生涯のうちの一番楽しい嬉しい時でございます。しかし、この健康を維持してまいりますには、非常な努力と研究を要します。

     私は只今、

      朝食
         パン1〜1.5枚。コーヒー1杯、ハネーとクリームを入れます。バタは普通の牛乳からとったものでなく、コン(注玉蜀黍)の油からとったマチヨリンを使います。オレンジ1個。
      昼食
         青汁約1パイント。(人参・セロリ・レタス・パセリ・ケールなど)ほかに、カテージ・チーズ少々(テブルスプーン山盛3杯ほど)、あるいはクッキー2、3枚ほど。
      夕食
         玄米
           日本の飯茶碗に四分の一ほど。ほかに野菜、豆腐、味噌汁、海草等。出来るだけ少量。
         デザートには、
           乾したプルーン、またはテーツ等3〜4個。その他、近来は卵、肉類は殆んど食べませんが、時には他家へ行った時など、少量食すこともあります。
         菓子類
           平生は食しません。
         ミルク
           近来、市場に低脂肪乳というのを売っております。それを1日2回ほど、ココア、ハネーをまぜて飲みます。


       なお、近来、当地の65才以上の人々に中気、当地では「ストロク」と申しますが、これにやられる人が非常に多いのですが、この病の原因や治療法を知りたいと思います。


       お食事大変結構と存じます。青汁やグリーンスがもっと多ければ、なおよろしいと存じます。
       ストロク、こちらでいう脳溢血や脳軟化ですが、原因は動脉硬化で、結局、ご馳走の食べすぎや運動不足から来るものです。
       粗食、菜食、乳菜食の少食が大切なわけです。(遠藤)



6. 腎炎全快

    笠岡市 G.K. 

     急性腎炎で、昨年5月末より7月25日まで入院し、青汁のご指示をいただき、強い意志のもとに実行いたし、病気もめきめき快くなり、約一ヶ月間で蛋白も(−)となりました。
     なお、栄養のバランスと食事法のご指導等で認識をかさね、煙草もやめ、体質改善も出来ました。かえりみますれば、終戦直前後にかけ、ニューギニアの未開地の、食糧事情の最悪のところに駐屯いたし、食うために生きるのか、生きるために食うのかの最期の極に達し、その際、人間の食物に、塩と青野菜の貴重さ尊とさを、切実に身をもって体験いたしています。
     ついては、病院にて先生より直接に青汁のご指示をいただくとは、どういう巡りあわせか、ただただ感謝の至りで、貴重なる第二の体験をいたしました。
     退院後も、2週間毎に通院いたし、本30日(43年1月)に、完全治癒の指示をいただきました。
     なお体質もよくなり、体重等も、私はやせ過ぎでしたが、適度の体重になり、スタミナも出来、カゼも今年は、今までになく、ひきません。
     青汁のおかげで、腎炎全快いたしました。月々情報をおくって下さいまして有難うございます。



7. 私のぜんそく


    (大阪市立助松養護学校で喘息の児童や生徒に、青汁を試飲させていますが、これは、その感想文の一部です。)

    島田巳栄子
     10月から青汁をのみはじめたが、その前までは、こなをのんでいた。でもやっぱり新しいビンのほうがのみやすい。冬休みから、学校に帰ってきたとき、調子がわるかったけれど、青汁をのんだら、いっぺんによくなったみたいで、食事もおいしく、食べられたような気がします。
     ぞんそくの時も、青汁はおいしくないけれど、がまんしてのんだら、ぜんそくがかるくて、すむような気がしました。
     ときどき病人さんの青汁がのこっていた時、のんであげるが、それだけ自分が元気になると思うと、青汁もおいしく、あまく、感じるようになりました。
     早くじょうぶになるためには、青汁を6本だされても、のめるような気がします。
     早く元気に元気にとむりをしてはいけないが、これからは、青汁をのむときは、ジュースをのむ時のようにおいしくのもうと思います。



