健康と青汁タイトル小 <1962年4月15日発行 第64号>
 目次



1. 死の灰とケール

     医学博士 遠藤 仁郎 

     世界人類全体の悲願にもかかわらず、ソ連は超大型核爆発実験を強行してしまいました。
     まことに困ったことです。しかもわが国は世界の谷底といわれる悪条件の土地がらです。
     実験直後の大量に降下する死の灰の危険はもとよりですが、これから10年以上もの間降りつづくという灰の影響を思うと、全く戦慄を禁じ得ません。
     いったい、どうすればよいのでしょうか。(毎日多数の質問状が来ますが、一々くわしい回答はしかねていますので、ここに私どもの考えを誌すことにしました。なお拙著「青汁の効用」にもあらましのことは書いてあります。)

     死の灰の危害を防ぐ方策の一つは、放射性成分の体内蓄積を出来るだけ少くすること。そしても一つは体抵抗力を出来るだけ強くすることであろうと思います。

    A 蓄積の減少
     これには、とり入れる量を少くし、排泄をはかること。

       1、摂り入れる量をなるべく少くするには
         イ、死の灰
           直接降りかかって来る灰は出来るだけとり除くこと、雨水は濾して使用する。
           野菜果物は安全な水でよく洗う。洗剤の使用(私どもは、これは余り推奨していないのですが)も、この際はやむを得ぬでしょう。但し後洗いを十分にすること。
           ガーゼやスポンジで丁寧にこすり落せば、なお結構でしょう。

         ロ、食品中の放射能
           水にとけて地中にはいった死の灰の成分は、根から吸い上げられ、穀、豆、芋、果物、野菜などからは直接に、また、それらを与えられる家畜の供給する乳、卵、肉などからは間接に、私どものからだにはいって来ます。
           これに対しては、なるべく植物の吸収する放射能を少くするようにする他に途はありません。
           これは、肥料として、堆肥、厩肥、石灰などを十分に施すことによって、よほど少くなるといわれています。(これは健康農法ともいうべきもので、ミネラルやビタミンも豊富になります。)

       2、排泄をはかるには
         放射能成分の体内からの排泄をすすめることでも、その蓄積は防がれます。
         これについては、燐の多い(つまり酸性のつよい)肉、魚、卵、穀、豆などでは蓄積されやすいが、アルカリことにカルシウムにとみ、燐の少いもの(その代表的のものは良質の青ナッパですが)の場合は、排泄が促進される(吸収はむしろ妨げられ)ということです。

    B 体抵抗力の強化
       放射能の害にも体のほうの条件が関係することは、ほかのすべての害毒(たとえばバイ菌や毒物など)と同じです。
       すなわち、体の条件さえよければ、そうそう無暗にやられるものではありませんが、条件が悪ければ、普通にはよく堪えられる程の僅かのものにも、ひどく影響されます。
       ですから、つとめて放射能成分の蓄積を防ぐ一方、できるだけ体の条件をよくするよう、中でも食養を正しくするよう、心懸くべきです。

     従来の邦食の最大の欠陥が米の過食にあることは周知の通りですが、それは放射能害についてもいえます(本紙二面所載のストロンチウムの量をみても、いかに穀食が不利であるかがよくわかりましょう。)そしてまた、良質緑葉の不足が、邦食の今一つの欠陥であることは、私どもの強調している所ですが、ケールやキャベツのストロンチウム量が穀類の十分の一以下にすぎぬことに、ご注目ねがいます。
     さらに有難いことに、これら良質菜をとれば、ストロンチウムの吸収が少くなり、体内からの排泄は多くなるというのです。
     穀類をへらし、良質ナッパを多くとるべきことは、こうして、死の灰の脅威に直面してみると、一層その重要性が痛感されるわけです。
     そこで、私どもの死の灰対策は

      1. ケールその他の良質緑葉菜を、堆肥、厩肥、石灰を十分施し(健康農法)てつくること。
      2. これを安全な浄水でよく洗ってしっかり食べ(なるべく生で)、汁にして飲むこと。
      3. 主食ことに穀類を少くし、肉、魚、卵類はてきぎにとること。

