健康と青汁タイトル小 <1965年4月15日発行 第104号>
 目次


1. マメ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     豆にはいろいろの種類がありますが、ここには、大豆、落花生を除いた、アズキ、ササゲ、インゲンマメ(ウズラマメ、キントキマメ)、エンドウ、ソラマメなどの雑豆について考えてみましょう。

     ◇ 

     熱量は、いずれも、だいたい同じくらいで、穀類と大差ありません。
     主に澱粉と蛋白質。蛋白質は、穀類に比べ遙かに多いのですが、質的には大してちがいはないようです。
     ミネラルでは、カルシウムも鉄も多く、カルシウム対燐の比は1:3.1(インゲンマメ)ないし1:6.2(エンドウ)。
     ビタミンではとくにB1にとんでいます。
     そこで、豆類は穀類ことに白米の欠陥を補うのに適しています。
     白米に小豆を同量まぜた小豆飯だと、熱量677カロリーにたいしB1は590ガンマで、その比は殆んど理想にちかくなります(至適比は1カロリー対1ガンマ)。
     小豆餅また同様で、小豆100グラムに砂糖(上白)50グラム入れた餅では、熱量518カロリーにたいし、B1 500ガンマで、砂糖の害も消えようというものです。
     ほかの豆類でも、その関係は同じです。

     ◇ 

     このように、豆類は栄養的に、穀類にくらべ、遙かにすぐれた性質をもっていますが、もうひとつよいことは、満腹価が大きくて、すぐに腹にこたえ、多量に食べられないので、減食するのにぐあいのよいこと。
     また、繊維が多くて便通をよくするので、食べすぎや便秘の好ましくない成人病の予防や治療に適していることです。
     ◇ 

     ところで、注意せねばならぬことは、豆類が、多くは添え物になっていることです。
     なるほど、豆類はビタミンやミネラルにとんでいて、米食の欠陥を、確かに、一部は補ってくれます。
     けれども、白米に豆をそえるだけでは、必要なすべての栄養素がそろうわけではなく、完全な食にするためには、どうしても、良質ナッパ類を十分に(表や図にしめすように、同量でよいのですが)そえられなければなりません。ですから、豆を副食とすることは、米ばかり食べるよりはましにしても、それだけで、野菜がいらぬ、というわけではありません。
     つまり、豆類は栄養分のありかたからは、米麦と同様、主食とすべきものです。
     あるいは、米をへらすためのもので、野菜のかわりになるものではないのです。
     もっとも、むきエンドウや、むきソラマメのように、生の豆は、ビタミンAやCもあって、よほど野菜にちかい、いわば主食と副食との中間のものです。
     しかし、それとても、これだけで完全な食でもないし、これを添えただけで完全食になるというものでもなく、やはり良質ナッパの若干をそなえなければなりません(もちろん乾燥物にくらべ、ずっと少くてよろしいが)。

     ◇ 

     豆が余り好まれないのは味がよくないことと、消化の悪いことです。
     そこで調理が問題になります。
     豆類は、いずれも、固い繊維のため簡単にやわらかくなりません。
     ふつう、まず、ながく水につけておき、ある程度軟くなったうえで、気ながに炊くのですが、この際、浸し水にいく分ぬけて行く成分があるようですし、ゆがいてアク抜きをすれば、さらにロスは大きくなります。
     かといって、重曹を入れると、いっそうひどくビタミンはこわれます。
     こうして調理によって、折角の、豆のすぐれた性質(ミネラルやビタミンにとむという)が失われます。
     また味つけでは、小豆はもとより、ほかの豆類でもとかく、甘煮が好まれるので、砂糖とBとのバランスのみだれがおきがちです。

     ◇ 

     もう一つの問題は市販の豆類。食料品店には、おいしく軟かく炊いた、そして見た目にも美しい、しかも安い、いろいろの煮豆類が並んでいます。
     勤め帰りに、ちょっと立寄って買って行けば、それでこと足るのですから、時間的に余裕のない忙しい主婦にとっては、まことに便利、まことに重宝至極といったものです。
     しかし、安くておいしい味は、まず、砂糖でない証拠といってよいでしょう。
     さて、それがサッカリンならばまだしもですが、サッカリンは煮るとニガくなるので、煮て味が変らず、砂糖の味にいちばんよく似ているズルチンがつかわれます。
     が、このズルチンは長い間には肝臓に癌ができるという物騒なものです。
     また、やわらかく煮てあるのは、おそらく重曹、あるいはその他の軟化剤がつかってあるのに相違ないでしょう。
     そして、色つけがしてあるのは言わずもがなです。
     が、果して、これらの添加物がすべて安全無害なものばかりでしょうか。甚だ不安です。

     ◇ 


     こうした間違いも、もとはといえば、豆が副食にされているからです。まず、豆は主食であるということをもう一度はっきりさせましょう。
    そして、軟く炊いて、そのままか、あるいはイモなどと混ぜ、精々わずかの塩味をつけたキントン風のものにするとか、それも面倒ならば、初めから粉にしておいて、小麦粉、ソバ粉、イモ粉などと混ぜ、むしパン、流し焼、団子などにしましょう。
     それに、野菜のおかずをそえて食べる。または、キントンや粉に青汁粉か乾燥緑葉末を加えるのも面白いでしょうし、その他こうした類の、家庭で簡単にやれる調理法の工夫がのぞましいものです。