    藤山千恵子
     こんどの青汁は、前のこなとちがって、とても飲みやすいです。青汁を飲み始めてから、だいぶ元気になったように思います。
     でも、私はだいたい冬は元気なので、青汁がきいてきて元気になったのかどうかわかりません。
     春、夏、冬休みも、飲めたらいいと思います。できたら飲めるようにしてください。



    中村純子
     青汁をのむと、元気になると、思ってのんでいる。だから、私には、わからないが、少しずつ、元気になってきてると思う。
     また、これからも、もっともっと、青汁をつづけたいと思う。
     それに、このごろ、ちっとも、青汁がまずいと思わなくなった。
     でも、ぜんそくの出ているときは、のみにくい。だけど、これからは、ぜんそくが出ている時も、なるべくのめるようになりたい。



    岩崎禎之
     さいしょに青汁をのんだのは面会日だった。みんなののんでいるのを見ていたら、これぐらいすぐのめるだろうと思っていたが、のんでみると、ものすごくまずかった。
     でも、のんでいるうちに、まあまあのめるようになってきた。今はもう少しだけおいしいと思うようになってきた。



    荻田尚子
     10月頃から、青汁を飲んでいますが、おかあさんに「このごろ、顔色がよくなったね。」と言われました。
     これは、青汁を飲んでいるためだと思います。始め飲むのが、とてもいやでしたが、だんだんと、なれてきました。
     いまでは、飲んでほんとうに、よかったと思っています。これからも続けていきたいと思います。
     そして、毎日毎日、青汁を持って来て下さる、おじさん、私達のために、本当にありがとうございます。



    川久美子
     10月から飲みましたが、11月までの事と言いますと、私の病気には、どうも感じませんでした。
     11〜12月までは、ぜんそくが余り出ないようになりました。
     それで、私は、いつも来てくれる、おじさんにも、お礼を言いたいと思います。
     それも、味がまずいと思いますが、やっぱりいやいやでも体のためには、飲みたいと思います。これからも、どうぞよろしく、お願いします。



    池田敦子
     はじめ、青汁を、のんだとき、いやだったけれど、このごろは、少しだけいやだなと思う。
     そして、からだのじょうたいもいいと思う。青汁は、あじは、まずいけれど、けんこうに、いいんだなと思った。
     はじめに飲んだ青汁と、このごろの青汁は、あじがちがうみたいにかんじる。



8. タウコギ

     水田の畦道や荒地など、湿地によく見かける雑草。
     秋、枝毎に黄ろい花がつき、一〜二寸の柄の先に、細長い種子、数十本をたばねた穂ができ、熟すと放射状にひらき、先端の逆刺で衣類や毛皮にへばりつく。
     川原などの草むらを歩いたあと、ズボンや外套についたこの種子をとるのに難儀した経験のある方も少くなかろう。未熟な穂も、なげつけるとよくくっつく。
     子供のころ、よくやった戦争ごっこで、これを矢玉に見たてて、敵味方、たがいに投げ合ったものだ。
     タウコギは、田五加木の意で、葉の形がウコギ(五加木)に似ているからだそうだが、本草綱目には、「頭髪を黒くし、老衰せず」と、五加木と同様の不老長寿の効がいわれているからではあるまいか。
     なお、「赤白久痢、小児の大腹痞満、丹毒寒熱に主効(臓器)」、あるいは、「血痢に主効(図終)」とあり、わが民間では、健胃、鎮咳、ことに結核に特効が宣伝されたこともあった。
     成分については、上野金太郎氏(薬誌二四、明三四)によれば、「樹脂やや多量、揮発油少量、臘やや多量、苦味質極少量、粘液質多量、無機塩類(硝石および塩化加里)多量」。
     とあるだけで、特別の有効分はみつからなんだらしい。もちろん食べてよい。「苗葉を採り、炒り熟し油塩に調へ食ふ(救急本草)」で、たいていは、ひたしものにして食ったらしいが、煮物に入れてもよいし、グリーンサラダにしてもよい。
     青汁にもなる。真夏の炎天下にもよく繁るので、夏枯れの野菜不足のばあいの材料として重宝なものの一つだ。(遠藤)



