健康と青汁タイトル小  <1960年9月15日発行 第49号>
 目次




1. ケールの若返り効果

     医学博士 遠藤 仁郎 

     昨年の秋頃から、ケールの若返り効果ということがかなり話題になっているようです。
     年がよるということは、からだの一部か、全体かの働きが衰えて来る状態で、その主な原因は動脉硬化です。
     ですから、年をとらぬとか、若返る方法といえば、結局、血管をいつまでも若く保ち、いくらかでも若返らすことですが、それには血管の無用の傷害をさけることと、その強化をはかることが根本です。
     したがって、過度の精神緊張や、過激な運動、タバコその他の有害物をさけることと、完全な栄養によって血液状態をいつも正常に保つこと(俗にいう血の濁りをとる)が肝要です。

     動脉硬化にたいする食物の影響については、脂肪(ことに陸棲動物の)糖質の過食、つまり熱量の摂り過ぎによって、血液中にコレステロールが増し、これが血管を傷害するのが主な原因であるといわれています。
     そして、B群のビタミンや、不飽和脂肪酸、あるいは適度の運動などには、それを防ぐはたらきがあることも明にされています。

     これらは、いずれも新陳代謝をよくするものですから、それらの不足する場合にはたいしゃがうまく行かず、おそらくコレステロール以外にもいろいろの有害な血管を傷害するような物ができ、そのために動脉の硬化がおこるものと考えられます。
     たとえてみれば、それはちょうど、燃料は不完全にしか燃えず、潤滑油は切れている機械のようなものです。
     燃え方が悪ければ、どうしても、燃料は沢山くべねばならず、それだけにススも多いわけです。
     また、油が切れていれば、機械の摩擦がひどく、それだけに磨りへりも早いわけです。
     それと全く同じで、代謝を促進する成分(代謝素)であるビタミンやミネラル類の不足した食では、うんと食わねばからだがもたず、それだけに負担は大きく、しかも早く動脉硬化が来て年がよることになります。
     反対に、ミネラルやビタミン類が充分にあると、代謝は完全に行われ、栄養素の利用がよくなりますから食べる量は少くてすみ(少食)、それだけに負担がかるい。
     しかも血液の状態はいつもよく血管をいためるようなものは出来ず、いつまでも若さを保つことができ長もちもします(老化防止)。
     そして、そのようなよい条件がつづいていれば、ながい間には少々の変化くらいは治って行くこともある筈です(若返り効果)。

     ですから、年をとらぬため、若返るためには、熱量を減らすことはもとよりでありますが、ともかく、ミネラルやビタミン類をうんと豊富にとらねばなりません。
     それには、ケール、ダイコン葉、カブ葉、コマツナ、ミズナ、ナタネ、キャベツ外葉、ニンジン葉、パセリなど、ビタミンに富み、吸収しやすいカルシウムにも富む、良質緑葉にこすものはありません。

     そこで、白米飯や脂の濃い肉類の過食、菓子、砂糖、酒類の濫用に気をつけるとともに、そうしたナッパ類をしっかり、しかもなるべく生で食べ(緑葉食)、青汁にもしてのむことです。
     そうしていると、元気(体力、気力、精力)の衰えその他の老人症候がなくなり、顔の色つやはよくなり、小皺がへり、運動軽く、疲れず、心身ともに活力を増して来ます。また、視力聴力の恢復をみ、曲った腰がのび、髪が黒くなったり、禿に毛が生える(私の場合はダメのようですが)こともあります。
     あがっていたメンスがまた現れてあわてたというのもあれば、青春のよみがえりにひそかにほくそ笑んでいる方も少くないようです。

     無論、こうした効果は、良質ナッパ類には共通のことですが、ケールは成分がすばらしくよい、栽培がたやすく、収量が多く、しかも年中でき、青汁にしても味がよいなどの点から、これがその代表になっているだけで、何もケールに限ったことではありません。
     いずれにしても、緑葉食青汁が、心の安定、適度の運動とともに、若くあるためにも、馬鹿にならぬ効果のあることだけは間違いないことであります。
     うまいものではありませんが(今は特にそうですが凉しくなるにつれてしだいに味よくなります)、つづけていれば遂にはやめられなくなり、やがて、ほかの方法ではとても望みえられぬ不思議な効果に満足されることでしょう。


