健康と青汁タイトル小 <1967年4月15日発行 第128号>
 目次




1. 野菜ならよいか

     医学博士 遠藤 仁郎 

     それでは、野菜なら何でもよいか、というと、これも、そう簡単にはまいりません。大根の白い根は、やわらかくて食べよいが、葉はガサガザして食べにくい。同じナッパでも、白菜やキャベツのほうが、水菜や小松菜よりは食べよい。
     じっさい、今までの食習慣では、こういう白い野菜が、一般に好まれており、煮て食べるものも、漬物にするのも、どうも、白いものが多いのですが、それではダメなのでしょうか。
     これも、次の表をみれば一目瞭然。

    熱量 蛋白質 カルシウム B1 B2
    白 大根(根) 25 1.1 38 18 0.3 0.03 0.04 30
    色 キャベツ(白) 24 1.6 45 22 0.4 0.08 0.05 50
    菜 胡瓜 0.7 19 27 0.3 33 0.02 0.02 15
    黄 人参(根 51 1.3 35 35 0.5 1300 0.06 0.04
    色 トマト 33 1.3 18 0.2 130 0.08 0.03 20
    菜 南瓜 54 1.1 44 56 0.5 330 0.03 0.03 20
    緑 大根菜 49 5.2 190 30 1.4 3000 0.10 0.30 90
    色 小松菜 20 2.3 170 63 3.3 2000 0.10 0.15 90
    菜 菠ホウ薐レン草 28 3.0 98 52 3.3 2600 0.12 0.30 100
    カロリー mg mg mg 国際単位 mg mg mg

     私どもが野菜に求めているのは、主食の穀、豆、芋類や、蛋白食の肉、卵、大豆、また砂糖や酒などに不足している、ミネラルことにカルシウムと、ビタミン類です。が、白い野菜には、根でも、葉でも、果でも、カルシウムはいくらか多いものもありますが、ビタミンは殆んどCだけで、Aは全然ありません。
     キウリには少々ありますが、これは外皮が青いからで、上品な料理のように、皮を剥きとってしまえば、少くか、無くなってしまいます。
     ですから、白い野菜は、野菜には相違ないが、良質ナッパに比べれば大変劣っており、ビタミンやミネラルの補給源としての価値は殆んどありません。
     そこで、こうした野菜を、いかに馬力を出して食べてみても、食改善という意味には大して役立ちません。
     そのうえ、これらの野菜は、遠路の輸送や貯蔵に堪えるので、出荷用の換金野菜として栽培されるわけで、それだけに農薬の心配も大きい。
     寒い季節だけは大丈夫と思っていたが、冬の白菜でもホリドールのような猛毒剤をまいた上で巻かすのだといいます。

    有色菜ならよいか
     それでは、近ごろやかましくいわれる有色菜ならば、つまり、黄色か緑色の野菜ならば何でもよいかというと、それも一概にはいえません。
     黄色菜では、人参(根)、南瓜、トマトが代表的のもので、人参や南瓜をよく食べる所には長寿者が多いというし、南瓜を冬至に食べると中風のまじない、などともいうように、よい野菜にちがいありません。
     しかし表のように、人参や南瓜には、ビタミンAは多いが、ミネラルのほうは必ずしもそろっていません。
     トマトも大変よいとされ、ジュースなどの加工品もある程ですが、栄養分はそう大してそろって多くはありません。
     もちろん、果物や白色菜に比べれば確かによろしいが、良質ナッパには、とても比べられません。
     したがって、有色菜であれば何でもよい、というわけではありません。
     なお、人参やトマトは病虫害をうけやすいので、農薬がよくつかわれること、トマトのごときは3日にあけず、いや、殆んど毎日のように消毒するということです。
     ですから、使用時よく洗うことが大切です。しかし、浸透性の農薬は、いかによく洗っても除くことは出来ません。
     その上、一部の悪質農家は、鮮度をながく保つために、出荷直前にホリドール液につけるといいます(これはトマトだけでなく、胡瓜も茄子にも、ナッパにもだそうですが)。
     もし事実とすれば許すべからざる、まさに殺人的行為ともいうべき無暴な行いです。

