健康と青汁タイトル小  <1968年4月15日発行 第140号>
 目次




1. 農村の不健康化

     医学博士 遠藤 仁郎 

     埃り、煤煙、排気ガス、たちこめるスモッグのうずまく都会。
     そこには、太陽の恵みも、空気の恵みもない。
     家はたちこみ、路は鋪装され、恵みの土の一かけらもない。
     まこと、すべての自然の恵みから見放された都会。
     食べものは、すべて、遠方からはこばれて来た、時間のたったもの、加工したもの、貯蔵したものばかり。
     街は車の洪水、危険この上ない交通戦争のルツボのまっただ中。騒音とはげしい生存競争に、神経はいやが上にもいらだち、身も心もくたくたに疲れ、すりへらされてゆく日々の連続。まこと人生の墓場。

     それにひきかえ、田舎には、澄みきった空、かがやく太陽。きれいな空気と水。緑の大地。新鮮な食物。
     自然の、太陽・大気・大地の恵みがいっぱい。
     都会でくたびれきった人々の、本当の憩いのふるさとであり、健康そのものの郷土です――少くとも、いぜんの田舎はそうでした。

     それが、はたして今はどうでしょうか。

     私の郷里は山の中の小さい村です。
     道路がよくなり、車の往来は確かにふえ、いくぶん騒がしくはなっていますが、山も野もあくまで緑。太陽はあかるいし、空気も水も澄んでいます。しかし、農薬は容赦なく散布されます。
     それも、手撒きのころには、汚染区域はごく限られた範囲に止っていましたが、ポンプになり、ついにはヘリコプターにもなった今では、あたり一面、所きらわず毒ガスの洗礼をうけます。
     この農薬は、水にとけて溝にはいり、井戸にしみ出し、川に流れこみます。
     また、何もかも洗剤で洗うようになってしまっていますが、その流し水また同様、溝にはいり、井戸にしみ出し、川に流れます。
     そして、セミの声は相変らずのようですが、秋の野の虫の音は確かに少くなっています。
     水に育つトンボの姿ともなれば、本当にたまにしか見かけないし、ホタルはすっかり減ってしまいました。  川の魚も減り、アユやコイは殆んど獲れなくなったし、田甫には、あれほど沢山いたイナゴは全然見あたらず、田ニシもいません。
     畑の土は、化学肥料でかたく痩せてしまってしまい、ミミズ一つ見かけられません。

     私どもが子供のころの農家は、朝まだ暗いうちから山に出かけてシバを刈り、牛や馬に踏ませて、よく肥えた堆肥にし、これを、水田にも畑にもうんと入れました。田甫には、フナやドジョウや田ニシがいっぱいいたし、畑には、指のようによく肥ったミミズが沢山いました。そして、危険な農薬一つつかわず、米も、麦も、野菜も十分にとれ、おいしい、しかも、本当に健康な田舎の食べものでした。
     そのころ村の食料品店といえば、塩、醤油、酢、揚げ物用の種油、海藻や魚の塩物、乾物を売る店が1軒と、豆腐屋が1軒あっただけでした。

     それが今では、魚屋が出来、菓子屋や食料品店が2、3軒あり、醤油、ソウス、マヨネーズ、ケチャップなどはもとより、ミソや漬物といった、昔なら当然自分の家でつくったものまで。いやいやどうして、いくらでも作れる筈の野菜類までもが、店さきに並んでいます。そして、もとの野菜畑は、養鶏場になったり、ブドウやモモ畑、あるいは花作りか、荒れ放題に雑草が繁っています。家はこざっぱりして来ていますし、ラジオ、テレビ(カラーさえも)、ミシンはいわずもがな、電気洗濯器、電気冷蔵器、自家用車のないうちはないといったぐあいです。

     いかにも生活は豊かになり、都会風になっており、私ども給料くらしよりは、ずっと裕福そうです。
     食べ物には動物食品がふえています。
     魚屋の繁昌していること、養鶏のさかんになっていること、食料品店に肉や魚の缶詰やチーズ・ハム・ソーセージの多いことからも、それは想像できます。これは、当局が動物食をすすめている結果で、まことに結構というものでもありましょう。けれども、もともと動物食は主食の米をへらすためなのですが、はたして、米はどうなっているか。調べてみたわけではないが、私には、どうも、むしろ逆にふえているのではなかろうかと感じられます。それは、精白米飯を十分たべているし、餅も、昔ほどではないにしても、おそらく、ことある毎に搗いているだろうと思われるからです。そして、それだけに野菜ことに良質菜っ葉が少くなっています。野菜や漬物までもが、食料品店にたよっていること、野菜畑が少くなり、荒れていることからも、これはまず間違いないでしょう。

     また間食でも、私どもが子供のころには、山野の木の実・草の実、葉・根をかじったし、家でつくるものも、イモ、マメ、麦、屑米からつくったもの、あるいはコンブ。菓子屋のものも、ケシ板という麦菓子や、黒砂糖の塊や鉄砲玉。飲みものはラムネ、ミカン水がせいぜいで、サイダーは余ほどの贅沢品でした。
     今ではみんな菓子。キャラメル、キャンデー、チョコレート、カステラ、ケーキとなり、豊作の柿は枝のまま残っており、子供たちは見向きもしません。飲みものは、サイダー、ジュース類。コーラ、アイスクリン、アイスキャンデーといったぐあい。