    熱量 蛋白質 カルシウム B1 B2
    小豆 326 21.5 75 350 4.8 500 100
    白米 351 6.2 150 0.4 90 30
    小豆100+ 375 26.7 265 380 6.2 3000 600 400 90
    大根葉100
    ササゲ 324 23.9 75 400 5.6 500 100
    インゲン 325 20.2 130 400 6.0 500 200
    ソラマメ 331 26.0 100 440 5.7 50 500 200
    エンドウ 335 21.7 58 360 5.0 33 720 150
    生エンドウ 102 6.7 19 120 1.8 83 250 80 15
    生ソラマメ 89 7.0 27 128 1.9 33 150 70 25


    小豆100 +大根葉100
    小豆+大根葉

     (注 表の単位 熱量はカロリー。蛋白質はグラム。カルシウム、燐、鉄はミリグラム。ビタミンAは国際単位。B1B2はガンマ。Cはミリグラム。図は理想的と考えられる釣り合いを基準としたもので、ミネラルやビタミンがカロリーや蛋白質の高さにそろうか、それ以上あれば、うまく釣り合っているか、むしろ余裕のあることをしめす)


 
2. イモ

     代表的なものはサツマイモとジャガイモ。
     いずれも栄養分のありかたからすれば穀類と野菜との中間のもの。
     水っぽい割に熱量にとんでいます。
     主に澱粉で蛋白質は少く、質的にも穀類と大差ありません。
     これらは穀類に似ています。
     ミネラルでは、アルカリ性でカルシウムもかなりあり、燐は割と少ないこと(サツマイモでカルシウム対燐の比は1:1.6)。
     ビタミンでは、B1が熱量にたいし余裕のあること。
     また生ですからCもあること。
     などは野菜に似ています。
     なお、このCは調理による破壊が少ないといいます。
     こうした性質があるので穀類に比べれば、はるかにすぐれたものといえます。
     しかし、そのミネラルやビタミンにしたところが、穀類のそれらの不足を補うほど十分ではないので、ふつうにやられているように、イモを副食とすることは、マメのばあいと同様、結局、主食ばかりを食べているのと大差ないことになります。
     イモに不足している栄養分がすべてそろっているのは良質ナッパです。
     ですから、イモ食を完全にするためにも、やはり、ナッパが必要なことはいうまでもありません。
     ただ、その分量が、穀類や豆類に比べ、ずっと少量ですむだけのちがいです(サツマイモで2分の1でよろしい。表及び図参照)。

     ◇ 

     ところでサツマイモを常食している芋所の人は、体格もよく耐久力も強いが、それが米所に移ると、たちまち弱体化するといいます。
     また北欧の農民はジャガイモを主食としており、イモの豊凶はただちにその健康状態を左右するといわれていますが、第一次大戦の食糧不足の際、肉やパンの増配でもよくならなかった健康状態が、ジャガイモが出まわるに及んで目立ってよくなったそうです。

     ◇ 

     これらのことがらは、ともに、いかに芋が栄養的にすぐれた食品であるかを物語る事実といってよいでしょう。

     ◇ 

     私の家内は、戦時中、腎炎をやりましたが、毎回の尿の蛋白の出方やからだの調子を参考にして、ジャガイモが一番刺戟が少いこと、次が小麦粉。
     そして白米がもっとも刺戟の強いことを知って、ながい間、ナッパとイモ(ジャガイモやサツマイモ)だけを食べていました。
     調子がよくなると、多少の小麦粉を加え、さらによくなると米を加える。
     調子がくずれて来ると、米をへらし、あるいは止して、小麦とイモにする。
     それでもよくなければイモだけにする。そして、そのいずれの場合も、十分のナッパ(青汁も)をそえる。というやり方で、5年かかるにはかかりましたが、ともかく、ついに、完全に腎炎を治してしまいました。

     ◇ 

     この経験に教えられて、私は、腎炎はもとより、高血圧や糖尿病にもそういう菜食をすすめていますが、確かによいようです。

     ◇ 

     南方系のハワイ土人は、里芋そっくりのタロ芋を搗いてつくるポイを主食にしていますが、その健康状態は、米食している日系人より、はるかによいといわれています。
     サトイモの成分も、白米にくらべ、ずっとよろしい。
     季節の制約はありますが、これも、なるべく利用したいものです。

     ◇ 

    ヤマイモ、ナガイモ、ツクネイモの類
     栄養価の上からはサツマイモにちかいようですが、生食できるのはすぐれている所でしょう(サツマイモ、ジャガイモも工夫しだいで、生でも結構食べられますけれど)。
     なお、これにイモ類のよいことは満腹価が大きく腹ごたえがよくて、沢山食べられない。
     したがって減食するのに都合がよいことです。
     現在、食べ過ぎ、とくに偏ったご馳走の食べすぎのため成人病が多くなっているのですが、緑葉菜を十分利用するとともに、せめて1日1食か、一週に1−2日くらいは、イモ食にするなど、大いにイモを活用して、減食したいものです。
     いま一つ、イモのよい点として、私どもが、期待をかけていたのは、多分、イモには農薬はつかってないだろうということでした。
     けれども、最近知ったことですが、ジャガイモの貯蔵にあたって、腐敗防止のためにペニシリンが使われているそうです。しかも、ご念の入ったことに、土色の粉に混ぜて塗ってあるというのです。ペニシリンであれば、別に、中身までしみこむわけではないのですから、よく洗い落せばよいので、まだしもというものです。
     しかし、なぜ土色の粉を混ぜるのでしょうか。ここに、妙にシコリが感じられるのですが。
     またサツマイモは寒さに弱いものですが、これにたいしても、何か薬がつかわれていると聞いたことがあります。
     事実とすれば気にかかることです。
     それはともかく、安全だと思ってよろこんで食べていた芋も、決して安全ではなかったのは、いかにも情ないことです。