    緑色菜
     残るものは緑色菜ですが、これにもピンからキリまであり、中には随分つまらぬものもあります。
     しかし、良質のものでは、有難いことに、今まで述べた食品に不足していたビタミンやミネラル類は、すべてそろって多いのです。
     たとえを大根葉にとってみましょう。根のほうは白色菜の代表として記したとおり、存外くだらぬものですが、葉はビタミンも多ければ、カルシウムや鉄にもとんでいます。
     小松菜、水菜、菜種、ケールも同様、すべての栄養分がうまくそろっています。一級品です。
     梅漬けに使うほかは使いみちの殆んど知られていない紫蘇。西洋料理のアクセサリーになっているパセリ、馬のよろこぶ人参葉。これらは特に成分がよろしい、特級品。
     ところが、ふつう好んで食用されているチシャ、レタス、菊チシャ、菊菜、ミツ菜、芹、葱などは、色はややうすく、軟らかくて食べよいが、一級品や特級品に比べると、やや劣っている、いわば二級品。
     もちろん無色菜や白色菜とは格段のちがいですが。例外は、緑色が濃く葉は軟らかく、一般に、おそらく最優秀菜とされ、栄養書にも料理書にも緑葉菜の代表者となっている菠薐草ですが、これは、余りよい野菜ではありません。
     それは、なるほどビタミン類はそろって多いのですが、ミネラルがダメだからです。
     私どもが野菜ことにナッパを大切に考えるのは、それらが、穀、豆、芋や、肉、卵などに不足しているミネラルやビタミン類を十分もっているからなのですが、菠薐草はカルシウムが少いうえに、蓚酸カルシウムとしてあるため、利用されません(蓚酸カルシウムは水に溶けにくく吸収されにくい)。
     鉄も、多いようにいわれ、貧血によいなどとされていましたが、これも余りよく吸収されません。
     このように、菠薐草はビタミン源としては、良質ナッパと同様すぐれていますがミネラル源としての価値の乏しいのが欠点の一つ。
     それから、もう一つ。菠薐草には、余り大量、ことに生で食べると、腎臓や膀胱に結石ができるおそれがあります。
     これも気に喰わぬことなので、今までふつうのように、ほんの少量を炊いて食べるには少しも差支はありませんが、穀、豆、芋、肉、卵などに釣り合うほど、あるいは、それ以上に余裕をもたして食べる(しかも生で食べたり青汁にして)のは考えものです。
     そこで私どもは、以前から、菠薐草を青汁にしてのむのはよくない、と警告して来ました。
     年中いつでもなるナッパといえば菠薐草だし、よい野菜とされているところからすすめられて、熱心に青汁にして飲み、実際、石が出来た人を私どもはかなり知っています。
     なお、それ以外に蓚酸の多いものは、野菜では不断草(夏チシャ)その兄弟分のビート(砂糖大根)の葉。雑草ではイタドリ、ギシギシ、秋海棠、カタバミ、オキザリスなど。子供のころ、たいていイタドリやギシギシは食べた経験があろうと思いますが少量は差支ないとしても、大量をつづけるのは慎しむべきです。

     それはともかく、良質ナッパといえば、緑色が濃くて、繊維がつよく、ふつうには、食用というよりは、むしろ飼料用にまわされ、人間の食うものではないか食っては悪いかのように思われているもののほうだ、というわけです。
     そして、農薬の心配のないものでなければならず、そうした安全良質菜の円滑な供給が望ましいのはいうまでもありません。

    ここで起る疑問
     さて、こうしたナッパを食べなければならぬ理由が、穀、豆、芋、肉、卵などに不足しているビタミンやミネラルを補うためだけというのであれば、何もナッパでなくても、薬を飲めばよいではないか。薬屋には、いくらでも錠剤やアンプル入りの栄養飲料があり、いわれるところの不足成分は十分はいっている。そして味もよいし、飲みやすい。そういう便利なものがあるのに、何を物好きにナッパなどと野暮ったいことをいうのだ、というわけです。
     なるほど今では、よい薬がいろいろ出来ています。しかし、それは、何といっても人間のつくったものです。絶対、そのものに間違いはないでしょうか。製造過程中になくなったり、あるいは、初めから十分いれていないものはないでしょうか。
     この信頼性の問題にさておくとしても、今一つ大切なことは、薬になっているものは、私どもの栄養として必要なもの=神さまからいただいているすべてではない、ということです。
     つまり、薬になっているものは、栄養学者がはっきりさせた成分だけですが、自然の食物の中には、まだまだわかっていないもの、いわゆる科学されていないものが、まだ、いくらあるか知れないのです。
     私どもは、栄養学でわかっている成分と、こうしたまだわかっていない成分の両方がそろって、はじめて本当に完全な健康がえられるのです。
     そして、そのためには、どうしても、良質のナッパを十分にとらなければならない、と私どもは考えます。
     また事実、からだが弱いので、マスコミの宣伝のままに、あらゆる薬をのんでみたが、一向に丈夫になれなかったものが、発心してナッパを食べ、青汁をのむようになって、はじめて本当に健康になった、ということは、しばしば私どもは経験しています。



 
2. ウコギ(五加木)

     医学博士 遠藤 仁郎 

     子供のころ、春には、よくワラビ狩に出かけたが、ワラビの少いとき、いつも、探したのはウコギだった。
     やわらかい新芽の群りついた枝を見つけ出すと、ワラビの敵打ちのように、丸坊主にしてしまったものだ。
     その頃は、たいていイリ菜にしたり、ウコギ飯に炊いて食べた。
     最近では、春さきのハイキングに、酢味噌や、サラダ油、塩、酢を用意して行き、その場でサラダ(グリーンサラダ)にして食べる。
     ちょっとホロ苦味はあるが、仲々おいしい。青汁の材料にもなる。
     いちど沸え湯をとおすか蒸して乾かし、貯えておけば、軟い葉がいつでも、そのまま食べられる。

       「老葉はいりこにすべし」(救荒本草抜萃)

     とあるが、茶代りにもなる(五加茶)。

       「気を益し、躄を療し、中を補い、精を益し、筋骨を堅め、志意を強くす。久服すれば、身を軽くし、老い耐う」(食医要編)。

     本草綱目には、

       「5月5日は、五加の茎を採り、7月7日に葉を採り、9月9日に根を採り、修治して篩い、方寸ヒづつ酒で服す。一日三服。久しく服すれば風労を去る」。

       「煮て酒に醜してのめば(五加酒)人を益す。(弘景)」

     などと、仲々大した効能のようだ。
     この辺りでも、以前は、大抵の農家にあったそうだが、今は、殆んどみかけないし、もう食べた経験のあるものもないのではなかろうか、ということだ。

       「江准呉中では、往々藩マガキにしている」(本草綱目)

     とあるが、米沢あたりでは、家の周囲に植えてある。枝にトゲがあり、密生するので生垣としても結構だし、新鮮な薬の供給源としてもありがたい。
     当地にいられる矢野仁一先生(京大名誉教授)は米沢のご出身で、わざわざ米沢からとりよせられたウコギを庭に植えていられ、毎春、おいしい新芽をいただいていた。
     一昨年だったか、大きな株を分けて下さった。余り大きいので、三つに分けて植えたのがこれだ。(写真)
     今年は挿木して、うんとふやしたいと思っている。



