<1967年4月15日発行 第128号> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
目次 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1. 野菜ならよいか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
それでは、野菜なら何でもよいか、というと、これも、そう簡単にはまいりません。大根の白い根は、やわらかくて食べよいが、葉はガサガザして食べにくい。同じナッパでも、白菜やキャベツのほうが、水菜や小松菜よりは食べよい。
私どもが野菜に求めているのは、主食の穀、豆、芋類や、蛋白食の肉、卵、大豆、また砂糖や酒などに不足している、ミネラルことにカルシウムと、ビタミン類です。が、白い野菜には、根でも、葉でも、果でも、カルシウムはいくらか多いものもありますが、ビタミンは殆んどCだけで、Aは全然ありません。 キウリには少々ありますが、これは外皮が青いからで、上品な料理のように、皮を剥きとってしまえば、少くか、無くなってしまいます。 ですから、白い野菜は、野菜には相違ないが、良質ナッパに比べれば大変劣っており、ビタミンやミネラルの補給源としての価値は殆んどありません。 そこで、こうした野菜を、いかに馬力を出して食べてみても、食改善という意味には大して役立ちません。 そのうえ、これらの野菜は、遠路の輸送や貯蔵に堪えるので、出荷用の換金野菜として栽培されるわけで、それだけに農薬の心配も大きい。 寒い季節だけは大丈夫と思っていたが、冬の白菜でもホリドールのような猛毒剤をまいた上で巻かすのだといいます。 有色菜ならよいか それでは、近ごろやかましくいわれる有色菜ならば、つまり、黄色か緑色の野菜ならば何でもよいかというと、それも一概にはいえません。 黄色菜では、人参(根)、南瓜、トマトが代表的のもので、人参や南瓜をよく食べる所には長寿者が多いというし、南瓜を冬至に食べると中風のまじない、などともいうように、よい野菜にちがいありません。 しかし表のように、人参や南瓜には、ビタミンAは多いが、ミネラルのほうは必ずしもそろっていません。 トマトも大変よいとされ、ジュースなどの加工品もある程ですが、栄養分はそう大してそろって多くはありません。 もちろん、果物や白色菜に比べれば確かによろしいが、良質ナッパには、とても比べられません。 したがって、有色菜であれば何でもよい、というわけではありません。 なお、人参やトマトは病虫害をうけやすいので、農薬がよくつかわれること、トマトのごときは3日にあけず、いや、殆んど毎日のように消毒するということです。 ですから、使用時よく洗うことが大切です。しかし、浸透性の農薬は、いかによく洗っても除くことは出来ません。 その上、一部の悪質農家は、鮮度をながく保つために、出荷直前にホリドール液につけるといいます(これはトマトだけでなく、胡瓜も茄子にも、ナッパにもだそうですが)。 もし事実とすれば許すべからざる、まさに殺人的行為ともいうべき無暴な行いです。 緑色菜 残るものは緑色菜ですが、これにもピンからキリまであり、中には随分つまらぬものもあります。 しかし、良質のものでは、有難いことに、今まで述べた食品に不足していたビタミンやミネラル類は、すべてそろって多いのです。 たとえを大根葉にとってみましょう。根のほうは白色菜の代表として記したとおり、存外くだらぬものですが、葉はビタミンも多ければ、カルシウムや鉄にもとんでいます。 小松菜、水菜、菜種、ケールも同様、すべての栄養分がうまくそろっています。一級品です。 梅漬けに使うほかは使いみちの殆んど知られていない紫蘇。西洋料理のアクセサリーになっているパセリ、馬のよろこぶ人参葉。これらは特に成分がよろしい、特級品。 ところが、ふつう好んで食用されているチシャ、レタス、菊チシャ、菊菜、ミツ菜、芹、葱などは、色はややうすく、軟らかくて食べよいが、一級品や特級品に比べると、やや劣っている、いわば二級品。 もちろん無色菜や白色菜とは格段のちがいですが。例外は、緑色が濃く葉は軟らかく、一般に、おそらく最優秀菜とされ、栄養書にも料理書にも緑葉菜の代表者となっている菠薐草ですが、これは、余りよい野菜ではありません。 それは、なるほどビタミン類はそろって多いのですが、ミネラルがダメだからです。 私どもが野菜ことにナッパを大切に考えるのは、それらが、穀、豆、芋や、肉、卵などに不足しているミネラルやビタミン類を十分もっているからなのですが、菠薐草はカルシウムが少いうえに、蓚酸カルシウムとしてあるため、利用されません(蓚酸カルシウムは水に溶けにくく吸収されにくい)。 