9. 昭和43年度 遠藤青汁の会 総会便り

     43.5.26 於 倉敷西小学校

     表題の総会が、5月26日、例年通りに開かれた。だが、この度は、とくに岡山県知事の加藤さんがわざわざ参会され、また、毎度、健康長寿の模範を示して下さる96才の矢野先生も参会された。
     まず会長の遠藤先生の挨拶についで、会関係物故者に黙祷をささげた後、加藤さんの所信を拝聴。
     ついで、青汁を飲みながら、42年度の事業経過と決算、43年度の事業計画と予算を審議、遠藤先生ご夫妻のご奉仕を深謝すると共に、今後のご尽力をお願いして承認した後、矢野先生の所信を拝聴して昼食。
     この昼食は、本会独創の「イモ・マメ・ナッパ」の模範食、すなわちジャガイモ200gをむしたもの、大豆30gをやわらかく煮たものと豆乳200g(以上いずれも味つけなし)、生の青野菜200gを生油と酢と塩と生タマネギで調味したもの。といった栄養と安全に、最高をはかったものである。
     この材料と調理は、倉敷の青汁教室の有志が寄付し奉仕したものであり、会場の準備その他は倉敷西小学校の先生方のお世話になった。
     参会者一同、深謝しながら、食後しばらく懇談して散会。


    海外とくに中国で活用され始めた青汁
     遠藤先生は、緑葉食・青汁の普及について、こう述べられた。病気の治療に健康の増進に、この活用を思いついて25年。この間、あれこれと困難に出くわし、また誤解や非難もうけたが、これを実際に活用して確実に効果をあげた人々がふえるにつれ、いよいよやみつきとなり、この研究と普及は一生やめられないものとなっている。
     この効果が広く知られるようになるにつれ、いかがわしい青汁があらわれ、監督官庁には手数をかけ、会関係者は心配・迷惑をこうむっている。
     だが、監督官庁の親切な指導と会関係者の誠実な努力によって、会の歩みは、徐々にではあるが着実に進展し、活用者が、国内はいうに及ばず、海外でも増加している。
     とくに韓国では急速に増加し、軍隊で、これを広く隊員に活用するため、目下、幹部の間で試験的に活用している由である。
     また中国では、昨年この効用が壁新聞で発表されて以来だんだん活用され始め、ケールの種子を1kgずつ2回も送った次第である。
     青汁といい、これをふまえた食改善といい、別に秘密があるわけではなく、平々凡々なものである。
     だが、これを誤用すれば効果が少なく、ときに思わぬ結果を招く。会員一同、よりいっそう正しく深く理解し活用し、その体験を通じて広く人々に普及し、なにより大切な健康の増進に奉仕してほしい。
     そのために「健康と青汁」その他の図書を発行しているので、これを大いに活用してほしい。

    自然の営みに誠実賢明に従った青汁
     加藤さんは、毎朝たのしく青汁を飲んで、心身共にいよいよ健やかな体験によって、こう述べられた。
     青汁を飲み始めたのは、ずい分以前のことであるが、それ以来、毎日朝食前、グウッと飲むのが楽しみである。
     この間、「健康と青汁」その他で、その意義の理解につとめているが、医学に素人であるため、その都度なるほどと合点はするが、細かいことは忘れてしまう。
     だが、毎日の飲用で確かに健康が増進し、この体験によって、健康は青汁の活用で初めて確実に保持増進できると、いよいよ信念を強めている。
     この頃は科学技術が著しく進歩して、人々の生活に大いに貢献している。だが、これが過信誤用されては、自然の営みを破壊して、人々に不幸をもたらす。
     今日その傾向があらわれてはいないか、たえず疑問をいだいている。とくに食物に、この傾向があらわれては、人々の健康と生命に重大問題が起こる。
     遠藤先生の緑葉食・青汁のすすめは、そこを深く反省したものであり、ために、これを活用した人々は心身共に確実に健やかとなり、私もこれを体験し深謝している。
     まことに青汁は、自然の営みに誠実賢明に従ったものであり、これこそ健康の保持増進の土台である。
     この土台があって初めて、医療の効果が確実にあがるのだ。岡山県民はいうに及ばす、広く全国民に、さらに海外諸国民に、これが普及することを念願してやまない。

