健康と青汁タイトル小 <1966年12月15日発行 第124号>
 目次




1. クルミ(胡桃)

     医学博士 遠藤 仁郎 

    熱量
     脂肪にとんでいる(60%)ので、熱量は626カロリーと、すごく多い。

    蛋白質
     相当多い。質もよいらしい。果物とナッパ類ばかりを食べている果食家での観察で、蛋白質は良質らしいと栄養学者もいっている。

    ミネラル
     カルシウムもかなりあり、カルシウム:燐は1:3、12(理想比1:1−2)と、酸性度は比較的少い。

    ビタミン
     A、Cはないが、B1は多く、熱量源の大部分がB1の不要な脂肪なので、B1にはうんと余祐があるし、B2もかなりある。

      熱量 蛋白質 脂肪 カル
      シウム
      B1 B2
      クルミ 626 23.1 60.3 93 290 2.4 500 80
      +大根葉200 724 33.5 61.7 473 350 5.2 6000 700 680 185
      カロリー グラム グラム ミリ
      グラム
      ミリ
      グラム
      ミリ
      グラム
      国際単位 ガンマ ガンマ ミリ
      グラム

       (注 表の単位 熱量はカロリー。蛋白質はグラム。カルシウム、燐、鉄はミリグラム。ビタミンAは国際単位。B1B2はガンマ。Cはミリグラム。図は理想的と考えられる釣り合いを基準としたもので、ミネラルやビタミンがカロリーや蛋白質の高さにそろうか、それ以上あれば、うまく釣り合っているか、むしろ余裕のあることをしめす)


     ヒポクラテスのいう通り
     「熱気をおこし栄養にとむ」
     わけだし。漢方では、
     「肺を温め、腸を潤ほし、気を補し、血を養ふ。
    食して肥健ならしめ、肌を潤ほし、頭髪を黒くす。
    久しく食すれば、小便を利し、五痔を去る」
     ともあるが、また
     「性熱なるが故に多食すべからず。
    胆液過多の人には害あり」
     ともある。
     西洋の民俗で、多産のシンボルとされ、また死のシンボルとして墓地に植えるもの、とされているというのも、あるいは、胡桃が熱量の多いこと、したがって精力もつくだろうが、偏った過多は却って死をはやめることになるというのだろうか。

     この欠陥を補い、うまく調和をとるためには十分の野菜が必要だが、大根葉では150−200グラムという勘定になる。
     ともかく、わが国の習慣食に不足がちな脂肪とB1にとんでいるので、その有力な給源として大いに利用し白米飯偏重の害をへらしたいものだ。
     しかし、このあたりには小型の日本クルミしかない。この種は殻がかたくて割りにくい上に、肉は少ししかないので、精々悪太郎どもがとって食べるくらいのものだ。
     私どもも秋になって自然に落ちるのが待ちきれず、まだ青いのを、石を投げたり棒でたたき落して、小川のほとりで、黄い汁の出る皮をとり除き、石でたたき割って食べたものだが、両手はまっ黒になるし、うっかりすると着物まで汚すので、よくおふくろに叱られた。
     信州や東北など寒い地方のは大型で割りやすいし肉も大きく(朝鮮クルミ、西洋菓子につかってある、いわゆる菓子クルミ)、和え物など料理に利用されているのが、確かによいことだ。

     なお、ディオスクリデスは、
     「多く食べると條虫を駆除する」
     といっているが本草網目の油胡桃の主治にも、
     「虫を殺す」
     とあり、わが国にも、
     「クルミでサナダ虫がとける」
     という俗信があったらしい。
     今昔物語に、寸白(スパク=條虫のこと)を持った女が子を生み、長じて官となり、信濃の守として赴任した。
     歓迎の席で、一面に胡桃ばかり出され、非常に苦しむ。
     これを、ある老人が認めて、寸白が人になって来たもの、と感づき、酒に胡桃を濃くすり入れてさしたところ、ついに白状して、水になって消えた、という話が出ている。

     
    胡桃100+大根葉200 胡桃100+大根葉200



 
2. 青汁教室 青野菜食・青汁のちえ その4 体の成分とその作用について
前号参照クリック

     栄養出納について、もっと詳しく理解して、完全栄養をはかるには、まず初めに、ごく簡単ながらも、私たちの生きた体は、どんな物質で構成されているのか、そして、それが、生命の保持その他に、どんな作用を営なむのか、体の成分とその作用について理解して、かかる必要があります。