3 【青汁教室】 青野菜食・青汁のちえ その8 栄養摂取目安量について(下)
前号参照クリック

     栄養基準量を手がかりとして、より以上の健康をめざして、栄養に完全調和をはかるには、前々号でみたように、さしあたり別表の目安量によって、毎日の食物を工夫する必要があります。
     前号でみた熱量・蛋白質・カルシウムにつづいて、ビタミンについて説明すると、こうです。

    ビタミンAは青野菜で多量にふやす
     ビタミンAは、実状、緑黄色野菜類・卵類・果物類・乳類・魚介類・油脂類などでとっていますが、その80%以上は緑黄色野菜類、とりわけ青野菜でとっています。そして、これは、日光や空気によって損失し易く、また、長時間加熱すると、いく分損失します。
     このため、ふつうの保存調理では、損失20−40%とみられています。
     また、これは、青野菜で大部分とっているので、よくかんで食べないと、消化吸収が著しく劣り、さらに、油といっしょにとらないと、吸収が劣ります。ところが実状、そうした傾向が強いようです。
     ところで、こうした植物性食品でとるのはカロチンで、ビタミンAそのものではなく、体内でAに合成される原料です。
     そして、その効力は、かっては二分の一とみられていましたが、この頃は三分の一とみられており、実は、まだはっきりしていないのです。ために、カロチンのビタミンA、効力を三分の一とみた場合の、基準量1,900IUは、ちょっと少ないのではないか、という恐れがあります。
     といって、動物性食品でビタミンAそのものを十二分にとろうとすると、この過剰は栄養上いろいろと障害を引き起こす恐れがあります。
    栄養摂取目安量
    栄養素 熱量 蛋白質 カルシウム ビタミン
    B1 B2
    単位 Cal IU mg mg mg
    基準量 2,200 71 0.6 1,900 1.2 1.2 150
    少なくとも 1.0 3,000 1.8 1.8 120
    目標として 2,200 75 1.5 5,000 2.0 2.0 150
     また、同時に蛋白質や熱量を、必要以上に多量にとり入れるようになり、これまた栄養上いろいろと障害を引き起こします。
     けれども、植物性食品でカロチンをとるのであればこうした恐れは少しもないのです。このためビタミンAは、その大部分を植物性食品わけても青野菜でとり、しかも多量にとって、十二分に補給することが必要であり適切であるわけです。そこでこれは保存調理上の損失を見込んで、少なくとも3,000IU以上、さらに消化吸収や利用上の損失を十二分見込んで5,000IU以上を目安とすることが大切です。

    ビタミンB1は米以外でふやす
     ビタミンB1は、実状、各種の食物でとっていますが、主なものは穀類・野菜類・豆類とくに大豆・肉類・魚介類です。
     そして、これは、水にとけ易いので、ふきこぼしたり、煮汁を捨てたり食べ残したりすると、かなり損失し、ふつうの調理で30−50%とみられています。
     その上、これは、よくかんで食べないと、消化吸収上かなり損失します。
     ところで、ふつうの食物では、穀類とくに米飯を主食として、これから熱量とB1の半分以上を期待しています。
     この場合、調理上、熱量は、なにほども損失しないのですが、B1は、玄米で15%、半つきで40%、七分つきで55%、白米では80%以上も損失します。
     このため、B1が僅かしか残っていない白米を飯にたいて、B1を期待することは、実際上およそ無意味なのです。
     それかといって、七分つき、半つき、玄米とすれば、B1はより多く残っていますが、この頃は、厄介な水銀剤農薬が、それだけ多量に含まれているので、それは危険です。
     けれども、B1は米以外からでも相当にとれるので、米をB1食として、また熱量食・主食として大きな期待をよせず、麦や雑穀や芋その他に、より多くの期待をよせることが適切です。(こうした点、B2についても、ほぼ同様です)。
     ところで、B1については、研究がよほど進んでいるので、基準量1、2mgは、最低必要量としては、だいたい適当と考えてよいでしょう。
     そこで、これは、米以外で十分とる、といった、とり方に新たな工夫をした上で、調理上の損失を見込んで、少なくとも1.8mg以上、さらに、消化吸収上の損失を十分見込んで、2.0mg以上を目安とすれば適切です。

    ビタミンB2は青野菜でふやす
     ビタミンB2は、実状、B1以上に、各種の食物でとっていますが、主なものは穀類・緑黄色野菜類・乳類・卵類・魚介類・その他の野菜類です。
     そして、これは、日光に非常に弱く、水にとけ易いので、保存調理や食べ方を誤るとかなり損失します。
     けれども、これは、B1ほどには、穀類とくに米飯に期待していないので、保存調理上の損失は3%とみたらよいでしょう。
     といって、これは青野菜にかなり大きな期待をよせており、いずれにしても、よくかんで食べないと、消化吸収上かなり損失します。
     ところで、B2は、B1ほどには研究が進んでいないのですが、これは、B1と同様に、調理上の損失を見込んで少なくとも、1.8mg以上さらに消化吸収その他の損失を十分見込んで、2.0mg以上を目安とすれば適切です。

    ビタミンCは多量にふやす
     ビタミンCは、実状、緑黄色野菜類・その他の野菜類・果物類と、少量ながら芋類でとっており、これ以外では殆んどとれないのです。
     そして、これは、日光にも空気にも加熱にも非常に弱く、水にとけ易いのです。ために、保存や調理による損失が多く、ふつうで50%以上とみられています。
     その上、これは、よくかんで食べないと、消化吸収上かなり損失します。
     ところで、これは、研究がよほど進んでいるので、基準量63mgは、最低必要量としては、だいたい適切と考えたらよいでしょう。
     そこで、これは、保存調理上の損失を十分見込んで、少なくとも120mg以上、さらに消化吸収上の損失を十二分に見込んで、150mg以上を目安とすれば適切です。

    付記
     この稿は倉敷の月例青汁教室で遠藤先生がくりかえし強調されていることの一端を主題にそってまとめたものです。

    (友成)



4. 青汁街道を行く

    苫小牧市 S.T. 