    百才すぎてもなお元気で働くため
     矢野先生は、96才とは思えぬ気合いのこもったことばで、健康長寿の心構えをこう語られた。
     このあいだ、倉敷の「百まで働こう」会の世話人が来られ、健康長寿の秘訣をきかれたが、百才になったら働かないのかと、いささか不満であった。
     だが、91才で、なおかつ元気で活動している。カルピス社長の三島君の代わりにということであり、同君とは60年来の親友であるから、こころよく引きうけた。
     私は、目耳足が少し不自由で三島君のようには活動できないが、毎日少しも退屈せず、専門の中国近代史に取り組んでいる。
     国民革命が失敗し人民革命が成功しつつあるのは、名実ともに人民のための政治をしているからであり、わけても犯罪とりわけ政治家の汚職の絶滅をはかっているからである。
     そして、毛沢東をはじめ革命指導者が卒先して、質素倹約と清廉潔白を信条とし、その範を示しており、これに信頼して国民すべてが相互に戒しめあっているからだ。
     私は、歴史家として、こうした事実を究明して、日本国民に知らせたく、百才すぎてもなおかつ元気で働きたく、そのため、毎日青汁をのみ、食養生につとめているのだ。
     そして、こうした心構えと養生法を近く遠く人々に訴えたいのだ。(文責在友成) 写真は総会風景



10. 農薬の恐怖

     食卓から追放できるか 少ない対象に不安

    今秋スタートの残留許容量規制
     農薬の恐ろしさといえば、これまでは農薬を大量に浴びたり、飲んだりした場合の急性中毒だけが考えられ勝ちだった。
     ところが、農薬にはもう一つの恐ろしさがある。残留農薬問題、つまり収穫前にまかれた農薬が作物に残り、それを食べた人々の体内に蓄積されて、やがて人体をむしばむ、という慢性中毒の問題だ。
     日本では、この対策がこれまで欧米諸国にくらべて10年もおくれているといわれている。
     それだけに、今度、リンゴ、ブドウ、キュウリ、トマトの四食品に残留するパラチオンなど五農薬の安全許容量が決って、今秋から実施されることになった意義は大きい。
     だが、これで食卓から農薬の恐怖は追放できるだろうか――。

    アメリカより十年以上遅れ
     「許容量が決ったことは、画期的な進歩だが、それにしてもこんなにおくれたことは問題だ。生産を優先する立場と、国民の健康を第一とする立場の調整に時間をとったのではないか」――農薬問題にくわしい東京歯科大上田喜一教授は、こう指摘している。
     アメリカでは、残留農薬の慢性毒性を重くみて、許容量を決めたのは10年以上も前だ。ソ連なども負けず劣らずに決めた。
     日本では、農薬の使用量が年々ふえ「このまま野放しにしては危険」という声が高まったのはやっと数年前。しかし、対策が具体化したのは、昭和38年に国連世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が、それ以上の農薬を体内にいれてはならないという「許容1日摂取量」を15種類の農薬について決めてからだ。
     厚生省は39年から、米、野菜、果物など数品目ずつ農薬残留量の調査を始めた。
     そして一昨年にリンゴ、キュウリ、トマト、ブドウ、玄米の五品目を2年間調べた結果が出た。
     しかし、これを参考にいざ許容量を決める段になると、生産者や農薬メーカーの側に立つ農林省がいろいろ注文をつけた。
     「きびし過ぎて生産が減るようでは困る。湿気が多く、病虫害の異常発生が起りやすい日本では、そうした場合を見込んだ許容量にしてほしい」というのが農林省側のいい分。
     結局、さらに一年間、厚生、農林両省で協議を重ね、3年ごしでやっと許容量が決ったわけだ。