     当局は、これを、わが食生活の欧米化だの、向上だと歓迎しているようです。
     しかし、こうした食が熱量、蛋白質にのみ富んで、ミネラル、ビタミン類の甚しく不足した不完全食であることは免れませんし、日常食品にしても、間食品にしても、大部分が既成食品であり、有害有毒な添加物の危険があるかも知れないものであることも、注目されねばなりせん。
     そしてまた、高血圧、動脈硬化、糖尿病、癌などの成人病。肝疾、腎疾、胃潰瘍と、名のつく病人が都会なみ、いや、むしろ都会以上に多くないている事実をみのがしてはなりません。

     若いものはドンドン町に出る、人口はへり、主人も働きに出かけ、留守をまもるのは主婦と老人と子供。
     農耕の機械化、肥料の化学化は止むを得ず、それでも労働の過重はさけられません。その手不足はインスタント食の利用を増し、食はますます不完全化し、不安全化します。それは、まるで、潤沢油の切れた様械を無理矢理に動かしているようなもの。農民病があらわれ、成人病が多いのも、農薬・洗剤・加工食品の乱用で肝や腎の悪くなるのも、癌がふえて来たのも、少しも不思議ではないでしょう。
     これが、今の農村が不健康化している根本の原因ではないか、と私は考えます。
     室鳩巣(江戸中期の儒学者)は、「つらつら古今を考るに、上代は格別にて候。後世に至っては、郡県の風市朝に移るはよく、市朝の風郡県に移るはあしし」といっていますが、今の日本が、そして将来の日本が、私には本当に案じられてなりません。



2. たたく

     首筋や肩がこったり、腰がだるいと、そこを叩く。
     摩訶止観に「体に痛あれば杖を以てその部を打て」とあるのもそれだろう。
     叩くと、その震動で、その部の皮膚、皮下組織、筋肉などの血のめぐりや、淋巴の流れがよくなる。
     また、その際に、生ずる分解産物(ヒスタミン、アセチールコリンなど)で、血管がひろがることでも、血行がよくなる。そして、その部の機能がたかめられ、老廃物は除かれ、痛みをやわらげ、滲出物や血腫などの吸収をすすめる。はげしい筋肉活動(スポーツなど)後の疲れの恢復を促がし、筋のコリをほぐし、マヒした筋肉の拘攣(ひきつり)もやわらげられる。

     また、神経や筋肉の病気で、運動が不足したり、運動が出来なくなると、筋肉はしだいに痩せてゆくものだがもんだり叩いて、血行をよくし、代謝をたかめれば、いくらかでも、その進行を妨げる。また、強さによっては、皮膚・皮下・筋肉だけでなく、もっと深部の内臓にも、かなりの影響を与える。

     頭がつかれ、仕事がはかどらなくなったり、頭が痛んで来ると、誰れでも頭をたたく。心臓部をたたくと、ジキタリス様の強心効果があるといわれたものだが、今では、止った心臓にやる心臓マッサージがある。かたいベットの上に臥かし、胸骨(胸の中央にある骨)下部に両手をかさね、1分間に60―80回、体重をかけて胸を圧へつける運動をつづけるのだ。
     とても駄目だと思われたのが、3時間もやって助かったのがあるそうだ。肝臓部(右胸下部)をたたけば肝臓のはたらきをよくするし、腎臓部(両胸脊下部)をたたけば尿の出がよくなるという。腹をたたけば、胃腸の活動がさかんになり、消化をたすけ、通じもよくなる。



3. ノエンドウ

     ノエンドウに、スズメノエンドウ、カラスノエンドウ、その中間のカスマグサ、などがある。
     栄養分にとんているので、ふつう、家畜の飼料にしたり、緑肥にする。
     おなじ目的に栽培されている輸入種ベッチ(写真)もある。
     また、乾して茶にも代用する。
     十分のび、花がつき、実(莢)が出来たところを刈りとって陰干し、用に臨んで焙じると香ばしい。
     わかい苗葉は、煮て食べ(ひたしものや汁の実)、生のまま、サラダにし、青汁にもなる。
     本草網目には、
     「5臓を利し、耳目を明にし、熱風を去り、人をして軽健ならしめ、長く食ふて厭かず、甚だ人に益あり」。
     また、「肌を生ずる(臓器)」とか、「血を活し、胃を平にす(時珍)」といわれているし、
     「搾汁は5種黄病を療ず」とか、「熱瘧止まぬによい」などと、効能がいわれているが、つまり、緑葉一般のものだ。
     春さきから5月ごろまでは繁るので、下肥や農薬の心配のない、安全なものは精々利用したいものだ。



4. 食養生についての断想(10)
  主として育児について
前号参照

     友成 左近 

     小さく生んで大きく育てる、という言葉がある。
     別に決して、未熟児のように小さいのではなく、骨や筋肉はいうに及ばず、内臓も血管も十分発育しているが、よけいに脂肪をつけていない小柄な赤ちゃんを生め、ということだ。そして、ブタコンクールみたいな赤ちゃんコンクールには入選しなくても、筋骨のたくましい赤ちゃんに育てよ、ということだ。
     見た目には小さいが、実は本当に丈夫な赤ちゃんを生むには、米・麦・芋・油といったものや、大豆・魚・肉・卵といったものを、赤ちゃんの分まで十分とるだけではダメだ。決して忘れずに、牛乳・野菜・果物、とりわけ青野菜を、赤ちゃんの分まで、十二分にとって、母体の完全栄養をはかることが肝要である。
     それには、さしあたり、毎日、必ず、生の青野菜を500gいな700g以上食べること、青汁にして2合いな3合以上飲むことが大切である。丈夫な赤ちゃんを生むには、まずもって母体の完全栄養をはかることが肝要である。だが、これは、最大の努力を払って、安全な食品ではからなければならない。危険な農薬で汚染された食品、それから有害な添加物の多い既製の加工食品は極力さけることだ。