     ということになります。
     これはつまり、私どもの常にとなえている緑葉食、青汁栄養法なのですが、そうしていれば、死の灰の害も必ずや防ぎうるにちがいないと考えられます。
     本食養法が原爆症によいという臨床上の事実。先年アメリカ軍部から、動物実験の成績では、ケールやキャベツの葉で放射能の害が半減する、と発表されたこと。
     これまでカラーケール(黒人しか食べぬのでそう呼ばれていたのだそうです)と蔑まれていたアメリカで現在ケールを食べようという運動がおきつつあるということも、これを裏づけるものではないでしょうか。
     当局の発表でも、今の所はまだ大したことでなく、これからの土の汚染の方が恐ろしいといっています。
     いたずらに雨や塵のカウント数に一喜一憂せず、もっと冷静に、根本的な対策を講じたいものです。


2. 青汁を飲んでいると(1)
前文参照クリック

     友成 左近 

    1. 平素の食事が改められますね
       青汁を飲んでいると、毎日毎度の食事が、以前とはよほど変わってきていることに気づきませんか。
       とにかく食欲が出て、毎度の食事がおいしく、よく食べるようになりますね。
       ある娘さん、このため肥りすぎて、青汁をやめようかといいだしたので、ごはんをひかえ、その分だけ野菜を食べるようにすすめたことがあります。
       好き嫌いも少なくなってくるようですね。
       そして、野菜料理がうんとふえてきています。私、もともと野菜が好きであったのですが、この頃は朝晩とも、カキハダイコン、コマツナ、アルマロンレタス、パセリ、シュンキク、青シソなど、季節のものを、だいたい50g、生のまま油や味塩などをパラッとふりかけて、ボリボリ食べるようになっています。
       以前は、ホンの青みにしていた青シソなども、これだけを中皿一杯おいしく食べるようになりました。おかげで、夏分、青野菜の少ない時にも、そう困りません。
       また、大根葉、人参葉など、生で食べにくいところは、油いりにして、半つき米のごはんが、いよいよマッくろくなる位まぶして食べています。
       その他、海草、小魚、モツ、レバー、大豆なども上手に調理して食べるようになったようです。
       私たち、よればよく話題になるのですが、このように食事が変わっていくのはからだが本調子になるので自然と、からだが要求して役立つものを食べ、役立たないものは食べないようになるのではないでしょうか。
       このため、お菓子より果物の方がはるかにおいしくなりますね。
       人工甘味や人工色素を使ったものは、舌先にピリッときて、食べる気がしません。
       もう一つ、なにぶん青汁は風変わりのものですから、これに親しむようになると、素人ながらも栄養に常識がついてくるからではないでしょうか。
       とりわけ、ひとにすすめるようになると、なおさらです。
       こうした常識からみてもこれまでの食事は、栄養上ひどくかたよっていることが分かるからでしょうか。

    2. 自然と共に生きる実感がおこりますね
       こういうふうに食事が変わってくると、自然界には四季折々、おいしい食べ物がほんとに多いことがよく分かってきますね。これまで捨てていたもの、食用としてかえりみなかったものが、おいしく食べられるようになります。
       だいいち青汁材料のケールなどは、もともと飼料ですからね。
       カキハダイコンもそうです。
       おかげで、炊事に少し手数はかかりますが、沢山食べる割りに費用はそうかかりません。
       それから、あれこれと煮たきや味つけをしたものより、できるだけ自然のままのものに軽く調味したものの方がおいしくなりますね。
       私には、カキハダイコンの、マン上に向ってピンとのびている若葉をとって油と味塩をふりかけたのが大好物です。
       新聞やテレビで、トマトの調理法をあれこれ伝えていますが、塩をパラッとふりかけたのが一番おいしく、毎日つづけても少しもあきません。
       目先を変えるとか、なんとかいって、小知恵を働らかせて、ゴテゴテ調理して自然の味はいうに及ばず、大切な栄養素まで失なったものを、さもおいしく(と思って)食べているのが、少々コッケイに感じることもあります。
       ところで、市場では、生で食べられる安全清浄野菜が殆んどなく、あってもバカに高いので、仕方なく自家栽培をしている方も多いと思いますが、私も、狭い庭、おまけに冬は殆んど日のあたらない庭ながら、いろいろ工夫して青野菜を作っています。
       これがまた、なんともいえず楽しみです。
       自分で野菜を作っていると、自然の理法というものが、いかにも巧妙であることが、よく分かりますね。
       決して、これに逆らってはいけない、謙虚に従って、自然と共に生きていかねばならない、という実感がおこります。