     かねて、青汁を常用していた私が、肝臓、腎臓から来る極度の疲労感と不眠の苦しさを、酒でまぎらして来たのが原因で、青汁の効用はご破算。
     それに、両手がふるえて、湯呑みの水がこぼれて呑めないようなアル中症状を呈し、顔は青黒く、むくみ、尿は、極く少量にて、赤褐色と混濁し、生命危機感と、社会生活への絶望感におそわれ、しょんぼりして、公立病院にて精密診断の結果、とことん迄、肝臓、腎臓がやられ、最早、手遅れ気味との由。とにかく、1年半の入院を命ぜられたのが、昨夏8月の中旬であります。
     私は、遠藤先生及び其他よりの知識にて、私の病には、庇護療法を主体とするしかないと理解しておりましたので、意を決して、21日の絶食の結果、一応小康を得ましたので、22日目よりケール飲用(1日4合)に切換え、主食は玄米食と致しました。
     副食としては、二木博士の推唱された野菜の3分間煮を併食しました結果、23日目以来、ネフローゼ的な尿量が、自然量になり、疲労感は非常に少く、活動力はほぼ常人に近く、やせてはいるが(65キロより59キロ)血色は、人が感心する程よくなって来ました。
     問題のアル中は、絶食1週間にてケロリと治り、その後、禁酒運動の一員となり、完全断酒者となりました。
     私の自他共に認める健全さの原因は、遠藤先生のお考えに待たねばよく訳りませんが、20日程前、前述の公立病院の受持先生にお会いした節には、私の痩せた事もありますが、私のキビキビした言動に、まさか田中さんとは信じられなかった由です。
     私は、公職の市議活動もあり、その後も、大車輪で活動しておりますが、心の底に常に「調子に乗ると危険だぞ」と戒しめております。
     今後、一応の健康体より素晴しい健康獲得までには少くとも2年間は必要と判断しております。
     私に取って、最も肝要かつ重要な事は、寒冷地帯のこの地での青汁の継続的な確保であります。
     ケールも、12月中旬迄、一葉も無くなる迄、しごき取って飲用しました。今冬は寒波が早くおそって、然かも、例年になく寒さ厳しく、一度に零下4度〜5度の寒さでしたが、ちぢかみながら、雪の中に、青さを保ち続けているケールの姿には、感謝と、またその生命力の強さに打たれるものがあります。
     然し、ケールが無くても青汁街道直進の、私の姿勢はくずせません。昨冬にならい、毎日、生もやし1袋(15円)、野菜の3分間煮(何れも塩分なし)1日4、5杯と、玄米(毎日3合)を主体にした食生活に切換えましたが、どことなく、頼りないものを感じるので、支葱湖畔より、熊笹及びとど松を採取し、煎じて、其の汁にて野菜の3分間煮をつくり、松葉はほぐし、ミンチで挽きそれに水を加え、再度挽きしぼって、1日1合位飲み、しぼりかすは煎じて1日2合位飲んで、現在に至って居ります。
     理由は、訳りませんが、顔面の血色益々良く、20才位若返えったような溌溂さを味わっております(私は51才)。
     昨晩も、零下15〜20度の中、マイクで街頭を走り廻り、11時就寝、朝6時起床、本文を走らせている次第であります。
     以上が私の近況であります。なお、同じ気候風土に暮している北海道の青汁同人の皆様、この機会に本紙を通じ、本道支部結成したいと思います。
     支部のお世話は取り敢えず、私が責任を持ち、発足の運びと致したいと思います。
     ご意向の程ご連絡頼みます。二伸、私の松葉汁のヒントは、終戦後、シベリヤ抑留者が、寒中作業中、毎日何グラムかの松葉を食する事を厳しく責任づけられていたという実話からであります。(田中さんの所は苫小牧市末広町です。)


 
5. 「農民の健康会議」から

     農民の42%は農薬中毒にかかっている――第8回「農民の健康会議」(25日、東京・農協ホールで開催)での報告は、あらためて農薬中毒が深刻な問題であることを訴えた。
     しかも、農薬は農民の健康をむしばんでいるだけではない。その毒性は、米や野菜、くだものなどに残って、それを食べている日本人すべてが水俣病のような、おそろしい水銀の慢性中毒を引起すおそれさえあることが明らかにされた。
     このような危険な事態を救うために、いますぐ、どんな手が打たれなければならないか。この会議で討論された内容を中心に、農薬中毒問題を考えよう。


    農薬禍 望まれる早い対策
    「七割中毒」地区も 母より乳児に多量の水銀蓄積

     日本農村医学会(岡本正己会長)の調査は、昨年6月から9月までの4ヵ月間、北は北海道の旭川総合病院から南は熊本県の熊本大医学部農村医学研究会まで、全国16の農村病院が手分けして3,940人の農民を調べる大がかりなものだった。