    熱量 蛋白質 カルシウム B1 B2
    サツマイモ 120 1.3 24 40 0.7 150 40 30
    ジャガイモ 77 1.9 42 0.5 100 30 15
    サトイモ親 92 2.8 32 59 0.7 150 50 10
    91 2.4 14 43 0.5 90 40 10
    ヤマイモ 121 3.5 21 46 0.7 80 20
    白米 351 6.2 150 0.4 90 30
    サツマイモ100+ 144.5 3.9 119 55 1.4 1503 200 190 75
    大根葉50


    甘藷100 +大根葉50
    甘藷+大根葉

     (注 表の単位 熱量はカロリー。蛋白質はグラム。カルシウム、燐、鉄はミリグラム。ビタミンAは国際単位。B1B2はガンマ。Cはミリグラム。図は理想的と考えられる釣り合いを基準としたもので、ミネラルやビタミンがカロリーや蛋白質の高さにそろうか、それ以上あれば、うまく釣り合っているか、むしろ余裕のあることをしめす)



3. ヴェトナム便り

    サイゴン T.T. 

     お蔭様で至極元気で、ヴェトナム、ラオスを股にかけて活躍させていただいております。
     わがヴェトナムは、ご存知の通り、国乱れて、混沌として、国民も随分困窮してはおりますが、これは、大局からみれば、独立国家となって日浅く、それに過去90年間、国民は誰ひとりとして政治に関与させてもらえなかった。
     すなわち仏国の植民政治の下で搾取し、奴隷に近い環境に育てられて来たものが、にわかに国の政治を司る、という大役に直面するのだから、100%まごつくにきまっています。
     しかしながら、越南国は二千年の伝統ある国柄であります。
     大古より興亡常なく、幾多の経験を重ねて来た国民の血は、そう簡単に滅亡するものではありませぬ。
     その証拠には、米国が過去10年間、弗と力を投げこんで(現在では1日250万弗)、やっきとなって圧力をかけ通しであるけれども、畏縮するどころか、ますます根を張って、枝を栄えさせて、のびのびと強くなりつつあります。
     西洋人は肉食なるが故にのぼせ易く、酸性の血の中には慈悲心が宿らぬらしく、とかく自惚れで、自己主義で、傲慢心をおし通そうとする。
     つまり、奥深い東洋文化の精神を理解できないらしく、したがって得手勝手に強引に、おしまくってみるが、どうも勝手がちがう。
     現在では、踏みこんだ泥沼の足がぬけずに困っているようです。
     日本の新聞では、南ヴェトナムは、今にも赤に染めかえられてしまうように騒いでおりますが、ヴェトナム人は所謂二千年の伝統精神が混在しているから、ヘナヘナに表面はみえても、なかなか根強いものがあることを認識せねばなりません。
     さて小生の仕事は、そのヴェトナム農民の困窮を、少しでも生活が楽になるように、つまり、現金収入の道が開けるようにと努力しております。
     これまで試験研究の結果、養蚕業が農民の副業として最適であることがわかりましたので、現在この奨励について、没頭しております。
     気候と地味に恵まれているために飼育が容易で、年間5−6回以上簇することができます。
     したがって現金収入も、めぐりが頗るよいわけです。動乱のために若者が召集されたもの60万。
     たいていの部落は老人と女、子供であるが、養蚕ならば、老人、女、子供でも結構仕事ができる得点もあります。
     以上のように小生は、農民と宿舎をともにしております。
     田舎では桑園の畦にタンポポが密生していますから、タンポポ、桑葉をミンチにかけて、青汁を自分でつくり、いただいております。
     おかげで好調であります。

    (65、2、10)


 
4. 香煎

    香煎
     農山村では常食の一部。
     三河の山村などでは、昔の人達は粉を口中にほうり込んでのみ込む術が非常に上手だったが、今時の者はむせたり、こぼしたりして、へたであるといっている。
     土佐の吾川郡、高岡郡の山方の村では、学童の弁当が蒸し芋か袋に入れたコンコ、すなわち黍粉香煎であった。
     ハッタイ、コーバシ、コガシ、コヅキ、カミコなどいろいろ地方名があって、大麦の煎粉が主であったが裸麦、屑米を原料とする所もあり、豆粉、唐黍粉、麦粉を混ぜてつくる所もある。
     煎粉は粉のまま食うばかりでなく、熱湯や熱いお茶を注いで練って、夏季の朝食にする地方が多く、石川県の山村には米飯は原則として1杯かぎりで、そのほかは煎粉をかいて食べたという所がある。
     大和地方では、粥に煎粉をふって食べた。
     富山県の野方の村では、みのりの悪い稲の籾を煎って粉にしたものを飯にふりかけてカクママといい、この粉を粥に入れて炊いたものをゾロといった。
     壱岐の島ではフリカケ飯といって、飯に小麦粉をふりかけて炊く。
     生の米粉を米麦混合の飯の上に戴せて炊いてコモシという地方もある。
     伊豆の島々では、米麦の飯に甘藷の粉を入れて炊いて、これをマブリツケという。
     島根県の日原地方では、稗粉の粥のネバシにするという。

    (民俗学辞典)


 
5. 不飽和脂肪酸と癌

    医博 A.H. 