    3. 話題もふえ、よい交わりができますね
       青汁を飲んでいると、つぎつぎと、よいことがおこってきますが、その間に、自然の恵みというものが深く感じられますね。
       で、このよいことは、独り占めせず、だれにでも分かちあいたく、からだ具合が悪い、という人にでも会えば、トタンにすすめたくなります。
       このためには、少々の時間や労力や費用は、そうおしみません。
       ところが、世の中には、からだ具合のよくない人がまことに多く、マスコミにもクスリの広告が多いので病気のことが話題にのぼることがしばしばです。
       こんな折、お互い、話題にこと欠ぎませんね。新聞広告にこう出ていた、といった風聞でなく、みずから体験していること、だれでもできること、しかもちょっと風変わりなことですから、話題としては、まことに適切です。
       といって、すぐ青汁を始めてくれる人は少ないようですが、好意だけは受け入れてくれるようですね。
       なかには、バカなと、軽ベツする人、青虫の汁みたいなものを、とまぜっかえす人もありますが。
       たまたま、こころよく青汁を受け入れてくれようものなら、長年の知己のような交わりにはいることもあります。
       私たち、よく会って大笑いとなるのですが、青汁に親しんでいると、だんだんおひとよしになるようです。
       遠藤先生ご夫妻ときては、全く底ぬけのようですが、まァこれで貧乏するようなこともあるまいし、その代わり、といって予め当てにしているのではありませんが、よい交わりがえられて損はあるまい、というわけです。

    4. あまりものほしくなりませんね
       隣りの柿は赤いとか、ひとの弁当のタクアンは卵やきにみえるとか、とにかくひとの食っているもの、店頭に並べてあるものは、さもおいしそうにみえ、うらめしくもなることがあります。
       なにぶん食べ物は、ひとの生命と健康にかかわるもの、人生最大の楽しみの一つ、その上それ相応にオカネがかかるので、あさましいことながら、これも人情というものでしょう。
       ところが、青汁に親しんでいると、私たちよく話しあうことですが、こんなものが、そううらめしくなくなるようです。からだがほんとに要求しているものが、うまく充たされているからか、毎日食べているもので、だいたい満足できるからか、そうあれこれと、ムショウに、ものほしくならないようです。
       ほんとにおいしい立派な料理ならともかく、そこら辺りのイヤらしい色をしたもの、小手をきかせてシャレこけた料理、当世流行のインスタント食品など、アホらしくなりますね。
       わが家の手料理、自然のままに最も近いすがたと味の料理、しかも最大の愛情をそそいで作った料理、これが一番おいしく頂けます。貧乏で世間知らずのヤセガマンかも知れませんが。

    (おわり)


3. 半月ほどはよかったのに

    名古屋市 R.T. 

     「青汁の効用」を拝見いたしまして、早速飲用を始めましたるところ、半月くらいは非常に好調でありましたが、その後、下痢をしたり、あげたりしますので今一時中止いたしております。
     何分にもケールをつくる場所はなく、野菜は農薬、大腸菌等の心配もあり、とりあえず野草を以って、6月21日より始めました。

     第1日はアカザにて1合程つくり飲用。
     次の日はアカザとイノコヅチ、またアカザ、ニンジン葉。
     その後前記野草の単用、混用にて1合ないし1合5勺くらいづつやってまいりました。
     その効力は即日ともいうべきもので、永年の蓄膿症による鼻腔内のむくみがひいて、両方同時に空気が通じるようになり、後頭部がかるくなりました。
     1週間目ほどより、慢性気管支炎による粘液、痰、咳等が、ごく僅かづつではあるが減ってゆきました。
     この天来の効果に驚喜し感謝しておりましたところ、2週間目ほどの7月4日より、下痢し、3日程わるく、飲用を休みました。
     その後飲用すれば、下痢したり、あげたりしますから、休んでおりましたが、7月16日、再びコップに3分の1程を、1パイに薄めて飲用しましたが、胃はいささかも受けつけてくれず、あげてしまいましたがあとからあとから唾液が出て、1日苦しみました。
     種々と考えてみましたが2週間ほど奇効をあげて好調であったものが、受けつけなくなったのは、猛暑によって胃が弱った故とみるべきか、またながい継続はいけないのか。また、野菜なればともかく、野草ではネー、といった人もあります。
     永年、かって味わったことのない効果をみて、なんとか継続して飲用したいと思いますが、いかにしたらよいのでしょうか。