2. くろい米と青野菜(5) −青野菜の食べ方−
(以前の内容を参照クリック

     友成 左近 

     そこで、青野菜は、その他の食品の取り合わせ方とも深い関係があるわけですが、少なくとも200g以上とることが必要です。
     できれば400g以上とることが望ましいのです。
     200gとすれば、青野菜だけから、実効力価に換算して、5,000以上のビタミンAがとれるわけです。
     なお、肝油やバターなどからビタミンAを必要量以上に多量にとると、副作用がおこることがありますが青野菜からとる場合には、各種のビタミンがよく調和しているので、そうした副作用はおこりません。
     多ければ多いほどよいのです。
     といって、青野菜は、そう沢山には食べれませんし、また沢山食べるには、それ相応の工夫が必要です。
     また、青野菜を、一人1日当り200ないし400g以上供給することは、さし当り、むつかしことではありましょうが、牛乳、卵、肉、魚その他に比べたら、そうむつかしいことではありません。

     ○ 


     さて、青野菜を沢山食べるといっても、その食べ方に工夫をしなければなりません。
     それは、こうだからです。
      第一に、  青野菜には、固いセンイが多く、各種の栄養素は大部分、このセンイからできている細胞膜につつまれているのです。
       それで調理の仕方を工夫したり、よほどよくかんで食べなければ、消化吸収が悪く、あまり沢山食べると、胃腸の負担が過重となります。
      第二に、  青野菜は、鮮度がおち易く、鮮度がおちれば、栄養素によっては、それだけ無効になっていくものがあります。
       また、ゆでたり煮たり、アクぬきをしたりすれば、栄養素によってはそれだけ無効になったり、ゆで汁にとけ出たりするものがあります。
      第三に、  青野菜には、厄介な寄生虫や細菌や、危険な農薬がついている場合があります。
       よく洗ったり、さらに熱処理をしなければなりません。

     ○ 

     そこで、青野菜の調理法や食べ方には、格別の工夫が必要となるわけです。
     最も望ましいことは、できるだけ新鮮なうちに、生のまま食べることです。
     けれども、シュンギク、チシャ、レタースなど、ごく柔らかいものならともかく、広く青野菜を、沢山、生のままパリパリたべるというわけにはいきかねます。
     そこで、これは、スリバチでもミンチでもミキサーでも、とにかくすりつぶして食べるか、さらに汁だけしぼりとって、青汁にして飲むようにすれば、この理想に最も近いわけです。
     ところが、青汁にすると少々アオくさくなって、のみずらい人もあります。
     けれども「シンから丈夫になるには」と元気を出して、少しずつでも飲んでいると1週間か10日もすれば、けっこう飲めるようになるものです。
     そして、その頃には、からだ具合がなんとなくよくなってきます。
     そうこうする間に、そうおいしいものにはならなくても、のまねば何かモノ足りなく感じるようになります。
     人によっては捨て難い味わいとなってきます。
     とくに秋から冬にかけては、そうです。
     このように、青汁にして飲むようにすれば、青野菜を、日に200gいな400g以上、生のままとっても、胃腸にそう負担をかけることなく、またそれに含まれている各種の栄養素が最高度に消化吸収されるわけです。
     しかも、この青汁と、それに含まれているビタミンやミネラルその他の栄養素は、米、麦、芋、砂糖、油や肉、魚、卵、大豆などとそれに含まれている炭水化物や脂肪や蛋白質などと異って、少々多すぎても、少しも差し支えなく、むしろ多すぎる位が、かえってからだによいのです。また、青汁にして飲むようにすれば、しいて野菜でなくてもよいわけです。
     家畜の飼料として栽培しているものでも、無毒無害である限り、雑草でも木の葉でもよいわけです。
     いな、その方が、かえってよいのです。
     この頃広く、青汁の材料としているケールは、もともと養鶏用の飼料です。

     ○ 


     けれども、青汁にする場合も、よく気をつけねばならないことがあります。
      第一に、  何分生のまま食べるわけですから、材料は危険な農薬や人糞などで汚染されないように、清浄栽培をしたものでなければなりません。
       そして、きざむ前によく洗うことが大切です。
       また、用器や手先も清潔にしなければなりません。
      第二に、  青野菜といっても、ホウレンソウなどは、その中に含まれているカルシウムが、シュウ酸と結合していて、吸収しにくいので、青汁の材料には不向きです。
       それに、青汁に常用して多量にとっていると、このシュウ酸カルシウムが吸収しにくいといっても、やはり多量に吸収され、腎臓結石などをつくる恐れもあります。
       ゆでるか油いためにして、ほどほどに食べることが適切です。
      第三に、  青汁にする場合でも、すりつぶして食べる場合でも、ニンジンは含めないことが大切です。
       生のニンジンには、ビタミンCをこわす酵素が含れているからです。
       もっとも、この酵素は、煮れば無効となるので、ニンジンは煮て食べることです。
       また、生のままでも、口に入れたら無効となるので、すりつぶした生ニンジンは、器を別にすればよいわけです。
       なお、ニンジン葉の分には、この酵素はなく、これは栄養価の極めて高いものです。
      第四に、  できるだけ新鮮なうちに青汁を作ること、そして作りたてを飲むか、でなければ一時冷蔵庫に保管しておくことが大切です。
       飲みにくくもなり、効力のおちてくる栄養素もあるからです。
      第五に、  生のバターや食用油を少し加えて、ビタミンAの吸収をよくすることも大切です。