    「ラ・ヴィ・クレール」誌の1963年1月号にミシェル・レミー氏は「癌学上の大発見」としてクスミン博士とガイヤール氏の研究を紹介している。
     先日、後藤光男氏の好意により同氏による日本語訳を見せて貰うことが出来たが、興味深い仮説と思われるので、その大要を紹介して見よう。

       多くの自然の食物、特に脂肪分の多い乾果は多不飽和脂肪酸を多く含んでいるのに文明人の日常摂取する工業的食品はその製造過程で破壊されてしまうためにこれを含まない。
       そのため当然のこと日常の食物中に多不飽和脂肪酸の欠乏している文明人にその欠乏症状が起こる筈だと確信出来る ・・・・・・
       多不飽和脂肪酸に様々の種類があり、それらが生体内で夫々全く違った独立した多くの役割を演じているので多不飽和脂肪酸が欠乏しても同一の症状を呈しない・・・。
       ワールプルグ、レディング、ヨゼフ・レルシュ、ソロミッデ、ビジョンその他の多くの学者は癌細胞が正常細胞とは違った機転で代謝し呼吸するものであることを明かにした。・・・・・・
       癌についての発表は確かに最も慎重でなければならない。実際1週間毎位につまらない薮医者が屡々今度こそはと癌の決定的な療法と称するもの−大概薬物療法の形において−を発表するのが常であるからである。
       しかし我々はクスミンとガイヤール両氏らこそ、この病気の主な原因を発見したと今日、自信を以て書いてよいと信じる。1961年3月にフランス、ホメオパシー・センター主催の第20回国民会議で両氏が行なった報告演説(1962年6月にフランス、ホメオパシーに掲載)の要約を示そう。

        「人類はどうも生物学的法則に逆らうような重大な過ちを犯しているのではないか?」が我々の研究の出発点となったのは実にこの研究仮説に外ならぬ、著者達はこの仮説から出発して15年間の研究で、動物の癌の増殖を遅らせる物質は肝臓機能を向上させる物質であり、事実癌患者は必ず肝臓の弱い人であることを認めるに至った。
        「だから1949年以来、我々は食物と肝臓機能と癌との間にある関係を理解するのにすべての努力をかけて来た。」・・・・・・
        「研究の始めから我々は経験した事実により益々はっきりと次のことを感じた。即ち癌患者は脂肪を非常に少なくとるならばよくなるということである。そこで我々は患者にバターを含めてすべての動物性脂肪を禁じ植物性油だけを与えて見た。植物性油には必須脂肪酸とされる不飽和脂肪酸が多く含まれている。ビタミンFの生物学的作用は次の通り。(日野註−必須不飽和酸でアラキドン酸・リノレン酸・リノール酸の三つを云う)
          1. 肝機能をよくし、その他の脂質の正常代謝に不可欠である。
          2. コレステリン代謝に関係する、欠乏するとコレステリン・エステルが形成されて沈殿する。
          3. 或種のフォスファターゼ・琥珀酸還元酵素・チトクローム酸化酵素(以上呼吸酸素)のような脂肪蛋白質の性質をもった多くの酸素の構成分である。F因子の欠乏は結果として酸化及び燐酸化の過程に変調を招く。そのために若い動物では成長の遅れ、又は停止成熟動物では不妊が起る。
          4. F因子は神経系中に豊富にある。欠乏すると神経系の統一が乱れ各種の障害が現われる。
          5. 細胞膜の燐脂質の構成に関係する。細胞膜の防水力を保証し、ミトコンドリヤとミクロゾームの代謝過程を正常に保つ。
        「飽和脂肪酸が癌患者に有害だと指摘したのは、勿論我々が最初ではない。実際の結果、次のことが証明された。
          1. 飽和脂肪はタール及びその他の発癌性物質による腫瘍の移殖と実験的腫瘍の発生の動機に対して都合のよい状態を作るに役立つ。
          2. 多不飽和脂肪酸に富む植物性油はこれと反対の効果がある。
          3. ハツカネズミとウサギはバター・その他の飽和脂肪の入った食物を摂ったとき腫瘍の成長が促進される。
          4. 自然発生の腫瘍も脂肪性食餌を与えられた対照動物よりも多く発生する」
        クスミンとガイヤール両氏の発表は以上である」