鉄も、多いようにいわれ、貧血によいなどとされていましたが、これも余りよく吸収されません。 このように、菠薐草はビタミン源としては、良質ナッパと同様すぐれていますがミネラル源としての価値の乏しいのが欠点の一つ。 それから、もう一つ。菠薐草には、余り大量、ことに生で食べると、腎臓や膀胱に結石ができるおそれがあります。 これも気に喰わぬことなので、今までふつうのように、ほんの少量を炊いて食べるには少しも差支はありませんが、穀、豆、芋、肉、卵などに釣り合うほど、あるいは、それ以上に余裕をもたして食べる(しかも生で食べたり青汁にして)のは考えものです。 そこで私どもは、以前から、菠薐草を青汁にしてのむのはよくない、と警告して来ました。 年中いつでもなるナッパといえば菠薐草だし、よい野菜とされているところからすすめられて、熱心に青汁にして飲み、実際、石が出来た人を私どもはかなり知っています。 なお、それ以外に蓚酸の多いものは、野菜では不断草(夏チシャ)その兄弟分のビート(砂糖大根)の葉。雑草ではイタドリ、ギシギシ、秋海棠、カタバミ、オキザリスなど。子供のころ、たいていイタドリやギシギシは食べた経験があろうと思いますが少量は差支ないとしても、大量をつづけるのは慎しむべきです。 それはともかく、良質ナッパといえば、緑色が濃くて、繊維がつよく、ふつうには、食用というよりは、むしろ飼料用にまわされ、人間の食うものではないか食っては悪いかのように思われているもののほうだ、というわけです。 そして、農薬の心配のないものでなければならず、そうした安全良質菜の円滑な供給が望ましいのはいうまでもありません。 ここで起る疑問 さて、こうしたナッパを食べなければならぬ理由が、穀、豆、芋、肉、卵などに不足しているビタミンやミネラルを補うためだけというのであれば、何もナッパでなくても、薬を飲めばよいではないか。薬屋には、いくらでも錠剤やアンプル入りの栄養飲料があり、いわれるところの不足成分は十分はいっている。そして味もよいし、飲みやすい。そういう便利なものがあるのに、何を物好きにナッパなどと野暮ったいことをいうのだ、というわけです。 なるほど今では、よい薬がいろいろ出来ています。しかし、それは、何といっても人間のつくったものです。絶対、そのものに間違いはないでしょうか。製造過程中になくなったり、あるいは、初めから十分いれていないものはないでしょうか。 この信頼性の問題にさておくとしても、今一つ大切なことは、薬になっているものは、私どもの栄養として必要なもの=神さまからいただいているすべてではない、ということです。 つまり、薬になっているものは、栄養学者がはっきりさせた成分だけですが、自然の食物の中には、まだまだわかっていないもの、いわゆる科学されていないものが、まだ、いくらあるか知れないのです。 私どもは、栄養学でわかっている成分と、こうしたまだわかっていない成分の両方がそろって、はじめて本当に完全な健康がえられるのです。 そして、そのためには、どうしても、良質のナッパを十分にとらなければならない、と私どもは考えます。 また事実、からだが弱いので、マスコミの宣伝のままに、あらゆる薬をのんでみたが、一向に丈夫になれなかったものが、発心してナッパを食べ、青汁をのむようになって、はじめて本当に健康になった、ということは、しばしば私どもは経験しています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2. ウコギ(五加木) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
子供のころ、春には、よくワラビ狩に出かけたが、ワラビの少いとき、いつも、探したのはウコギだった。
とあるが、茶代りにもなる(五加茶)。
本草綱目には、
「煮て酒に醜してのめば(五加酒)人を益す。(弘景)」 などと、仲々大した効能のようだ。 この辺りでも、以前は、大抵の農家にあったそうだが、今は、殆んどみかけないし、もう食べた経験のあるものもないのではなかろうか、ということだ。
とあるが、米沢あたりでは、家の周囲に植えてある。枝にトゲがあり、密生するので生垣としても結構だし、新鮮な薬の供給源としてもありがたい。 当地にいられる矢野仁一先生(京大名誉教授)は米沢のご出身で、わざわざ米沢からとりよせられたウコギを庭に植えていられ、毎春、おいしい新芽をいただいていた。 一昨年だったか、大きな株を分けて下さった。余り大きいので、三つに分けて植えたのがこれだ。(写真) 今年は挿木して、うんとふやしたいと思っている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3 【青汁教室】 青野菜食・青汁のちえ その8 栄養摂取目安量について(下) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前号参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