     ○ 


     ところで、こうして青汁をのむ場合でも、のまない場合にはなおさら、毎日の食事に青野菜を沢山とり入れることが大切です。
     さらに、キャベツ、ダイコンその他白野菜もできるだけ沢山とり入れることが大切です。
     そして、この場合、気をつけたいことがいろいろあります。
      第一に、  生で食べ易いものは、つとめて鮮度の高いうちに、生のまま食べることです。
      第二に、  むしたり、ゆでたりする時には、できるだけ僅かの水で、短時間で行ない、緑色があせない程度にすることです。
       また、つとめて油いためにすることです。
       さらに、アクぬきをしなくてすむものは、できるだけそうしないことです。
      第三に、  煮て食べる場合には、煮汁をすてずに、いっしょに食べることです。
       また、アゲその他油物と共に煮ることです。
       さらに、あまり塩からくせず、つとめて薄味にすることです。
       でないと胃をいためる恐れもあり、カルシウムをそれだけムダに使います。
      第四に、  こうして野菜とくに青野菜を、できるだけ沢山食べ、それだけ穀類や肉魚類をひかえることです。
     こうした食物は、必要量だけは、ぜひ食べねばなりませんが、食べすぎては却って有害となるからです。
     また、とかく食べすぎ易く、事実、食べすぎている場合が多いからです。
     さらに、いうまでもないことですが、菓子類は、極力ひかえめにすることです。
    (つづく)


(以下次号クリック
3. 青汁禮讃(2)その1
(以前の内容を参照クリック

     既に青汁飲用を始めてから1年2ヶ月。昨年1月より5月迄の経過は昨年9月15日(第37号)の本紙上を借りて御報告申上げました通りで、ここでは主として其の後の経過について御報告したいと存じます。
     先づ第一に風邪の点でありますが、昨年6月以来風邪をひいたかなと感じたことは2、3回あったか別段発熱もなく無事に経過して来ております。
     私はもう此頃風邪などはひかなくなったという自信が十分つきました。
     勿論寒暖計を枕頭台の上に置き常に之を眺め乍ら天気予報を参考にして衣服調節、窓の開閉その他の環境衛生上注意すべき点は十二分に注意して、その上でもう風邪などひかぬと安心して風邪のことを忘れるようになりました。
     変な表現のようですが、実にその通りでこの事は大変ありがたいことだと思っております。
     私の体温は入院以来安定して参り朝(午前10時30分)、晩(午後7時)の1日2回の検温は大体36度2分〜36度5分位であります。
     ですから風邪でもひいて37度5分以上の体温になると、結核からの発熱と異り体が苦しく持ちにくくて困るのです。
     その風邪をひかなくなったことは肺結核患者としての私にとって歓喜と感謝とでなくて外の何でありましょう。
     次に喘息の発作の頻度は大変減少し気候の良い4月5月から夏、秋、冬も12月は無事で、1月2月になると寒い日に午前中泡のような痰が少し出る位のものであります。
     喘息の発作のない時の核嗽は喀痰と共にその前後に出る位で喀痰の減少と共に減って参りました。
     入院前(1年8ヶ月前)はまるで「かき」のような大きくて重そうな痰が1日でピースの空缶に軽く2杯位出たが、入院と同時に絶対安静に入り現在では白い泡と混じて出る位で1日中の量でも入院前の痰の1個分も無い程となりました。
     要するに喀痰の減少していることは事実であります。
     然し喀痰中の菌は1月の検痰の時でも塗抹でまだ出てくるようです。
     次に此の前の報告にも書きました通り皮膚の血色とか艶とかは依然として青汁飲用前に比較すれば遙かに良くなっています。
     慢性の酸素欠乏症をもつ、あの重症者にあり勝ちの青白さは全くありません。
     次に体重の点ですが、漸次増加していることは事実です。入院(33・6・30)の前日夏の洋服をきて革靴をはいて計り、45キロだったことが日記で其の後判明しましたが、入院後絶対安静で計る機会がなく昨年9月8日に寝台から崩れ落ちるような恰好で秤の上へ降り手を離し危い一瞬間を利用して計った体重が47キロありました。
     この時は9月でしたからパンツとクレープのシャツ1枚という姿で殆ど正味に近い体重です。
     前の45キロはそれから革靴と洋服の風袋を差引いて正味となりますから、正確なことは判りませんが42キロ位しかなかったのではないかと推量しています。
     其後本年の3月現在に至る迄、今だに寝台上に安静にしたまま食事をとり大小便、洗面、清拭、洗髪は看護婦にやって貰っている始末で、体重も計ったことがありません。
     現在の体重はそれ以上増加しているとは思いますが、もう少し暖くなったら裸体となり計って見る積りです。