       癌細胞のメカニズムは癌細胞の外に無制限に成長させるような力を無理に細胞に加えるような積極的な因子があるのだと考えられるかも知れない。
       しかしそれよりむしろ、正常細胞の成長発達は、無制限に成長を阻止し、時には成長させることを決定する役割を任されている或メカニズムによって常に規制されている。即ち細胞の無制限の成長を許すのはこの阻止するメカニズムの機能が失われた場合だと考える・・・・・・。

       クスミンとガイヤール両氏の研究によれば、この制動システムは必ず細胞の防水性を保証する多不飽和脂肪酸によって構成されるようである。
       そうすると多不飽和脂肪酸が欠乏すれば細胞の中に過剰な栄養が無制限に注ぎ込まれることになろう。
       その結果、細胞は異常に急速なリズムで成長するに任されるであろう・・・・・・

       しかし著者達は長年の研究の結果、発癌を助けるもう一つの機構を発見し、それにより合理的な治療方法を完成することが出来るようになった。
       クスミンとガイヤール両氏はフランスのホメオパシー誌に「腫瘍組織に検出されるバクテリヤというのはそれが腸に常住しているか、又は時によって現われるものであって、決して軽視出来ないものであるということは重要である(大腸菌、白色又は黄色葡萄球菌、ジフテリヤ菌、炭疸菌等)、その大部分が溶血毒の生産者である(だから細胞膜のF構造を侵すレシチナーゼを持っている)。
       観察された諸事実から次の研究仮説が引き出される。
       F因子の欠乏により、滲透性の異常になった粘膜が腸壁面のバクテリヤに負けて侵入されるようになる。
       このことはバクテリヤの分泌するレシチナーゼの有害作用によって膜のF構造が破壊され、そのため粘膜の滲透性が増大すればする程容易になる。
       これらの病原細菌は血中で破壊されないから、今迄病原とは見なされていなかった腸からの病原細菌による敗血症がその結果起こる。・・・

       持続的に続く慢性のこの敗血症では生体は抗菌性抗体に富む組織形成を伴なう敏感な防衛機構によって特に罹り易い箇所で反応する。
       これが正に腫瘍なのである。膜の滲透性の変化はこの場合最初に現われる病理的事実であって、それ故治さなければならない最初のものなのである。・・・・・・

       腫瘍の出来る以前から膚の滲透性の増加がどしどし進行することは明らかである。
       癌にかかった人々の多くにアレルギー現象が見られるのはこのためである・・・

       クスミンとガイヤール両氏の理論によると、すべての発癌の機転はその基底には次の要素が存在する。

      1. 多不飽和脂肪酸栄養の欠乏。これは生体とその細胞の滲透性を直接に増加させる。
      2. 肝機能不全。これは多少とも食餌中の多不飽和脂肪酸の欠乏に関係している。
         肝臓が完全でないと毒素破壊の働きを最早や演じないから、その結果生体の中毒を起こす度合は高まる。
         更に細胞の滲透性が非常に大きくなっているという事実から生体の毒素は細胞中を通り抜けて行く可能性がある。そこで中毒は生体の面から細胞の面に移って行く。これが癌の特徴である。
      3. 非常に多数の腸内菌叢は全身に亘る滲透性の増大によって生体内に侵入する可能性が出来るから、生体は抗体に富む組織を必要な局所に作って対抗する。これが正に腫瘍なのである。

       以上の三つの違ったメカニズムの各々が他の二つのものの発展を都合よくすることは明らかである。
       このような前提と発表された諸事実の分析から著書は同時に予防と治療を兼ねた療法を次のように推断する。
       「もし実際の原因関係が上記の事実の間にあるとするならば、病理的現象の連絡を中断して腫瘍の成長を停止させ、それを再吸収させてしまうことは可能であろう。
       そのためには我々の研究仮説の枠内では次のことが理想であり至急必要なことであろう。

      1. 有害菌の侵入を防ぐ。
      2. 滲透性の毒素を無毒化する。
      3. 滲透性(細胞の)を低める。
      4. 肝機能を恢復させる。

       次いで(少なくとも15日后に)一旦確実に均衡が得られたことが認められたなら
         
      1. 正常な防衛状態が少なくとも部分的に恢復して腫瘍の形成を不要とするようになった時に、古典的破壊方法を使用する。

       すべて急速に成長する腫瘍はそれ自身の構成に必要なF因子を摂るためにF因子の欠乏状態を悪化させることが指摘されなければならない。
       つまり悪循環は必要な方法すべてを尽さなければ本当に断ち切ることは出来ないことが、この事実によって証明される。」

      では具体的に我々が用いるべき方法は?
      「我々は人間の腫瘍の中に認められる微生物の性質からして、これらのバクテリヤの源泉の主なるものは腸の中、特に小腸の末端部にあることを認めている。そこで目的を達するためには先ず最初に次の二つの技術が我々にとって実行可能である。

      1. 第一は断食である。記憶出来ぬ程の昔から多数の健康人又は病人によって10日間の断食が宗教的又は治療的目的で実行されて来た。第二は消毒剤の投与である。この二つの内最も効果的と思われる方法は第一の断食である。
      2. 滲透性の毒素の無毒化 我々は最近大哺乳類の肝臓と膵臓から強い抗毒力のある抽出物を得ることに成功した。
      3. 膜の滲透性を低めるためには先ずリノレイン酸又はアラキドン酸を含むリポイドを補給する。
      4. 肝機能の恢復にはビタミンB複合体やメチオニン、特殊肝抽出物等のような向脂性物質の投与を行なう。・ぃ  我々は実際、古典的医学から見離された重症例を驚く程早く、容易に治し、永続的又は一時的の成功を記録して来た。」・・・