栄養基準量を手がかりとして、より以上の健康をめざして、栄養に完全調和をはかるには、前々号でみたように、さしあたり別表の目安量によって、毎日の食物を工夫する必要があります。
けれども、植物性食品でカロチンをとるのであればこうした恐れは少しもないのです。このためビタミンAは、その大部分を植物性食品わけても青野菜でとり、しかも多量にとって、十二分に補給することが必要であり適切であるわけです。そこでこれは保存調理上の損失を見込んで、少なくとも3,000IU以上、さらに消化吸収や利用上の損失を十二分見込んで5,000IU以上を目安とすることが大切です。 ビタミンB1は米以外でふやす ビタミンB1は、実状、各種の食物でとっていますが、主なものは穀類・野菜類・豆類とくに大豆・肉類・魚介類です。 そして、これは、水にとけ易いので、ふきこぼしたり、煮汁を捨てたり食べ残したりすると、かなり損失し、ふつうの調理で30−50%とみられています。 その上、これは、よくかんで食べないと、消化吸収上かなり損失します。 ところで、ふつうの食物では、穀類とくに米飯を主食として、これから熱量とB1の半分以上を期待しています。 この場合、調理上、熱量は、なにほども損失しないのですが、B1は、玄米で15%、半つきで40%、七分つきで55%、白米では80%以上も損失します。 このため、B1が僅かしか残っていない白米を飯にたいて、B1を期待することは、実際上およそ無意味なのです。 それかといって、七分つき、半つき、玄米とすれば、B1はより多く残っていますが、この頃は、厄介な水銀剤農薬が、それだけ多量に含まれているので、それは危険です。 けれども、B1は米以外からでも相当にとれるので、米をB1食として、また熱量食・主食として大きな期待をよせず、麦や雑穀や芋その他に、より多くの期待をよせることが適切です。(こうした点、B2についても、ほぼ同様です)。 ところで、B1については、研究がよほど進んでいるので、基準量1、2mgは、最低必要量としては、だいたい適当と考えてよいでしょう。 そこで、これは、米以外で十分とる、といった、とり方に新たな工夫をした上で、調理上の損失を見込んで、少なくとも1.8mg以上、さらに、消化吸収上の損失を十分見込んで、2.0mg以上を目安とすれば適切です。 ビタミンB2は青野菜でふやす ビタミンB2は、実状、B1以上に、各種の食物でとっていますが、主なものは穀類・緑黄色野菜類・乳類・卵類・魚介類・その他の野菜類です。 そして、これは、日光に非常に弱く、水にとけ易いので、保存調理や食べ方を誤るとかなり損失します。 けれども、これは、B1ほどには、穀類とくに米飯に期待していないので、保存調理上の損失は3%とみたらよいでしょう。 といって、これは青野菜にかなり大きな期待をよせており、いずれにしても、よくかんで食べないと、消化吸収上かなり損失します。 ところで、B2は、B1ほどには研究が進んでいないのですが、これは、B1と同様に、調理上の損失を見込んで少なくとも、1.8mg以上さらに消化吸収その他の損失を十分見込んで、2.0mg以上を目安とすれば適切です。 ビタミンCは多量にふやす ビタミンCは、実状、緑黄色野菜類・その他の野菜類・果物類と、少量ながら芋類でとっており、これ以外では殆んどとれないのです。 そして、これは、日光にも空気にも加熱にも非常に弱く、水にとけ易いのです。ために、保存や調理による損失が多く、ふつうで50%以上とみられています。 その上、これは、よくかんで食べないと、消化吸収上かなり損失します。 ところで、これは、研究がよほど進んでいるので、基準量63mgは、最低必要量としては、だいたい適切と考えたらよいでしょう。 そこで、これは、保存調理上の損失を十分見込んで、少なくとも120mg以上、さらに消化吸収上の損失を十二分に見込んで、150mg以上を目安とすれば適切です。 付記 この稿は倉敷の月例青汁教室で遠藤先生がくりかえし強調されていることの一端を主題にそってまとめたものです。 (友成)
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4. 青汁街道を行く | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
苫小牧市 S.T.