    使用率トップ銘柄も多い
     では、許容量そのものを関係者はどう見ているか。リンゴの産地の長野県園芸試験場は「たとえば、DDTの許容量1PPM(リンゴの場合。その他は0.5PPM)は、アメリカの7PPMにくらべて、きつ過ぎる。安いDDTの代りに値段の高いほかの農薬を使うと、生産コストにもひびく」と訴える。
     許容量以上に農薬が使われないため農林省が決めた「農薬安全使用基準」によると、早生リンゴの場合、これまで3回ぐらいまいていたDDTは1回、普通リンゴは8月中旬以降収穫まで使用禁止にするなど、DDTをふんだんには使えなくなる。
     たしかに、BHCの許容量などもアメリカの十分の一とかなりきびしく、全般的にヨーロッパやソ連にむしろ近いからだ。
     しかし、「アメリカの基準は甘すぎる」というヨーロッパ側の非難にアメリカでも許容量を再検討する動きもある。
     また日本の場合とくにきびしくしなければならない理由がある。
     日本では使われる農薬の種類が約三百種類、四千銘柄と多いため、一種類の農薬の残留量をぐんとしぼっておかないと、農薬全体の残留量がふえる心配があるからだ。
     しかも単位面積当りの農薬使用量は世界各国に比べて一番多い。「もっときびしくしたっていいじゃないか」という声が消費者団体などから出て来るわけだ。
     さらに、こんど決ったのが、たった四食品、五農薬というのも心もとないという意見が多い。
     アメリカではすでに穀類、コーヒー、食肉、牛乳、飼料まで実に三千種類もの許容量が決められている。
     日本でも、ナマで食べるキャベツや大根、毎日口にする米や茶などについて、毒性の強いドリン剤やEPNなどの農薬の許容量を早く決める必要があるだろう。

    監親体制の完備には難問
     決った許容量が実際に守られるかどうかということも課題だ。
     これはまず農林省が農薬を使う農民に対して、残留問題をどの程度徹底できるかにかかっている。
     農林省は、各府県の旧郡ごとにある病害虫防除所の防除員(一万八百人)や農業改良普及員に講習会を開いたり、各農家が戸別に農薬を使っていたのを共同使用に切りかえさせたりして、許容量を上回らないようにしたいといっている。
     しかし、農薬業者は売込みに熱中して、安全な使い方の指導など、ゆきとどいたサービスに欠けがちだ。
     また、厚生省は、全国の食品衛生監視員を動員して、農協集荷場や市場、小売店で抜取り検査をするという。だが、百万分の一という単位の微量の残留農薬を調べるのには感度のよい高価な機械と、専門のスタッフが必要だが、すべての府県に十分そろっているとはいえない実情だ。
     生産者や業者に説得力を持つためにも、監視体制は今のままでは万全とはいえまい。

    慢性毒性試験これから本番
     残留農薬による慢性中毒をなくすために、許容量が決められたほかに、農林省は新しい農薬を許可する場合、43年度からは慢性毒性をチェックすることになっている。
     急性毒性だけ調べていたのに比べれば、この点でも一歩前進だ。
     しかし規制の内容は、3ヵ月間の動物(ネズミ)実験でよいことになっている。外国では少なくても1年間、アメリカの場合はネズミとイヌで2年間試験したうえ、奇形が生れるかどうか調べるため三世代もの実験が義務づけられているのに比較すれば、まだまだ不十分。
     農薬の多くはもともと殺菌、殺虫効果のある、いわば“毒薬”なのだ。だから、たとえわずかずつでも毎日の食物を通じて口にはいり、体内にたまった場合、神経や内臓をいためたりガンの原因になったりしないかどうか、子孫へ悪い影響がないかどうかまで問題になるわけだ。
     目に見えない毒物から国民の健康を守るために、念入りな慢性毒性試験で安全なことがわかった農薬以外は使えないようにすべきではないか。
     残留農薬対策はこれからがむしろ本番といえよう。

    (43・3・30 朝日)



11. 或る引揚軍人の青汁体験

    福島市 M.A. 