     いまひとつ、それほど必要でないのに、しかも医師に相談もせず、ムヤミと薬をのまないことだ。とくに効き目の強い薬は、必ず妊娠中であることをいって、医師の指図に従うことだ。白桃のように、みずみずしく、ふっくらとした赤ちゃんは確かにかわいい。だが、そう育てられることは赤ちゃんには、ちょっとありがたくない。脂肪がよけいにつきすぎており、それは不必要な重荷となるからだ。そうなるのは、人工乳や補食に、蛋白質もさることながら、もっと沢山ほしいミネラルやビタミン、野菜汁や果汁が少なく、もうそうは沢山ほしくない熱量源、甘いものが多すぎ、それか体内でよけいな脂肪にかわるからだ。

     本当に丈夫な赤ちゃんは、見た目には、ちょっと貧相くさいが、さわれば、なにかイシ・コツのように固く、しかもバネのように強い弾力性をもっている。それには、お母さんが青汁をしっかり飲んで完全栄養をはかり、栄養上申し分のない母乳を飲ませることだ。その上、赤ちゃんにも、できるだけ早くから、青汁を飲ませることだ。赤ちゃんにも、できるだけ早くから青汁を飲ませたら、本当に丈夫に育ち、その上、まことに意地がよく、育てるのに手がかからない。赤ちゃんの発育に必要なもの、そして赤ちゃんが本当にほしがっているものが十二分にそろうからだ。
     栄養上最も完全な母乳でも、しかも母体に完全栄養をはかった母乳でも、やはりミネラルの一部が不足しているのだ。子牛も、生後間もなく、青草を補なわねば、丈夫に育たないのをみれば、よく分かるであろう。赤ちゃんには、生後2週間もすれば、もう青汁をなめさせ、1ヶ月たった頃には小さじ1杯、3ヶ月になれば大さじ1杯、6ヶ月をすぎればカップ半分以上、いな飲みたいだけ飲ませたいものである。

     赤ちゃんにも青汁を、というと、あんなまずいものを、かわいそうにと、びっくりする方もあろう。だが心配ご無用である。それは、好みがいたくゆがめられている親の思いすごしであり、まだ好みの純な赤ちゃんは、からだに必要なものは、なんでも、おいしく、ほしがるのだ。といって、初めてなめさせたときは、ちょっとヘンな顔をするが、間もなくなれ、なれたら、いくらでもほしがるようになる。
     赤ちゃんに、できるだけ早くから青汁を、とすすめると、あんなものをと、いっこうに聞き入れないが、果汁は、そうつとめている方は多い。いったい、果汁はよいが青汁は悪い、というリクツは、どこにもないはずである。それどころか、栄養上ケタちがいに青汁がすぐれており、赤ちゃんは大カンゲイなのだ。

    (付記)
     この断想は、毎度の青汁教室で、遠藤先生が度々お話しになったこと、それに学んで参会者が自ら体験して話し出したことどもです。


次号参照

5. ドイツ便り

    ベルリン K.M. 

     私どもと同じ家の3階上に、住んでいらっしゃる声楽家のM氏は、熱心なカソリック信者であり、また非常に熱心な指圧・鍼・灸信者で、お灸のためのモグサや線香なども持参でドイツへ来られたわけで、留学生やドイツ人の友達などに、よく指圧や灸をしてあげられ、大変によろこばれ(からだの調子がよくなると)ていられます。
     このM氏が、10日程まえから、原因不明の頭痛や、四肢の神経痛を訴えて、少々熱もあり、医者に来てもらったりしましたが、よくわからず、悲鳴をあげていられた折、「とにかく、だまされたと思って、しばらく飲んでごらんなさいよ」と、主人と私とで青汁の粉をすすめました。
     青汁のことはM氏もよく知っていられましたので、すなおに飲んで4・5日もしたところ、身体中がポカポカして、便通も気持よくあって非常に調子がよくなり、頭痛や神経痛もなくなった、と大よろこびで、ぜひ続けたいとのこと。
     こちらのアパート住いでは、なかなかケールの栽培も楽でなく、高くはついても青汁粉は本当に重宝です。



6. 調理

     医学博士 遠藤 仁郎 

     自然界の動物の食べ物は、すべて自然のままですが、私ども人間は調理して食べます。
     それは、食べよくし、消化しやすくするためであり、細菌や寄生虫の害を防ぐためでもあります。
     まだ火食を知らなかった原始人は、動物と同様、すべて生食したでしょうが、それでも、食べよくするためには、大きいものは細く切り、堅いものは皮をむき、叩きつぶし、あるいは、水につけて軟くするなどのことはやったでしょう。そうした簡単な手を加えることでも、もう、いく分か栄養分は失われます。
     たとえば、細く切ったりすり下ろしたり、マッシュすると、組織が破壊されて、空気にふれる面が大きくなり、酸化酵素の活動がさかんになって、ビタミンをこわします。(ビタミンCや葉酸など)。また、穀や豆を水に浸すだけでも、水にとけ出る成分(ビタミン、ミネラル)はいくらか浸し水に抜けて行きます。