    体の成分
     生きた体は、これを化学的に分析すると、酸素・炭素・水素・ちっ素・カルシウム・りんその他、数多くの元素で構成されていますが、それを化合物として分類すると、だいたい、つぎの通りです。

      蛋白質 16%
      脂 肪 13%
      糖 質 少量
      活性質 少量
      無機質  4%
       水  66%
      蛋白質 蛋白質は、いろいろな種類のアミノ酸が多数結合したもので、これは炭素・水素・酸素の他に、ちっ素を含んだ化合物であるのが、その特質です。
       これには、アミノ酸の結合具合や、その他の元素との結合具合によって、いろいろな種類のものがありますが、これは体重の16%を占める大切な成分です。

      • 第一に、これは骨・歯・筋肉・皮膚・内臓・神経などを組織している細胞の主成分であり、この細胞を養なう血液の主成分です。
      • 第二に、これは熱量源としても使われ、とくに体内に糖質や脂質が乏しくなると、これが分解して熱量を出すのです。従って、こんな場合、文字通り体が消耗するわけです。
      • 第三に、これは熱量発生や、蛋白質の合成と遺伝や成長などに重要な作用をしています。(もっとも、これは、ふつうの蛋白質と少し性質がちがっていますが、ちっ素を含んだ有機化合物ですから、広く蛋白質の一部とみられます)。
      脂 質 脂質は、炭素・水素・酸素の化合物で、これには、脂肪と、いろいろな種類の類脂肪体があり、体重の13%をしめている成分です。
       脂肪は、熱量源として使われるものですが、体内で熱量を出すとき、蛋白質や糖質が1gにつき4カロリーであるのに、これは9カロリーで重さに比べて熱量が多いのがその特質です。
       すなわちこれは、体内で熱量源を貯える形であって、栄養素として糖質を補給した場合でも、熱量として消費されなかった残りは、脂肪に変形して貯えられるのです。
       類脂肪体は、熱量源というよりも、細胞組織の構成分として、重要な作用をしています。
      糖 質 糖質は、脂肪と同様に、熱量源として使われるものであり、炭素・酸素・水素の化合物ですが、脂質や蛋白質に比べて、酸素の含有率が多く、体内で酸化して熱量を出し易い性質のものです。
       ところで、栄養素として補給する糖質は、蛋白質や脂質より、はるかに多く、全食量の85%にも及んでいるのですが、体の成分としては、ごく少量で、350g程度です。
       それは、これが消化吸収されると、ブドウ糖となって、すぐ熱量源に使われ、ごく一部がグリコーゲンに変形して筋肉や肝臓に貯えられ、残りは脂肪に変形するからです。
      活性質 活性質というのは、酵素・ビタミン・ホルモンを総称したもので、いずれも体の成分としては、これまでみた蛋白質・脂質・糖質に比べて、ごく微量です。
       けれども、これは、体の諸成分が生命の保持その他の生理作用を営なむとき、なくてはすませぬ大分な成分です。
       酵素は、蛋白質の一種であり、体内で合成されるものであって、これには、全くもって、いろいろな種類があります。
       そして体内至るところにあって、食物の消化・熱量の発生・蛋白質や細胞組織の合成など各種各様の生理作用の触媒となっているのです。
       この触媒があるからこそ、生きた体の成分が、無生物の化学変化とは全く異なる、代謝という化学変化を起こして、生理作用を営なむのです。ビタミンは、こうした酵素に必要な成分となっているものと、必ずしもそうではないものもあり、いずれも、体内で起こる化学変化の触媒となっています。
       これにも、いろいろな種類がありますが、ふつうビタミンとよばれているものは、体内で合成することができないか、あるいは合成することができても十分でないため、どうしても食物で摂らねばならないものです。
       ホルモンは、酵素と同様に、生きた体内で合成されるもので、それには、蛋白質の一種のものもあり、そうでないものもあって、いろいろな種類があります。そして、これは、神経系の統制を補なって、体の各器官のはたらきや代謝の調節をしているのです。
      無機質 無機質というのは、体を焼いて灰にした場合に残る無機塩類で、ふつうミネラルともよばれています。
       これには、いろいろなものがありますが、その主なものはカルシウム・りん・カリウム・いおう・ナトリウム・クロール・マグネシウム・鉄・銅・ヨードで、全部で体の4%をしめています。
       このうち、カルシウムとりんは、骨や歯の主成分になっているので、2%、1.1%と最も多く、その他は、いずれも、ごく微量です。
       けれども、こうした無機質は、それぞれ、細胞の内や外の体液に、一定の組成と一定の濃度で含まれて、生理に大切な作用、例えば水分の保持・しんとう圧の維持・体液の酸アルカリ平衡の保持・神経や筋肉や血管の適度な緊張の保持・消化吸収の保持・熱量の貯蔵や発生の促進・蛋白質の合成や酵素の合成や作用の促進・ホルモンの合成や分泌の促進・有毒物の中和といった作用をしているのです。
       水  生きた体は、こうした成分がとかされて、複雑なコロイドとなって、構成されているのですが、その触媒となっているものが水です。水は水素・酸素の化合物で体重の約66%をしめています。