       治療法の基礎は就中、患者を動物性油脂を除去した生の果実や野菜に富み、多不飽和脂肪酸の多い食餌に従わせることにある。我々は重大な科学的発見によって素朴な常識に基づく栄養概念の方が却って人間にとって正常なものであることが確証されるのを認めざるを得なかったことが屡々あった。・・・・・・
       今日人々が食べている食餌は腸を多少ともすべての病原性細菌の繁殖する一種の下水に変えているが、我々や著書もすすめているような健全な食餌は腸内菌の繁殖を異常な割合で減少させることが出来る。ギルベールとドミニチの実験では肉食動物の大腸の内容物を分析した結果、67000/mgになった。・・・
       肉食の場合、生体が多不飽和脂肪酸の欠乏で滲透性が過大になるか否かは徹底的には判っていないであろう。それが恐らく肉食動物が必ずしも常に癌になるとは限らぬ理由であろう・・・・・・
       人間の肝臓の作業能力は生体による肉の毒素の大量破壊を可能にする。
       ところが特に文明化した人間では一般に坐り勝ちの生活を送るからこのことが無毒化の或機構を麻痺させてしまう。
       又人間は工業製品から来るすべての種類の有害物質を吸収している。
       都会人は冷温で圧搾された自然のままの油の代りに、値は安いがF因子を含まぬ工業製の油を使用するようになった。
       工業製法では、原料から高率に油を抽出し得、又人間の食物には不適で安く売られるべきものから表面的には食用に適するように見える油を作ることが出来、その価格は半分位に下落した。・・・・・・
       心血管系疾患は癌よりも多くの人を殺しており、多不飽和脂肪酸の欠乏は発癌の際と同様にこの病気の発生には決定的である。大きな眼で見て工業的製精油が一般に普及されたことによるその値段は実際には余りに高くつくと思われる。
       これから恐しい苦しみが生じて来るとは夢にも知らず、大衆は医薬、労働日の減少、外科手術の費用、医療費の形で多額の費用を支払っており、その額は冷温で搾った未精製の祖先の使ってきた生の油の代りに精製した工業油を消費することで経済的であるよりも100倍も高くつくことは今日明らかである。・・・・・・
       大略以上のようである。
       右の論文には具体的なデータが殆ど全く示されていないし、かなりの部分が特定少数の研究者による実験と経験が主な土台となって仮説が組み立てられ、更にその推論と経験が混合され積み重ねられているようである。
       今後多数の研究者により検討されねばならない問題だろう。



6. 驚いたり青汁を1日1升5合

    山形県 E.O. 

      • 2月16日の昼下り町からS君が、始めて、小生宅に訪ねて来られ、「グリンジュースの素を私にも取り寄せて下さい」と。
      • 実は今冬、遠藤青汁大阪センターのグリンジュースの素を支部会員から希望されて御願し、40余名服用して居るが、その方から聞いて来られたのだ。
      • S君は3年間の入院中率先、同好者とケールを病院内に栽培して、青汁を飲み、或る期間毎食5合宛飲んだという。その御蔭もあり、呼吸器、糖尿の二つ共大体治り、退院する事が出来たとのお話で、全く驚いた
        •  今迄1日に1升2合飲んだ青年が居たと、遠藤先生からお聞きして感心して居たが、S君は水を入れずに1日1升5合宛とは、真に記録保持者ではないかと驚き、且つ敬意を表した次第でした。
           そして其の君が近くに居られたとは
      • 知ったばかりでは駄目−要は実行すること−実行すれば、必ず、効果があらわれるもの−実行なり−実行なり−
      • S君の様に、実行によって健康になって居られる方々がたくさん居られることを思うと、今更乍ら、青汁の有難さを思わずには居られない。
      • 尊きかな青汁。有難きかな青汁。



7. 青汁教室のアオキチさん そのニ
前号参照クリック

     友成 左近 

    ほんとう青汁のんで食事を改めたら
     しみじみ、こういうアオキチさん、かつては高等学校で食物の先生をしていたのだ。
     青野菜は、しっかり食べねば、ということは、よく知っていた。
     生徒に話してもいた。また青汁についても、耳にしたことがある。

    知ってはいたが
     だが、それだけのことである。紺屋の白袴か、医者の不養生か、自分の食事は別に変わったことはなく、人並であった。ムリもない。三大栄養は蛋白質、脂肪、炭水化物で、と話をすれば、肉魚、バター食用油、米麦と、話をするうちに時間切れとなって、あとは省略。
     栄養摂取基準は、と話をすれば、熱量をいくら、蛋白質をいくら、と話している間に、時間が少なくなり、カルシウムやビタミンには、軽くサッとふれるだけ。
     総合ミネラル・ビタミン剤がある、ともいって、お茶をにごす。
     このためか、青野菜の大切なこと。カルシウムやビタミンの重要なこと、そして各種栄養素の調和が肝要なことなど、とにかく知ってはいたが、そう深くは考えなかった。
     そうした食生活の工夫もなかったのだ。