    とくに多い果樹栽培地
     わが国で使われている農薬は、昭和40年度の農林省調べによると、68.1%が人体に有毒な有機水銀剤などだ。
     残り31.9%は一応、無害とされているが、それでも蓄積されると有害ではないかと心配されている。
     三重県で調査地区に選ばれたのは、松阪市の中心街から約6キロゆるい坂を登った大河内部落。ほとんどがミカンを栽培している農家である。
     ここの農民127人のうち、10人に7人強が農薬中毒にかかっていることがわかり、調べに当った県厚生連中央総合病院の医師たちをびっくりさせた。
     急性中毒といっても、「頭が痛い」「からだがだるい」などの軽い症状が多かったが、中毒にかかった割合では全国の最高。「ミカンをつくるには、水田や畑よりたくさん農薬を使う。ここで平均すると、夏は6日に1日の割合で農薬をまいている。これでは中毒もおおくなるはずだ」と同病院の波利井清一院長はいう、
     ほかでも、果樹栽培地帯は中毒の多発地になっていた。ミカンとナシをつくっている徳島県麻植郡鴨島町など吉野川、那賀川流域の15部落や、ミカンと茶の静岡県磐田郡豊田村では、やはり70%近い農民が中毒にかかり、全国平均の「10人に4人強」(42.3%)をはるかに上回った。
     水田での農薬散布だけという一毛作地帯でも、秋田県平鹿群平鹿町などでは、調べた282人のうち約60%が症状を訴え、皮膚のかぶれた人が80人も出た。
     中毒の訴えをしたのが30%程度で、ほかより少なかった長野県でも、ビニールハウスの作業だけは「ハウス病」と土地の人たちがいう中毒が多く、80%もこれにかかった。
     ハウスのなかは高温多湿のうえ、まかれた農薬がそのまま残っている。からだに最も悪い環境なのだ。
     農民は中毒にかかっても、なかなか病院に行こうとはしない。こんどの調べでも、中毒症状があって医者にみてもらったのは男2.1%、女5.5%にすぎない。
     がまんしきれなくなって病院にかつぎこまれる人たちのなかには、もう取返しのつかなくなっている場合もあった。
     厚生省の調べでは、毎年40人前後が誤った使い方をして死んでいる(このほか農薬で自殺するものが毎年約700人もいる)。

    散布中倒れ流産の妊婦
     長野県の北信総合病院で昨年夏、リンゴの農薬散布中に倒れた2人の妊婦が治療をうけた。
     2人とも助かったが、1人はこれがきっかけで流産した。「妊娠中の散布は絶対に禁止させなければ――」と同病院の泉山富雄医師は訴える。
     熊本県玉名郡天水町でも昨年春、町ぐるみの中毒事件が起った。
     町内8つの部落の1,512人の働き手のうち264人が倒れた。
     さいわい死者はなかったが、皮膚がかぶれてなおすのに2ヵ月もかかった人もいた。果樹の共同防除に使った新薬が原因だった。
     「ズキンとマスクをつけ、手にクリームをぬって、と使い方を示してあるのだがそんな危険なものが自由に売られているのがおかしくはないだろうか」
     と治療に当った熊本大医学部の高松誠助教授は指摘する。

    外国は作物別に許容量
     もっと注意すれば、農民の中毒は少なくすることもできるだろう。
     だが、主食である米や野菜、くだものにひそんだ農薬が人体にたまっておこる慢性中毒は、さらにおそろしい。
     イモチ病防除の特効薬として使われている有機水銀が米のなかや、それを食べている日本人の体内にどのぐらいたまっているだろうか。
     日本農村医学研究所は、最近の研究成果として

       「40年産米には、水銀農薬を使わなかった昭和20年当時の約7倍、0.1−0.2PPM(1PPMは百万分の一単位)程度の水銀がふくまれている。また昨年秋、全国12の地区から集めた163人の農民の毛髪から平均7.01PPMの水銀が検出された。これは外国人の約4.6倍にあたる」

     と報告した。もっとも

      「まだ慢性中毒の危険を問題にするのは早いという説もある。だが、現実は水銀農薬の“人体実験”が始っている、といえないだろうか」

     同研究所の若月俊一所長はいう。

       いちど人体にはいった水銀は、母親から子どもにまで伝わる。別の研究結果によると、生れたばかりの赤ちゃんに母親より多量の水銀の蓄積が発見された。

     助言者として会議に出た東大教授の白木博次氏は、これを

      「水銀が母体から胎児へ移って発生した胎児性水俣病と似た現象だ」

     と重視し

      「水俣病の原因となったアルキル水銀は、同じ有機水銀でもイモチ防除に使っているフェニール水銀とやや違う。だから、農薬による慢性中毒が水俣病と同じような形で発生するかどうかはっきりしていない。だがこのような類似現象をたどって、農薬水銀の慢性中毒症状を予測してみなくてはならない段階にきている」

     と警告する。欧米諸国では、こんな危険な水銀農薬はもともと使っていない。
     低毒性有機塩素材のDDTでさえ、米国ではケネディ大統領時代にその毒性が作物に残るのをおそれ、とくに牧草には空中散布するのを禁止したほどだ。ほとんどの農薬が各農作物別に残留の許容量をきめられている。ところが日本では、農薬による増産効果ばかりが注目され農薬使用が本格化した27、8年からつい昨年まで、十数年もの間まったく野放しにされていた。