     “わたしは、全地のおもてにあるすべての草と、すべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。”これは、皆さまご承知の旧約聖書、創生期第一章二十九節のことばでございます。はじめに、神さまは、私どもに、肉を与えると言われたのではなく、“草”を与えると言われたのです。

     さて、私は、元軍人として、満洲生活十余年、ソ聨抑留二年余、で帰ったものですが、数年前より、肩のこり、つかれが甚しく、商売柄1ヶ月に1回位宛上京するのですが、そのときは、必らず、東京で半日位寝てから仕事をする。又、在京中、例えば池袋や新宿駅の階段は、半分位昇ると、辛くて昇れなくなるので、休んでから手すりに掴まって昇るというような仕末でした。

     そんなとき、東京で、麻生さんという信仰の友より、遠藤先生のこと、青汁のことを聞き、帰って早速実行にとりかかりました。
     飲みはじめは、コップ半分がせいぜいで、その間、数度下痢をして心配しましたが、いつの間にか、コップ2ハイ位飲んでも全然下痢をしなくなり、又、今までのように、夜行で上京しても全然つかれなくなりました。
     1年位経った頃と思いますが、身体の調子があまり良いので、福島を午後の急行で出発。東京から夜行で大阪へ。その夜行で東京(用務)から福島へ戻る強行軍をしてみましたが、全然つかれず、我乍ら驚きました。

     今にして思えば、青汁を飲み出し下痢をしたのが境目として、私の身体はすっかり組織が変ったような気がします。何よりも“つかれる”ということを知りません。体重が七十瓩余もあり、豚の如く太っていたのですが、今では、六十瓩前後となりました。風邪が大流行しても殆んど罹らない。罹っても軽く、正におつき合いするという程度です。

     よく、私が、青汁を飲む前の話をしますと何故、医者にかからなかったかと言われますが、私としては、満洲、ソ聨の生活がこういう身体にしたものであり、又、所謂“年”でつかれるものとのみ思っていたわけですが、あとで診断を受けますと、糖尿病、肝臓障害、その他の病人でした。

     もし、青汁を飲まず、あのまますごしたら、重病か、死であった、と今更乍ら、青汁の効用に深く感謝している一人でございます。爾来、この附近では評判の青汁信者となり、“阿部という男は、青汁の話と「キリスト」の話きり知らない”とまで言われるようになりました。青汁の会福島支部も作り、なんと、一時は六十数人の会員を擁し、それが全部難病?の病人の集まりでした。

      ・便秘で腰痛甚しく、寝ることもできなかった人。高血圧で困っていた人。歯痛で困っていた人。胃が悪く、あす入院手術しようとした人。等々、数え上げれば、凡ゆる病気の人が集まり、その人々殆んどが快くなりました。(真面目に飲まなかった人はダメ)
      ・特に、中風で3年近くも半身不随で、言語障害まであった人が、2ヶ月余で、自転車に乗って歩くようになりましたし、最も素晴しかったのは、この地の病院で、治らないと宣告された七十余才になる前立腺肥大症の人が快くなりました。
       この人は、尿道から尿が出ないので、腹から管を通して出していたのですが、それが、何時もにじみでるように尿が出て止らない。食欲がなく、採れるのは、ただ番茶だけなので、衰弱して1ヶ月も持つまい、と親戚知人が最後の別れに来ている状態でした。青汁を飲み出して十数日目より、にじみ出る尿が止り、今では正常な放尿ができるようになり――この方は農業ですが――この高令で肥桶かつぎまでやっております。