    (36・7・27)


     野草でも、材料にまちがいがなければ、そういうことはある筈がありません。
     何か悪いものがあったにちがいありません。
     農薬ではないでしょうか?
     野草とですこしも油断はできません。
     風によってはずい分遠方までとんで来るからです。
     十分ご注意下さい。
     そして、必ず安全(清浄無毒)な材料でやって下さい。


4. 満4年目の青汁夫人

    東京都 S.S. 

     いよいよ満4年目の青汁夫人。
     至極快調にて、もうこうなりますと、やめるにもやめられない様な、まことに有りがたい執着心にとりつかれたかたちでございます。
     おかげ様で、胃腸はすっかりよくなりまして、元気はつらつな60才を迎えました。
     只今東京都は先生の青汁ブームで、仲々お賑やかになりましたが、体験ずみのこの先輩は、「今頃さわいでいるの?」と申上げたいようでございます。
     只一つ、自宅に空地を持たない私には、ケール栽培不可能だけが、残念でございますが、いずれ晩年は、何処か田園地区に逃避して静かにケールと余生を楽しむつもりで、健康な夢を持ちつづけております。
     先日二幸で、「栄養食品展示会」があり、その席上ケールを売っておりましたので、しこたま買って、かかえて帰り、早速試みてみました。
     大変結構でございました。2日つづけて二幸に通いましたが、すぐ売切れてしまう有様でございました。


5. ケールと私

    八幡浜市 S.K. 

     私は一生の大部分をサラリーマンで(官庁と銀行で)過し、昭和廿九年五月、伜が銀行に奉職して居り県外に転勤するのと入れ替りに定年退職して帰郷しました。
     幸に、私達老夫婦は健康ですから、僅ばかりの田畑を耕作したり、養鶏を致して、老後を楽しく暮して居ります。
     ポルトガルケールは、4、5年前から鶏の緑餌として栽培して居りますが、肥料としては鶏糞(敷藁とも)を何回でも溜る程づつ与え、また年1回石灰を振ります。
     それだけです。下肥は一切施しません。
     しかも連作ですが、年々よく出来ます。ケールの柔い葉を和え物にして試食しましたところ中々オツなものでして、時々食卓にのぼります。
     近所の菊池尹男君が、輸出用のカナリヤを百羽ばかり飼って居りまして、その緑餌としてポルトガルケールを少し栽培して居ります。
     このカナリヤにケールと、コマツ菜、チシャ、ホーレン草などを並べて挿して置くと、ケールばかり食って、他の菜っ葉は見向きもしないそうです。
     以上ケール礼讃の一コマをメモ致しました。

    (36・8・17)