    (以下次号)

(次号参照クリック

4. 体の調子がよい

    愛媛県 S.T. 

     去年の秋ケールの種をお送り願いまして、種まき致しまして、今では毎日青汁にしてのんで居ります。
     主人も青汁をのみ出しましてより、とても体の調子がよく、1日もかがされないと申して居ります。
     只今では3人毎日のんで居ります。

    (35、1、19)


5. 次の夢

     医学博士 遠藤 仁郎 

    青汁もかれこれ廿年。夢はさいわい次々に実現された。そして残ったもう一つ。

     ○ 


     自然の恵みにみちみちた山の中、高原。海あり川あればなおよし。
     林間に見えかくれする瀟洒なヒュッテ。
     あたりには四季折々の花。鳥のさえずり、虫のたわむれ。
     自然農法にみずみずしく育った清浄菜園。
     健康飼料の鶏、山羊。明るい簡素な部屋。
     広い窓。ねながら月を仰ぎ星をみる。
     欄間は冬も開いたまま。
     清潔な手洗、浴室。食堂にはラジオ、テレビ、ステレオ。絶対安全な純正食品ばかりの完全食。
     青汁はいくらでも自由に飲める。
     衣はうすく、夏は裸。
     起きぬけにまず1杯、出来たての青汁。
     朝の体操、すがすがしい空気。
     朝食はかるくとるもあり、とらぬもあり。
     辨当もちで遠足、登山、魚釣りに出かけるもの。
     そぞろあるきに、田園作業に興ずるもの。
     草原に語るもの、読書するもの、冥想にふけるもの。
     教養講座、健康講座。入浴、夕食。
     はやくもたどる快い夢路。
     日に日にもり上る、朝日の活動へのエネルギーとたくましい意欲。
     こうした、人間本然の原始の姿にかえった生活のやれるところ。
     自然の家、青汁の家、健康の家。
     ホテルでもない、病院ではもとよりない。
     いうならば病前の病院か。さりとてただの憩の場所でもなければ、道場といったかた苦しいものでもない。
     緊張につぐ緊張に、身も心も疲れ切った人々が、気軽にとけこむことの出来る自然の母のおしえの庭といったところ。
     これが私の次の夢。



6. 朝鮮人の食べ方

    須磨 K.N. 

     神戸市周辺には約3万5千人の朝鮮人が居住して居りますが、この人達が日本人と比較して素晴しい健康と疲れを知らぬ労働力を持っていることに着目し、彼等の日常生活、特に食生活について研究して居りますが、まことに興味深く、我々にとって考えさされるものが多いのに驚いて居ります。
     朝鮮人市場というものがあり、(神戸市内数ヶ所)年中チシャ、モヤシ、セリ等を売って居り、彼等はこれをゴマ油でいため、多量に生食して居ります。
     更にニンニク、ニラ、ナツメ、生姜、海草等も欠かさず食膳に供して居ります。
     特に肉類は、日本人のようにいわゆる上等のところを食べず、ほとんど内臓を求め、これを適当に切ってこれをニンニク、ゴマ油、トウガラシ等で味をつけた醤油にひたし、アミ焼をして食べます。
     男の連中はショウチュウのさかなに生のまま食べているものも居ります。
     上肉よりも内臓の方がはるかに栄養価が高いのは当然でありますし、然も美味であります。
     目先きだけが潔癖な日本人は一寸手を出しかねるシロモノですが、それでも先日上京いたしましたら、銀座に堂々たる朝鮮料理店が出来て居り、この種のものをホルモン焼きと称して売って居りましたし、大阪神戸でも、日本人のお客向きのホルモン焼料理屋が、近ごろあちこちに現われて来ました。
     私は学生時代朝鮮旅行をいたしまして食べた経験がありますので平気ですが、愚妻などは、見ただけでも昨日食べたものまで出てしまうて、悲鳴を挙げますので、永らく家では試みませんでしたが、先日思い切って試食をいたしましたら、一ぺんに気に入りまして、爾来1ヶ月に2、3度は食べて居ります。
     肝臓(レバ)や舌(タング)はすでに高級洋食に使用されて居りますので、一般の方もご承知ですか、腎臓、心臓、胃等も結構美味で、ビタミンの補給源としてまことに理想的であります。
     先年北海道で試みましたジンギスカン焼(ヒツジアミ焼)などは到底足もとへも寄りつけません。
     食肉の内臓食の研究は、将来の日本の食糧問題を解決する重大なポイントでもあり、同時に健康問題に対する一つの鍵でもあると存じます。