    農林省もようやく本腰
     農薬中毒問題がやかましくなってから、農林省はようやく昨年5月、3年がかりで、非水銀系農薬に切替える方針を出した。
     またできるだけ毒性の低い農薬の開発にも乗出している。
     厚生省も米や野菜、くだものに残っている農薬の分析を続けており、近い将来に、欧米諸国のような食品の残留農薬許容量を決めることにしている。
     農林省では、これができたら、新しく農薬の使用基準をつくる考えだという。
     だが、このような政府の方針や意向は、必ずしも地方行政の末端まで行渡っていない。
     茨城県のある農協関係者は「政府の音頭とりで毎年やる農薬の危害防止運動も、農薬の保管や管理の適正化をいうだけ。農薬を使う農民の立場で危険を考えない。農業改良普及員は新農薬を使うことをすすめるだけ」と不満をもらす。
     東京歯科大の上田喜一教授は「とりあえずやらなければならないこと」として  1.人体に蓄積して不治の病気を残す農薬と急性毒性のとくに強い農薬の販売禁止
     2.農薬による急性中毒の届け出を法律で義務づける
     3.農薬の許可基準をきびしくする
     −を提案、すぐ実施するよう、政府に迫っている。

    自由販売に切実な訴え
     中毒で7日間も苦しみもだえたという島根県農協婦人部会長の山内静代さん(52)は、こんどの会議で「外国で禁止されている農薬が、どうして日本では自由に売れているのでしょうか」と、その切実な体験から危険な農薬の販売禁止を訴えた。
     この会議に助言者として出席した評論家の丸岡秀子さんは、これにこう答えた――農村の人たちはみんなどしどし声をあげ、その声を素直に聞こうとする姿勢のない政府や中央の農業団体の目をさまそうではありませんか。
     毒性の強い農薬は、たしかに食糧増産に役立ったでしょう。
     しかし、国民のからだをむしばんでいることがはっきりしているという広い観点での政策が必要になっています。
     農薬を売る立場の農業団体もメーカーも、農薬中毒の実態を真剣にみつめ、国民の健康のために、毒性のない農薬の普及に、できるかぎりの努力をしてほしい。
    (朝日42・1・27)


 
6. BHCまき過ぎ 有害?各地で苦情続出

    くさい新米
     ことしの新米はくさい、という苦情が各地ででている。
     農林省などの調べでは「殺虫農薬BHCのまきすぎらしい」とわかったが長野県下では新米の粒から人体に有害なガンマBHCが国際許容量の約14倍に当る10PPM(PPMは百万分の一を示す単位)も検出されるなど関係者をあわてさせている。
     すでにくさい米を返品するという騒ぎも起きているが、新米が本格的に出回るのはこれからなので、農林省は「もうしばらく調べてから、必要対策を考えたい」といっている。
     食糧庁の調べだと、くさい米の苦情は、まず大阪市内から起った。
     10月に高知県産の新米が出回ったところ、「ご飯をたくとプーンとにおう」との訴えが十数ヵ所からきた。
     「くさい」という表現は

      1.薬品のにおい 2.カビくさい 3.こげくさい

     とまちまちで、かなり個人差がある。
     高知市周辺の早場米地帯から送られた新米は二千二百トンもあったが、大阪食糧事務所は売渡しを一時見合わせ、約九百五十トンは倉庫に眠ったままだ。
     富山県から大阪に送られた約七十トンの新米からもくさい米が続出。
     北陸地方一帯の消費者からも「新米の一部におかしい米がある」と苦情がしきり。
     11月中旬ごろには、名古屋市へ送った長野島下伊那郡地方の新米が返品されるという騒ぎがあった。
     農林省農業技術研究所が原因を調べたところ、くさい新米のなかにBHCが普通の米の25倍−50倍も残っていた。
     検出したBHCは2PPM。このうちとくに人体に有害とされるガンマBHCは0.4PPM。
     国連で定めている国際許容量は日本人の平均体重を50キロとみて、ガンマBHCが0.6PPMなのでこの限度を越えていない。
     だが、数ヵ月前までに同研究所が日本の米のなかから検出したガンマBHCは多くて0.08PPMだったから、かなり多くなっているわけだ。
     さらに、日本農村医学研究所(所長、若月俊一長野県・佐久総合病院長)がこのほど長野県と共同でおこなった検出では、国際許容量の14倍以上にあたる10PPMのガンマBHCが同県のくさい新米からみつかった。
     ことしは全国的に25年ぶりといわれるほどウンカが大発生し、稲の収穫直前までBHCを大量にまいたため、根や葉、モミから吸収され、米粒のなかに残ったとみられる。
     BHCは急性中毒を起すことがほとんどないので、最も安全な農薬とされているが、いったん体内にはいると、有機水銀と同じように蓄積され、体の脂肪分と密着して、けいれんやてんかんの症状を起すおそれがあるとされている。
     これについて若月農村医学研究所長は「くさい新米のなかに有機塩素系の農薬が含まれていたことはBHCがことし限りの農薬ではないだけに、危険信号とみるべきだ」と重視。
     全国米穀小売商組合連合会も「くさい新米の政府売渡しを中止すべきだ」と食糧庁にはたらきかけている。

    福永農業技術研究所農薬科長の話
     BHCを必要以上まきすぎることは、いけない。このくさい米問題から反省したい。

    安尾農林省植物防疫課長の話
     ウンカの大発生に驚いて、農家が必要以上のBHCをまいた。
     来年から十分気をつけるよう指導を強化するつもりだ。
     くさい米全部が長野県の実験例のようでは重大だが、長野の例は真白になるほどBHCをまいた水田からの米ではないだろうか・・・・・・。
    (朝日41・12・24)


 
7. 青汁による体質改善と地質改善

    総社市 T.Y. 