6. 未熟児つくる農薬

    助産婦さん 妊婦に悪いと発表

     【伊勢】三重県伊勢市伊勢会館で21日開かれた第17回日本助産婦学会で、香川県丸亀市中府町、助産婦国戸文子さん(48)−同県助産婦会教育委員−は

    「妊婦が農薬をまくと未熟児を生みやすく、しかも、このほとんどが農薬中毒特有の症状を起こして死亡するということが、研究結果にあらわれた」
     と発表、反響を呼んだ。
     国戸さんはさる33年、国戸さんの経営する助産院で生まれてすぐ死亡した未熟児の母親が農婦でその症状が農薬中毒に似ていたことに注目、同年秋からまる3年にわたり研究、データを集めたもの。
     同院で3年間に生まれた未熟児(体重2500g以下)は108人で、うち13人が死亡したそのうち7人の母親が農家の主婦で、しかも4人の妊婦が妊娠中に農薬をまいたことがわかった。
     国戸さんはこれが農薬散布と未熟児死亡に密接な関係があると確信を深め、未熟児を生んだ農婦30人に個々に面接し、農薬散布の有無と死亡児の病状について再調査したところ農薬をまいた妊婦5人が生んだ未熟児の4人が誕生後3日足らずのうちに死亡。
     残る一人も補育器に入れ手当の結果、やっと助かったことがわかった。
     これに対して農薬をまかない農婦が生んだ25人の未熟児の死亡したものは3人にとどまったことがわかった。
     またこの調査で妊娠初期に農薬をまくと流産しやすく後期に行なえば早産しやすい。
     しかもそのほとんどが死亡するということもわかり、これは呼吸やヒフから妊婦の体にはいった農薬が胎児に影響するのではないかという。
    (産経)


7. 病気の問屋だったが

    長野県 Y.K. 

     青菜、大根葉、木ささげの葉、桃の葉(すいみつ)、オバコ、ハコベ、桑等々いただきましたが、一番何ともないのが桑の葉、割に飲みようございます。
     モモの葉、キササゲはエゴイです。
     大根はカラク、でも後がサッパリします。
     私は長年胃カイヨウ、その上、昨年より体中にビタミン不足とか(家中同じものを食べて飲んでますのに)、おでき、リウマチ、じんぞう、血圧はまことにひくくお話の外です。
     全く病気の問屋でした。
     食べると、すぐその場で胃が痛む。それが、青汁を飲みはじめて4日位で、食べてすぐ痛むのは止まりました。
     食欲が出すぎて、つい食べすぎて、今までは、年がら年中「つわり」のようでしたのに、おいしいと思っていただくようになったのは、何年ぶりかですので、お調子に乗って食べすぎましたが、とにかくそんなでうれしく思って居ります。

    (36・7・25)


8. 原爆症と青汁

    神戸市 S.O. 

     又今年も原爆症に逝く人第何号と新聞紙上に発表される度に、異常なショックを受ける一人です。
     私は第二次放射能患者です。
     7、8年前より衰弱甚しく少し無理をすると、歯根が化膿して出血が続き身体中にホロセが出来、40度以上の高熱が度々出て苦しい思いを致しました。
     果汁も水も受け付けぬ時、青汁だけは飲めました。
     そして熱も1日で平熱に下り、青汁の効力偉大なものとその時、痛感致しました。
     以来1年半程続けて居りましたが、青汁を休むと身体の衰弱が激しくて直ぐ疲れます。
     昨夏精密検査して頂いた処、白血球は5200。然し青汁のお蔭で、一般原爆症患者に見られる肝臓障害は無いとの診断に力を得て青汁はかがせぬものと思いました。
     多くの原爆症に悩む方々よ、1日も早く、青汁で明るい希望に満ちた生活を打ち樹てて行こうではありませんか!
     青汁こそどんな御馳走にも勝る正しい栄養食、御馳走を食べすぎると種々の病気のもととなりますが青汁は多く飲む程身体に良いものと確信して居ります。

     命の糧 青汁!原爆症にも青汁を!
    (「健康と青汁」33、10月号より)


9. 死の灰の特効薬

     去る5月15日の山陽新聞に次の記事が出ました。

      ▼・・・キャベツは“死の灰の特効薬”になりそうだという耳よりな話が米陸軍主計総監、マクナマラ少将によって発表された。
      ▼・・・それによると、陸軍はいま動物実験の真最中だが、これまでの実験ではキャベツと葉ボタンを食べると、死の灰の放射線に耐える力が2倍になるそうだ。
      ▼・・・もっとも“死の灰になる致命傷”に対しては、死を数日“延期”させるだけに終るだろうという。
     それでも同少将は「アイデアの域を出ないとはいえ、示唆するところは途方もなく大きい」と大変な気の入れ方。
    (ニュースマーナ発AP=共同)

     この「葉ボタン」はケールのことです。
    (「健康と青汁」33、8月号より)


10. 医者にすすめられて

    土岐市 S.W. 