    (34、11、25通信より)


7. 胃潰瘍治る

    松江市 T.H. 

     私は昭和13年頃より強度の胃酸過多症を患いまして、同卅一年春まで苦しみ続けました。
     ところが遂に日赤病院で悪性胃潰瘍と診断せられ、日赤で5回、市民病院でも2回レントゲンを写し(日赤では胃カメラも1回)、また元日赤内科部長たりし名医にも診断をうけ、これまたレントゲンを1、2回づつ写しましたが、潰瘍は明かに見出されました。
     そこで各院共手術をすすめられましたが、私は断然お断りをし、青汁療法と精神療法でついに手術をせずして、全く衰弱もせず、今日に至りまして、昨年10月胃カメラを写し、その結果潰瘍は治りました。
     しかし私は、体質が非常に酸の多い方で、油断すると胃酸過多の徴候がありますので、野菜食を主とし、量にも注意して居ります。
     青汁は30年頃より実施して居りますが、只1日1回程度、あるいは3日に1回位の事もありました。
     31年に胃潰瘍と診定されてから毎日2、3回飲みましたが、昨年10月より朝空腹の時1回として居ります。
     そのような経験から、松江市内および附近郡部等の病人(胃腸、高血圧、癌類、頭痛、目まい、心臓、肝臓、その他)にすすめ、いずれも効果を現わしております。
     その人数は40人位です。


8. ケールのサラダ

    原町市 J.S. 

     昨秋播きましたケールも美事に成長いたしましたので、種子用に3、4本残し10本ばかり毎日葉をしぼったり、きざんでサラダにしたりして食べております。
     胃腸の悪い人たちが喜んでキャベツと併用してのんで居ります。

    (35、5、27通信より)


9. 質問箱

    玉島市 愛飲者 

    宇宙食クロレラ?


     近頃、宇宙食クロレラという事をよく耳に致しますが、その正体はどんな物でしょうか。


     クロレラという単細胞の緑藻を乾燥したものです。もともと蛋白質の供給源として研究されたので、その25グラムの蛋白質は牛乳1.35合(244cc)卵1.2箇に相当し、熱量は138カロリー、ビタミンA約8万国際単位、B1約1ミリグラムあり、その他の栄養素もよくそろっているというので宇宙旅行の食糧として大切だなどとされているわけです。
     しかし、これも、もとをただせば一種の緑色植物ですから、その成分が、一般の緑葉類のそれと同様すぐれていることは、少しも不思議ではありません。
     ただ問題は、いわゆる「クロレラ入り何々」というヤツでしょう。乾燥物25グラムといえば相当の分量です(抹茶に似ています。その25グラムを想像してみて下さい)。
     それでやっと牛乳1合余りの栄養価なのですが、それを、ほんのちょっぴり混ぜて、「宇宙食品云々」と宣伝されているのです。
     あれでは、さぞかし、クロレラが泣いていることでしょう。


コラム紹介

    9月句

    深山旅愁   
    眼の角がとれたら同じ釜のめし



    歩く歌
    深山旅愁   
    1. .今日も気まかせ 足まかせ
      風吹くみたいに テクテク歩く
      ホラホーラ 仲間はネ
      気ままな 気ままな 足の友さ


    2. 声は明るく のびのびと
      話を咲かせて テクテク歩く
      ホラホーラ 仲間はネ
      のんきな のんきな 足の友さ


    3. みんな元気さ 朗らかさ
      野を行き 山越え テクテク歩く
      ホラホーラ 仲間はネ
      身軽な 身軽な 足の友さ


    4. 1960・3・7作   



      積善の家には必ず余慶有り
      積悪の家には必ず余殃有り
      (易経)   







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