    作用からみた主成分の分類
     私たちの生きた体は、だいたい、こうした成分によって構成され、そうした成分は、生命の保持その他の生理に、それぞれ一定の作用を営なんでいるのです。
     そこで、体の主成分を作用の性質から分類すると、だいたい、つぎの通りです。

      構成:蛋白質 無機質の一部 脂質の一部
      熱量: 糖質 脂質 蛋白質の一部 
      調節: 酵素 ビタミン ホルモン 無機質 蛋白質の一部 水


    付記
     この稿は倉敷の月例青汁教室で遠藤先生が繰り返し強調されていることの一端を主題にそってまとめたものです。
    (友成)


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3 抗生物質入り飼料 人間には有害?

    女性の癌死亡の20%を占める
    (クリニクタイムス248号より)


     アメリカで警告(朝日新聞41、8、24より)
    【ワシントン21日発=AP】米食品・薬品局(FDA)は21日、家畜をふとらせるためなどに使われている抗生物質は、人間に有害の可能性があるとして公式警告を出した。
     また同局はこの問題について広範囲な研究を始めており、予備段階として食肉魚の保存を目的に防腐薬として用いられるクロルテトラサイクリン(オーレオマイシンなど)とオキシテトラサイクリン(テラマイシンなど)などの一般的な抗生物質の使用を削減するように業者に呼びかけている。
     今度の決定は抗生物質の獣医学的、非医学的用途について調査した特別委員会の報告に基づいてなされたもので、同局は抗生物質の製造業者に対しさらにデータを提供するよう要求している。

    解説
     抗生物質入りの飼料は、家畜の病気を防ぐだけでなく、ウシ、ブタ、ニワトリなどの成長を促進させる働きがあるといわれている。
     このため、日本でも、市販されているほとんどの家畜飼料に、10トン当り20−100グラムの抗生物質が混ぜられている。
     また、魚を保存するためにも、クロルテトサイクリンが許可されているが、これは、製造の過程で熱を加えるカマボコやカンヅメなどの原料用にかぎられているので、これをたべた人間には影響はないという。
     米FDAが警告したような危険について、厚生省環境衛生局乳肉衛生課恩田博課長は

    「この問題は以前から心配していた。飼料の中の抗生物質が、どのくらい肉やタマゴや牛乳への中に出てくるかを科学的に検討して、早めに手を打ちたい」
     と語っている。
     家畜用飼料に含まれている抗生物質の害作用が疑われているのは、次の3点からである。

    • @抗生物質が、肉、タマゴ、ミルクを通して、人間のからだにはいると、ちょうど、抗生物質を乱用したと同じことになり、抗生物質のきかない耐性菌がふえる。

    • Aこのような飼料をたべた家畜の腸内に住む大腸菌が、抗生物質に耐性をもつようになり、食物と一緒にこういう耐性大腸菌を口のなかに入れると、その人の腸内細菌が、耐性大腸菌を仲だちとして抗生物質に抵抗性をもつようになる。
       群馬大学細菌学教室の研究では、群馬県下のブタの30%が耐性大腸菌をもっていることが最近、明らかになっている。

    • Bごく微量でも、抗生物質がくりかえしてからだにとりこまれると、その抗生物質に対して、ペニシリンショックのようなアレルギーをおこすようになる。


 
4. 飲み出してみると

    福島県 H.S. 