    1、体質改善
     青汁の愛飲15年間、私は、生来腺病質のひよわな体質を完全に改善することが出来ました。
     自信を持ってペンをとることが出来るこの喜びは、とても筆舌には尽されません。
     目まいがするし、足腰は冷えるし、便秘はするし、そのくせ、ちょっと油っこい魚でも食べようものなら、じんましんで全身が気違いになりそうな程かゆいし、咽喉カタルで声が出なくなるし、百日咳も腹膜炎も一応やるし、月経不順で、メンスの時は下腹の鈍痛で半病人と云った調子で、病院通いも飽いて終って、もうどうせ人間は一度は死ぬのだからどうにでもなれと、半分やけっぱちでした。
     主人が、遠藤先生の青汁を飲んでみよと、わざわざ作ってくれるものを、飲まないのも心苦しいし、と云って、こんななまくさいものが山羊ではあるまいし飲めるものかと、そっと棄てているうちに、なんの拍子か半分飲んだところ、1時間もしないうちに便所へ行きたくなったので、おや、これは通じにきくのかなと思って、それから本気で飲みはじめたわけなのです。
     ところが、半年もするうちに、便秘の苦痛はすっかり忘れました。
     そのうち、手足がぽかぽかあたたかくなってくるような気持で、メンスも順調になり、目まい頭痛も忘れいつも心が爽快になってまいりました。
     「しめた!」と思ったら急に生きる力がこんこんとわきだしました。さあ働かなくてはと、仕事への意慾が燃え始めました。もりもり働いて、風邪ひとつひかないで、一年経ちました。二年経ちました。三年目には完全に自分の体質が改善せられていることを知りました。
     風邪のとい屋と笑われて、殆んど年中、風邪気味だった若き日の私の姿はもうどこにもありません。
     「百八十度転換」と友達は目を丸くします。不思議ですね。遂に、15年間病気と云う言葉はすっかり忘れました。
     がむしゃらに働いて風邪ひとつひかないのですから。でも寒ければクシャミは景気よく3回位出ますが、それで不思議と風邪はひかないのですから呆れますよ。
     どんなまずいものを食べてもおいしく、ぐっすり眠って、うんと働いて、人生この健康に優る幸福はないと思います。
     総社市長さんから度々健康優良家庭として表彰せられました。
     国民健康保険料は納めるばかりでちっとも病気をしないからだそうです。有難いことです。
     現在、私は満55才ですが、更年期障害とやら云う病気も、どうやらちっとも知らないですんで終ったようです。
     私共は青汁によって救われた一家であり、主人も子供も青汁の恩恵に浴しておりますが、これはまたの機会にゆずります。


    2、地質改善
     これは、青汁のしぼりかすを田圃にばらまいたところ、とてもしっかりした稲が成長し穂どまりがよいのです。
     農薬は全然使用しないでも、あまり虫もつかず、反当り八俵は収穫出来ます。要するにこれは緑肥によって土地が若返るものと思います。
     自然の生みだしたもの総て不用なもの無駄なものはないのですね。私がこの土地の若返りを発表するまでの経路をちょっと書いてみます。
     終戦後、農地改革によって地主の没落。屋敷もつれの美田を失うことを恐れて当時、私は真庭郡の落合高女に在職中でしたが、退職して帰宅、百姓になって父祖の地を守ることになりました。
     なにしろ、鍬の持ち方も知らぬような者、病弱のにわか百姓ですから、土地はやせる一方で、折角の美田もだんだん荒れほうだい、反当り五俵位しかとれません。それでも、米の不自由な時でしたから食べるのにはこと欠きませんでした。
     弱いからだに鞭打って、一俵でも多く増産したいものと、日夜考えておりましたところ、毎日出来るバケツ一杯の青汁のしぼりかすを棄てたところに、こぼれ種が自然と生えたじゃがいもの株が、どんどん太って抜いてみると肥料もやらないのに、とっても大きなおいもが出てきました。
     おやおやと思って、今度は牛蒡、人参のうね間に棄てましたところ、これまた大変な上出来。
     根の入るものによくきくものとみえますので、稲にはどんなにきくものかと思って、毎日毎日、丹念に田圃にばらまきました。太陽の熱で腐熟して、土地が黒ずむほど有機質に変ってきました。
     どうやら野菜のしぼりかすが腐熟すると、窒素や加里成分が十分になるとみえて、稲の茎ががっちりしていて、台風につよく、虫にも強く、農薬は使わなくとも刈ってみると粒がよく、見た目の作柄よりは収穫が多く、八俵は(反当り)とれるようになりました。
     今まで、人工肥料に頼りすぎて、やせ地に拍車をかけていたことに気がつきました。やはり稲作りのこつは先づ土地を肥すことです。こうして私の愛する美田は若返りました。
     そして年々農薬に少しも汚染されない清浄米を沢山生み出してくれるのです。
     以上


 
8. 殆んどよくなった

    宮城県 K.I. 

     お蔭さまで大分よいようです。去る16日から一週間、当地日赤で精密検査を受けましたが、心電図、尿、血液、レントゲン、胃カメラ、便などにより調べてもらった結果、

        (1)心臓に異状はない
        (2)腎臓に異状はない
        (3)肝臓も正常に働いている
        (4)X検で胃炎は大分ひどい
        (5)カメラで潰瘍は認められない
        (6)血圧はちょうどよい

     とのことでした。これは、去る2月14日横浜の青汁スタンドで教えていただいた通り、2月16日夕食から、厳密に食餌療法を実施した賜物です。
     それで、たとえ完全に治癒したからといって、馬鈴薯・牛乳・レバー・豆腐・青汁・エビオス等による純正安全食品の完全食を放棄する心算は毛頭ありません。
     これが、最も正しい、最も合理的な食事なのですから、今後も継続する心算でいます。只今までは、相当厳密に守って来ましたが、今後は多少緩和し、外出した時は食堂で普通の料理をとることにしたいと思います。
     いままでに禁断の米食、パン食をしたのは、2月16日の夕食以来、ただの4回だけ(いずれも結婚式)で、かなり窮屈な思いをしました。
     お蔭さまで、胃の具合は殆んどよくなったし、低血圧は正常になりましたし、血滞もしなくなったし、殆んど治癒したも同然です。
    (医師)


 
9. すばらしい着想

    東京都 N.M. 