     しかし、もっとも大きい影響をあたえるのは、何といっても熱処理です(火食)。
     今では、調理といえば、煮炊きすることと、殆んど同じ意味になってしまっているほどに、よく火がつかわれます。火を使うことで、多くのものは軟くなり食べよく、消化しやすくなり(もっとも肉類のように、却って堅くなり消化しにくくなるものもありますが)、味もよくなれば、細菌や寄生虫の危険もなくなります。
     しかし、火によって変質し、利用しにくくなるものもあり(食品中のカルシウムは有機複合塩となっており、消化吸収されやすいのですが、熱処理で分解し、不溶性となり、吸収利用されにくくなります)、破壊されるのもあります(ビタミンC・葉酸など)。また、脂肪は、変質して腸管を刺戟するようになり、甚しい高熱では発癌性にもなるといいます。なお、煮汁の中にとけ出るものも少くありません(水溶性のミネラル、ビタミン)。その他、まだわかっていない、しかも大切な成分、いわゆる未知の因子の破壊、ということも考えられますし、軟化をはやめるため重曹を加えると、ビタミンの破壊はさらに甚しくなります(ビタミンBやC)。

     ともかく、火の発見とともに、調理法は異常の進歩をとげたけれども、それに伴って食の不自然化、不合理化はますます甚しくなり、多くの弊害を招く結果となりました。そしてその弊は、すでに夙く、古代に於ても認められました。

     ローマの哲学者セネカは、「今日、吾人はその料理の数だけ病を有す。その料理番の多いだけ疾患もまた多し。料理人は胃の役をつとめあはせて、また、歯の代用をなすものといふべし。これを以て、その作れる食物は、あらかじめすでに咀嚼せられたるものの如く見ゆ。これ百味の贅沢物を一皿に凝せるものにして、調理せるものといはんよりは、むしろ吐物に髣髴たり。」

     といっていますが、それは、そのまま今日にも適用します。
     また、近代にいたって細菌学、伝染病学の影響により、細菌、寄生虫感染が極度におそれられ、無菌的ということが、必須の条件のように考えられ、火食の傾向はいよいよ甚しく、生食などといった非衛生的な食べ方は、危険極まる野蛮行為として、排斥され、しだいにすたれて行きました。
     がしかし、その結果、はたして、旧時代に比べ、より健康となり、より長寿となったでしょうか。

     皮肉な一例としてラコルスキーは、
     「細菌学の大本山たるパストール研究所の学者達は、信仰的ともいうべき熱心さで、殺菌した食べ物のみをとり、かくすることによって、おそらく長寿を得、百才以上にも生きられるだろう、と考えていた。ところか、案に相違してかれらはすべて40〜60代でたおれてしまった」といっています。

     ギリシャ神話に、
     「人類の祖先であるプロメチウスは、ミネルバ神の助けで天にのぼり、禁制の太陽の火を炬火にうつし、下界の人間にもたらした。神はその罰としてパンドラをつかわし、「開かずの箱」をあたえたのだが、パンドラがそれを開いたので、もろもろの禍や病気が人間界に潜入した。」
     とあるのも、わが国の神話で、イザナミ神が火の神を産んで崩御されたことから、上代は火食を「ケガレ」としたこと、神饌にはすべて生ま物に限られていることも、おそらく、上代人が火食の害を知っており、神のおきとしていましめたものでもありましょうか。

     最近になって、ビタミンや酵素に関する知見のすすむにつれ、ようやく、自然食の重要性が認識されて来、ふたたび生食、しかもなるべく新鮮なものの生食、が強調さるようになったのも、けだし当然のことでしょう。いずれにしても、調理することによって、栄養分は大なり小なり失われ、食品は不完全化され、しかも、火を用い、手のこんだ調理ほど、その影響は大きく、味は落ち、健康上に及ぼすところは甚しくなります。したがって、料理は、大切な栄養分の失われないよう、なるべく簡単に。余計な手を加えず、出来れば自然のまま生食するか、せめて、なるべく自然に近いかたちで食べることが望ましいわけです。
     穀や豆類も、昔は、水に浸して軟らげ生食したようですが、歯の悪くなった現代人には、ちょっとむつかしいでしょう。またこれらは、たとえ煮炊きしても、栄養分の損失はそう大したものでないので、強いて生食する必要はありません。肉、魚、介、卵なども、新鮮なものは生食されています。ことに魚介類の刺身は、古くから、情熱的といってよいほどに愛好されています。

     ドイツでも、燃料節約をかねて、炊事に火をつかうのは1日わずか1回だけで、牛肉さえも生食用のが市販されているそうです。しかし、これらは寄生虫の心配がないではないし、火をあてることで失われるところは問題にするほどのことはないので、これらもまた、強いて生食するにはあたりません。

     大切なのは、とかく不足がちのミネラル・ビタミンの良給源である野菜・果物、ことに青ナッパの料理です。ビタミンCその他、加熱しただけでもこわれるものは、火力の強いほど、火にあてる時間のながいほど、その損失は甚しいので、なるべく軽く加熱すべきです。古人が、「ついえたる(にえばなを失った)を食わず」(論語)といっている通りです。
     また、煮汁へのロスを防ぐため、「いり菜」、「油いため」といった料理法、あるいは「汁の実」とし、汁も実も全部食べる、などの注意が肝要です。
     なお、もっとも大切なことは、なるべく多くを自然のまま、生で食べること。
     もちろんそのためには、良質で、安全、下肥も農薬も心配のない材料の円滑な供給が前提であることはいうまでもありません。



7. 日本民族の将来

    ホノルル R.I. 