     「青汁の効用」を拝見して、私ども一家は1ヶ月ほど前からグリーンジュースの信者となりました。
     主人はもともと菜食主義で、食生活には人一倍気をつかっておりますので、グリーンジュースを飲みたいといいだしたのも主人でした。
     朝夕山のような青菜をジューサーにかけて主人の為にジュースを作っていましたが、自分ではどうしても飲む気がいたしませんでした。
     所が飲み出して10日程たったころから通じはよくなる、夜はよくねむれるなど、ききめが出はじめたので主人は私と子供にも飲むようしきりにすすめますので、私どももいつの間にか朝夕の飲用が習慣になりました。


 
5. 禁煙の妙薬

    広島県 S.E. 


     昨年頂きましたケール10月1日に播種し11月10日に移植しました。
     此頃は10本の茎に6、7枚の実に美事な大きな葉が出て御蔭様で毎日新鮮な青汁を頂けるので喜び且つ感謝して居ります。
     青汁を飲用しない内は肩コリや腰痛神経痛などで困って居りましたが今日では忘れた様にコロリと治りまして風も引かず極めて健康で毎日を暮して居ります。
     殊に特筆したいのは50数年に互り愛好した煙草が嫌いになりまして全然禁止して居ります。
     是れは全く青汁の偉大なる薬効と思いまして機会ある毎に一般大衆に話して居ります。


 
6. 飲みにくいのが不思議

    栃木県 M.T. 

     青汁が「キ」のまま、即ちストレートでのめず、蜂蜜や牛乳を入れて飲まれる人がある由ですが、不思議です。
     私どもは、初めから、しぼったまま、すぐさまコップで2杯ほどグイグイといただいておりますが、非常に力強い感じで、1週間位からはその味をたしなむほどになりました。


 
7. れいけんあらたか

    千葉県 N.N. 

     かねがね噂にきいておりました青汁の効果。はからずも、胃病に悩まされた結果、ジューサーを購め飲んで(続けてもう2ヶ月になります)、まことにれいけんあらたかなのでうれしくなりました。



8. 私も妻も

    山形県 E.S. 

     私は妻とともに、すでに愛用5年に及び、昭和14年冬、満洲において全身凍傷に起因した慢性的心臓障害も、約2年間にわたる徹底した入院加療と青汁とにより、昨年10月完全に治癒し、65才の老躰に鞭うって、各方面に活躍しています。
     妻も、4年前、高血圧のため入院しましたが、そのときから青汁を継続したため、現在では血圧も殆んど普通となり、元気に働いています。
     この私どもの体験を多くの方々に話し、ご利益にあずからしていただくよう、宣伝と勧誘につとめています。



9. 16年来の高血圧

    埼玉県 S.O. 

     廿八才から今日までの16年間、本態性高血圧症で過してまいりました。
     若いうちは、ちょっと薬で下げて、それで済みましたが、ここ2−3年は、最高血圧180を医者で下げ、3回位行きますと下りますからやめますると、じきにまた上るの連続でした。
     そのうち、薬をあまり使うと、胃が悪くなります。
     肩はいつも重く、火がついたようにほてり、十貫匁位の荷物をくくりつけられているようです。
     夜中に、助けてくれ、と目をさましてしまいます。
     誰れも助けてくれません。翌日、医者へまいりますと180を越えています。
     心電図をかけましたら、「少しやられているから」といわれました。
     そんな折、主婦の友で先生の「青汁の効用」の本を知り、読んで、ほんとかなと藁にすがる思いで、ジューサーを買い、こしらえて飲みました。
     3日目に、右肩の先が、ふと軽くなっているので、びっくりしました。
     さらに、つづけて、首のつけ根、左の肩先と左の首のつけ根の順に、軽くなりました。
     左肩の真中にまだかたまりが仲々とれません。それも15日位でなくなりました。
     また、左腕神経痛も、今は感じません。
     4月はじめ、小松菜が不足して、体の調子もよかったので、つい怠けてしまいましたら(10日位)、頭が重くなって、計りに行ったら178になっていました。
     これは、怠けてはいけないと、また始めました。
     今は、おかげ様で、体の調子がよく、毎日を過しています。



10. 青汁のない人生は考えられぬ

    京都府 O. 