     「青汁読本」の改訂版およびパンフレット有難く拝受いたしました。
     読本はすでに五版を重ねられているご様子で、おめでとうぞんじます。
     しかし、このように重要な本は、ほんらい書店を通じ、数万部売れなければならないもので、私は、出版界の事情をよく知っていますが、現在の出版界のありかたも、実に、たくさんの「病弊」があります。
     だが、正しい栄養の知識は、徐々に、そして確実に普及しつつあります。
     私の紹介した人々のなかには、実に熱心な青汁党があり、その口を通して、さらに理解が拡まるという形をとっています。
     いわゆるマスコミに対する口コミですが、現代社会では、本当に価値ある思想の伝達は、このような形をとる以外、ないのかもしれません。
     それは、速度はおそくとも、大地に水が浸みるように根を張ってゆきます。あの書物(註 筆者著「いのちと医学の間」のこと)でかきました。天野慶之さん、漢方の相見三郎さん、ガンの蓮見さん、いずれも、食物と健康の関係について、あなたとおなじ立場に立っており、蓮見氏は青汁はガン患者にもよいことを語っていました。
     それぞれの分野の研究は異っていても、こと栄養、正しい食物について、これだけ共通の考え方のあることは重要であって、私は、なにか大きな形で、現在の誤った栄養常識を訂正するような運動の組織ができないものか、と夢想したりします。
     そして、このすばらしい青汁という着想を立てられたあなたの業績は、もっと大きく再評価されねばならないと考えております。

    (作家)


 
10. 医者もおどろく

    神戸市 T.Y. 

     もうかれこれ4年程前、「青汁の効用」を入手いたしました。
     もともと病弱気味のことと、教師という仕事、長時間の通勤とで、日頃、疲労気味だったので、早速、ケールの種子をお願いし、栽培してまいりました。
     3年ほど前、急性肝炎にかかり、ひどく肝臓が腫れ「これでは慢性になるかも・・・・・・」、といわれていたところ、青汁、毎朝夕、コップ2杯づつ飲んだのが著効をあらわしたのか、お医者も驚かれる程の速さで、腫れがひき、3ヶ月ほどですっかりよくなりました。
     以来、知人に病気の人があるとすすめ、来宅の方には、しぼって試飲させてあげたりしております。


 
11. 快適な毎日

    東京都 O.U. 

     おかげさまで、ケールをつづけ、快適な毎日をすごさせていただいております。


 
12. 潰瘍性大腸炎

    富山市 T.Y. 

     弟は潰瘍性大腸炎で、青汁をのむと、青汁の分らしい便が出ていたのですが、お便りをいただき、早速バターといっしょに食べましたところ、てきめん、きいたようで、いつ青汁の分の便が出たのか、わからないそうで、感心しました。
     よい事を教えて下さいましてよろこんでおります。これで7日目ぐらいに貧血の方が、ちょっといいような気がすると、いっていました。
     そうして、10日目に、体の調子をたずねたところ、便の方も、少しいいそうです。
     さいきん、だんだん悪くなるようでしたが、青汁をはじめてから、まだ13日間ですが少しでも、よい方に希望がもて、とても嬉しいです。


 
13. 毎日元気で

    シカゴ市 N.T. 

     「健康と青汁」の新しい健康法を実行しています。
     お蔭で、カゼ一つひかず、まだまだこれからだ、と元気で、毎日元気で仕事をしております。
     私は、なるべく、年を忘れ、数えないようにしておりますが、明治14年生れですから、本年(1967年)85才となりました。


 
14. 質問箱

    長崎県 Y. 


     ケールの種子をとりたいのですが、昨年は虫(アブラムシ)がついて実りませんでした。
     どうしたらよいのでしょうか。




     アブラムシはまず花穂の先の方につきますから注意していて、惜しまずほ蕾ごとつぶすこと。
     また穂軸にまぶれついておれば、これも残らずしごきつぶして下さい。


 
 コラム紹介

    老後官職なき人は、
    つねに、ただわが心と身を養ふ工夫を専にすべし。
    老境に、無益のつとめごとと、
    芸術に心を労し、
    気力をつひやすべからず。
    老人は、体気衰へ、腸胃弱し。
    つねに小児を養ふごとく、心を用ふべし。
    老いては、食すくなきに宜し。
    多食するは危し。
    老人の頓死するは、十に九は、昔、食傷なり。
    老人病あらば、先づ食治すべし。
    食治応ぜずして後薬治を用ふべし。
    是れ古人の説なり。
    老人は殊に食補すべし。
    薬補はやむ事を得ざる時用ふべし。

    (養生訓より)



    明治百年
    山口県 原田彦四郎
    明治百年
    麦食 米食 青汁党
    ますます快調 百才山越え
    青汁に、ハウザー、ローヤルちょっとまぜて
    毎朝たのしみ、二百生きられよう
    称喜米寿 何だチッポケ百たらず
    寿命は自由 大きく伸びよう



    医師を迎へる前、
    休息、快楽、節制を医師とせよ
    ラテン諺



    人生の助言
    深山 旅愁   
    楽(らく)なことのみ求めることは、
    自分を役立(やくだ)たない者にしています。
    汗をふいた肌に風(かぜ)が涼しいように、
    暮しの中で、からだを心を動かそうではありませんか。
    努力していくその向うに
    本当の楽があるのです。








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