    蓄膿にかかり医者から見放されて
     ところが、カゼがこじれて、これまで時々かかっていた蓄膿が、また起こった。
     そこへ、半身不随の父親が長患いをした。十分な治療ができないまま看病しているうちに、いよいよ悪化してしまった。そして、父親の弔いがすんだと思ったら、医者からも見放された。
     もう治療の方法がないから、鼻がつまって息苦しい時には、通してあげよう。
     頭痛がはげしい時には頓服をあげよう、というわけだ。
     なんとも毎日不快なことである。
     調理をしても、臭いが全く分からない。
     息がくさいので、人さまに迷惑をかけるらしい。

    青汁を沢山のんで食事を改めたら
     こうなると、やはり食物の先生である。知っていた青野菜をしっかり食べよう。耳にしていた青汁も飲もう、食事も改めよう、と決心した。
     青汁は毎日、少ないときで2合、多いときは5合、飲み続けた。野菜果物といえば、いつも殆んど青野菜だけ。
     毎日毎度、生の青野菜を、フレンチ・ドレッシングで調味して、バリバリよくかんで食べた。
     ごはんは毎度軽く一ぜん。そのうち、ひきたての黒い小麦粉の蒸しパンや流し焼にかえた。
     その他、肉、魚、卵、豆、牛乳などは、これまで、そう沢山は食べていなかったので、これまで通り。だが、お菓子はいわば厳禁。砂糖はほんの僅か、殆んど使わない位。

    やっぱりほんとう
     ところが、やっぱり、ほんとうである。頭痛は殆んどしなくなり、息もらくになった。
     毎日、度々いっぱいになっていた反古かごには、ハナ紙がそうたまらなくなった。
     そのうち、主人の来客の後始末のとき、灰皿のヤニの臭いがかげた。
     便所の汲取の臭いのがよく分かるようになった。
     かつてはイヤであった臭いが、なんとも、なつかしい。
     そうするうち、血色の悪かった顔に、はっきりとアカミがさしてきた。
     やせこけていた体がふとり始め、肌が引きしまって、ツヤが出てきた。
     念のため医者にみてもらったら、もうこれで大丈夫、どうしましたか、これまでしてきた通りに、続けてごらん、ということである。

    理論を体験で基礎づけてアオキチぶりを発揮
     こうなったら、もともと食物の先生である。
     理論を体験で基礎づけ、体験を理論で基礎づける。
     そして、自分の喜びに突き動かされて、会う人毎に青汁をすすめる。
     丈夫な人にも丈夫でない人には、なおさらである。
     そして、わが家につれて来ては、いっしょに飲み、いっしょに食べるのだ。
     主人には、もちろんのこと、来客にも、青野菜料理以外は、殆んど出さない。
     そして、大いに弁じたてる。数日泊った、ある客の曰く、「いやはや、食事療養道場で、ウムを云わさず、しめあげられた」と。

    付記
     倉敷では、毎月第3金曜日の夜、7時から2時間、倉敷中央病院の古久賀会舘で、遠藤先生ご指導の、公開無料の青汁教室が開かれています。この稿は、これに主席された方の体験談の一端です。



8. 肺結核とバセドー

    宇都宮市 H.M. 

     肺結核とバセドー病で入院中のものでございますが、「青汁の効用」の本を婦長さんにいただいたのが動機で、4ヶ月まえから青汁を、ミンチでつくって、夜6時ごろ飲んでおります。
     だいぶだるいのもとれて、大変感謝しております。



9. 神経痛と便秘

    横浜市 M.N. 

     私は神経痛でしたが、御蔭様で良好に(約3ヶ月)向きました。
     どうやら今少しの処迄参りました。
     便通もつく様になりましたので御礼を申上げます。



10. 顔のシミ

    広島県 S.K. 

     昨年5月より肝炎と脚気で病院通いをしておりましたが、少しもよくなりませんでした。
     知人のすすめで青汁をはじめて3週間になりますが、顔のシミもうすくなり、からだのだるさがだいぶとれて来ました。
     材料はヨモギ、クローバー、キャベツ、トマトで1日1合のんでおります。



11. 少しも疲れぬ

    東京都 J.M. 

     ご寄贈にあずかりましたケールを80坪ほどの庭にそだて、家族や近所の老令の方にも勤奨につとめ、幸いにも70才の私が10年以上も若く、会社役員としてもっとも健康に活動することができております。
     私宅では私が毎日自身でつくります。
     五男(大学在学)がもっとも頭脳明晰を覚えると満足してくれます。
     私は電車往復、2時間以上の通勤を要しますが、一番勤務日数もよく、朝は早起。
     松本先生の英語ラジオ、夜は12時ちかくまで読書しますが少しも疲れを知りません。



12. 難渋した皮膚病が

    高崎市 S.Y. 

