<1967年12月15日発行 第136号> | ||||||||||||
目次 | ||||||||||||
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1. シャシャンボ | ||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
ツツジ科。低地の林に生ずる常緑木。高さ2〜3メートル。漢名 南燭。一名楊桐。また牛筋という変った名もある。汁をとって米を浸け、烏飯を作り食うと、牛筋のように健康になるというので、この名があるのだそうだ。
と出ている。 また、ワクラバという名もある。ワクラバは病葉。「嫩葉が紅色を帯びているところから、緑葉に雑じるこの紅い葉を病葉と見立てての名」だと牧野先生はいわれている。しかし、老葉も紅藍色をおびているのがあり、いかにも病葉のようにみえるからではなかろうか。 はじめてこの木を記したのは梁の陶弘景で「草木の王」と尊称してあるという。本草綱目には、「泄を止め、睡を除き、筋を強くし、気力を益す。久服、身を軽くし、天年を延べ、人をして饑えざらしめ、白を変じ、老を却ける」(蔵器)、とあり。木の葉の汁でつくる烏飯(またの名、青精飯)も、「顔色を益し、筋骨を堅くし、行歩を能くする」(蔵器)、「久服白を変し、老を却ける」(蘇頌)、といわれている。 烏飯の法 「南燭の茎葉を搗き砕きとれる清汁に、粳末を浸し九浸九蒸九曝す云々」(蔵器)。 この飯は、もと仙家の服食法であったが、後には、仏教寺院で、多く4月8日に、これをつくって仏前に供えるようになった。なるべく色をよくつけるために、柿の葉や白楊の葉などを入れたり、鉄を入れたという。 なお、「小児の疳病を去るに、この葉を煎じ、茶に代へてのむ」とも出ているが、冬にも青々とした葉があるので、いつでも利用出来るし、茶葉のように製しておいてもよいだろう。 実は径4〜5ミリの小球状で、冬黒熟し、多少の白色をおび、甘酢っぱい。これにも、「筋骨を強くし、気力を益し、精を固くし、顔をとどめる」(時珍)と、 葉と同様、強壮強精、不老長寿の効がいわれている。野山にある、およそ食べられるほどのものは何でも食べた、田舎そだちの私だが、これだけは、今まで、知らなかった。毎月の徒歩の会のたびに探がしてあるいていたが、ようやく昨年、瀬戸内の島や海岸の山にことに多いことを知った。 夏7月、小さい白い花がついて、冬12月には黒い少さい実になっていた。つややかな、形のよい葉にも少し酸っぱ味があり、歩きながらしがむと仲々うまい。少々かたいが青汁材料にも結構なるし、真冬にも青々とした葉が得られることも有難い。 | ||||||||||||
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2. 青汁教室 食養生についての断想(6) | ||||||||||||
前号参照 | ||||||||||||
友成 左近
「イモ・マメ・ナッパ、健康のもと」という合言葉のもとに、毎日の食物を、芋と大豆と青野菜を主要三食品として構成し、その他は、季節により、好みによって、ほどほどにあしらうこと。そして、米・麦や肉・魚は、つとめて控え目にし、また、砂糖は云うに及ばず、食塩も、できるだけ控えて薄味にすること。さらに、極力、既成の加工食品はさけ、原材料も、農業その他で汚染されていないものを使うこと。これが、われわれの知恵である。 | ||||||||||||
次号参照 | ||||||||||||
3. ズルチン近く全面使用禁止へ 発ガン、血液障害も 食品衛生調査会が答申 | ||||||||||||
ひろく食品に使われている人工甘味「ズルチン」が人体におよぼす危険性について、厚生省は食品衛生調査会(会長・小林芳人東大名誉教授)に諮問していたが、24日、同調査会は「ズルチンは発ガンや血液障害を招く恐れがあり、こどもたちが好むアイスクリームやジュースなどには全面的に使用禁止し、一部特定食品にも基準量を設けて使用すべきである」と答申した。同省では5月末ごろ「ズルチンの使用禁止および制限」を告示、12月から実施にはいる。 (朝日42、4、25)
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4. 世の人々に | ||||||||||||
東京都 T.K.
現在リハビリテーション学院に在学中の者ですが、3年前に「青汁の効用」を購入。長いこと読みたいと思い続けて、今日、やっとその念願を果しました。今後、医学的リハビリテーションチームの一員として、医療界に、この身を処して行く者として、非常な感動をうけるとともに、ぜひとも、この意義を、病める方々におしらせし、いささかなりとも、その使命を果したいとも思いました。 | ||||||||||||
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5. 愛飲者に悦ばれる | ||||||||||||
大邱市 H.J.