     1964年春早々、お願いしてケールの種をいただきまして、牧師館の裏の小さな畑に蒔き、30株が育ち、見事なものとなりました。朝夕虫とりに追われました。勿論、農薬は使用せず、また化学肥料も一切入れず、溝をいく筋もいく筋も掘って堆肥を充分に入れました。その結果、3年目には土壌がよくなり、ミミズが大変ふえまして、ケールにも、その他の作物にも、今までのように虫がつかぬようになり、虫とりの労もはぶけることになりました。土地も、この調子で行けば、だんだん酸性からアルカリー性に戻って行くと思いました。ミミズは土壌をよくする協力者ですが、化学肥料や農薬を使用することによって、酸性になってやせて堅くなった土地からは姿を消してしまい、私どもの協力者を失うことを学びました。
     また私は、実のことを実験して、日本同胞の将来を考えさせられました。
     その実験というのは次のことであります。

     それは、高知市の大丸デパートで、2台分のジューサーを据えて、リンゴ、人参、キャベツなどを一緒にしたジュースをつくり、それに蜂蜜を入れて、1カップ30円で、お客さまが立ちのみしていました。私は、早くから、米国で人参の汁を、毎日、何年となく飲んでいました。アメリカの人参は、人参そのものが大変甘いので、その汁は砂糖を入れたように甘いのです。それで、ジューサーを使ってジュースを作っている若い女性に、人参だけのジュースを作り蜂蜜を入れないようにと、特別の注文をいたしました。そして、出来上った純粋の人参ジュースを飲んでみたところ、驚いたことには、米国のとは全然ちがっていて、少しも甘味がなく、水をのむようでした。その後、どこに行っても、人参をかじってみるが甘味がありませんので、蜂蜜を入れている理由がわかりました。

     その後、東京に行った時、米軍基地のストアで人参の種を売っているのを見ましたので、このアメリカの人参の種を求め、岡山に帰って、裏の畑にまき、注意ぶかく手入れしましたところ、立派に育ちましたので、米国種からできた人参だから、米国で飲んでいたのと同じように甘い汁が飲めるにちがいないと考え、ジューサーにかけで汁をつくり飲んでみましたが、さっぽりダメでした。高知の大丸でのんだのと同じようで、甘味は全然ありませんでした。
     そこで私は思いました。
     これは単に甘味がないばかりでなく、その他の栄養価値も少く、いわば、人参の色と形は備えていても、実質においては非常に劣ったものではないか、と考えるようになります。それについて考える時、人参そのものよりも、根本的である日本の土壌のことを考えざるを得なくなりました。

     ミミズも住めず、繁殖もせぬ、化学肥料や農薬を使用して、長年いためつけられて酸性化している一般日本の土壌から生産さる農産物は、どんなに見かけは立派であっても、また1反あたり、どんなに増産できたとしても、その品質、栄養価値は、その土壌以上のものは出来ない筈であることは、人間の体質が、その人の血液の質以上のものでなく、また、その人の血液は、彼の食する食物以上のものでない、同じであることを考えさせられました。

     日本国民は、こうした貧弱な内容の農作物を食し、その上、もっとも重要な栄養価のある部分をとり去られたあとのカスである。おまけに漂白剤で漂白されたパンや、麺類や、白米を主食とし、かてて加えて、あらゆる有害添加物、消毒剤と有害着色剤の食品をとり入れている日本同胞を思う時、どれだけ背丈がのびたといっても、その摂取している食物以上の良質な体質の得られないことを思う時、日本民族の将来を気づかわざるを得ないという気持ちが、私の手にかけた、小さな裏の畑から生れて来たのであります。
     これは、専門的な知識のない私の実験と、素人考えを青汁の先輩である先生に申し上げたしだいであります。

    (牧師)



8. 胃下垂の痛みが すっかりなくなって

    倉敷市 H.T. 

     ちょうど1年前のことです。思いきって青汁をふやし、毎日の食べ物を「イモ・マメ・ナッパ」に近づけました。おかげで、それ以来、長年たえず痛んでいた胃下垂の痛みがすっかりなくなって、これまで味わったことのない健康を喜んでいます。

     と申します私、もう50才をすぎているのですが、若い頃から胃下垂がひどく、少しムリをすると、すぐ胃が痛んで困っていました。それだけではなく、よく便秘はするし、かぜはひくし、また肩はこるし、目が充血するし、といった具合でした。
     たまたま十数年前、主人が大病して青汁を飲み始めたので、それにつられて、だいたい毎日1合少々のみ始めたところ、だんだん体の調子がよくなってきたのですが、胃下垂の痛みだけは、どうもすっかりとれませんでした。
     そこへ一昨年は、春から年末まで、家に取り込みごとが5つ6つとつづいたので、たえず胃痛に悩まされました。そして、昨年1月早々からは、はげしく痛みだして、なにも食べることができず、家事もほとんどできなくなってしまいました。