     何が原因かわからないままに、私は36年の初夏より足に湿しんができ、皮膚科の門をたたく運命になりました。
     先生に水虫と云われ、医師の治療によるほか、売薬にて治療に専念しましたが、効果がなく、夏は全く靴がはけず、サンダルにて通勤したものでした。
     秋風とともに、漸く快方に向い、ほっと安どの胸をなでおろしていたところ、春になると、又むずかゆさを覚え、右足は包帯の世話になり、歩行も困難な状態となりました。
     昭和37年の夏、高崎在職4年と云うことで転勤が予想されましたが、靴のはけない歩行困難な身体、全く困りはてたものでした。
     幸いにも辞令が来なかったので、思いきって国立病院へ入院、治療に専念しました。
     経験のないものには、水虫程度で入院とはと笑われましたが、歩行困難な状態では、勤めていても精神的にも、肉体的にも苦しかったので、徹底的治療を決意したためです。
     精密検査の結果、水虫に非ず、ピート性湿しんと診断され、半月ほどの入院で快方に向いましたが、靴がはけるようになったのは、やはり晩秋の頃でした。
     こんなことが2年続き不治の病かと心を痛めたものでした。
     或る医者は油類、辛子はいけないとか、アルコール類は一切禁止とか、種々制限をされ、風呂上りのビールも飲めない状態でした。
     そんな或る日、平山先生に青汁をすすめられました。
     先生が云われるのには、一時的に薬を塗り、注射をしても、これは応急手当であって、根本的に治すのには、先ず体質を変えなければならない。
     欺されたと思って青汁(ケール)を飲んでみたらどうか。
     牧場の牛馬が青草のみで堂々と百貫以上の体重を支えている。
     これは、牧草に、動物に必要な充分な成分が含まれているからだ。
     と先生に種々説得されました。
     はじめは半信半疑、そのうちに、又春がやって来ると、同時にむずかゆさを覚えるようになった。
     私は先生の門をたたき、青汁の原料(ケール)の照会を受け飲用しはじめました。
     ケールの葉をジューサー等でしぼり、その汁を飲むわけですが、決して美味いものではありません。
     はじめは、飲むたびに苦しかったことを想い出し、これを飲むことによって、あの苦しみは解消出来るんだと思いながら飲んだものでした。
     全く不思議にも、効果は早速あらわれ、夏の風呂上りのビールも飲めるようになりました。
     飲みはじめて丁度1年6ヶ月になりましたが、現在では湿しんもよくなり、血圧迄も正常になり、快適な毎日を過ごしております。
     遠藤博士の著書を例に効用を若干述べてみましょう。

     胃病(胃潰瘍、胃カタル)、便秘、下痢、肝臓病、高血圧、皮膚病等、特に効果があるようです。
     以上私の体験記を述べてみましたが、利用される方は直接口に入るものだけに、充分理解されることが必要と思いますので、主な参考書を紹介してみましょう。
      • 緑葉食青汁の実際
      • 緑葉食青汁の話
      • 青汁の効用
      • 青汁読本
     以上遠藤博士著
      • 子供のからだとグリンジュース、貝原邦夫著
     何の職業でも体(健康)が資本。修繕費をなるべく安く、持続効用されるよう、一層のご自愛をお願いします。
     つたない体験記ですがご批判願えれば幸甚です。



13. 絶対やめない

    京都市 T.H. 

    昨年5月から青汁をいただいておりますが、便秘、下痢、水虫などはほとんど癒りました。
     慢性腎炎のほうは、まだ充分よくなっておりませんが、蛋白尿はよほど少くなったように思います。
     何年かかろうとも完全に腎炎を癒すまでは絶対青汁はやめないつもりです。



14. 質問箱

    大阪府 G. 


     青汁をのみ出して、手首から指先にかけ黄色くなり案じています。青汁の量は1日5合位です。


     柑皮症といいまして、ミカンやニンジン、カボチャを食べすぎて黄疸のようになるのと同じものです。カロチンというもの(プロビタミンA)の色で緑葉の中にも多量にあるからです。ご心配に及びません。



 コラム紹介

    童謡

    雲のハイキング

     深山旅愁   

    雲もお空を ハイキング
    先をいくのが おとうさん
    いつもおくれて おかあさん
    雲の子供は 走ってる


    みんな仲よし やさしいなあ
    かあちゃん待ってる おとうさん
    子供待ってる おかあさん
    やっと追いつき 歩きだす


    雲は元気で ハイキング
    何か云ってる おとうさん
    笑いがおした おかあさん
    雲の子供は 汗びっしょ

    1964・11・27   



    養生七不可

    昨日の非悔恨すべからず
    明日の是慮念すべからず
    飲と食と度を過ぐべからず
    正物に非ざれば苟くも食ふべからず
    事無き時薬を服すべからず
    性実を頼んで房を過すべからず
    動作を勤め安を好むべからず
    (杉田玄白)   



    体質上の菜食者は
    動物性食品を見れば
    これを試むるまでもなく
    直ちに嫌気を催おすので、
    その上更に菜食厳守の持戒は無用である
     ガンジー   



    珍味は命を責る大敵
    (大内義隆)   




    ヒナ子     
    ままごとに青汁も出て春うらら
    ままごとに青汁屋さん登場し
    青汁をつくるうれしさたのしさは
    体験者だけが知っている




    教え子に教えられたる青汁を
    つくりはじめて十四日



    薬と青汁利割早見表
    1964年薬代(年) 2130億円
      広告費(政治献金を含む) メーカー 其の他 消費者
    1964年青汁(年) 2130億円
      広告費 生産者・メーカー 其の他 消費者
    田辺弘   








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