     6月の上旬より青汁党になりまして、ここ数年来の胃潰瘍の治療に光明を見出した心持になっております。
     最初10日位たって、これはいけると思い、その後1日も欠かさず、1合から1.5合位のんでおりますが今では、空腹時の痛みはまったく無くなりました。
     ただし、この2、3日お盆前の忙しさに、人手不足と重なって一寸不調のようですが、ひまになれば、また快調をとりもどす事と思っております。
     友人達にもすすめ、家内も子供も、この頃はじめました。
     私達の町も一寸したブームです。
     実は、近所の医院の先生に、1年位前からすすめられておりましたが、色々の都合で、先日からはじめましたが、こんな事なら、もっと早くはじめればよかったと思っております。

    (36・7・15日通信)


11. 眼の検査

     眼科医の診察は診断領域における驚異の一つである。
     ある著名な眼科医はいう。

    「われわれには大きな利点がある。心臓病専門医も病気になった心臓の中をのぞくわけにはいかないし内科医も病変した肝臓の内部を見ることはできない。しかしわれわれは眼の内外を精細に検査することができる・・・・・・」。
    (リーダースダイジェスト)


12. 質問箱 野草の成分は?/手廻しミンチ

    弘前市 Y.K. 


     本紙5月号で、私たち日本人が広く利用している食品の標準成分表の出ている冊子の紹介がありましたが、食用できる野草とその成分表の出ている書物はありませんか。


     「新版食品栄養価要覧」・(国立栄養研究所編・第一出版発行)「調理のための食品成分表」(松元父子編・柴田書店発行)などに出ています。
     なお、野草については、熱量、蛋白質、灰分(カルシウム、リン、テツ)の分析は、だいたい行なわれていますが、ビタミンの分析は、まだあまり行なわれていないようです。
     ビタミンまで分析してあるものは、殆んどみな日本食品標準成分表に収録されています。




    大分県 Y.G. 


     手廻しミンチの使用時、青汁が逆流し、プレートにカスがつまってなりません。
     も少し穴が大きければよいのではないでしょうか?


     市販のミンチは必ずしも調子がよいものばかりとは限りません。
     岡山県玉島市爪崎×××田辺弘氏に相談して下さい。


コラム紹介

    徳を謹しむは、須らく至微の事を謹しむべし。
    恩を施すは、務めて報ぜざるの人に施せ。

    (菜根譚)



    12月の詩
    深山旅愁       
     金を求めて追かける人、
     金に困ってにげ廻る人、
     青いき、吐いきのシイソゲーム。
     年の瀬は冷い風が吹きすさぶ。
     借金は少ない内に返してしまいたいものです。
     これくらいは、まだ良いサ、その心持ちが大事をひき起す。
     病気は勿論のこと、其他のことでも思い当るだろう。



    ストロンチウム90
     日常食品中の放射性ストロンチウム90の含量は、世界中の誰れもの最大関心事ですが、ドイツ医事誌、1960・8・12号にのせられた一つをここに揚げてみましょう。
     単位はμμc/gCa(ストロンチウム単位といわれています)

    ライ麦       128   
    小麦        160   
    大麦         70   
    燕麦         10   
    玉蜀黍        44   
    米         150   
    玉葱         30   
    ケール        12   
    チサ         24   
    花耶菜        20   
    トマト        80   
    馬鈴薯        20   
    キャベツ        7   
    バナナ         5   
    ミカン(ネーブル)  10   
    牛乳        〜15   
    チーズ       〜12   
    バタ         〜0.1 
    犢肉          1   
    牡牛肉         4   
    豚肉          2   
    鵞鳥肉         5   
    兎肉         10   
    鹿肉         65   
    海魚(三種)     〜0.1 



    主要食品のカルシウムと燐
    (単位ミリグラム)
         カルシウム  燐       カルシウム  燐
     精白米     6160キャベツ(白)   47 24
      玄米     9280    大根葉  190 30
     小麦粉    22170   コマツナ  140 54
     ダイズ   190500    ケール  225 67
     アズキ    75430     牛乳  100 90
    サツマイモ   24 33     鶏卵   65230
    ジャガイモ    5 42 牛肉(普通)    6210
     リンゴ     5 12     牛肝    5360
     トマト     8 19     サバ    5190
     タマネギ   14 26   ドジョウ  640890







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