     そこで思いきって、前々から遠藤先生に教えられていた青汁絶食をしました。青汁に、生バターまたは生卵を少々加えて、3―5合のむ以外、いっさい、なにも食べないのです。
     すると不思議。この青汁がうまくおさまるだけでなく、2日目からは全く痛みが起らなくなり、気分もよくなってきました。その上、3日目には、やむをえない用事があって、岡山まで出歩いたのですが、別に痛みもせず、それほど疲れも感じませんでした。そこで4日目から、トウフやイモを少しずつ加え、だんだんふやしてゆき、それから、やわらかく煮た大豆や、小麦粉・ソバ粉・キナ粉などのダンゴ汁や、食パンなどをだんだんと加えていきました。けれども、これを機会に、生まれてこのかた食べつづけてきた米は思いきってやめました。もっとも、その頃、日に1回、夕食だけにそれも100gたらず食べていたのですが、この米をやめてしまったのです。

     こうして、この1年間、だいたい、つぎのように食べてきました。
     朝は、食パン4分の1斤にバター少々、目玉焼き卵1ヶ、生青野菜30―50g、スキンミルクを少々加えた紅茶(砂糖なし)。
     昼は、サツマイモ100―200gまたは乾パン少々、青汁3―4合(この一部はときに夕方)。
     晩は、食パン4分の1斤にジャガイモ少々、トウフ1丁または大豆20―30g、その他どことも作る副食(野菜多く、うす味)。
     間食は、抹茶に菓子少々に果物少々。

     このため、この1年間、胃下垂の痛みは全く起こらず、ときにハナやノドがおかしいことはあっても、病気らしい病気には一度もかからず、しごく丈夫で、それほど疲れることもなく、仕事に精が出ています。
     ところが、実際そうしていったら、なんとも体の調子がよく、おのずから体が要求してくるのか、そうした食物がまことにおいしいのです。そして、長年食べつづけてきた米さえも、別にそう食べたくはならないのです。
     といって、来客があったときなど、たまには米を食べることはありますが、それも、けっこうおいしくいただけます。そして、つい食べすぎることがありすが、そうなると、ちょうど菓子を食べすぎたあとのように、(あるいは酒をのみすぎたあとのように)、なんとなく胃腸の具合が悪くなるので、また強いて食べたいようには思いません。

     ところで、こういうふうに食物を改めたのですが、なにぶん入れ歯の調子が悪くなっていたので、十分かめません。そこで昨年末、糸切歯4本だけを残して、入れ歯を作りかえました。
     ところが、意外なことに、抜歯をしても、ほとんど出血せず、また神経をとっても、少しイジイジした程度で、別に鎮痛剤をのむほどではなく、仕事にも差し支えはありませんでした。その上、かれこれ2ヶ月間、歯なしですごしたのですが、主として青汁とトウフとイモで毎日の食物がこと足りるので、別にそうかむ必要がなく、少しも胃腸をいためませんでした。そして、いよいよ新しい入れ歯をはめても、少しもエズくことなく、また、かむのに困るほどのアタリもできず、間もなく、うまくなじんできました。(歯科医の技術もすぐれていたのでしょうが)。

     よく、バカはカゼをひかない、といわれますが、毎日せっせと青汁をのみ、また食べ物全体を改めていくと、だんだん体がバカになるのか、痛みも、そうひどく感じなくなり、病気も、アホらしくなるのか、むこうから逃げていくようです。(43・1・15)



9. 大阪市立助松養護学校

    佐々木 G.S. 

     ぼくは、青汁をのみはじめてから、日にちは、あさくてあまりよくわかりませんが青汁やいろいろ運動をしたせいか、いままでよりもかるくなったような気がします。
     のみはじめは、気もちが、わるくてのむのが、いやでしたが、このごろは少しのみやすくかんじるようになりました。でも時々まだ、どろっとした時があるのでいやになる時がありますが、でも先生が「やさいなどがすかない人にちょうどいい」といったので、いやでものむようにしたいと思います。



10. 甕菜の8月15日食

     渡辺 忠夫 

     甕菜の栽培普及の趣旨は、夏季の緑葉食の普及と、健康の増進にありますから青汁として用いて頂いても、勿論結構ですが、この野菜が、夏ならば2坪ぐらいの家庭菜園でも、よく充分の量の緑葉菜の生産力のある点を利用して、家庭菜園なるものを、今一度、普及致したい希望と、今一つ、この甕菜、牧野博士の植物図鑑の和名は「アサガオナ」となって居りますが、他に「イモナ」、又は「カライモナ」の和名もあります通り、甘藷の茎葉によく似て居ります。

     それで、8月15日、かの敗戦という歴史上空前の経験を忘れずに、子孫にも伝えるために、8月15日に食膳に上すことを提唱いたしたいと考えて居ります。
     小生も、南支や海南島で多く食べていましたし、知友には、ジャワ戦の憶い出にと、種子を希望して居る方もあります。甘藷蔓を食べた戦中戦後の食生活を再現すれば、一番適切かも知れませんが、せめて、甘藷蔓よりはと存じ、甕菜の8月15日食をすすめ、併せて緑葉食と健康の認識にも資したい念願なのです。少くとも、夏の土用の鰻を食べることよりは、食習慣として有意義かと存じています次第です。



11. 青汁生活15年・・

     田辺 弘 

    落葉にうずもれて大正、昭和
    明治の芽を出せ芯を出せ
    今年は明治百年め
    いよいよ国家の一大事
    食べ物でない食べ物が多い
    病気でない病人が多い
    健康でない健康人が多い
    医者らしくない医者が多い
    本でない書物が多い
    商人でない商人が多い
    学者でない学者が多い
    神様でない神様が多い
    大臣でない大臣が多い
    役人でない役人が多い
    男でない男が多い
    女でない女が多い
    猿でない猿知恵人種が多過ぎる
    今年の明治百年祭祝ってよいやらわるいやら
      申年  元旦



12. ここにも不安な商品
  その1 紙食器 真白いほど疑いの目を

    兵庫県 T.M. 