     青汁を飲んで2年10ヶ月となりました。
     もう私は生涯青汁の無い人生なんて考えられないのです。
    b  信念をもって1日1合の青汁に感謝していただいて居ります。
     なんという幸せ者でございましょう。
     私は、生れつき弱い体質で、10年前に結核をやり、5、6年位かかって治りましたが、風邪だけはどうにもならず、毎年毎年悩んでいましたが、おかげで3年間風邪をひくことなく、また、目まいがすっかり治りました。
     何もつけなくても顔がつるつるしていて、クリームも忘れがちです。
     全身が軽く、疲れてもすぐ取れます。
     なお欲を申しますなら、肥えないものかと、1合の青汁に頼っているのですが、まだ一向にききめはありません。



11. 大したもの

    宮崎県 S.S. 

     宮崎県の片田舎に住む者です。
     数日前、書店で、「青汁の効用」を立ち読みし、家に帰って、すぐ実行してみました。
     というのは、私は偏食で健康管理が十分でなく、いつも風邪ひきやすいので、どうにかならないものかと思案投げ首といったところだったからです。
     ちょうど発育盛りの子供もおり、この本を立ち読みし、実行してみたわけです。
     しかし、2、3日こうしているうちに、不安になり本屋から配達していただき熟読しました。
     それから2週間ばかりつづけておりますが、そのききめは大したものです。
     それで、この先、長くつづけていくためには、清潔な材料を自家生産するのが何よりと思います。



12. 飲まずにいられぬ

    福岡県 H. 

     青汁を飲みはじめまして3ヶ月になります。
     元来胃が悪く、食後は下腹がふくれて、気持が悪うございましたが、この頃はそれがなくなり、へその上の方がふくれるような気がいたします。
     それに、腰の痛いのがふしぎによくなり、血色がよくなり、1日も欠かさず飲まずにはいられません。



13. 質問箱:抹茶は青汁の代用には?

    静岡県 initial 


     茶は青汁の代用にはならないでしょうか。


     ならぬことはありません。しかし、青汁1合分の葉の目方は大体200〜250グラムです。
     それを乾燥すると生葉の7〜8分の1になりますから、10分の1になるとしても青汁1合分は20〜25グラム。
     つまり抹茶ではナツメ1箇分ということになり、コストの点でも、また神経興奮作用の点でも、ちょっと無理ではないかと思います。



 コラム紹介

    人生の助言

    深山旅愁
    正しい自然の中で、
    安定した精神力を持ち、
    化学の協力を得て、
    薬を正しく服用してこそ、
    療養の効果をあげるのではあるまいか



    汝の隣人を愛せよ
    (キリスト)



    先ず汝に近き者に施せ
    (釈迦)



    アスピリンはピリンではない
     カゼ薬アンプルによるショック死の直接の原因は、その主成分のピリン系薬物の副作用と考えられている。
     ピリン系薬物には、アンチピリン、アミノピリン、スルピリンなどがあり、1884年ころから多くの誘導体が開発されている。
     一般にサリチル酸系化合物(アスピリンなど)より強い解熱・鎮痛作用があり、催眠薬と併用すると効果が倍増される特徴がある。
     しかし副作用も多い。
     固定疹(膝の関節、わきの下などの特定の場所に発疹ができる)、
     口唇ヘルプス(唇がはれたり、唇の両端に、オデキ様のものができる)、
     口頭浮腫(のどがはれる)脈搏不整から顆粒性白血球減少症、ショック死など、命をなくすことにもなりかねない劇薬である。
     アメリカでもわが国と同様に大衆薬として好んで使われた時代があった。
     この副作用が社会問題となり、昨年の使用制限となったわけである。
     これによるとピリン系薬物の作用はサリチル酸化合物が無効な場合に限っている。
     サリチル酸化合物の代表的な薬としてはアスピリン(ハイピリンもその一種)があげられるがこれはピリン系とはまったく違った化学構造をもつ薬で、解熱・鎮痛作用は劣るが、副作用が少ないのが特徴である。
    (長崎時事新聞3月9日抄)








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