     さて、私のことを“青汁と「キリスト」”という人々に二通りあるように思います。一つは、所謂ヒヤカシで言う人。他の一つは敬意を表している人とです。然し、もし、この青汁が新聞やテレビで宣伝されたり、デパートで高い値段で売られたら、必らずとびついて来るのが、前者の人々ではないでしょうか。
     考えますと、今の世の中は「マスコミ」に患いされて、うんと宣伝されるもの、金のかかるものが良くて、効くように思われているような気がします。あまりにも身近に、あまりにも価値のない(ように思っている)ものが健康によいと言われても、信じられないのかも知れません。然し、青汁は現在の、所謂「科学的」に解明しても間違いのないもの。金のない人でも健康になれるもので、これこそ神が与え給うものと確信しております。

     さて、最後に青汁についての笑えない笑話を紹介します。或る時、半年も前に青汁の話をして来た田舎のおばさんより、“親類の者が胃痛で困っているから”と、青汁のことを教えてくれとの電話がありました。それで、十通話近くかかって教えてやったところ、2〜3日飲んでケロリと直ったという事例があります。
     元来、ここ東北地方の農村では、ご馳走といえば、白い米の飯に刺身と言われる位、魚が珍重される反面、平常は、味噌汁と漬け物位で白米ご飯を3〜4杯も平らげているため、胃病や高血圧が相当多いようです。
     或る時、例に依って、或る農家で青汁の話をしましたところ、そこのバアさん曰く、“そりぁムリだべ!おら達ァおひたしにしたり、味噌汁に入れたり、朝から晩までヤセイ(野菜)を食ってんのに・・・・・・”と、文句を言われました。私は“ヤセイは、字に書いてある通り、青いものを、成るべく生のものを食うもんだぞい。味噌汁のヤセイがねずみ色になって溶けかかっており、おひたしが綿のように軟くなっていてはダメだぞい”と言うてきました。
     前記の電話をかけて来たバアさんが、そのときのバアさんであったことは不思議です。

     私が青汁をやり出した頃、不思議そうに見ていた当時小学生だった男の子二人が、中学となり、高校となりましたが、今では運動会とか野球試合がある前の晩は、青汁を特別に母に注文して飲んで行くようになりました。坊主共が苦でなく飲むところをみますと、青くさいとか飲みにくいというのは大人の偏見と思います。
     現在、日本は戦後二十年、どこでも、いつでも、好きなものを求められるようになりましたし、食生活の面でも、やはりそうです。
     然し、なんと病気が多いこと。不思議です。これは、何かが不足しているのです。その第一が食卓に青いものが不足していることではないでしょうか。青汁を飲んで健康に、そして、平和な家庭と世界に致しましょう。



12. もっと命は大切に

    横浜市 K.S. 

     健康である事は、何と、素晴しい事だろう。長年、胃潰瘍でなやまされ、横浜の青汁スタンドの田辺さんに縁があり、毎日呑む様に成って、食生活にも注意をする様に成って、食養生は自然と身についた感さえする。
     近頃になって旧友や知人が次々と死亡される知らせを聞くにつけ、人命のはかなさを痛感すると共に、何だか残念でならぬ。
     青汁や食養生を早く教えてあげたら良かったのでは無いかと今さらの様にくやまれる。
     然し、平常健康に恵まれている方々は、どうしても、自我が強く、仲々、人の進める事は、たとえ良い事であっても、実行して呉れない人が多い。
     其の点、病弱な人は、わらをもつかむと言う考えか、素直に言う事を聞いてくれる方があるが、少し丈夫に成ってくると、又、忘れた様に元の食生活にかえってしまう。
     病気をするには、かならず、自己の食生活にあやまりがあり、其のあやまりを正しくすれば、元気になる。
     元気に成ったら其のまま続けたらよさそうなものだが、実行出来ぬところに人間の弱さがあるのかも知れない。
     健康で永生きがしたかったら、いろいろの文句はぬきにして、青汁を中心とした食養生を実行する事が一番大切な方法ではないでしょうか。



13. 顔色よくなる

    東京都 I.Y. 