     「使いすて時代」といわれ、持運びが簡単で値段の安い紙食器類が、かなりのスピードで普及している。家庭の食卓を見てもアイスクリームや、ジャムのカップ、和菓子の包み紙、紅茶のティバッグ・・・・。町かどでは自動販売機のジュースやコーヒーの紙コップ。さらに肉店で包んでくれる竹も皮も、いつか紙製の模造品になっていた。

     毎年、厚生省が行う歳末の食品一斉取締りでは「ケイ光染料が使用されている」という理由で、この紙製食器や包み紙が2、300件も食品衛生法違反でヤリ玉にあがっている。41年末に、大阪市衛生局が、市内の食料品店で紙製食品容器や包み紙の抜取り検査をしたところ、24件のうち4件にケイ光染料が見つかった。昨年9月に、東京都衛生局でも同じような検査をしたが、これも61件のうち10件にケイ光染料が見つかり、45万枚が回収、破棄処分にされた。ちょっと古い調査だが4年ほど前、東京都立衛生研究所で調べたところ、紙コップは70%、お菓子のパイをのせるサラなどは82%、バターやガン詰のカニを包んである硫酸紙が69%も不合格品とわかり、係官をびっくりさせたこともあった。

     ケイ光染料は、ケイ光増白剤とも呼ばれる化学薬品で、紙や布を白くする作用がある。このため、紙はもちろんワイシャツやシーツの材料にする布などの漂白にも使われる。
     問題はその毒性だ。ある種のケイ光染料を100匹のネズミに、体重1キロについて2・6グラムずつ注射したところ、1時間半で54匹も死んだ、という実験データもある。「人体への影響については、その数学的な度合いこそはっきりしていないが、肝臓やじん臓に有害であり、発ガン性物質がある、などの説が多い」と、東京薬大衛生学教室の細貝祐太郎教授はいう。
     だが、ケイ光染料で漂白した紙で包んだだけで、食品そのものにもケイ光染料がしみこむのだろうか。41年5月、京都市衛生局が同市の中央卸売市場で、栃木県産のかんぴょう袋からケイ光染料を見つけた。中のかんぴょうそのものも調べたところ、やはりケイ光染料が検出された。だから、食器はもちろん、食品の包み紙のたぐいまで、ケイ光染料を使うことはいっさい禁じられている。

     これに対して業界はこう反論する――
     「食品用ケイ光染料を使わない紙を特別に作っているはずだが、末端の加工業者の中にはケイ光染料入りの一般用紙を買って、コップやサラを作っているものもないとはいえない。最近、紙・パルプ連合会の中には、対策協議会を作って、改善に努力している。ただケイ光染料は紙1トンに100gぐらいしか使わないから実害はないはずだ」。大阪・ミナミの百貨店の台所用品売場――ずらり並んだ紙食器類の中には「当製品にはケイ光染料を使用していません」というラベル付きもある。当然のことをわざわざ表示しなければならないのが、この業界の実情でもあるようだ。

     「白度競争」という言葉がある。白ければ衛生的、と思いこんでいる消費者の〃迷信〃につけこんだ業者の作戦だ。国立衛生試験所の井上哲男食品添加物部長は「いまの世の中では、むしろ真白なものを疑ってかかった方がいい。紙製品ではないが、その点、コーヒーのこし布なども、熱湯で十分煮沸してから使うべきだ」といっている。(43・1・22朝日)



13. 経口避妊薬 常用は危険 米の教授夫妻発表

     【神戸】欧米の女性の間でいま大流行している経口避妊薬を常用すると脳卒中などの原因となる血せん症を起す危険がきわめて大きい――との研究発表が17日神戸市・オリエンタルホテルで開いた第8回日本脈管学会総会で米国ニューヨーク州立大学部のJ・L・アンブラス教授夫妻から発表された。わが国では現在厚生省の事審議会で市販を検討している段階だが、同避妊薬と同種類の生理日を延ばす薬は売られており、こんご反響を呼びそうだ。
     女性の生理は、女性ホルモンのなかの黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスがとれて定期的な周期を保つが、経口避妊薬は、黄体ホルモンを主成分とし、そのバランスをくずして排卵を抑制する。
     夫妻の研究は、血せん症が女性ホルモンと関係が強いことをつきとめ、経口避妊薬を常用している若い女性100人の血液を調べると、2人が血せん症、残り全員も血液がかたまる傾向があって血せん症になりやすい体質になっていた。

    (朝日42、11、19)



14. わかっただけでも幸せ

    山口市 H.E. 

     大学1年の長男も、高校1年の長女も、よろこんでのみ、身体の調子がよいと申します。
     長女の3年間ばかり悩んだニキビも、2ヶ月間つづけただけで、きれいになりました。きめこまかな、素肌の美しい美人になるように、身体の中から作るようがんばろうと思っています。
     青汁が、どんなに身体に必要であるかということがわかっただけでも、その人は幸せだと思います。子供の時から、それがわかる私の2人の子供は幸せです。
     これも皆さまのお蔭と感謝いたしております。



15. 田舎へ移る

    広島県 T.T. 