かねて、青汁を常用していた私が、肝臓、腎臓から来る極度の疲労感と不眠の苦しさを、酒でまぎらして来たのが原因で、青汁の効用はご破算。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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5. 「農民の健康会議」から | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
農民の42%は農薬中毒にかかっている――第8回「農民の健康会議」(25日、東京・農協ホールで開催)での報告は、あらためて農薬中毒が深刻な問題であることを訴えた。
と報告した。もっとも
同研究所の若月俊一所長はいう。
助言者として会議に出た東大教授の白木博次氏は、これを
と重視し
と警告する。欧米諸国では、こんな危険な水銀農薬はもともと使っていない。 低毒性有機塩素材のDDTでさえ、米国ではケネディ大統領時代にその毒性が作物に残るのをおそれ、とくに牧草には空中散布するのを禁止したほどだ。ほとんどの農薬が各農作物別に残留の許容量をきめられている。ところが日本では、農薬による増産効果ばかりが注目され農薬使用が本格化した27、8年からつい昨年まで、十数年もの間まったく野放しにされていた。 農林省もようやく本腰 農薬中毒問題がやかましくなってから、農林省はようやく昨年5月、3年がかりで、非水銀系農薬に切替える方針を出した。 またできるだけ毒性の低い農薬の開発にも乗出している。 厚生省も米や野菜、くだものに残っている農薬の分析を続けており、近い将来に、欧米諸国のような食品の残留農薬許容量を決めることにしている。 農林省では、これができたら、新しく農薬の使用基準をつくる考えだという。 だが、このような政府の方針や意向は、必ずしも地方行政の末端まで行渡っていない。 茨城県のある農協関係者は「政府の音頭とりで毎年やる農薬の危害防止運動も、農薬の保管や管理の適正化をいうだけ。農薬を使う農民の立場で危険を考えない。農業改良普及員は新農薬を使うことをすすめるだけ」と不満をもらす。 東京歯科大の上田喜一教授は「とりあえずやらなければならないこと」として 1.人体に蓄積して不治の病気を残す農薬と急性毒性のとくに強い農薬の販売禁止 2.農薬による急性中毒の届け出を法律で義務づける 3.農薬の許可基準をきびしくする −を提案、すぐ実施するよう、政府に迫っている。 自由販売に切実な訴え 中毒で7日間も苦しみもだえたという島根県農協婦人部会長の山内静代さん(52)は、こんどの会議で「外国で禁止されている農薬が、どうして日本では自由に売れているのでしょうか」と、その切実な体験から危険な農薬の販売禁止を訴えた。 この会議に助言者として出席した評論家の丸岡秀子さんは、これにこう答えた――農村の人たちはみんなどしどし声をあげ、その声を素直に聞こうとする姿勢のない政府や中央の農業団体の目をさまそうではありませんか。 毒性の強い農薬は、たしかに食糧増産に役立ったでしょう。 しかし、国民のからだをむしばんでいることがはっきりしているという広い観点での政策が必要になっています。 農薬を売る立場の農業団体もメーカーも、農薬中毒の実態を真剣にみつめ、国民の健康のために、毒性のない農薬の普及に、できるかぎりの努力をしてほしい。 (朝日42・1・27)
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6. BHCまき過ぎ 有害?各地で苦情続出 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
くさい新米
とまちまちで、かなり個人差がある。 高知市周辺の早場米地帯から送られた新米は二千二百トンもあったが、大阪食糧事務所は売渡しを一時見合わせ、約九百五十トンは倉庫に眠ったままだ。 富山県から大阪に送られた約七十トンの新米からもくさい米が続出。 北陸地方一帯の消費者からも「新米の一部におかしい米がある」と苦情がしきり。 11月中旬ごろには、名古屋市へ送った長野島下伊那郡地方の新米が返品されるという騒ぎがあった。 農林省農業技術研究所が原因を調べたところ、くさい新米のなかにBHCが普通の米の25倍−50倍も残っていた。 検出したBHCは2PPM。このうちとくに人体に有害とされるガンマBHCは0.4PPM。 国連で定めている国際許容量は日本人の平均体重を50キロとみて、ガンマBHCが0.6PPMなのでこの限度を越えていない。 だが、数ヵ月前までに同研究所が日本の米のなかから検出したガンマBHCは多くて0.08PPMだったから、かなり多くなっているわけだ。 さらに、日本農村医学研究所(所長、若月俊一長野県・佐久総合病院長)がこのほど長野県と共同でおこなった検出では、国際許容量の14倍以上にあたる10PPMのガンマBHCが同県のくさい新米からみつかった。 ことしは全国的に25年ぶりといわれるほどウンカが大発生し、稲の収穫直前までBHCを大量にまいたため、根や葉、モミから吸収され、米粒のなかに残ったとみられる。 BHCは急性中毒を起すことがほとんどないので、最も安全な農薬とされているが、いったん体内にはいると、有機水銀と同じように蓄積され、体の脂肪分と密着して、けいれんやてんかんの症状を起すおそれがあるとされている。 これについて若月農村医学研究所長は「くさい新米のなかに有機塩素系の農薬が含まれていたことはBHCがことし限りの農薬ではないだけに、危険信号とみるべきだ」と重視。 全国米穀小売商組合連合会も「くさい新米の政府売渡しを中止すべきだ」と食糧庁にはたらきかけている。 福永農業技術研究所農薬科長の話 BHCを必要以上まきすぎることは、いけない。このくさい米問題から反省したい。 安尾農林省植物防疫課長の話 ウンカの大発生に驚いて、農家が必要以上のBHCをまいた。 来年から十分気をつけるよう指導を強化するつもりだ。 くさい米全部が長野県の実験例のようでは重大だが、長野の例は真白になるほどBHCをまいた水田からの米ではないだろうか・・・・・・。 (朝日41・12・24)