     1月上旬より青汁を始めまして、2ヶ月経過しました。以前はひ弱な子供でしたが、みるみる顔色もよくなり、ふっくらとしてまいりました。
     おかげで感激の毎日をすごしております。これまでは、少し熱が出ただけで、必ずヒキツケを起し、ゲッソリやせてしまいました。
     また、ゼンソクが年中出まして、呼吸困難になります(今もゼンソクの最中で苦しんでおります)。
     青汁を始めましてから、おかげで、大分軽くなって来ましたが、完全には治りません。



14. 犬に掘りかえされる

    愛知県 S.S. 

     タネ早速まきました所、全部青々と調子よく育っておりましたが、魚肥をやりましたので、一晩の中に近所の犬が根を掘り、全部めちゃめちゃに折ってしまい、泣くにも泣けず・・・・・・。今は八百屋さんでモチナ、大根葉や木の葉(柿)などの青汁を、1日3回服用(3合)しておりますが、便など今まで(医薬)みたことのないような便が、毎日通じますし、白毛が多くありましたが、なくなり、全く快調です。



15. 健康体となる自信

    北海道 M.M. 

     昨年3月、脳卒中にてたおれ、7ヶ月入院生活をいたしました。
     発病当時、左半身不随でしたが、6月より青汁(ハコベ、アカザ)を飲みつづけ、冬期間は松の葉、笹にて過し、今年は御会よりケールの種子をいただき播種いたしました。
     今年は北海道北地も気候がよく、6坪位のケール畑も大豊作で、7月から11月一杯、1日も欠かさずのみました。
     その甲斐あって、日常生活は普通に出来るようになり、今後も、一生懸命継続して、1日も早く、もとの健康体をとりもどしたいと思っており、また、完全な健康体となり得る自信ももっております。



16. 畑仕事に汗

    岡山市 M.I. 

     青汁のおかげで血圧の不安もどこへやら、毎日5時頃から庭へ出て、草むしりやら、畑仕事に汗を出しております。ケールも大変大きく成長いたしております。



17. 健康になれた

    玉野市 Y.M. 

     青汁のお蔭で、徐々に健康になれたことを有難くもうれしく存じております。



18. 質問箱 まずいのを我慢

    横須賀市 H. 

     問
     青汁はまずいのを我慢して飲ませばなりませんか。

     答
     なれるまでは好みに応じて適宜うすめるなり、味つけするなりして、飲みよくして下さい。
     なれればそのままで結構飲めるようになります。いやそのままの方がよくなります。
     なお、秋10月ごろから2〜3月ごろまでは味がよくなりますから、その頃から始めるのも一法です。



 コラム紹介

    極渇して飲むを欲せず、飲過多なるべからず

    (抱朴子)



    渇して飲み饒えて食う。
    なお多きを戒しむ。
    食は粗なるを欲し、
    並に速かなるを欲せず。
    むしろ少餐(さん)相接続すべし。
    (陶真人)



    人生の言葉
    深山旅愁        
    泣きたかったら、今日を思いきり泣くがよい。
    しかし、今日の涙を明日に持ち越してはいけない。



    身上に痛むことあるところにしたがって、
    杖をもって痛く病処を打つこと四五十にいたる
    赤痢、白痢、にわかに中悪しく、面青く、眼反り、唇黒く、
    人をわかたざるは、手を以て痛く丹田を捻ずれば、
    須臾にして、すなわち差(い)ゆ
    摩訶止観



    人生の声
    沙門悟
    わけ合って泣きましょ泣い合いましょう。



    精神と身体とを活動状態に於て保つことは
    老衰の到来を遅延させることになる。
    熟成期と老年期との間にこそ
    人間は青年期以上に厳格な一つの紀律を要するもので
    早期の体力衰壊は自分を放棄したことからきている場合が多い。
    我々の形成を助けたのと同じ要素は我々の衰退を遅延させることもできる。
    これらの心理的動因を賢く使役することは
    身体の組織と知能および通念の宝庫が
    老衰という深淵の中へ崩れ落ちる時期を遠ざけるのである
    カレル








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