     青汁を一生続けたいと思いまして、今年の1月終りより、広島市から安佐郡高陽町の方へ移転いたしました。
     ケールの種子を、3月初め、畑へまきましたが、寒さのため、なかなか苗が大きくなりませんので、早く青汁が飲めるものを、待ちこがれております。



16. 命の綱

    蕨市 M.M. 

     以前、ご恵送いただきましたケールの種子も3代目となり、中には、花が咲かずに3年も育っており、お蔭様で、病気の母の胃の具合がとても良くなり、命の綱のように大切にしております。



17. 長年のカイカイが出なくなった

    倉敷市 T.W. 

     もう長年のことです。毎年、秋のお彼岸をすぎて、急に気温がさがってきたとき、必ずといってよいくらい、手足をはじめ、全身の関節に、さらに首筋に、びっしりシッシンが出て、これがなんともカユく、夜も十分眠れなくなるのです。やむをえず医者に通って治してもらう始末です。
     そして、冬の間は、あまり出ないのですが、春のお彼岸をすぎ、急に暖かくなると、また必ず出て、医者通いです。
     なんとかならないものかと、ずいぶん前から、青汁を毎日1合ほど飲んでいたのです。けれども、あちこち体の調子はよくなったものの、このカイカイだけはどうも、うまいきませんでした。
     たまたま昨年5月、家で青汁が沢山のめる機会があったので、毎日3合ほど、日によっては5合も飲んでいたところ、体の調子が、これまでとは、目に見えてよいのです。それでは、カイカイの方もどうだろうかと、それ以来、毎日3合ほど飲みつづけてみました。
     すると、なるほど、秋になっても出ず、今もって一度も出ません。まことにありがたいことです。
     これなら、春になっても、きっと出ないだろうと、毎日、青汁を作るのに精が出ています。それに、この頃は、青汁がなんともおいしくなっているので、毎日、楽しく、せっせと飲んでいます。

    (43・1・15)



18. 皇后さまも

    高槻市 T.K. 

     皇后陛下も青汁ご愛飲とのこと。
     美しくなるためにも、化粧品にこる婦人のために、大いにすすめたいと存じます。



19. 漸次快方

    鹿児島県 M.T. 

     去年8月、ある人の講演を機に、青汁飲用をはじめて今日まで、朝夕2回、1日もかかさず飲用し、今日にいたっておりますが、その間、「青汁の効用」を手に入れ、再読3読して、これこそ健康増進、体質改善の本道であるとの確信を得つつあります。
     飲用をはじめて、まだ4ヶ月であり、甚だおこがましいと思いますが、
     まず、

    1.  便通が極めて快適であること。
    2.  皮膚につやが出て来たこと。

     ほかにもありますが、この2点だけはハッキリと認めていますが、何にしてもこれを続けていくには新鮮で多量な緑葉の入手が最大の努力点であると思いますが、これには苦労しました。
     準備のなかった私には、夏の終りの青野菜のない時期には、イモヅルとアカシヤの葉が一番の助けになりましたが、その頃まいたケールが、現在、役目を果してくれております。
     私は胃炎と胃カイヨウに悩まされていましたが、漸次快方に向いつつあるようです。
     今後とも是非つづけて行きたいと思います。



20. ヒスイ色の青汁

    東京都 M.S. 

     ビタミンを補うために、青汁を飲んでみたいと思っておりました折から、さっそく、庭にありました豆の葉でつくってみました。
     濃いヒスイ色の青汁は、思った程とっつきにくくはありませんでした。



21. こんどこそ

    大牟田市 K.N. 

     青汁飲用のことに就ては、私も興味を感じ、ご著書を拝読いたしましたのは数年前のことでございました。
     その後、仕事に追われ、実行しかねておりましたが、先日、娘の嫁ぎ先に行き、薬剤師である娘が、これはよい本だ、と示してくれたのが、先生の最近の著書でした。
     いままた、医学生の長男が、突然帰省し、また同じ先生の著書を持ち帰り、これはいいよ、と見せてくれました。
     これで、私の一家に先生のご著書が3冊そろい、只今、ケールの話をしているところです。
     こんどこそ、ご指導にしたがい、青汁飲用を実行したいと存じております。(医師)



22. 俸給生活者が愛用

    弘前市 T.N. 

     健康増進については、毎々色々ご指導を賜わり厚く御礼申し上げます。
     青汁は、近来、とくに俸給生活者に愛用せられ、今春来、苗や種子を、だいぶ配布いたしました。



23. 調子がよい

    川越市 K.S. 

     胃潰瘍の再発と、十年来の神経痛に悩まされておりましたが、「青汁の効用」によって一条の光明を得ました。
     さっそくコマツナを日々買求め、すり鉢にてすりつぶし、初めは盃に1杯程度にて馴らし、現在コップに3分の1から2分の1ぐらい。
     ちょうど半年ぐらいになりますか、生命を呑むと申されました通り、まことに然りと存じます。
     そのせいか、このところ体調がよく感じられ、よくねむれるようになって来ました。



24. 質問箱

    茨城 S. 

     問
     ケールがよく出来ました。青汁以外の利用法をおしえてください。

     答
     生のままサラダにし、汁の実やひたしものにも、漬物にもなります。
     もっとも大きくのびた葉はいささか食べにくいが、適当の大きさに千切るか、きざめばよろしいし、脇芽や春さきの「とうだち」は軟くて食べよく、味も素敵です。アメリカでは、わざわざ茎の先端を切りとり、萌え出て来る若葉を食べているそうです。








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