当地は11月中旬から、気温は零下8度をしめしました。12月初旬頃から零下3‐4度です。11月初旬、ビニール・ハウスをすませました。ハウスの中で、ケールはぴんぴんとして伸びています。冬期の、緑葉の乏しい時、青汁愛飲者がうれしがっている姿を見るのがたのしみです。これも貴会のご指導のお蔭さまで、感謝にたえません。 | ||||||||||||
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6. 海外医学誌から 肺癌の増加は女性が高い | ||||||||||||
肺癌は世界的にふえる傾向にあるがとくに女性にこの傾向が強い。例えば、ニューヨーク州の癌調査局の発表では1961年の発生率を1942年のものと比較した場合、男子の増加率は7割弱、女性は12割強となっている。女性では、喫煙との関係が深いといわれる(気管支癌)の増加がとくに著しい。 (J.A.M.A.183;398,1963)
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7. 青汁一年 | ||||||||||||
酒田市 M.M.
青汁をのみはじめてから4月になると丸1年になります。戦争で体を悪くした主人が、ヨモギの芽の出る頃のやわらかい葉の青汁をのみ、体が軽くなったようだとよろこんで、それから一日と休んだことがありません。 | ||||||||||||
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8. 飲んでいる間はよかった | ||||||||||||
小野田市 T.I.
喘息で親子ともに苦しんでおります。こちらに転勤して来るまで、三重県の田舎におり、四日市支所からケールをとりよせて愛飲いたしました。その間、3年半は喘息らしきものも出ず、こちらにまいり、支部のわからないまま、ケールもとだえ、再度の苦しい喘息に苦しんで、お話のいたしようもありません。こちらでケールが入手いたしかねますので、社宅の庭にケールを植えたく思います。 | ||||||||||||
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9. 旧に倍する健康 | ||||||||||||
滋賀県 S.H.
家内、数年前より肝臓が悪く、近くの医師に通いおり、3年近くにもなっておりましたが、たまたま、県移動図書巡回いたしてまいり、その節、先生の著書により光明を見出し、「これぞ」と思い、早速、青野菜つくりより始め、毎日青汁を励行いたしましたところ誠にメキメキと効果あらわれ、快復に向い、ついに医師の薬も中止いたし、ただ青汁のみ頼みをかけてまいりました。さいわい肝臓がいつのまにか全快いたし、旧に倍して、非常に健康状態となりました。 | ||||||||||||
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10. 薬以上の効果 | ||||||||||||
愛知県 S.S.
長年の胃腸病で苦しんでおりましたので、約5ヶ月前より青汁の服用をはじめました。今は柿の葉、キャベツ、モクサ、茶の葉、オンバコ、ダイコン葉などの青汁を1日3回(約4合)服用しておりますが、現在下痢も全治し、非常によくなって来ました。薬以上の効果にびっくりしております。 | ||||||||||||
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11. 何物にもかえがたい | ||||||||||||
京都市 Y.S.
先日、本屋の書棚から、昭和37年10月15日に106版発行の内の1冊、主婦の友社発行、先生がお書きになった「青汁の効用」という本を、5年後の今日、見つけました。読み進むうちに、私は、この本が、何物にもかえがたい宝物のように思えて来ました。青汁にたいする私の自信は不動のものとなりました。しかし、なかなか、質のよい材料が手に入りません。ぜひケールをつくりたいと思います。 | ||||||||||||
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12. 丈夫になる | ||||||||||||
札幌市 K.W.
私達夫婦も、遠藤青汁の会へ入れていただいて6ヶ月になりました。おかげ様で身体も丈夫になりました。特に胃腸がよくなり、今では薬の必要もなくなりました。ケールは、いま、最盛期です。友達にも苗をあげてよろこばれました。 | ||||||||||||
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13. 本当にしあわせ | ||||||||||||
福井県 K.O.
その後、一日も休むことなく青汁を続けておりますので、大変、体の具合がよく、家族みな喜んでおります。ここ2年余りは、医師の薬ものまず、血圧も一定でありますので、本当にしあわせでございます。 | ||||||||||||
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14. 緑の中の病院 | ||||||||||||
松阪市 T.M.
緑の中の病院。室内の緑。ゆったりした敷地にふくよかな気分のただようような新鮮な空気。葉緑食の奨励。すべてが、調和のとれた健康と希望のある一日を感じました。 | ||||||||||||
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15. 14年間続けている | ||||||||||||
井原市 I.T.
おかげ様で、去る28年より今日に至るまで、14年間。今なお根気よく青汁をのみ続けておりますれば、いたって体の調子もよく、健康に恵まれております。 | ||||||||||||
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16. 質問箱 | ||||||||||||
熊本県 Y.
問 | ||||||||||||
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コラム紹介 | ||||||||||||
酒は飲むとも飲まれるな セルデル
おもしろの酒宴や本心を失わぬほど 小早川隆景
下戸の建てたる蔵なしといえども、 初めは人が酒を飲み、 半々酒が酒を飲み、 後には酒が人を飲む それそれ草
長寿を得んと欲すればここに二法則あり。 一には消化し得る量以上を食うべからず。 二には適良ならざれば食うべからず。 ガレノス
人生の助言三題 深山 旅愁
その一 文学は人間が隋落する度合だけ隋落する ゲーテ
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