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7. 青汁による体質改善と地質改善 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
総社市 T.Y.
1、体質改善 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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8. 殆んどよくなった | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
宮城県 K.I.
お蔭さまで大分よいようです。去る16日から一週間、当地日赤で精密検査を受けましたが、心電図、尿、血液、レントゲン、胃カメラ、便などにより調べてもらった結果、
(2)腎臓に異状はない (3)肝臓も正常に働いている (4)X検で胃炎は大分ひどい (5)カメラで潰瘍は認められない (6)血圧はちょうどよい とのことでした。これは、去る2月14日横浜の青汁スタンドで教えていただいた通り、2月16日夕食から、厳密に食餌療法を実施した賜物です。 それで、たとえ完全に治癒したからといって、馬鈴薯・牛乳・レバー・豆腐・青汁・エビオス等による純正安全食品の完全食を放棄する心算は毛頭ありません。 これが、最も正しい、最も合理的な食事なのですから、今後も継続する心算でいます。只今までは、相当厳密に守って来ましたが、今後は多少緩和し、外出した時は食堂で普通の料理をとることにしたいと思います。 いままでに禁断の米食、パン食をしたのは、2月16日の夕食以来、ただの4回だけ(いずれも結婚式)で、かなり窮屈な思いをしました。 お蔭さまで、胃の具合は殆んどよくなったし、低血圧は正常になりましたし、血滞もしなくなったし、殆んど治癒したも同然です。 (医師)
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9. すばらしい着想 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東京都 N.M.
「青汁読本」の改訂版およびパンフレット有難く拝受いたしました。 (作家)
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10. 医者もおどろく | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
神戸市 T.Y.
もうかれこれ4年程前、「青汁の効用」を入手いたしました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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11. 快適な毎日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東京都 O.U.
おかげさまで、ケールをつづけ、快適な毎日をすごさせていただいております。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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12. 潰瘍性大腸炎 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
富山市 T.Y.
弟は潰瘍性大腸炎で、青汁をのむと、青汁の分らしい便が出ていたのですが、お便りをいただき、早速バターといっしょに食べましたところ、てきめん、きいたようで、いつ青汁の分の便が出たのか、わからないそうで、感心しました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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13. 毎日元気で | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シカゴ市 N.T.
「健康と青汁」の新しい健康法を実行しています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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14. 質問箱 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
長崎県 Y.
問 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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コラム紹介 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
老後官職なき人は、 (養生訓より)
明治百年 山口県 原田彦四郎
明治百年麦食 米食 青汁党 ますます快調 百才山越え 青汁に、ハウザー、ローヤルちょっとまぜて 毎朝たのしみ、二百生きられよう 称喜米寿 何だチッポケ百たらず 寿命は自由 大きく伸びよう 医師を迎へる前、 休息、快楽、節制を医師とせよ ラテン諺
人生の助言 深山 旅愁
楽(らく)なことのみ求めることは、自分を役立(やくだ)たない者にしています。 汗をふいた肌に風(かぜ)が涼しいように、 暮しの中で、からだを心を動かそうではありませんか。 努力していくその向うに 本当の楽があるのです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ご意見・ご要望はこちらへ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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